最寄り駅まで自転車を使うのではなく、職場まで直接自転車で行く通勤です。もちろん、電車で通う人など全体から見れば、絶対数は圧倒的に少ないのは確かです。でも、以前は聞いたこともない、変人かと好奇の目で見られていたのに比べれば、最近は広く一般に認知されるようになってきたのは間違いないでしょう。
通勤する距離にもよりますが、最初はママチャリでも、スポーツバイクに乗り換える人が多いそうです。ある程度の距離を乗る場合、やはりママチャリとスポーツバイクでは、速度も快適度も違ってきます。そのことを実感する人が多いのは想像に難くありません。
ただ、ロードバイクやクロスバイクなどには、ママチャリと違って、普通、前カゴはついていません。そこで、通勤用のカバンをどう運ぶかという問題が出てきます。荷台を取り付けてゴムバンドで固定したり、バッグが入れられるようなカゴを荷台に取り付けたりする人もあるかも知れません。
一方、持ち歩く荷物の量にもよりますが、バックパック、( もしくはリュック、ナップサックなど呼び方はいろいろですが ) やメッセンジャーバッグなどを使う方も多いのではないでしょうか。ショルダーバッグも含め、背中に背負ったり、たすきがけするタイプのバッグならば、カゴがなくても持ち運ぶことは出来ます。
ただ、実際に使ってみると、背中の部分に汗をかくのが不快に感じる方も多いのではないでしょうか。重いバッグであれば、担ぐと肩が痛くなったりもします。トータルでは同じ重量でも、自転車に載せたり固定したほうがラクですし、負担が軽くなるのは間違いありません。
自転車通勤用カバンの運び方、あるいはバックパック利用に不満や不便を感じる人は多いと思いますが、そんな悩みに応えるべく、新しいバッグを考えた人たちがいます。 Anna と Tony という二人の女性が考えた、『パーフェクトな自転車通勤用バックパック』との触れ込みの、“
DUCKS IN A ROW ”です。
手で提げることも出来る一方、ショルダーベルトでバックパックとして担ぐことも出来ます。そして、自転車に乗る場合は、ワンタッチでハンドルバーに固定することが出来るようになっています。バッグを直接ハンドルバーに固定するので、前カゴは必要ありません。
大きさは、通勤用への配慮として15インチのラップトップが入ります。貴重品を入れても、ハンドル取り付けで、常に目の前にあるスタイルなので安心です。通勤用バッグにふさわしく、レザーを使い、薄くてスリムでエレガントな大人向けのデザインとなっています。
今どきの配慮なのは、スマートフォンなどを入れるポケットが透明で、自転車に乗りながら見えるようになっているところです。着信を目で確認したり、自転車用のマップケースのように、地図などを確認することも出来ます。タッチスクリーンなのでポケットの上からスマホを操作できます。
イヤホンを通すスリットもあります。スマホや携帯電話や音楽プレーヤー等を、走行しながらでも操作しやすくなっているわけです。もちろん、走行しながらの操作や注視は危険ですし、日本ではイヤホンは禁止されています。でも、信号待ちの時などに確認したりするのには便利でしょう。
ハンドルの前面をふさぐ形になるわけですが、ハンドルに取り付ける代わりに、バッグにライトを取り付けられるコネクターもついています。ヘルメットを取り付けられるコネクターも備えており、自転車から降りて持ち歩く場合には重宝する機能です。
バッグとしても、小物が整理しやすい内ポケットがついていたり、ラップトップ用ポケットには衝撃を与えないようにパッドもついていたりと至れり尽くせりです。カギなどをすぐ取り出せるトップポケットもあります。雨が降ったときのために、レインカバーと、お揃いのサドルカバーまで用意されています。
ハンドルバーへの取り付け部分は、簡単かつ確実に装着できるようになっているだけでなく、持ち歩く時には、そのコネクター部分を、しまえるようになっています。バックパックとして使う時の肩ベルト、ショルダーストラップも収納できますし、細かいところまで配慮が行き届いています。
ドロップハンドルにも取り付けられるよう、サイズも考えられていますし、考案者の二人が全てのことを考え、パーフェクトに出来ている、と主張するだけあります。これは、自転車通勤をしないサイクリストでも、一つ欲しくなるバッグなのではないでしょうか。
バックパックを背負って自転車に乗ると、背中が蒸れて、密着する部分が汗びっしょりになる不快感は多くのサイクリストが経験するところだと思います。ましてやスーツなどを着て乗る場合、出来れば背負いたくないという人も多いに違いありません。
気になるかどうかは別としても、バックパックを背負って乗っている人は多いと思います。これだけ機能的で便利なバッグがあったら、ぜひハンドルに取り付けて走りたいと感じる人は多いのではないでしょうか。現在はクラウドファンディングサイトで資金調達に挑戦中ですが、ぜひ成功して日本へも上陸してほしいものです。
自転車通勤に限らず、前カゴのない自転車に乗る人は増えています。ママチャリとは別次元のスポーツバイクのポテンシャルに気づく人が日本でも増加しています。日本のメーカーや販売・輸入業者も、自転車で使うことに特化したバッグ、考えてみてもいいのではないでしょうか。
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Posted by cycleroad at 23:30│
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