自転車通勤をする人向けに、ハンドルに取り付けて運べるバッグでした。バックパックやメッセンジャーバッグを使う人も多いと思いますが、背中と密着する部分に汗をかくなど不満もあると思います。自転車に乗りながら荷物を背負いたくない時には持ってこいの通勤用バッグでした。
自転車通勤用のバッグの悩みに、新たな解決策を提供するものですが、自転車通勤にまつわる悩みはそれだけではありません。いろいろあると思いますが、おそらく大勢の人に共通するのは、なんと言っても汗をかいてしまうことではないでしょうか。
汗で濡れたまま、仕事をしたくありません。汗臭ければ周囲にも迷惑です。こうした状況を回避するためには、何らかの対策が必要です。着替えを持っていくなど、いろいろと工夫をしている人も多いでしょう。理想は、職場についてからシャワーを浴びることですが、職場にシャワー設備があるケースは限られます。
最近は、都市部に自転車通勤者用の施設がオープンすることも増えてきました。シャワーやロッカールームを備え、自転車を預かってくれます。専用の施設が近くにない場合、フィットネスクラブなどの会員となり、運動をするのに使う一方、朝、シャワーを浴びたり、着替えに使っている人もあるようです。
スーツなど、仕事用の服はロッカーに置いておけば、通勤は自転車に乗りやすいラクな格好が出来ます。スーツで自転車に乗ると、シワになったり、型崩れしたり、サドルとのこすれなども気になります。シャワーを浴びて着替えが出来るなら、スーツを着て乗らなくてすみます。
問題になるのは、スーツの持ち運びでしょうか。同じスーツを着続けるわけにもいきませんし、アイロンをかけたり、クリーニングに出したりする必要もあるので、ロッカーに置きっぱなしというわけにもいかないでしょう。スーツを持って行ったり、持って帰る必要が出てきます。
この問題を解決するために、一つの選択肢を提供するメーカーがあります。カナダの、Two Wheel Gear 社です。自転車でスーツを運べるバッグ、“
GARMENT PANNIER”を販売しています。スーツなどを、ハンガーにかけたまま運べるガーメントバッグで、自転車の荷台に取り付けて運ぶことが出来ます。
朝、出勤前にシャワーを浴びてからスーツに着替え、職場に向かう人もあると思います。このバッグがあれば、スーツやシャツなどをそのまま運び、到着後にシャワーを浴びて、着替えてから仕事を始めることが出来るわけです。これならば、毎日違うスーツを着ることも出来ます。
特に女性の場合は、昨日と同じ服装というわけにはいかないという人も多いと思いますので、このバッグは重宝するのではないでしょうか。自宅で着替えてから通勤するか、通勤してから着替えるか、順番の違いですが、この差は大きいでしょう。
ガーメントバッグとしても細かい工夫がたくさん盛り込まれています。下着やネクタイ、靴下、ベルトなども同時に収納できますし、靴を一緒に運ぶことも可能です。服装以外の荷物、例えば最大で15インチのラップトップを同時に運ぶことも出来ます。自転車での通勤ということに配慮されています。
カギや財布に携帯電話だけでなく、タオルや化粧道具まで収納するポケットが豊富に設けられているので、このバッグ一つですみます。これは職場の近くでシャワーを浴びたり、着替える場合に、必要な道具類をまとめて持ち歩けるという意味でも便利だと思います。
最大の特徴は、自転車の荷台に取り付けるためのコネクターが取り付けられていることです。これによって、自転車で運びやすくなっています。当然ながら、防水性能も十分に考慮されています。さらにレインカバーをすることも出来ます。他にも紫外線を遮るコーティングを施すなど、自転車向けにつくられています。
さらに、一般的な自転車用のツール、すなわち、空気を入れるポンプや替えのタイヤチューブ、携帯用の工具類なども同時に収納できます。このあたりの配慮も、普通のガーメントバッグにはない部分で、まさに自転車通勤用につくられたバッグと言えるでしょう。
私も普通のガーメントバッグは持っています。スーツを入れ、二つに折りたたんで持ち運ぶオーソドックスなものです。言われてみれば、この形、自転車の荷台に両側にまたがるように取り付けるバッグ、パニアバッグと似ています。元々、自転車の荷台に取り付けるのに向いた形をしているわけです。
もちろんタイヤなどに干渉しないようにしたり、荷台に固定できるコネクターなどの部分は必要ですが、自転車用のパニアバッグとよく似た形状です。言われてみれば、なるほどと思いますが、今まで同様のバッグは見たことがないので、なかなか思いつかない発想と言えるでしょう。
もちろん、自転車通勤のスタイルや環境によって変わってきますが、女性も含め、職場で着る服装を毎日持って行ったり、持ち帰りたい人には、まさに持ってこいのバッグなのではないでしょうか。常に使わないとしても、サイクリストなら、一つ持っていれば、何かと重宝するかも知れません。
ハンドルバッグ、サドルバッグ、パニアバッグなど、自転車用のバッグには、いろいろな種類があります。しかし、それは取り付ける場所別というだけで、種類も限られています。自転車通勤用に特化した、便利なバッグということになると、まだ、ほとんどないのが現状ではないでしょうか。
職場までの自転車通勤を含め、自転車の使い方が広がっています。言われてみれば、あると便利というバッグは、まだまだ、たくさんありそうです。自転車を使うシーンに応じて、いろいろなバリエーションのバッグを開発する余地があることに、気づいてないだけなのかも知れません。
また大規模なテロが起きてしまいました。報復が報復をよぶスパイラルから抜け出る方法はないのでしょうか。
Posted by cycleroad at 23:30│
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