自転車用のパーツやアクセサリーは、どれも商品として改良が重ねられてきた結果、ほぼ決まった形が出来上り、いわば成熟した商品となっているものが多いと思います。しかし、それでも既存のアクセサリーには飽き足らない人も少なくありません。さらに新しいものを生み出そうという人がいます。
最近はクラウドファンディングサイトで資金調達をして、商品化をめざす人も増えてきました。個人やベンチャーでも、消費者の支持を得れば、製造資金を得て市場に出すことが可能になります。今回は、クラウドファンディングサイト、“kickstarter”から、新しい提案を見てみたいと思います。
自転車用のライトも定番商品です。最近はLEDとなり、充電池の進歩でコンパクトとなっていますが、デザインや仕様は別とすれば、そう大きな違いはないでしょう。このライト、“
STiKK”は、装着する場所を工夫しました。ハンドルバーの上に取り付けるのではなく、ハンドルバーの中に装着する形です。
フラットハンドルである必要がありますが、ここなら邪魔になりませんし、風の抵抗も受けにくいというメリットがあります。マグネットを使って、必要な時に装着できるようになっています。ハンドル周りをゴチャゴチャさせなくて済むのも長所と言えそうです。
こちらのU字錠、“
Grasp”は、最近のテクノロジーを使って、指紋で解錠できるロックです。スマホを使って登録した指紋でなければ開きません。複数の指紋を登録しておくことも出来るので、友人や家族と自転車を共有するような場合にも対応可能となっています。
これならカギをなくす心配もありませんし、夜の暗がりで鍵穴が見えにくいような場所でも解錠しやすくなります。カギを取り出す必要がないので、ワンタッチで素早く開けられるのもメリットです。何より優れているのは、鍵穴がないぶん、カギをこじ開けられにくいというところでしょう。
日本では、自転車でも傘を使う人が多く、あまり雨天用ポンチョを使う人は多くないですが、道交法の改正で、傘を持っての走行が取り締まられるようになったため、一部では特需になったりもしたようです。今後は使う人も増えてくるかも知れません。
レインウェアでもいいですが、ポンチョだと、手元なども含めて、雨を防ぐことが出来るところが便利です。この“
BONCHO”は、ポップアップテントと同じように、ポンと広がる機構が採用され、雨が降り出したら、素早くかぶれるところがポイントです。
こちらは、自転車の
シートポスト・クランプです。何の変哲もないパーツで、それこそ改良の余地が少ないパーツと言えるでしょう。このクランプの特徴は、栓抜きとして使えるところです。自転車があれば、どこでも飲料などの栓が開けられます。出かけた先で、栓抜きを忘れて困ることもなくなります。
栓抜き付きクランプなんて、日本人が見ると冗談のようですが、大真面目です。日本では飲料は缶入りが多く、瓶だったとしてもプルトップで、道具なしに開けられます。しかし、国にもよりますが、海外ではまだまだ瓶入り飲料が多いため、このような工夫が出てくるのでしょう。
◇ ◇ ◇
スマホを使ったアイテムなどは、今後も増えていきそうです。ナビやGPSはもちろんですが、そのような電子的なアイテムだけでなく、ロックなどのアナログなアクセサリーにも導入され、便利になることもありそうです。おそらく今後もいろいろな応用事例が出てくるでしょう。
ITや電子的な部品を使う以外でも、アイディア次第で、これまで成熟した商品と思われていたのが、突然進化することも考えられます。そう簡単にはブレークスルーが生まれるとは思えませんが、新しいアイディアで挑戦する人も絶えないわけで、今後も自転車用のアクセサリーやパーツも進化していくことになりそうです。
また悲惨な事故が起きてしまいました。安全運行に徹していないバス会社がまだあったということなのでしょうか。
Posted by cycleroad at 23:30│
Comments(0)│
TrackBack(0)