February 04, 2016

デジタル化と多機能を目指す

電動アシスト自転車が進化しています。


前回は、とても電動アシスト自転車には見えないクロスバイクを取り上げました。電動アシスト自転車は、自転車の一つのカテゴリーと言うより、さまざまな種類の自転車に搭載される、いわばパーツの一種のようになって、今後登場する多くの自転車に搭載されていくことになるのではないかと書きました。

ちょうど、日本のクルマにおけるハイブリッドのようなイメージでしょうか。考えてみれば、電動アシスト機構も人力と電気の力のハイブリッドですから、同じようなものです。自転車のタイプのそれぞれの中で、パワーの選択をハイブリッドにするかどうかの選択になっていくのも合理的なのかも知れません。

しかし、一方で、まさしく電動アシスト自転車としてカテゴライズされる自転車も、独自の進化をはじめています。単にパワーを補助してくれる自転車というだけでなく、電源を搭載していることともあいまって、さまざまな機能が付加されつつあります。

Wi-BikeWi-Bike

こちらは、イタリアのオートバイメーカーとして有名な、Piaggio 社の“Wi-Bike”です。この電動アシスト自転車は、スマホにコネクトされ、専用のアプリと連動させるのが前提となっています。アプリを使うことで、さまざまな機能を実現したり、コントロールしたり出来ます。

行きたい場所へのナビゲーションはもちろん、周辺の地図情報を得たり、ルートのデータを確認したり、走行記録を残しておくことも出来ます。これらの機能は、専用アプリを、ほんの2〜3タップすることで実現します。独自にカスタマイズすることも出来ます。

Wi-BikeWi-Bike

衛星で24時間自車の位置を管理する、盗難防止機構も備えています。万一盗まれても、現在地を常時監視することが出来て、追跡することが可能です。どこでも安心して駐輪することが出来るよう、信頼性の高い盗難防止システムが稼動するようになっています。

フィットネスのための機能も搭載されています。目標カロリー消費量を設定してフィットネス・プランを立てたり、各種センサーと連動して、成果を管理します。言ってみれば、自転車とアプリがパーソナル・トレーナーとして、面倒な部分を引き受けてくれます。

Wi-BikeWi-Bike

電動アシスト装置のコントロールもアプリから出来ます。モードを選択して、市街地や郊外、アップダウンのある場所など、それぞれに最適な出力レベルの調整が出来ます。勾配やリスタートなどを細かくアジャストすることで、より乗りやすくなり、バッテリーの持ちも伸ばします。

電動アシストだからといって、スタイルに妥協はしません。いわゆるイタリアンデザインのスタイリッシュなEバイクとしてのこだわりがあります。取り外しの出来るバッテリーは、アルミのフレームと一体化したデザインで、機能性とデザインの両立をアピールしています。

Wi-BikeWi-Bike

SNS、ソーシャルネットワークサービスとの連携も考慮されています。専用アプリで、友人や仲間と、ルートやプラン、位置情報などを共有したり、緊密なコミュニケーションを可能にさせます。“Wi-Bike”は、ソーシャルな自転車としてプロデュースされています。

もちろん、環境への配慮があります。クルマとは違い、サスティナブルな移動手段として、排ガスによるスモッグをもたらさず、温暖化ガスも排出しません。パワーをアシストすることによって、このよりよい世界にするための選択を、より多くの人がチョイスできるようにするというのが、“Wi-Bike”のコンセプトです。

Wi-BikeWi-Bike

従来のアナログな自転車とは違う、次世代の自転車と言ってもいいかも知れません。スマホや各種センサーなどと連動して、多様な機能を実現する、デジタル時代の自転車です。ここに挙げたような機能を魅力的に思う人、優先して選ぶ人も増えてくるに違いありません。

電動アシストの、いかにも後付けでバッテリーを取って付けたようなスタイルを、カッコ悪いと感じるのも理解できます。ただ、それはスポーツバイクに乗るような人であり、シティサイクルとしてみれば、必ずしも不恰好とは感じない人も多いと思います。

Wi-BikeWi-Bike

Wi-BikeWi-Bike

特に先入観がなければ、このデザインを魅力的に思う人もあるに違いありません。むしろ、ナビや盗難防止やフィとネスやSNSなど、今どきのニーズや機能を追求したら、このような自転車になっていくのでしょう。これからの電動アシスト自転車の方向性の一つになりそうです。

電動アシストが普及する以前から、自転車に乗ってきた人には抵抗もあるかも知れません。でも、電動アシスト自転車が最初から選択肢として普通に存在する時代に生まれた世代なら、それほど抵抗なく、この“Wi-Bike”を選ぶような人も増えていくのかもしれません。

Wi-BikeWi-Bike

Wi-BikeWi-Bike

これまでは、単にバッテリーでパワーアシストするのが電動アシストでした。しかし、今後は、センサーや各種装置を組み込み、スマホと連動し、いろいろな機能が盛り込まれいくことになりそうです。少なくとも、これからの電動アシスト自転車の一つの方向として、今後も大いに進化していきそうです。



アメリカ大統領選、よその国のことながら、日本も含めた世界の今後にも大きく影響するだけに気になりますね。

このエントリーをはてなブックマークに追加

 デル株式会社


Amazonの自転車関連グッズ
Amazonで自転車関連のグッズを見たり注文することが出来ます。



 楽天トラベル






この記事へのトラックバックURL

 
※全角800字を越える場合は2回以上に分けて下さい。(書込ボタンを押す前に念のためコピーを)