April 10, 2016

ルールとマナーと自転車事情

桜前線が徐々に北上していきます。


首都圏では満開を過ぎ、そろそろ散り始めているところも多いのではないでしょうか。さて、前々回も自転車関連のニュースを取り上げましたが、年度初めでニュースが多いので、記録しておく意味も含めて、今回も最近のニュースをピックアップしてみたいと思います。


交通事故「1年生注意」 昨年まとめ、小中高とも多発 山梨

歩行中や自転車運転中に起きた高校生以下の交通事故のうち、「1年生」の事故が多発していることが県警のまとめで分かった。県警は「毎年同じような傾向がうかがえるが、不慣れな通学ルートを使う新入学生が事故に遭う危険性が高くなっている」(交通企画課)としている。

県警がまとめた平成27年の高校生以下の事故発生件数は、前年比20・9%増の283件と、4年ぶりに増加に転じた。要因については「被害者だけでなく、ドライバー側の問題もあり分析が難しい」(同)としている。

小・中学生、高校生ともに、1年生の事故比率が高くなっているのが最大の特徴。県警によると、小学1年生(18件)は小学生全体の発生件数の22%、中学1年生(26件)は中学生全体の42%、高校1年生(58件)では高校生全体の45%を占めた。

各1年生の発生状況を見ると、小1は14件が歩行中で大多数を占めた。一方、中1では自転車運転中が全体の9割弱の23件と大きく逆転。高1になると、96%にあたる56人が自転車運転中の事故だった。

県警では、中学生、高校生で多い自転車事故について、「通学距離が長くなり、自転車利用が増えるためではないか」(同)とししている。

月別件数では4、5、6、10、12月が多く、新学期のこの時期は特に注意が必要といえそうだ。時間帯別では、朝の通学時の午前7〜8時台(82件)と、下校・帰宅後の午後3〜5時台(96件)が突出して多くなっている。

事故原因については、歩行者は「飛び出し」、自転車は「交差点で左右の安全をしっかりと確認しない」「一時停止場所で止まらない」などが目立った。県警は「歩行者や自転車の交通違反も事故の原因になっている」としており、警察官が学校に出向くなど、マナーの徹底を呼びかけている。(2016.4.9 産経新聞)


新入学で、新しい学校に通い始める新一年生の事故が多いのは、慣れない道、始めたばかりの自転車通学などの事情を考えれば、頷けるところです。一方で、不慣れな通学に、やや緊張もほぐれ、慣れてきたところが危ないのが、5、6月ということなのでしょう。

地域差はあるかも知れませんが、小中高生とも、並走や逆走、2人乗り、イヤホンやスマホなどを使いながらなど、これで事故にならないのが不思議なほど、ルールを守っていない生徒を多数見かけます。事故や危ない目に遭ってみないと思い知ることもないのかも知れません。

ルールの指導やマナー教育は当然として、ちょっとしたルール違反が、いかに重大な事故に直結するか、そして楽しいはずの学校生活が暗転し、家庭も真っ暗になり、一生後悔してもしきれない事態になりうること、そのあたりをもっと徹底的に理解させるべきではないでしょうか。

これまでの悲惨な事故の例がたくさんあるわけですから、それを見せて指導することも有効だと思います。ショックな部分もあるかも知れません。反抗をしたい年頃でしょうけど、事故だけはシャレにならないという意識を、早いうちから植えつけるべきだと思います。


外国人実習生も自転車安全に 草津署がルール指導

外国人草津署は九日、外国人技能実習生向けの交通安全教室を栗東市小柿のアヤハ自動車教習所で開いた。市内の二企業で技術を学ぶ中国とインドネシア国籍の二十代の男性計二十一人が、署員や教習所の指導員から日本の交通ルールを教わった。

自転車のルールとして、基本は車道▽左側通行▽歩道を走る際は歩行者優先▽飲酒や音楽を聴きながらの運転はしない▽子どもにはヘルメットを着ける−という原則を学んだ。その後、教習所内のコースで自転車に乗り、標識の意味や右側通行の危険性を確認した。

インドネシアから来日四カ月のロジウンさん(26)は、「インドネシアでは二人乗りや無灯火運転は違反にならない。日本のルールをしっかり守りたい」と話した。(2016年4月10日 中日新聞)


たしかに、地域によっては外国人の居住者の多い場所があります。外国人への啓発は盲点だったかも知れません。記事にあるように、自転車のルールも国によって違うでしょう。外国人やその家族を含め、自転車のルールを指導徹底することも、地域の安全にとって重要なことかも知れません。


春は自転車 商戦活況 「ノーパンク」通学に人気 帯広

ノーパンク春本番に向けて、帯広市内のホームセンターなどで自転車商戦が活発化している。各店内は用途に応じたバラエティー豊かな自転車がそろい、新生活のスタートへ品定めをする客でにぎわいを見せている。

DCMホーマック稲田店(稲田町南9線)では、進学や就職など新生活を控えた3月下旬から一気に商戦が動き始め、土・日・祝日を中心に1週間で約300台が売れたという。

人気は、空気の代わりにウレタンをタイヤに詰めた「パンクしない自転車」。価格は2万5000円前後からと通常の自転車より割高だが、「出始めの頃より軽量化され、毎日乗る高校生がよく買い求める」(津嶋正樹主任)。

長距離移動用のロードバイクやクロスバイクを扱う市内の鎌田輪業(東7南4、鎌田道也社長)では、通勤、通学用にこれらを購入する学生、社会人が増えたという。

売れ筋は5、6万円台だが、通勤などに掛かる交通費などを考えると割安という。現在は冬期間、保管していた愛車の点検に訪れる人が多く、販売のピークは入学式が終了する今週末ごろからとみている。(2016年4月4日 十勝毎日新聞)


ノーパンク自転車が売れているのは知りませんでした。ロードバイクやクロスバイクを購入する人が増えたのも含め、格安で粗悪な輸入ママチャリが席巻している、日本の自転車市場も変化してきているのでしょうか。悪貨が良貨を駆逐する格安ママチャリは、いろいろな面で問題です。これはいい傾向と言えるでしょう。


自転車窃盗疑いで再び52歳男を逮捕 自宅に計23台、被害品とみて押収 福岡県警

福岡県警早良署は5日、自転車1台を盗んだとして窃盗の疑いで福岡市早良区、土木作業員、川上雄二容疑者(52)を逮捕した。川上容疑者宅にはこの1台を含む23台の自転車があり、同署は被害品とみて押収した。

川上容疑者は昨年11月に自転車を盗んだ疑いで早良署に逮捕され、今年1月に執行猶予付きの有罪判決を受けていた。同署は逮捕後、計79台を押収していた。

逮捕容疑は3月21日午後10時から翌22日正午にかけて、男子大学生(25)が市内の自宅アパート駐輪場に置いていたスポーツタイプの自転車(2万円相当)を盗んだとしている。

早良署によると、今年3月下旬、「(川上容疑者宅に)また自転車がたまっている」と情報提供があり、署員が盗難届の出ている大学生の自転車を確認した。他の22台の大半もスポーツタイプだったという。(2016.4.5 産経新聞)


スポーツタイプの自転車を選んで盗むサイクリストの敵、自転車泥棒です。なぜ情報提供されるようなヘマをしたのかも不思議ですが、有罪になっても懲りずに、すぐまた犯行を繰り返すとは呆れた犯人です。おそらく、執行猶予期間中でしょうから、今度は実刑を受けて、悔い改めてほしいものです。


高知南署が酔っ払い自転車運転のシミュレーション

酔っ払い宴もたけなわ、という時に突然、現れたシミュレーター―。高知南地区安全運転管理者協議会(吉村保利会長)のメンバーが4月7日夜、高知市内のホテルで、酒に酔った時の自転車運転や歩行の危険性を疑似体験した。

アルコールによる判断、操作能力の低下を実感してもらおうと、高知南署が初めて企画した。新年度の決起集会で酔いも回ったころ、ステージの幕が上がりシミュレーターが登場。

メンバーは自転車をこいだり、足踏みして、画面上に現れる歩行者をよけたり、車に注意したり…と、赤ら顔で挑戦した。

案の定、体験者は歩行者をはねたり、車にはねられたり。高知南署員は「酒を飲んだら自転車も凶器」。朝倉病院職員の武政倫弘さん(44)は「いけると思ったけど…」と酔いも覚めた様子だった。(2016.04.08 高知新聞)


なるほど、酒に酔った時でなければ、いかに酒に酔った状態での運転が危険か体感できません。そこで酒の席にシミュレーターを持ち込むという工夫をしたのでしょう。ただ、一方で、酒に酔った状態では、せっかくの体験も単なる余興のようになってしまう恐れがあります。

うまくいかなくてもリアルに感じられなかったり、翌日になればよく覚えてなかったり、ちっとも教訓にならないこともあるに違いありません。逆に、しらふの時では、実際に酔った時、いかに危険か実感できないわけで、そのあたりは痛し痒しということになりそうです。


危険性自覚を 3駅集中、千葉・市川「北京通り」

幅5メートルの道を埋め尽くす自転車、自転車、自転車……。千葉県市川市八幡3の京成八幡駅前の市道は、自転車であふれたかつての中国・北京を連想させることから「北京通り」と呼ばれる。通勤・通学時間帯には自転車が一方通行の道いっぱいに広がって連なり、遮断機が下りた踏切への侵入も後を絶たない。

道路交通法が改正され危険行為の取り締まりが強化される中、県警市川署は特別班を発足させ、マナー向上に乗り出した。6?15日は春の全国交通安全運動。

北京通り午前7時45分。踏切の遮断機が上がると、自転車が数十センチ間隔で走り出した。男性も女性も、子供も高齢者も黙々とペダルをこぐ。

ピピーッ。「お待ちください!」。警報機が鳴って遮断機が下り始め、市川署員が制止したのに、若い男性が線路内に入った。署員は停車させて交通切符(赤切符)を手渡し、3年以内にまた切符を切られれば県警の安全講習を受けなければならなくなる、と注意した。講習は3時間、手数料5700円。最後にテストが行われる。

昨年6月に改正道交法が施行され、信号無視や一時不停止、ブレーキのない「ピストバイク」など、自転車の取り締まりが強化された。市川署などによると、改正法施行から2月末までに千葉県内で摘発された自転車の危険行為は89件。

酒酔い運転(44件)に次いで多かった遮断機の下りた踏切への立ち入り23件のうち、15件を「北京通り」が占めた。「会社に行くため急いでいた」「学校に遅刻しそうだった」などと話す人が多いという。小学生の通学路でもあり、歩行者と自転車がぶつかりそうになる光景が毎日、繰り返される。

同署は2月に交通課と地域課の署員で「自転車安全対策班」を設置した。通行量が最も多い午前7時半から1時間、署員十数人で取り締まる。「『この踏切を一つ逃したら遅刻する』という焦りや、『みんなやっているから大丈夫』という集団意識は禁物です」

市川署などによると、北京通りに自転車が集中するのは、起伏が少ないため自転車利用者が多い▽京成以外にJRや都営地下鉄の駅も近い▽朝は自動車の通行が規制される--ことなどが要因。北京通りと並行して走る県道は路肩や歩道が狭く自転車は通りにくい。だが現在、拡幅など道路改良の予定はないという。

同署は市や県自転車軽自動車商協同組合などとも連携し、利用者のマナーアップを図る方針だ。延沢加寿雄署長は「北京通りが自転車マナーのモデル地区になるくらい、しっかり指導していきたい」と話す。 (毎日新聞2016年4月6日)


朝の通勤時間帯に、無理して踏切を渡る人がいたりするのは、他の地域でもあるでしょう。遅刻しそうで無理に渡る人の心理もわからないではありません。しかし、千葉県全体の23件のうち、市川市の、しかも京成八幡駅前の、この市道だけで15件を占めるとは、異常な割合です。

平坦で自転車利用者が多いのも、この駅に限ったことではありません。この多さは、何か物理的、構造的に問題を抱えているのではないでしょうか。もちろんマナーの指導も大切ですが、朝、この踏切を渡らずに済むよう手前にも駐輪場を設置するとか、何か根本的な原因解決を図る必要があるような気がします。


ワーストから奮起、大阪市6割減

放置自転車「大阪名物」とも呼ばれる大阪市の放置自転車が減少の兆しを見せている。20年近く全国最多の台数を記録していたが、最近は「ワースト脱出」が定着してきた。ワースト1位を脱した前回調査(2013年度)に続き、15年度の調査でもワースト3位以下が確実に。汚名を返上しようと、あの手この手で対策を進めてきた市の取り組みがじわりと効果を上げている。

内閣府は2年に1回、全国の市区町村(約880団体)が調べた放置自転車台数を公表している。15年度調査の結果は今月中に発表される予定。

13年度調査で台数が上位だった自治体に毎日新聞が15年度の台数を確認したところ、大阪市(前回2位)は前回より6割以上減らして3974台だった。6970台とほぼ半減した札幌市(同1位)の削減ペースを上回り、微減にとどまった横浜市(同4位)の7571台も下回った。「内閣府の発表までは未公表」としている名古屋市(同3位)の台数(前回8959台)によっては、ワースト3位からも抜け出すことが予想される。

大阪市の放置自転車台数は1990年代には全国最多となり、一時は5万台を超えた。市は08年度から、「ワーストワン返上」を合言葉に対策を強化。放置自転車の即時撤去が可能となる「放置禁止区域」を14年度末までに18駅増やして143駅へと広げ、毎年二十数万台を撤去している。撤去とその後の保管にかかる経費は年間6億〜7億円にのぼる。

放置自転車これと並行し、計約2万3600台分の駐輪場も新たに整備。スーパーや銀行など一定規模の施設を新築・建て替えする際、駐輪場の設置を義務付ける条例も10年に施行した。

良心に訴えるソフト面の取り組みも。自転車を放置しないよう呼び掛ける子どもの絵をシール状に加工、10年度から放置禁止区域の路面に貼るようにした。違法駐輪をしにくい雰囲気を醸成するためだ。また、駅周辺の住民の協力を得て、「止めたらアカン」などと呼び掛ける啓発活動も実施している。

市はその後も禁止区域の面積を広げたり、休日や夜間の撤去を強化したりしている。市自転車対策課は「これまでの取り組みで着実に減ったエリアがある一方、まだ放置されているエリアもある。放置自転車は通行の支障となり、撤去や啓発でさらに減少を目指したい」と話している。(毎日新聞 2016年4月5日)


ワーストワンの汚名を返上したい大阪市の気持ちもわからないではないですが、7億もかけて、汚名返上そのものが目的になってしまってはいないでしょうか。今は力を入れているので、徐々に減っているとしても、少し力を抜けば、元の木阿弥ということも十分考えられます。するとまた力を入れて、結局いたちごっこです。

駐輪場も整備しているようですが、それでも年間二十数万台を撤去する必要があるのは、やはり根本的な部分に問題があると思います。大阪市は、以前から自転車を目の敵のようにしています。市民に対して、なるべく歩け、自転車に乗るなとまで呼びかけています。

今どき、環境に配慮してクルマを使うな、ならわかりますが、自転車利用者に対し、「不要不急の 自転車利用はやめましょう。800メートルであれば歩いても10分程度しかかかりません。」と呼びかける市です。市民は必要だから乗っているのであって、地方自治の観点からしても、住民の意向を反映しない市政は疑問です。

たしかに、歩行者の通行の邪魔になるなどの問題はあるでしょう。しかし、街角に自転車がとめられているのは景観が悪いなどの理由で、市民のニーズを無視して、駐輪してある自転車を目の敵にしていないでしょうか。年間二十数万台を撤去する必要があるのでしょうか。

もちろん、利用者は駐輪場に駐輪すべきです。目的地があって、特に長く駐輪するなら、駐輪場にとめるべきですし、通行の邪魔になるような迷惑駐輪は問題です。でも、行き帰りの途中でちょっと自転車をとめたいこともあるでしょう。目的地のそばまで行けるのは、自転車の利点でもあります。

つまり、街角にもっと駐輪スタンドとか、駐輪ポストのようなものがあってもいいのではないでしょうか。どこにも駐輪するな、ではなく、駐輪する場所を決めて、ある程度、街中の駐輪も許容すべきではないでしょうか。パリでもニューヨークでも、市民のニーズを考えて、街角に駐輪できるようになっています。

根本的に解決してしまったら、年間7億の利権がなくなると考えていることはないと思いますが、そう勘ぐりたくなるような無意味ないたちごっこに終始しているように見えます。撤去移送ではなく、市民のニーズを汲んで、迷惑にならないように、街角にも駐輪できるようにすることを考えるべきではないでしょうか。


ゴム反発力で自転車ペダルを楽に…特殊ギア開発

特殊ギア宮崎市の介護用品等製造販売「FREE POWER」(浜元陽一郎社長)は、ペダルを楽にこげる自転車用の特殊なギア「エコギア」を開発した。ギアを搭載した自転車の、今秋の発売を目指す。

エコギアは、ペダルを踏み込んだ力をギア内部に組み込んだゴムに蓄え、その反発力でギアに常に力がかかった状態にする仕組み。ギアの回転が滑らかになる。約10年前から開発してきたという。

同市のエンジン修理業「松尾ボーリング工場」、マーケティング業「サンプロジェクトジャパン」との3社で商品化する。経済産業省の新連携事業に認定され、販路拡大に関わる補助などを受けられる。

価格は1台4万8000円前後を見込む。問い合わせは浜元社長(090・1971・5467)へ。(2016年04月08日 読売新聞)


言ってみれば、電力不要でゴムでアシストする自転車ということでしょうか。どのようなものか、実際に見てみないとわかりませんが、新発想のパーツのようです。日本のものづくり、技術力のある中小企業の中には、画期的なブレークスルーの可能性が眠っているのかも知れません。


自転車好きのためのソーシャルアパートメントに大反響

首都圏を中心に、隣人交流型賃貸住宅「ソーシャルアパートメント」34棟・約1800戸を展開する、(株)グローバルエージェンツ(山崎 剛社長)では、「自転車と暮らす」をテーマに、感度の高い若者の入居者層を想定し、ラウンジに自転車を乗り入れることができる、いままでにない仕掛けを導入した、35棟目の物件「NEIGHBORS 二子玉川」(鉄筋コンクリート造4階建て)を、東京・世田谷区に5月1日オープンする。

「ソーシャルアパートメント」とは、賃貸マンション内にラグジュアリーなラウンジを設置することで、住まう人の自発的なコミュニティ形成を促進させる仕組みを持った新しい共同住宅で、従来型のワンルームマンションとも、昨今同じく注目を集めているシェアハウスとも異なる新しい居住スタイル。東京都からも助成金対象事業に認定されるなど、昨今の近隣付き合いの希薄化した社会において非常に注目を集めている。

「ソーシャルアパートメント
「ソーシャルアパートメント

同社では、「NEIGHBORS 二子玉川」について、自社ポータルサイトに情報公開しているが、1カ月で既に約100件の入居検討の問い合わせがあるなど、大変高い反響を得ているとのことで、順次内覧会を実施し、オープン後2カ月以内で全75戸の満室を目指すとしている。

「NEIGHBORS 二子玉川」では、自転車を直接乗り入れることができる共用ラウンジの仕掛けのほかにも、最大15人が着席可能な円形のソファが特徴のシアタースペースには、天吊り型の 120inch電動式スクリーン、サラウンドスピーカー完備。24時間いつでも利用できるワーキングラウンジや、お酒を片手にビリヤードを楽しめるスペース、ラウンジに併設しBBQも楽しめる屋外テラス、間接照明を中心に設計された空間に大型のユニットバスやマッサージチェアなどを設置したヒーリングスペースがある。

なお、居室は全75戸のバス、トレイ、ミニキッチン付のスタンダード1Kタイプ。「交流は楽しく、プライベートはしっかり」。このソーシャルとプライベートの両立がシェアハウスとの大きな違いであるという。(2016年4月9日 インテリアビジネスニュース)


以前から、サイクリスト向けの賃貸住宅のニュースは、何回か取り上げたことがあります。最近の若い世代のクルマ離れ、自転車がクールという感覚、自転車通勤者の増加、シェアハウスの人気など、サイクリスト向けの賃貸住宅のニーズは、いよいよ高まってきているのかも知れません。


砂丘を自転車で走ろう 「体験・滞在型」観光地へ

砂丘を自転車で鳥取砂丘の新しい魅力にしようと湯梨浜町の男性が、雪道や砂浜でも走行できる自転車(ファットバイク)を使ったアクティビティーを20日から、鳥取砂丘で始める。

「砂丘を自転車で走る」という非日常を体験することで、「見て帰る」だけから「体験型・滞在型」の観光地への脱却を狙う。(2016年4月9日 日本海新聞)


一般的には、ファットバイクなど知られていないでしょうから、砂丘を自転車で走るという体験は、インパクトがあると思います。ほかとは違った形で、自転車を使った観光客の誘致につながる可能性を秘めていると思います。砂丘を新しい形の観光資源として活用することになるかも知れません。


高級自転車レンタルで観光振興 前橋周辺を活性化…駅前に駐輪場建設 9月スタート

自転車ロードレース「まえばし赤城山ヒルクライム」や競輪場があるなど、自転車と縁が深い前橋市。その県都の玄関口であるJR前橋駅北口に高級スポーツ自転車を貸し出す「レンタサイクル事業」が9月に始まる。同時に駅前に立体駐輪場「サイクルツリー」を備えるなど、愛好者の便宜をはかる。市交通政策課は「駅前の好立地を生かし、幅広く人を呼び込んで自転車の振興のつなげたい」と期待を寄せる。

サイクルツリーは、ガラス張りの6階建てで、計72台の自転車を収容でき、限られたスペースに多くの自転車を置ける全自動の駐輪場となる。また、駐輪場の隣には世界的自転車メーカー「ジャイアント」(本社・台湾)が出店し、同社のスポーツ用自転車30台を置き、市民や観光客に貸し出すレンタル事業を実施する。残りの駐輪スペースの一部は、ロードバイクなど高性能で高価な自転車所有者向けに月単位で貸し出すという。

事業を手がけた大和リース(本社・大阪市中央区)は、前橋駅を発着するJR両毛線の利用者を増やそうと駅北口に約300台収容の駐車場「パーク&ライド」を建設中だ。駅に、鉄道や車で来て自転車に乗り換える利用者を見込み、「他にはないものを前橋に作りたい」と同社が市に事業を提案した。

ロードバイクやクロスバイク計4、5種類ほどの自転車の貸し出しを予定。車体が軽くスピードも出るロードバイクは1日4千円、初心者にも乗りやすいクロスバイクは1日3千円。そのほか、20万円ほどする高級車数台の貸し出しも検討している。大和リースは、「高価格の自転車をレンタルで試し乗りできるのも目玉のひとつ」とする。ヘルメットなど備品の貸し出しも行い、ロッカールームも設置し着替えも可能だ。

ジャイアントはこれまでに、「手ぶらでオーケー」などとPRし、愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶしまなみ海道でレンタサイクルを行っている。

大和リースの担当者は、「前橋駅前活性化の起爆剤になってほしい」と話し、市交通政策課も、「スポーツタイプの自転車の貸し出しは、今までとは違った利用者が見込める。赤城山や利根川サイクリングロードなどを地元以外の人にも訪れてもらい、観光振興につなげられれば」と期待している。

前橋市は2020年東京五輪で、自転車競技の誘致を果たせなかったが、新たな施設で自転車ファンとのつながりをさらに強化できるか−。(2016.4.7 産経新聞)



武雄観光、自転車で手軽に 電動アシスト付き20台導入 [佐賀県]

観光客向け武雄市観光協会(会長=小松政市長)は、観光客向けに電動アシスト付き自転車20台を導入した。JR武雄温泉駅や温泉通りまちなか案内所など、市内4カ所で貸し出している。

JRなどの公共交通機関を利用して訪れる観光客が、より広い範囲を効率よく周遊できるように利便性を向上させた。導入に伴う事業費は約180万円。

レンタル料金は1日500円(自転車返却時に戻る保証金千円も必要)。午前9時から午後5時まで利用でき、借りた場所に自転車を返す。

導入に合わせて三つのモデルコースを示した地図を用意した。特産品などが当たるクイズラリーを9月30日まで催している。(2016/04/06 西日本新聞)


スポーツバイクにするか、電動アシストにするかは、地域の特性や自治体の考え方によるのでしょうけれど、ママチャリでない自転車を置くところが最近増えています。非ママチャリに乗ったことのない人も多いでしょうし、その高いポテンシャルを知り、自転車本来の楽しさも体感できるでしょう。いい傾向だと思います。

◇ ◇ ◇

この陽気で、自転車で花見に出かけた方も多かったのではないでしょうか。新しく自転車を買った人、この春から自転車通勤、通学を始めるという人も多いに違いありません。事故だけは起こさないためにも、ルール順守の大切さを軽視せず、ぜひ楽しい自転車生活を送っていただきたいものです。




北島康介選手の引退会見、さわやかでした。悔いなく、やりきったという満足感なのでしょう。お疲れさまでした。

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