August 14, 2016

組み合わせが生んだ楽しみ方

自転車には、いろいろな楽しみ方があります。


ロードレースやヒルクライムの大会に出るなど、スポーツとして楽しむ人もいれば、家族でサイクリングという人もいます。ツーリングやMTBでシングルトラックに出かける人もいれば、自転車での散歩、ポタリングを楽しむ人もいるでしょう。人それぞれ、楽しみ方はいろいろです。

中には、自分で変わった自転車を作ったり、それに乗るのが趣味という人もいます。普通の自転車では飽き足らず、何か今までとは違うものは出来ないか、新しい楽しみ方はないだろうかと、自転車に新しい要素を盛り込もうとする人たちもいます。



こちらは、“Swing Bike”と名付けられた自転車です。ハンドルを切れば、前輪が曲がるのは当たり前ですが、この自転車は後輪も曲げることが出来ます。左右にスイングするように走ることが出来るので、スイングバイクという名前を付けたのでしょう。

実は、このスイングバイク、個人が改造したものばかりではありません。この動画のものは、投稿者の手作りによるもののようですが、スイングバイク自体は、メーカーから市販されている自転車であり、マイナーではありますが、れっきとした自転車のジャンルの一つとも言うべきものなのです。



元々は、Ralph Belden さんという人が1974年に発明し、特許もとった“Swing Bike”というブランドの自転車です。翌75年に販売開始され、78年には販売終了となってしまいましたが、現在は“Americas Bike Company”という会社から、新しいスイングバイクが販売されています。

Swing BikeSwing Bike

前輪だけでなく後輪も動く自転車なんて、乗れるのだろうかと思ってしまいますが、案外簡単に乗れるのだそうです。もちろん最初は練習が必要ですが、思ったほど難しくはないと言います。私は乗ったことがないので、何とも言えませんが、独特の乗り心地があり、病みつきになると言っている人もいます。



スイングバイクに乗っている動画をアップしている人も散見されますし、40年前に3年間しか売られなかった、初期のスイングバイクに乗っている人もいます。マイナーなことは間違いないですが、現在も市販されていますし、一部に熱心なファンが存在しているようです。一つのカテゴリーと言っても間違いではないでしょう。



Belden さんは、前後輪を両方曲げられるようにして、スイングさせて乗る自転車というアイディアを思いついたわけですが、同じスイングでも、違う形で自転車をスイングさせることを思いついた人がいます。“Rise Above Bmx”というBMXチームの人たちです。その名も“Bike Swing”です。

Rise Above Bike SwingRise Above Bike Swing

上からぶら下がった状態でBMXに乗ることで、ブランコのように自転車ごとスイングしてしまおうという発想です。わざわざ自転車に乗ったまま、ブランコのようにスイングしてしまおうなんて、ちょっと普通には思いつかない発想ですが、意外に楽しそうな気もします。



BMXは、ヴァートランプと呼ばれる大きなハーフパイプを使う競技もあります。U字型の壁を駆け上がることで空中でトリックを決めるわけですが、考えてみれば、これと似た動きです。なるほど、BMXをやる人なら思いつくスタイルなのかも知れません。



この“Bike Swing”を、チームの人たちはイベントなとで行うショーに取り入れています。“Bike Swing”を登録商標としており、2005年から、“Rise Above Bmx”チームが始めた、新しいバイクスタントショー、エンターテイメントの一つと位置付けています。



素人がやっても、すぐに飽きてしまいそうな気がしないでもないですが、子供のころに無心でブランコに乗ったように、スイングするだけでも楽しいのかも知れません。BMXをやる人であれば、トリックの練習にもなったりするのでしょうか。失敗して転ぶことのないのも利点かも知れません。

“Swing Bike”と“Bike Swing”、どちらも自転車と「スイング」を組み合わせたわけです。自転車とスイング、およそ結びつきそうにない単語ですが、あえて全く無関係なもの、結びつきそうにない単語との組み合わせを考えると、これまでにない、新しい自転車の楽しみ方を生み出せるかも知れません。




リオ・オリンピックの熱戦が続き、日本はメダルラッシュとなっています。自転車競技も頑張ってほしいところです。

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