サイクリストの中にも、犬を飼っている人、飼ってはいないけど飼うならイヌ派という人も多いでしょう。もちろん、日本だけではなく世界でも同じだと思いますが、そんな犬好きのサイクリストの話題を、海外のメディアで報じられていた中から、ピックアップしてみました。
何らかの理由で、愛犬と別れて暮らさなければならなくなった人の気持ちは、経験してみないと、わからない部分があります。片道500キロ以上の道のりを、自転車に乗って愛犬に会いに行った、Ashwin Chinchkhede さんというインドの人の話が、NEWS18 というサイトに出ていました。
インドのボンベイから、アーメダバードまでの道のりは、決して平たんではありません。途中、キャンプをしながら、いろいろな人に会って励まされたりもしながら、ほぼ600キロの道のりを走破して、愛犬 “Coco” に会いに行きました。彼だけでなく、愛犬の嬉しそうな顔が、すべてを物語っています。
会いに行くのは、遠距離とは限りません。ニュージーランドの、Tauranga に住む、Michael Collins さんの愛犬、ジャーマンシェパードの、“Kyza”には、毎日会いに来てくれる人がいます。それは、地区の郵便配達の人です。家主の Collins さんが、防犯カメラに写っていた画像を公開しました。
この人、自転車での毎日の配達の途中に、“Kyza”に必ず会いに来てくれます。Collins さんの家に配達する郵便物があっても、無くてもです。“Kyza”もそれを楽しみにしていて、配達の人が来ると飛び出していきます。嬉しそうな様子が動画に映っています。
このジャーマンシェパードの、“Kyza”はまだ生後9か月ですが、体が大きいので危険に見えるのか、近所の人は誰も近づきません。でも、この郵便配達の人だけは違います。仕事の途中のため、長い時間ではありませんが、わざわざ自転車を降りて、毎日必ず抱きしめてくれます。そのことに、Collins さんも感謝しています。
アメリカはルイジアナ州に住む、Hollie Breaux Mallet さんの愛犬、“Dutchess”にも毎日会いに来る人がいます。彼女もガレージの防犯カメラの映像を見て気づきました。見知らぬ小さな男の子が、自転車に乗って毎日現れ、周囲を気にしながらガレージに侵入、“Dutchess”を抱擁して帰っていくのです。
近所の人に聞いても誰だかわからなかった、Mallet さんは、どこの子供か知るために、フェイスブックにこの動画を載せました。すると、すぐに、Ginger Clement Breaux さんという人から、動画の少年は自分の息子、Josh であり、勝手にガレージに入っているとは知らなかったと謝罪の連絡があったのです。
そして、Josh 君の愛犬、“Bella”が昨年亡くなったことや、いつも“Dutchess”のことを家で話していたことも告白しました。しかし、その“Dutchess”に会うのに、勝手に他人の家のガレージに入り込んでいるとは知らなかったと謝りました。
Mallet さんは、この可愛い侵入者の正体を突き止めて、罰しようと思ったのではありません。もっと長くとどまって、“Dutchess”と遊んでやってほしいと思ったのです。“Dutchess”も、とても喜んでいることが明らかだったからです。そのことを伝えたかったのです。
Mallet さんは、すぐさま連絡をとり、Josh 君を招待しました。その後は、公認で“Dutchess”と遊べるようになったのは言うまでもありません。この小さなストーリーは、瞬く間に拡散し、いろいろなメディアでも報じられました。多くの人のハートをあたたかくしたのは間違いないでしょう。
犬好きのサイクリストなら、出先で犬を見かけたら、思わず撫でたりすることがあると思います。ツーリングの途中で休憩した店で飼われていた犬と遊んだとか、沿道の家の人に道を聞いていたら、そこの飼い犬に懐かれたなんて経験があるかも知れません。
犬好きの人だったら、そんな経験が、その犬の記憶と共に印象に残っていたりするのではないでしょうか。そんな場所を思い出したら、次のツーリングで、その犬に会いに行ってみるのもいいでしょう。ここに挙げたような話は、内容や程度の差はあっても、世界中で起きているのかも知れません。
立て続けに発生した台風が、広範囲に被害をもたらしました。ついこの前までの台風発生ゼロが嘘のようです。
Posted by cycleroad at 23:30│
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