November 21, 2016

自転車関連に成長の余地あり

二十四節気では、もう小雪を迎えようとしています。


小春日和もありましたが、十二月並みか、それ以上に冷え込む日もあります。北日本では、いつもよりも早い積雪となっているところもあるようです。さて、そんな折りですが、最近の自転車関連のニュースから、気になったものをピックアップしてみたいと思います。


台湾自転車ジャイアント、日本200店に 世界最大手

スポーツ自転車の世界最大手、台湾の巨大機械工業(ジャイアント)が日本での事業展開を加速する。今後3〜5年以内に販売店舗数を現状の約8倍となる200店舗以上に増やす。成長源だった中国市場が経済減速の影響で苦戦するなか、スポーツ自転車の普及の余地が大きい日本市場が有望と判断した。

同社の羅祥安・最高経営責任者(CEO)が明らかにした。「日本では誰もが自転車に乗れるのに、『ママチャリ』と呼ばれる軽快車が支配的な特殊な市場だ」とし、健康志向の高まりを背景にスポーツタイプの自転車の成長余地が大きいと強調した。(2016/11/17 日本経済新聞)


日本人の多くには自覚がないと思いますが、ジャイアントのCEOが指摘するように、日本はママチャリが席捲する、世界でも特殊な市場です。今まで40年以上にわたって、自転車に歩道走行させるという世界的にも類を見ない交通行政をしてきてしまったことが背景にあります。

歩道上で歩行者と混在しているため、タイヤが太く、車体が重く、低速でも安定していて足つき性はいいけど、スピードは出ないというママチャリが圧倒的多数を占めることになりました。しかし、最近は自転車イコール、ママチャリではないことも少しずつ認知されるようになってきました。

日本では、車道上の自転車レーンの整備も、まだまだこれからですが、車道をそれなりのスピードで走れれば、もっと遠くまで、速く、ラクに行けることが実感できるでしょう。すなわち、ママチャリと非ママチャリの違いも実感するはずです。

最寄り駅までのアシにしかならないのではなく、もっと実用的な移動手段だということも理解されるでしょう。自転車本来のポテンシャルが、広く認知されれば、自転車はもっと活用出来るし、するべきだという、近年の世界の趨勢にも追い付いていく可能性がありそうです。


競技用自転車の魅力知って 高校生らが乗り方指導 奈良

競技用自転車に乗って、その楽しさを体験する「楽しむ奈良自転車」が19日から県立橿原公苑ジョギング&サイクリングステーション(橿原市)で始まり、自転車競技部の高校生らが自転車の魅力を来場者に紹介した。自転車競技の楽しさを知ってもらおうと同公苑が主催し、今年で2回目。

競技で使用されるロードバイクやトラックレース用の変速機のないピストバイクのローラー上での乗車体験や、屋内練習で使われるエアロバイクの乗り方を県立奈良北高校(生駒市)と県立榛生昇陽高校(宇陀市)の自転車競技部の生徒らが来場者に紹介し、乗り方を指導。

また、会場では公道で行われるロードレースや競輪場でのトラックレースについて解説する写真パネルも多数展示している。

奈良北高校3年の吉岡衛さん(18)は「自転車競技の認知度も上がってきたが、より多くの小中学生が興味を持ってくれるようになれば」。榛生昇陽高校1年の嶋岡達貴さん(16)は「自転車の走るときの爽快感、面白さをイベントを通じて多くの人に伝えたい」と話した。

乗ってみたかった参加した奈良市の中学2年、谷直紀さん(14)は「普段できない練習が体験できて楽しかった。自転車が好きなので、高校では競技部に入りたい」と笑顔だった。(2016.11.20 産経新聞)


「乗ってみたかった」 - 小中学生、競技用自転車に挑戦/県立橿原公苑がイベント

県立橿原公苑は19、20日の2日間、苑内のジョギング&サイクリングステーションで、競技用自転車の乗車体験ができる催し「楽しむ奈良自転車!2016」を開催。近隣の小中学生らが参加した。

トレーニング用の機器やローラー上で競技用自転車を走らせる練習機などが開放され、19日は県立榛生昇陽高校自転車競技部員らが、20日は同奈良北高校の同部員らがアシスタントを務めた…(2016年11月21日 奈良新聞)


小中学生もママチャリしか乗ったことがない人がほとんどでしょう。ふだん、スポーツバイクに乗る機会がないと思います。この奈良県での取組みは、そんな子供たちに、スポーツバイクに乗る機会を提供しています。そのポテンシャルに驚き、ママチャリとの違いを実感し、目からウロコが落ちるかも知れません。

そんな子供たちの中から、スポーツとしての自転車競技に興味を持つ人も出てくるでしょうし、将来の選手が育つ可能性もあります。日本での自転車競技人口の裾野を広げ、オリンピックやメジャーなレースで活躍する日本人が出てくることも期待できます。地味ですが、なかなか有意義な取り組みかも知れません。


和歌山県が来年3月に「サイクリングフェスタ」開催 自転車で観光客誘致

サイクリングを通じて県内の豊かな自然を楽しんでもらい観光客誘致にもつなげようと、和歌山県などは来春、「わかやまサイクリングフェスタ2017」を開催する。高野山などをめぐる約160kmの上級者向けから親子連れが楽しめる初心者向けまで計3コースを設定。今月上旬から参加者の募集が始まっており、県地域政策課は「大勢の人に参加してもらい、和歌山の魅力を見つけてほしい」としている。

サイクリングは健康志向の高まりから近年、全国的に愛好者が増加。県でも、紀の川沿いや県西部の海岸線を走るコースなどをPRしてきた。今後は「サイクリング王国、わかやま。」キャンペーンを展開し、自転車愛好家のための休憩スポット「サイクルステーション」を充実させるなど、サイクリングを活用した観光客誘致に本格的に取り組む考えだ。

観光客誘致サイクリング王国

わかやまサイクリングフェスタは、このキャンペーンの第1弾として位置づけ、計3コースを準備した。上級者向けの難関コース「天空の聖地〜高野山センチュリーライド」(約160km)は、和歌山市を出発し、高野山や丹生都比売神社(かつらぎ町)などをめぐる。

「紀の国うまいもん満喫ライド」(約60km)では和歌山ラーメンなど県のグルメを楽しむことができる休憩所を準備。また、サイクリングが初めての子供でも楽しめる「サイクリングデビューわくわくライド」(約10km)では、スタート地点の和歌山市民スポーツ広場から紀の川大橋付近などを往復する。

来年3月26日開催で、募集期間は1月31日まで。600人の参加を募集しており、費用はコース別で2千〜1万円。問い合わせは同課(?073・441・2371)へ。(2016/11/09 サンスポ)


最近は、自転車を通じた観光客誘致に力を入れる自治体が増えています。いつの間にか、サイクリング王国とか、自転車都市などを名乗るところも増えました。しかし、単なるキャッチコピーや、自転車の県を名乗るだけで、うまくいくとは限りません。

ライバルも増える中、横並びではなく、いかに違いを出すかが求められるでしょう。単に掛け声だけでなく、インフラの整備などを通じ、走りやすくすることも重要だと思います。和歌山は近畿からも中京圏からも集客が期待できますが、その立地を生かせるかが問われることになりそうです。


廃線跡地など整備、180キロの自転車用道路

自転車用道路茨城県などが整備を続けていた全長約180キロ・メートルの自転車用道路「つくば霞ヶ浦りんりんロード」が完成し、県は25日に開通記念式典を開く。県は案内標識などを統一する指針を定め、将来的な国際大会の招致を目指している。

りんりんロードは、桜川市の国道50号付近から土浦市を抜け、霞ヶ浦の外周をまわるコース。今年9月にJR土浦駅北側に接続道路が整備され、廃線となった筑波鉄道跡地(桜川市〜土浦市)に整備された自転車用道路と、霞ヶ浦周辺の自転車用道路がつながった。桜川市から潮来市までの約81キロ・メートルは、自転車と歩行者専用の県道としては日本一の長さという。

指針では、筑波大などの専門家の意見を基にデザインされた矢羽根の形の統一案内標識を採用。数字やイラストを縦長に表記することで、走行中も見やすいように工夫した。

外国人観光客の利用を想定し、日本語や英語のほか、中国語、タイ語、韓国語の五か国語を表記し、来年度までに、交差点やカーブの手前などを中心に設置を予定している。

車や、鉄道などの公共交通機関への乗り換えができるように、駐車場やレンタル自転車の設置も計画。10キロ・メートル間隔を目安に、トイレや給水施設もつくる方針だ。

25日の開通記念式典には、橋本知事や沿線市長など約100人が出席する予定で、一部区間では、リオデジャネイロパラリンピック自転車競技銀メダリストの藤田征樹さんらを招いたデモ走行も披露される。

県地域計画課は「これだけの規模のサイクルロードは全国でも珍しい。周辺設備を充実させ、国際的な自転車競技大会などでも使ってもらえるよう、PRを続けていきたい」としている。(2016年11月18日 読売新聞)


りんりんロードは、私も走ったことがありますが、鉄道の廃線跡を利用した専用道で、美しい自然の中を走れるコースです。もっと人気が出ていいと思いますし、首都圏の人口を考えれば、もっと利用者を増やせるでしょう。せっかくの観光資産をアピールしない手はないと思います。


大阪)百舌鳥古墳群と古市古墳群をレンタル自転車で周遊

自転車で周遊百舌鳥古墳群(堺市)と古市古墳群(羽曳野市、藤井寺市)を乗り捨てタイプの電動自転車で巡ってもらい、世界文化遺産への登録に近づけようと、堺観光コンベンション協会などが19日、「もずふるレンタサイクル」の貸し出しを始めた。

両古墳群間は約10キロの距離だが、直通の電車やバスがなく、世界文化遺産を目指すための課題の一つに「周遊ルートの確立」が挙げられていた。

貸し出す自転車は20台を用意し、料金は1日千円。貸し出す場所は、堺市は大仙公園の観光案内所など、藤井寺市は近鉄・土師ノ里駅前、羽曳野市は古市駅前の駐輪場で、返す際はいずれかの貸出場所で乗り捨てができる。

古墳群間のルートは竹内街道などを推奨し、飲食店やトイレを掲載した地図も作った。(以下略 2016年11月20日 朝日新聞)


古墳群のように、散在する観光名所を結ぶのに、自転車はもってこいでしょう。20台とは小規模ですが、古墳を巡る観光客のニーズは、それほど大きくないのでしょうか。もっと他の名所や話題のスポットなどを組み込んで、いろいろなお客を取り込む工夫があってもいいような気がします。


愛媛県が目指す「マルゴト自転車道」 全県でコース設定

路整備や自転車旅促す企画も

マルゴト自転車道愛媛県は海、山、里と多彩なルート設定が可能な地域特性を生かして「サイクリング・パラダイス」を目指している。「しまなみ海道」に続く代表的なコースを県内全域で設定しているほか、様々なイベントや企画で本格的なサイクリストから女性、初心者まで幅広くサイクリングによる旅を提案している。

県がサイクリングによる振興を本格化させたのは2014年ごろ。その背景には、瀬戸内海に架かるしまなみ海道が国際的なサイクリングルートとして訪日外国人客からも人気を集め、今や「サイクリングの聖地」とも呼ばれる存在になったことがある。

この人気を全県に波及させようと、県全体でサイクリング・パラダイスを目指す「愛媛マルゴト自転車道」計画を策定。全県単位でコースを設定、それに伴い道路や案内標識などハード面、レンタサイクルやホームページの充実などソフト面に至るまで整備を進めている。

地元交通機関も自転車輸送に協力的で、JR四国は9―11月の土日祝日に松山―今治間で自転車持ち込み可、レンタサイクルで現地周遊可能な「サイクルトレインしまなみ号」を運航させるなど、地域全体でサイクリストに優しい環境が整ってきた。

「愛媛マルゴト自転車道」では、サイトを通して長距離の中上級者向け11コース、中・短距離のファミリー向け15コースを紹介。マップでも紹介されている中上級者向けコースは、別子・翠波はな輪道▽石鎚山岳輪道▽今治・西条ゆうゆう輪道▽今治・道後はまかぜ海道▽伊予灘・佐田岬せとかぜ海道▽内子・中伊予さとやま輪道▽奥伊予・肱川清流街道▽宇和海しおさいオレンジ輪道▽宇和島・四万十だんだん街道▽愛南さんさん輪道▽しまなみ海道サイクリングロード。

そのほか、スマートフォンを使ってのサイトへの写真投稿、スタンプラリー、女性にサイクリング旅行を提案するサイト「ぷらのり!えひめ」など旅を促す企画も続々登場。11月13日は「愛媛サイクリングの日」として県内各市町でさまざまなイベントが開かれるなど、愛媛のサイクリング熱は加速するばかりだ。(16/11/21 トラベルニュース)


しまなみ海道を擁する愛媛県は、近県と比べて大きなアドバンテージがあります。海を渡るサイクリングコースとして世界的にも知られ、海外からの訪日客も引き寄せています。今治周辺だけではなく、さらに県内の隅々まで訪問客を誘導したいと考えるのは当然ですし、理にかなった戦略と言えるでしょう。


鳴門海峡またぐ自転車道 2017年度整備へ

鳴門海峡またぐ鳴門市は、隣接する兵庫県南あわじ市、香川県東かがわ市と連携し、3市をまたぐサイクリングロードを整備する。圏域内外からサイクリストを招いて交流人口の増加による地域の活性化や健康増進につなげるのが狙いで、2017年度中の利用開始を目指す。

現在、淡路島と四国の間の大鳴門橋は自転車で通行できないため、鳴門−南あわじ間の定期バスに並走する形で、運送会社に委託して自転車を運ぶトラックを運行する。サイクリストは定期バスに乗り、同時に自転車を運んでもらいながら鳴門海峡を渡ってもらう計画だ。

コースは既存の道路を結ぶ形で整備し、休憩所を兼ねた数カ所の駐輪場と距離表示板を設置する。ガイドマップも作成して3市の観光スポットやイベントをPRする。

鳴門、東かがわ両市にとっては、本州などから自転車を利用して札所巡りに訪れるお遍路の増加も見込める。鳴門市はコースと連携させた健康づくりイベントも独自に企画し、一層の誘客を図る。

3市は地元商工団体とともに「ASAトライアングル交流圏推進協議会」を設置し、県域を越えた活性化に取り組んでいる。今年5月に南あわじ市で開かれた16年度総会で、サイクリングコースの整備を求める声が上がり、鳴門市が中心になって事業化を進めてきた。

16年度は、コースの設定や駐輪場の整備方法などを検討する。コンサルタント会社への委託料などとして3市で計1500万円を支出する。市戦略企画課は「事業を通して多くの人に市の魅力に触れてもらい、健康づくりのきっかけになれば」と話している。(2016/11/18 徳島新聞)


高知でスイスイ 自転車43コース 県「自然満喫のお薦め」設定

高知県は県内全域に計43のお薦めサイクリングコースを設定した。森林や清流、太平洋など多彩な自然を楽しめるコースを用意しサイクリストを誘致する。道の駅を中心にサイクリングスタンドや空気入れなどの設置も進める。

自分のロードバイクで長距離を走りたい上・中級者向けは計15コース。最も長い「足摺チャレンジングコース」は約162キロあり、足摺岬や宿毛湾などを満喫できる。

主にレンタサイクルの利用を想定する観光・ファミリー向けは計28コース。距離は7〜35キロで、観光地やご当地グルメなどを巡り、気軽にサイクリングを楽しめる。各コースの詳細や想定所要時間などは県観光政策課のホームページに掲載した。近くコース全体の愛称も公募する。(2016/11/12 日本経済新聞)


大鳴門橋や明石大橋の自転車通行が可能なら、関西圏の人口を背に人気のコースになったでしょうが、両方ともクルマ専用の橋なので仕方がありません。風の強いところですし、もともと自転車用の通路は設計にないので、今後の開通も見込めそうにありません。

明石大橋のほうはフェリーがありますが、大鳴門橋のほうは無かったので、今後は、関西圏から徳島へ入るサイクリストも増えそうです。記事にもあるように、四国はお遍路もあるわけですし、サイクリングロードが広域につなかっていくことを期待したいものです。


トレイルコース自転車好き集まれ! 新潟西蒲区角田浜

新潟市西蒲区角田浜の保安林に、自転車愛好家らが、マウンテンバイクなどで走行できるトレイルコースを整備した。...(2016/11/17 新潟日報)


御堂筋に自転車専用レーン ミナミの一角、供用を開始

大阪のメインストリート・御堂筋のミナミの一部区間で、側道を閉鎖して自転車レーンを新設し、歩道を拡幅する工事が完了し11月10日、供用が始まった。

放置自転車や歩行者との接触事故を防ぐのが目的で、対象は大阪市中央区の難波〜難波西口交差点の約200メートル。今年1月から東側の側道(幅4.5m)を閉鎖し、歩道の拡幅と自転車レーン新設を進めていた。

この日行われた記念式典では、難波駅前町会商店会の東進明会長が「車重視の道路空間から人重視の空間へ再編したい」とあいさつ。市や地元の関係者がテープカットした。午前11時から通行が可能になり、自転車がさっそうと走り抜けていた。

大阪市は平成25年11月、新橋〜難波西口の一部で側道閉鎖の社会実験を実施。同区間を含む約3.5kmの本線を車が通過する時間は30秒〜4分程度長くなったものの、歩行者や自転車利用者からは好評だった。市は今後、難波より北側でも同様の整備を進めていく方針。(2016/11/13 サンスポ)

自転車空間御堂筋

国道17号の自転車レーン整備で車道通行増加、大宮国道事務所調べ

関東地方整備局大宮国道事務所は8日、さいたま市内の国道17号の車道の端への自転車通行レーン整備について、2015年度に整備した区間で、車道を走行する自転車が増えたとする調査結果をまとめた。

15年度に整備したのはJR武蔵浦和駅近くの約2キロメートルとJR大宮駅近くの約1.6キロメートル。調査は14年12月5日と16年9月27日の午前7時〜午後7時の通行状況を比べた。

武蔵浦和区間は、車道を順走する自転車が15.7%から33.5%と18ポイント増加。大宮区間は22.3%から40.9%と19ポイント増えた。午前9時までの朝のピーク時では、両区間とも約5割が車道を順走。歩道通行の自転車が減り、通学児童などが安心して歩けるようになった。車道を逆走する自転車はわずかだった。

また、高校生・社会人の自転車利用者に自転車通行レーンの走りやすさを聞いたところ、60%が「走りやすい・安全になった」と回答した。

さいたま市は14年に今後10年間に約200キロメートルの自転車通行空間を整備する「自転車ネットワーク整備計画」を策定。大宮国道事務所は国道17号の計約16キロを整備する。(2016/11/9 日本経済新聞)


そのほかにも各地で自転車レーンの整備が進んでいます。新潟のトレイルコースというのも面白そうです。昔は、自転車レーンの整備なんて、話題にも上らなかったことを思えば、隔世の感があります。さらに整備が加速的に進んでいくことを期待したいものです。


“YOUは何しに―”伝説の自転車男、旅の極意語る!

自転車男テレビ東京系で放送中の「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6:55-8:00)の初DVDが、11月23日(水)に「マーティン&ニセコYOU編」「指さし2人組編」の2巻で同時発売される。このDVDに登場するドイツ人男性のマーティン・クンが、旅に同行した森辰雄ディレクター(以下、森D)とDVDの見どころや裏話を語った。

バナナマンがMCを務める本番組は、空港で外国人(YOU)に突撃インタビューを行い、面白いYOUにそのまま密着してしまう人気ドキュメントバラエティー。DVDは、反響の高かった“伝説のYOU”を収録し、未公開シーンを含むオリジナル編集版。

マーティンは'12年10月、番組放送開始初期に登場。「青森から鹿児島まで日本海側を自転車で縦断すること」と来日の目的を明かし、密着が決定。

青森で、40年前に流行した5段変速ギア付きの自転車を発見したマーティンは「ダブルフロントライトだ!」と大はしゃぎ。フォルムに一目惚れした彼はその自転車をすぐに購入し、見事縦断を成功させた。

密着画面に映し出される素朴な人柄や、愛らしい笑顔、ノープラン旅を全力で楽しむ姿でたちまち人気YOUに。(以下略 ザテレビジョン 2016年11月21日)


放送していない地域もあるかも知れませんが、テレビ東京系列の人気番組です。外国人が、日本全国を自転車で旅したのに密着した人気の回がDVDになったようです。ドイツ人なのに、昭和に流行った古い自転車に興奮するところも笑えます。

この番組に限らず、外国人が自転車で各地を旅する番組を時々見かけます。自転車旅を目的に来日する外国人は、意外にいるようです。彼らが、わざわざ日本を自転車で旅するのは、景色が変化に富んでいて、自然が素晴らしいと感じるという理由も大きいと言います。

延々と同じ景色が続く大陸の国と違い、海があったり、山が近かったり、都会があったり田園風景があったりと、国土がコンパクトで景色が次々と変わるので飽きないわけです。そして、各地の名物料理もおいしく、出会う日本人が、みな親切だと感じる人が少なくないようです。

訪日外国人に、いわゆるゴールデンルート以外にも足を運んでもらうため、もっと日本の自然を満喫してもらうためにも、自転車というツールは使えるはずです。インフラを整備して走りやすくしたり、案内を充実させたり、まだまだ出来ることはありそうです。


自転車事故への備え 車・火災保険の特約、割安に活用

契約はしたものの、細かな内容はよく知らない――。生命保険や損害保険の契約者の中には、こんな人も少なくないだろう。だが、保険は契約条項ひとつで受けられる補償が大きく変わる上、新たなサービスも続々と登場している。本コラムでは、生命保険と損害保険を交互に取り上げ、保険選びの上で知っておきたい知識を解説する。今回は、自転車事故に備えるための保険について見ていく。(以下略 日経マネー 2016/11/18)

特約


自治体の共済や、自転車用の保険を発売するところが増えていますが、専用以外にも保険加入の手段があります。クルマの保険や火災保険などの特約という形で、割安に加入できるケースもあります。これから加入する人も、すでに加入している人も、一度チェックしてみてもいいかも知れません。


自転車事故 ADRで解決 プロ仲裁、各地に窓口

自転車同士や自転車と歩行者の事故が起きた際に裁判外の法的紛争解決手続き(ADR)で解決する動きが広がりつつある。2013年に専門の自転車ADRセンター(東京)が発足したほか、各地の行政書士会によるADR相談窓口の設置も相次ぐ。自転車は損害保険制度がまだ十分とは言えず、被害者の泣き寝入りや紛争の長期化を防ぐのが狙いという。

ADR(Alternative Dispute Resolution)とは、第三者である専門家が中立な立場から当事者の仲裁にあたり、紛争の解決を目指す制度を言う。

裁判と比べて時間や費用の負担が軽く、解決に向けた過程を公開せずに進められるのが特徴で、裁判所の判決と同等の効力が認められる。07年に施行されたADR促進法に基づき、法相の認証を受けた機関が行うことができる。

自転車ADRセンターは一般財団法人の日本自転車普及協会(東京)が13年2月に設立した。対象とする紛争は、(1)自転車と歩行者との事故(2)自転車同士の事故(3)自転車による器物損壊。

事故の当事者は、同センターに相談したうえで調停を申し立てる。事故の相手が応じた場合、弁護士ら3人の調停委員が双方から事情を聴く。事故では双方が感情的になったり、互いの主張が食い違ったりすることが多い。その間に第三者が入ることで主張を整理し、和解への道を探る。

申立手数料は5000円(税別)、専門家に鑑定を委託する場合はその費用などを負担する。和解が成立した場合は和解で得られる経済的利益に応じて和解成立手数料を支払う。

同センターには今年8月までに106件の相談が寄せられ、うち21件が和解したという。田中栄作センター長は「自転車は車よりも保険制度が十分でないため、事故後にトラブルになりやすい」と指摘する。

各地の行政書士会でも自転車事故のADR相談窓口を設ける動きが相次ぐ。現在は15都道府県にあり、日本行政書士会連合会の伊藤浩専務理事は「なるべく早く全国に設置したい」と話す。

警察庁によると、15年の自転車が絡む事故は約10万件、自動車を含めた交通事故全体の約2割を占める。対自動車、対自動二輪車の事故は減少傾向にあるが、対歩行者は2506件、対自転車は2519件とほぼ横ばいで推移している。

自転車事故に詳しい三井住友トラスト基礎研究所の古倉宗治研究理事は「軽傷で済むことが多い自転車事故は警察に届け出ないケースも多い。ADRは小さなトラブルでも解決策を得られるため、自転車事故の特徴に合致している。将来的に事故の原因分析などができれば事故の予防にも役立つ」と話している。(2016.11.12 日本経済新聞)


自転車同士や歩行者との事故の際、裁判や示談以外にも解決方法があることは、知っておいて損はないでしょう。第三者に仲裁してもらうことで、話が進むということもあります。まだ、15都道府県だそうですが、イザという時のために、チェックしておいてもいいかも知れません。


ソフトバンク、自転車シェアリングを全国展開 - ICカードでロック解除

自転車シェアリングソフトバンクは11月10日、OpenStreetと自転車シェアリングシステム「HELLO CYCLING」を順次全国展開すると発表した。第一弾として、11月11日より東京都中野区において「HELLO CYCLING」を活用した自転車シェアリングサービスが利用可能になる。

OpenStreetは、ソフトバンクグループが従業員のアイデアを広く募集して事業化を行う新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」を通じて、11月1日に設立した会社。

「HELLO CYCLING」の利用者は、スマートフォンやパソコンで登録された駐輪場「ステーション」の検索、自転車の利用予約、決済までの一連の手続きができ、自転車は、「HELLO CYCLING」に登録された全ての「ステーション」で返却可能。実際の利用は、交通系IC カードを「HELLO CYCLING」に登録しておくと、自転車に設置された操作パネルにそのIC カードをタッチするだけで「スマートロック」を開錠でき、予約をせずに自転車を利用できる。

営業時間は24時間で、料金は11月27日までのイベント期間特別価格で、1時間100円(税別)、1日800円(税別)。

自転車シェアリングサービス運営事業者は、GPSと通信機能を搭載した「スマートロック」と専用の操作パネルを自転車に取り付けることで「HELLO CYCLING」を導入することができ、管理サイト上で利用状況や「ステーション」の空き状況などに応じた料金をリアルタイムで設定することができるという。自転車の車種は問わない。

今回のサービス提供に当たってOpenStreetは、あさひ(自転車の供給、メンテナンス)、ベクトルワン(自転車の再配置)、サイクルスポット(自転車の供給、メンテナンス)、シナネンサイクル(自転車の供給、メンテナンスおよびメンテナンス実施事業者の開拓)、JTB パブリッシング(自社サービスとの連動による利用促進)とパートナー契約を締結している。(2016/11/10 マイナビニュース)


ソフトバンクが自転車シェアリングの全国展開に乗り出すようです。自分の自転車が使えない場所では一定のニーズがあると思いますが、日本は自転車の所有率が高いことをはじめ、さまざまな壁も存在します。果たして採算的に上手くいくか注目されます。


自転車シェアリング、中国定着なるか

GPS使い位置情報を把握:川の中に捨てられていたケースも

【北京】北京の街中で今、2色の自転車が激しい競争を繰り広げている。オレンジ色の自転車のフレームにはモバイク(北京モバイク・テクノロジー)のロゴ、そして黄色い自転車にはオフォ(北京バイクロック・テクノロジー)のロゴ。それぞれの新興企業が展開する自転車シェアリング・サービスの名称だ。

自転車シェアリング自転車版Uber

自転車移動といえば中国がまだ貧しかった時代の象徴であり、数十年にわたる同国の急激な経済成長を経てその利用者数は減少した。今は北京だけでも560万台の自動車が渋滞を引き起こしている。しかしオフォとモバイクはシンプルな交通手段が復権を果たすことに賭け、自転車貸し出しビジネスで利益をあげることを狙う。(以下略 ウォール・ストリート・ジャーナル 2016 年 10 月 27 日)


中国でも、自転車シェアリングが急速に存在感を増しています。改革開放の前までは、ものすごい量の自転車が走っていたわけですが、近年は急速にクルマの普及が進み、自転車を敬遠したり、下に見たり、邪魔者と見るような風潮になっていました。そんな状況が、また変わっていくのかが注目されます。

◇ ◇ ◇

最初の記事にあったように、日本はママチャリが席捲し、歩道走行しているという世界から見ると特殊な環境があります。そのことを多くの日本人が知りません。しかし、状況は少しずつ変わりつつあるようです。まだまだ成長の余地があります。これがどのくらい拡大し、加速していくのか、今後に期待したいと思います。




韓国の朴槿恵大統領を巡る一連の騒動、いよいよ大変なことになってきています。弾劾にまで至るのでしょうか。

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この記事へのコメント
アメリカの自転車ブランド、リーベンデールの創業者が出版した本が日本語訳されて発売されています。
こちらのブログの趣旨に合ってると思うので是非読んだ感想など書いていただけたらいいなぁと思いました。

https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/490727663X/ref=yo_ii_img?ie=UTF8&psc=1
Posted by 青い自転車 at November 22, 2016 21:46
青い自転車さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
この本が発売されたことは、私もほかで見て知っていました。説明を読むと趣旨も共感するものがありそうです。
ただ、レビューによれば、かなり翻訳がひどいとか。邦訳のひどい書物は、たまにありますが、かなりストレスがたまります。残念なことです。
Posted by cycleroad at November 23, 2016 23:35
 
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