November 27, 2016

知らないうちに命が救われる

ずいぶん日が短くなってきました。


一年で一番昼間の時間が短い冬至はまだ少し先ですが、いつの間にか、かなり日が短くなっているのを実感することも多いのではないでしょうか。気温も下がり、寒さも厳しくなってきました。すでに冬用のジャケットなどを着用して自転車に乗っている人も多いと思います。

この時期は暗くなるのが早いので、気がつくと、帰りは暗い夜道を走行するようになることも多いのではないでしょうか。ライトを早めに点灯させると共に、準備のいいサイクリストなら、安全のため、後方に向けてバックライトなどを点灯させている人もあると思います。

ただ、周囲からの視認性に配慮している人は、あまり多くありません。警察の統計でも明らかですが、交通事故は夜間や薄暮の時間帯に多く起きています。視認性の悪さ、つまりクルマのドライバーから、歩行者や自転車に乗った人が見えづらいことが要因となっているのです。

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視認性が悪かったために事故に遭ったというニュースは、あまり聞きません。でも、細かく理由が報道されないだけで、実際には影響しています。早朝、道路に倒れて死亡している人が発見されたりしますが、夜間のひき逃げ事件で、実は暗くて発見が遅れたのが原因かも知れません。

無頓着な人も多いですが、夜間の視認性が低いことで、確実に危険性は高くなっているのです。自転車本体には反射板などの装着が法令で義務付けられていますが、必ずしもそれだけで十分とは言えません。自転車用のバックライトも、その小さな光では、見落とされる可能性があります。

自転車に装着するリフレクターは、どうしても大きさが限られます。視認性は大きさに左右されます。目立たせるためには、もっと大きくしたいところです。ならば、乗る人自身を利用すべきでしょう。背中などの面積は、車体の後部などに取り付けるリフレクターの面積とは比べものになりません。

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こんなジャケットなら、視認性の向上に大きく貢献するはずです。面積が大きくなるだけでなく、このジャケットは、夜間の道路工事や交通誘導などに使われる高視認性安全服、Hi-Vis(High Visibility Safety Clothing)の国際規格である、ISO20471を満たす高輝度な素材を使用しています。

さらにポイントとなるのは、このジャケット、リバーシブルになっており、必要な時だけリフレクターのついたジャケットになる点です。これならば、自転車に乗るときだけ、夜間だけ、光を反射するジャケットとして着ることが出来るわけです。

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昼間の明るいうちから、派手で目立つジャケットを着ても平気という人は多くないでしょう。この表側なら、昼間の街で着ても全く違和感はありません。自転車に乗るかわからない時でも着られますし、自転車通勤している人などにも、持ってこいだと思います。簡単なことですが、着る人の心理に配慮しています。

袖の部分にスマホを収納できるようになっており、そのスマホと連動させて、LEDによるウィンカーを光らせる機能もあります。後続車に進行方向を表示することで、より安全性が高まります。これも安全面に配慮した設計です。ファッション性と機能性を併せ持ったジャケットと言えるでしょう。

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ウィンカーの機能はともかく、リバーシブルで反射ジャケットになるような機能は、もっと一般にも広がっていいと思います。歩行者であっても、夜間、歩道と車道との区別のない細い道路を通る場合などの安全性が確保されます。事故に巻き込まれやすい高齢者向けに、安全性を高める服装にも使えるのではないでしょうか。

考えてみれば、夜間道路工事の作業員や、工事現場で交通の誘導員は、当然のように反射素材のついた安全ベストなどを着用しています。夜、必要な場合には、ジャケットやコートを裏返して、視認性を高めるという機能を、もっと一般的に使うようになってもいいと思います。



近年は、素材加工やプリント技術などの向上で、高輝度の反射材がついて、しかも薄い生地が生産できるようになっているようです。このような生地を工事用だけにしておくのはもったいない話です。もっと一般的なところに使ってもいいでしょう。リバーシブルでなくても、いろいろやり方は考えられます。

必要な時に服の裏地を取り外して、ベストのように外側に取り付けてもいいでしょう。背中のジッパーを開けると反射材が出てくるなど、構造はいろいろ工夫できると思います。もう少し控えめに、襟を立てると反射材が出てくるだけでも視認性が上がり、安全に貢献するはずです。

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服でなくも、反射する生地を使ったスカーフとか、マフラー、バンダナなどを、小さくコンパクトにたためるようにして、持ち歩いて必要に応じて使うことも考えられます。ふだん持ち歩いていれば、徒歩の場合でも、急きょ自転車に乗ることになった時でも使えるでしょう。

自転車に乗る場合や、事故に巻き込まれやすい高齢者でなくても、夜間や薄暮時、交通事故の危険性は増します。夜間の視認性は高いに越したことはありません。ファッション性をそぐことなく、もっと反射素材を使い、視認性をアップさせるようなことを、服飾業界の方には考えていただきたいと思います。




アメリカ大統領選、今頃再集計という話が出ているようですが、そもそも、そんないい加減な集計なのでしょうか。

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