春の観光シーズンが始まりました。
愛媛県が「四国一周1000キロルート」を発表 サイクリングアイランド実現へ
愛媛県は3月14日に記者発表会を開き、サイクリングを活用した地域振興策として、四国一周をまわるサイクリングルート「四国一周1000キロルート」を発表した。
今回のルートをベースに今後、初級・中級・上級者向けといったレベル別のコースや、香川県・徳島県・高知県が独自のコースを設定するなど、さらなる展開を予定している。
中村時弘・愛媛県知事は「6年前から構想を練ってきた『サイクリングアイランド』の実現に向けたキックオフ。四国のサイクリングの定着に向け全力を尽くしたい」と語った。
お遍路文化でサイクリストをおもてなし
「四国一周1000キロルート」は瀬戸内海、太平洋、宇和海や西日本で最も高い石鎚山をはじめとする四国山地といった自然資産に恵まれ、さらに各県の豊かな食文化などバラエティ溢れるローカルの魅力が詰まったサイクリングコース。近年人気を集めている台湾を自転車で1周する「環島」(ホァンダオ)とほぼ同じスケールをもって、愛媛県をスタートに香川、徳島、高知、そして愛媛へと戻る11日間のモデルプランを提示した。(中略)
発表会後は、県庁正面から「四国一周サイクリング ぐるっとPRツアー出発式」を実施。ツアー隊には、中村知事や一青さん、門田選手をはじめメディア各社が参加し、3月17日までの4日間にわたってルートの見どころを巡る。ツアー中には各県庁を表敬訪問し、「四国がサイクリングでひとつになる」ことを情報発信していく予定。(サンスポ 2017/03/15)
自転車の安全 県から全国へ
◇思いやり1.5m運動 五輪向け 伊豆半島でも採用
自転車の横を車で追い越す際に安全な間隔(1・5メートル)を取るようドライバーに呼びかける県の「思いやり1・5m運動」が、東京五輪・パラリンピックの自転車競技が開催される伊豆半島(静岡県)で採用された。県には他に十数件の問い合わせがあるといい、運動ロゴの使用マニュアルを作るなどし、さらに全国への普及を目指す。
「自転車マナー先進県」を目指す県が2015年11月、事故予防を目的に運動を始めた。道路交通法で自転車は車道走行が原則とされるが、車が猛スピードで追い抜くことも多く、安全が確保できる距離を1・5メートルと明示し、ステッカーやチラシなどで啓発している。
この運動に、伊豆半島の活性化に取り組む一般社団法人「伊豆観光圏活性化協会」(静岡県熱海市)が共感。地元でも運動を展開し、五輪競技の開催都市としての機運を高め、誰もが安心してサイクリングを楽しめる環境にしようと、昨年12月、愛媛県にロゴ使用などの許可を求めた。
同協会は今年1月、静岡市内で開かれた自転車に関する全国会議で、運動のスタートを宣言。ロゴを使って作製したステッカーやマグネットシート、安全祈願の木札を販売したり、イベントで配ったりする。松富毅代表理事は「半島は坂道が多く、自転車の利用が少ないためドライバー側も安全な間隔がよく分かっていない。五輪に向け、県民を巻き込んだ運動を展開したい」と話す。
他にも運動に関する問い合わせが相次いだため、県消防防災安全課は先月、ロゴ使用について要綱をまとめ、申請方法をホームページに掲載した。自転車の車道走行を促す「走ろう!車道運動」とともにさらなる普及を呼びかける。同課は「自転車は環境に優しく、観光資源としても重要性を増している。愛媛発の運動でより安全に、快適にしていきたい」としている。(以下略 2017年03月17日 読売新聞)
「自転車愛」色鮮やかに 背景に佐賀平野の若者心理 [佐賀県]
水色、黄色、ピンク色…。佐賀市近郊では多彩な色の自転車を目にする。他県ではあまりなじみのない光景に、転勤族が驚く声も耳にする。平たんな道が延々と続く佐賀平野は、実にペダルをこぎやすい土地柄だ。この街の「自転車愛」の深さを探った。
早朝の佐賀市多布施2丁目は見ていて面白い。国道264号の自転車道を紫、緑、オレンジなど、派手な色の自転車にまたがった高校生が列をなす。
「特に若者はカラフルな色を好みますね」。少し離れた自転車販売店「セキモトサイクル」の関本憲二店長(54)によると、鮮やかな色が流行し始めたのは約15年前。やんちゃそうな男子高校生から「他人と違う色を」という注文が増え、試しにメーカーに製造を依頼したところ、普通の生徒たちにも広がったという。
今では約30色を扱う。他店も色にこだわり、佐賀市独特の市場ができた。
「ずっと憧れでした」。セキモトサイクルで小城市の中学3年生、小副川晃太さん(14)は緑色の自転車に目を輝かせていた。中学では校則で、派手な色の自転車では通学できなかったという。この春、自由に色を選べる高校に進学する。心待ちにしていたという。
この心理−。九州産業大の北島己佐吉教授(ソーシャルデザイン学)は「多彩な色を好むのは、自転車が服装と同じように自己表現の手段として、佐賀平野で暮らす若者の生活に根ざしている証しでは」とみる。
佐賀大本庄キャンパスの一角に、壊れた自転車や車輪がずらりと並んでいる。学生たちが手にしているのは工具。「直ると湧くんですよ、愛情が」。放置自転車の再利用団体「チャリさがさいせい」副代表で理工学部2年の伊藤海到さん(20)が目を細めて車体をさする。
2009年に発足し、メンバーは現在約50人。週2回、壊れた自転車を回収しては、まだ使えそうなタイヤやチェーンを取り出して組み直し、1台4千円ほどで販売している。その数、年間400台。修理の技術は当初のメンバーが自転車店などで学んで受け継いできた。1人当たり1日2、3台を修理可能という。
伊藤さんは奈良県出身。佐賀市内の多くの飲食店やスーパーの駐輪場に自転車の空気入れが常備されているのに驚いたという。「とても便利で助かってます」
ただ、この街にも課題はある。歩行者や車との接触事故を防ぐ自転車専用道路や通行帯の整備だ。佐賀市は01年から市中心部の4キロ四方を重点範囲に整備してきたが、総延長はまだ約10キロ。26年度までに2倍の約20キロに延伸する計画だ。
市は、公共交通網が手薄な郊外観光地への有用な移動手段としても自転車に注目している。有明海の干潟や川副地区の麦畑、大和地区の川上峡など、自然を体感するにはもってこいとみて、県サイクリング協会とサイクリングコースの設定を検討している。
旅行会社「JTB九州」から佐賀市観光・コンベンション推進室に出向中の宮津哲郎室長は「水田や水路に史跡…。何げない景色も、自転車で移動しながら眺めれば立派な観光資源になる」と話す。佐賀の平野や山間の魅力を発信できれば、初心者から上級者まで幅広い層のサイクリストの聖地になるのも夢ではなさそうだ。(2017/03/16 西日本新聞朝刊)
佐賀の自転車、なぜカラフル? ママチャリ王国の「特殊な事情」
佐賀市に住んで2年。街を行き交う高校生たちの自転車が、これまで暮らした街よりもカラフルなことに気づいた。佐賀弁で「けったくり」と呼ばれる自転車のカラフル具合と、そのワケを調べた。
街頭30分で12色を確認!
まずは実態把握。市中心部、JR佐賀駅から歩いて約5分の天神橋交差点に立った。通学ラッシュの午前8時、高校生をターゲットに調査スタート。鮮やかな色の自転車が行き交う様子は、毎年秋に開かれるインターナショナルバルーンフェスタで佐賀の空を彩る熱気球をほうふつとさせる。30分間で213台が通り、単色だけで12色が確認できた。
単色で1位は黒で26台(12%)。2位は水色で25台。3位は白とピンクがいずれも22台だった。以下順に、銀、赤、紫、黄、紺、オレンジ、黄緑、青。ただ実は一番多かったのが「ツートンカラー」。水色×黒、黄緑×黒などがみられた。水色、白、ピンクは女子に人気。特にピンクは髪を染めていたり、ソックスが短かったりするおしゃれ好きそうな女子が選んでいる感じだ。男子は黄緑や黄、オレンジと傾向が分かれた。
特注してカラバリ増やす
関東から九州まで各地の自転車店に自転車を卸しているウエルビーサイクル(本社・大阪市東成区)九州事業本部の江辺明さん(59)は、「佐賀は軽快車(ママチャリ)だったらダントツでカラフル」と話す。同社は佐賀市内の店の注文に応じて様々な色の自転車を納入しているという。
戦前から続く佐賀市内の自転車店「セキモトサイクル」の3代目店主、関本憲二さん(54)によると、佐賀の高校生の自転車がカラフルになってきたのは「15年ほど前」だという。「『明るいピンクとかありませんか』と高校生くらいのお客さんがリクエストしてきた。はじめは『そんな色ないな』って断ってたんですけど」
カラフルさを求める声が大きくなったことから関本さんは取り扱う色を増やし始め、今では50色ほどをそろえているという。色のバリエーションが多いのは、価格帯1万3千円〜2万円、ハンドルは「ハ」の字のアップハンドル型、変速ギアなし自転車。いわゆる「ママチャリ」。セキモトサイクルでは入学期前には1日100台売れることもあるという。
佐賀駅近くの創業95年という老舗、「サイクルセンター七田」の3代目、七田茂さん(62)は毎年、中高生から様々な色を求められるという。十数色を特注し、ニーズに応えている。売れ筋の「ツートンカラー」では、自分好みの色の組み合わせにしてほしいという注文まである。「ほかの人が乗ってない、というのが大事みたいです」
理由は佐賀平野の平らな地形?
ウエルビーサイクルの江辺さんは、佐賀の自転車がカラフルな理由として、佐賀平野の平らな地形を挙げる。国土地理院のデータでは、佐賀市の中心部は標高2〜5メートルほどの範囲で収まり、フラット。通勤や通学に自転車を使う人は多く、佐賀の1世帯あたりの自転車の保有台数は1.22台(自転車産業振興協会の2012年調査)。
変速機もいらないのでシンプルで安いママチャリが売れ筋となり、カラバリがないと「みんなと同じ」になってしまう、という理屈だ。(中略)
「40年前は特に色は富んでなかったですね」
学校側はどう見ているのか。県学校教育課の担当者は「私が学生だった40年前は特に色は富んでなかったですね」としつつ、状況についてこう見る。
「特に、色について指定すべきことはないし、なにかに影響があるなら(規制も)検討するけど、いまのところ悪影響はない。安全であれば。変形、特殊自転車はダメですが」高校生のおしゃれ心を乗せ、カラフル自転車は今日も佐賀平野を走る。(2017年03月19日 朝日新聞)
「自転車レーンの駐車に対処を」 高校生が市議会で交通環境改善を請願
長野県松本工業高校(松本市)の電子工業科1年A組の生徒たちが3月10日、松本市議会で登壇した。通学の際の鉄道と自転車の利用環境の改善を求める請願2件を提出し、この日、市議会建設環境委員会で趣旨説明を行った。
請願提出は高校での授業がきっかけとなった。選挙権年齢の引き下げを受けて若者の政治に対する関心の高まりが期待されるなか、市によれば高校生による請願は近年例がないという。松本工生たちの請願は同委員会で無事採択された。(2017/03/14 サンスポ)
コレ・良かんべ 宇都宮・ダイニングカフェ Velo Cafe 自転車仲間が集う /栃木
「自転車の街」を掲げる宇都宮市に、サイクリスト待望のスポットが誕生した。同市宮園町のダイニングカフェ「Velo Cafe」では、自転車仲間と食事や喫茶が楽しめる。
店の特徴は、屋内外に自転車を約20台立てかけられるスペースがあること。1台数十万円する競技用自転車は目を離すと盗難の危険があり、休憩の際のサイクリストの悩みの種。
プロ自転車ロードレースチーム「那須ブラーゼン」設立時に副社長も務めた料理研究家の越石直子さん(40)が、「ツーリング帰りに仲間と食事できる店がない」とのサイクリストの声を受けて店を企画した。(毎日新聞 2017年3月15日)
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