June 01, 2017

他人の意見で気づくべきこと

最近はSNSで多くのことが発信されます。


その中には人々の共感を呼ぶものがあります。以前は、自分が感じていることを、世の中の人もそう思っていると気づかないこともありました。しかし、SNSのおかげで、多くの人が同じように感じていることがわかったり、拡散されて、不特定多数の人と共有できるようになりました。

イラストレーターのウラケン(@Ulaken)さんのツイートしたイラストに、多くの同意、共感の声がよせられています。たしかに、夕暮れ時でも平気で無灯火だったり、イヤホンをしていたり、スマホを見ながら走行しているのを、実際によく見るのは間違いありません。

無灯火

本人は、マナー違反とは思っていない人も多いのでしょう。しかし、当人が危険なばかりか、周囲にとって非常に迷惑です。本人の勝手では済まされない問題であり、公共の道路を走行する以上、許される行為ではありません。もちろん道交法違反で摘発される行為です。

ただ、あまりに多くて、警察の摘発も追いつきません。そして、みんなやってるから、という理由で違反している人も多いのでしょう。捕まらなければいいのではなく、周囲の人が大いに迷惑しているということを知ってもらいたいものです。多くの人がそう思っています。

漫画家の亞さめさん(@a_sa_me)のツイートにも多くの共感の声がよせられています。無灯火が違反だと知っていても、他の人に直接迷惑をかけているわけではないと平気な人も少なくないと思います。実際に夜間、ライトを点灯させていない人を見るのは日常茶飯事です。

無灯火

極端なことを言えば、無灯火で走行していて、それが原因で死亡したとしても、その人の自業自得です。しかし、気をつけていても事故の相手になってしまうドライバーにとっては迷惑この上ない話です。無灯火は歩行者にとっても脅威であり、他の自転車にとっても危険で迷惑です。無灯火の上に逆走している人もいます。

無灯火は道交法違反であり、お巡りさんがいれば注意されることは誰でも知っています。しかし、それは単なる面倒な決まり、余計なお節介ではないのです。無灯火は本人が思っている以上に危険な行為であり、事故に直結する大きなリスクであることを知るべきです。

残念ながら、夜間無灯火で走行している人は少なくなく、それがいかに危険か気づいていない人が多いのは確かでしょう。都市部であれば街灯があり、本人は無くても困らないと考えているかも知れませんが、無灯火は、相手からの視認性の点でも問題なことに気づいていません。

ヘッドライトサイクルヘッドライト

つまり、クルマはライトを点灯させているのだから、当然向こうからは見えているだろうと安心しているのです。加害者となるドライバーが気をつけるべき問題だと考えるのかも知れません。無灯火で障害物が見えなくて何かにぶつかれば自分の責任だが、自転車に気をつけるのはドライバーの責任というわけです。

クルマを運転する人なら経験があると思いますが、自転車が突然視界に入って驚くことがあります。ライトも、くまなく照らせるわけではありません。反射板も角度によります。周囲の暗さに溶け込んでしまい、よく見えなかったということも十分あります。無灯火は非常な危険に身をさらしています。

ライトはつけていても、夜間の視認性の大切さに気づいていない人は多いと思います。ライトは前方だけですが、側方や後方からクルマが来るケースもあります。都市部で街灯があっても、部分的に暗い場所はいくらでもありますし、背景によって紛れてしまったり、見えにくい状況は多々あります。

フラットエンドライトテールライト

夜間、自転車に乗るときは、自身の安全の為、なるべく目立つ必要があります。周囲から発見されやすいこと、気づいてもらいやすいこと、すなわち視認性は非常に重要です。これは、実際に生死に直結する問題であり、あまり目立ちたくないとか、好みや美学などが入り込む余地のない話です。

スポーツバイクで夜間走行している人は、比較的テールランプなどをつけている人が多いと思います。でも、普通にママチャリなどを通勤や帰宅の足として使っている人で、視認性に注意して、フラッシャーなどを付けている人は、決して多くありません。

もちろん、視認性の低さが、即事故に直結するわけではありません。今まで、そんなことを考えなくても平気だったという人も多いと思います。しかし、今まで事故に巻き込まれなかったのは、単に確率的な問題であって、今後も事故で死傷する可能性が低いということにはなりません。

REARテールライト

実際に夜間に多くの事故が起きています。よく、明け方に路上に倒れているのが発見され、そばに自転車が倒れていて、死亡が確認されたなどと報道されることがあります。夜中にどんな事故が起きたのかわかりませんが、視認性が低い、目立つ状態でなかったゆえの事故も確実に起きているはずです。

ドライバーの脇見や不注意など、直接事故の原因とされるのは、別のことかも知れません。しかし、視認性の低さが発見を遅れさせ、事故の回避が間に合わなかった可能性は大いにあります。実証は困難ですが、もう少し目立っていれば、事故で死亡しなくて済んだケースも少なくないに違いありません。

夜の帰宅までの少しの時間、自転車に乗るからと言って、自分の好みに合わない派手な服装をしろとは言いません。でも、自転車であれば、リフレクターやバックライト、そのほか視認性を高めるグッズがたくさん売られています。そうしたものを利用することで、夜間の視認性は大きく向上させることが出来ます。

市販の自転車に最初からついている反射板だけでは十分ではありません。最近はLEDと小さな充電池のおかげで、フラッシャーなども軽くなりましたし、安く手に入ります。それこそ、100円ショップなどでも売っています。そして、効果は価格に比例するわけではありません。

テールライトテールライト

自転車を、あまりピカピカ光らせて目立たせるのは趣味に合わないという人も多いでしょう。わざわざ被害者になる側が対策を強いられることに納得いかない人もいるかも知れません。しかし、こと自転車に乗るときには割り切って、少しでも視認性を上げることを考えるべきです。

日本人が目立ちたがらないかはともかく、夜間の視認性の低さや、無灯火の危険性を正しく認識していない人が、日本に多いということは言えると思います。面倒だから、それほど暗くないから、そんなに遅くならないから、といった理由で横着している人も多いでしょう。

SNSによらなくても、無灯火の危険性や、視認性の低さを啓発される機会はあります。それに納得しつつ、スルーしている人も少なくないと思います。しかし、そのことを後悔した時には遅いのは間違いありません。自分の行動や装備について、反省して変えるならば今、この瞬間からしかないと思います。




北朝鮮が3週連発、挑発をエスカレートさせてますが、アメリカは手を出せないとタカをくくっているのでしょうか。

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この記事へのコメント
無灯火自転車は見つけ次第殺していいと思いますけどね。ホント犯罪者に優しい国ですよね。
Posted by 癒して名無しさん at June 01, 2017 22:09
癒して名無しさんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
犯罪者に優しいと言うより、あまりに守られていないこと、微罪ということもあり、取り締まり切れない、全て立件するのが現実的でないということでしょうね。
Posted by cycleroad at June 03, 2017 22:42
 
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