もちろん、雨の中でも乗る人はいますが、途中で降ってきたならともかく、出来ることなら雨中走行したくないという人は多いに違いありません。視界も悪くなりますし、レインウェアなどを使ったとしても、どうしても身体が濡れてしまって不快です。
雪だとさらに困難です。ファットバイクなどで乗る人もいますが、普通のタイヤではスリップして走れません。風にしても、強風が吹くと風上に向かって走るのは困難になりますし、横風だと危険な場合すらあります。天候によって左右されるのは間違いありません。
ただ、習慣として自転車で運動している人、トレーニングに使っている人などは、しばらく荒天で自転車に乗れないと、身体がなまり、ストレスがたまるという人も多いと思います。そんな時には室内で自転車に乗ろうと考えるのは自然なことかも知れません。
その際使われるのが、ローラー台、いわゆる3本ローラーや、後輪をセットして使うトレーナーなどでしょう。室内で自転車のペダルがこげる機器です。後輪を外した自転車を直接セットすることで、
ダイレクトに負荷がかけられるトレーナーも登場しています。
室内で自転車のペダルをこぐと聞いて驚く人もいますが、トレーニングで自転車に乗っている人なら、こうした機器を使っている人は少なくありません。どのみち、愛車を室内保管していますから、違和感もありません。慣れた自分の愛車を使って室内でトレーニングできるのが利点です。
これならば天候に左右されずにトレーニング出来て、屋外のように、さまざまなアクシデントを心配する必要もありません。ただ、景色が変わらないため、退屈してしまうのが欠点です。でも最近は、アプリなどと連動して、モニター画面の景色が変わったり、ネット上で他人と競争したりすることも出来るなど、進化しています。
似たような用途の道具に、エアロバイクがあります。これは自転車をセットするのではなく、ペダルのついたトレーニング機器です。スポーツジムなどでも定番であり、ポピュラーな機器です。これを自転車と言うかは別として、これでも室内でペダルがこげます。
有酸素運動をする目的ならランニングマシンでもいいわけですが、どうしても着地の際に体重の何倍もの力がかかります。ヒザなどを痛めやすいという短所があります。ペダリングなら、そのような心配がない点で優れており、ランニングよりペダリングという人も多いでしょう。
最近は、個人宅の居間に置いても違和感のない、
デザインに優れた家具のようなエアロバイクも発表されています。こちらなどは、高級感さえ漂わせています。普通の自転車が室内にあるのは違和感のある人でも、これならば家具の一種として、部屋の雰囲気に溶け込むかも知れません。
室内でペダリングすれば、テレビやDVDなどを見ながらトレーニングすることも出来ます。読書したり、ネットを見たりしながらでも可能です。エクササイズの時間を効率よく使えるという点で、外へ自転車で出かけずに、もっぱら室内でエアロバイクという人もあるでしょう。
近頃は、ホテルの部屋にもエアロバイクを用意するところがあります。
ウェスティンホテル系列の一部のホテルには、客室にエアロバイクが置いてあります。わざわざホテルに泊まってまでエアロバイク?と訝る人もあるでしょうが、運動することが習慣になっていて、身体を動かさないと気が済まない人は少なくありません。
もちろん、ホテル内にはフィットネスクラブや、トレーニングジムがあったりするわけですが、それとは別に客室にセットされているのは親切です。例えば、翌日のプレゼンテーションで使う書類に目を通しながら運動したいとか、時間を有効に使いたい人にはありがたい配慮でしょう。
このエアロバイクは、フィットネスジムなどで使われているもので、モニターにパフォーマンスなどが表示され、エクササイズの成果が確かめられます。欧米などでは、このような機器を使った、スタジオ・サイクリングや、スピニングなどのバイクエクササイズは、もはや普通のものになりつつあります。
時間を有効に使うと言えば、雑誌を読んだり、パソコンを使いながらフィットネスしたいというニーズも少なくないのかも知れません。
家庭用に、デスクを取り付けられるフィットネスマシンも発売されています。デスクワークをしたり、手仕事をしながらでもエアロバイクがこげます。
それならば、いっそのこと仕事中にもエクササイズが出来れば、と考える人も増えているのかも知れません。
フィットネスバイク一体型デスクが発売されています。こちらは、「ワークスタイル変革EXPO」で展示されるそうですが、働きながらエクササイズもして、効率的に時間を使おうということなのでしょう。
中には、ただエアロバイクをこぐだけではなく、そのエネルギーを有効に使いたいと考える人もいます。こちらは、
スムージーが作れるペダリングマシンです。足漕ぎ式の機械は、必ずしも高効率とは言えませんが、かえって、そのアナログな感じが注目されるということもあります。
このスムージーマシン、屋外の販売ブースなどで使うことを想定しています。電力がとれないところでも使えるという利点だけでなく、お客の目をひくアイキャッチになります。子供に体験させるなど、販促にも使えるという点で、実は効率がいいと言えるのかも知れません。
さらに最近は、VRやAR、バーチャルリアリティーや拡張現実を使ったゲームの分野でも、ペダリングマシンは注目されています。ヘッドマウントディスプレーを装着して、エアロバイクに乗り、ゲームの中の仮想世界を移動するために使われます。
ヘッドマウントディスプレーを装着したまま歩くのは危険です。室内だと、すぐに壁に当たってしまうでしょう。しかし、エアロバイク型の装置なら、その場では移動せずに、仮想空間の中では移動することが出来ます。
移動距離や方向、スピードなどの入力装置として作用するわけです。
360度移動できるルームランナーのような入力装置も考えられますが、大がかりなものになってしまいます。エアロバイクなら、コンパクトに出来ますし、比較的簡単な構造で実現可能です。仮想空間の移動には持ってこいで、この分野でも、室内ペダリングは広がっていく可能性があると言えるでしょう。
自転車が天候の影響を受けるのはやむを得ません。でも、あえて雨の中を出かける必要がない場合もあります。悪天候を避けて室内でトレーニングする人、あるいは時間を効率的に使うため、あえて室内でペダリングする人、そして、仮想現実の世界を楽しむ人など、室内でペダルをこぐシーンは増えていくのかも知れません。
稲田防衛大臣は結局辞任ですか。さんざん厚顔ぶりを発揮して、組織にダメージを与えても粘っていたのに..。
Posted by cycleroad at 13:00│
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