雨でも乗る人はいますが、出来れば避けたいところでしょう。雪が降れば危険ですし、道路に雪が残っていれば、スリップするためリスキーです。ここのところ、関東など太平洋側でも雪が積もる日があって、自転車で出かけるのを避けている人も多いのではないでしょうか。
ただ、毎日運動している人だと、どうしても身体が鈍ってきます。仕方なく、トレーニングのため自転車を屋内でこいでいる人もあるでしょう。ローラー台や、後輪をセットして室内でトレーニングできるトレーナーなどを使っている人もあると思います。

ペダリングの運動は、身体の中で一番大きい足の筋肉を使う点で、効果的な有酸素運動になります。トレーニングジムやフィットネスクラブへ行っても、エアロバイクは定番です。ランニングと違って、ヒザへの衝撃を与えずに運動できるのも利点です。
最近は、ジムでの運動だけでなく、自宅にエアロバイクを置いて運動する人も増えているようです。いろいろな機器が登場しています。今回は、室内用のエアロバイク、フィットネスバイクについて、最近目についたものから取り上げてみたいと思います。

こちらは本格的なエアロバイクです。各種センサーやコントロール画面がセットされていて、さまざまな設定が出来ます。必要に応じて減量や、心肺機能の強化といったプログラムを効果的に行える高機能のエアロバイクが家庭でも使えるようになっています。
エクササイズバイクとなっていますが、トレーニングジムなどで、インストラクターを付けてするようなプログラムを自宅で行えるのがポイントです。オンラインで接続出来るようになっており、言ってみればフィットネス・プログラムを自宅に居ながら、オンライン通販できるわけです。
フィットネスクラブへ往復する時間・手間が省けますし、目的のコースに参加するため、時間を合わせる必要もありません。いつでも自分の都合に合わせてトレーニングが出来るのも利点です。忙しい現代人にとっては、魅力的な選択肢かも知れません。

そんなに本格的でなくていいけれど、運動をしたいと考える人もあるでしょう。大きな機器を置く場所がないという人もあると思います。こちらは、コンパクトに出来ており、エクササイズが終わったら、たたんで、クローゼットの中などに収納できるというエクササイズ・バイクです。

ハンドルはついていませんが、そのぶん自分でバランスを保つ必要があり、体幹が鍛えられると言います。フラットな形状なので、家具の間やベッドの下など、小さなスペースに収納出来ます。エアロバイクを常に部屋に設置することなく、好きな時にエクササイズに取り組みたい人に向いています。

こちらは、イスの代わりとして使うことを想定したエアロバイクです。何か座って作業をしている間にペダリングが出来ます。時間を効果的に使おうというスタイルです。自宅にいて、机に向かうのではなくても、イスに座ることはあるはずです。よく座るイスの代わりに置いておけば、時間を無駄にしません。

こちらは、自転車メーカー、Schwinn 社の製品です。フィットネス・バイクまで作っているとは知りませんでしたが、いかにもアメリカ人好みのレトロなビーチクルーザーのスタイルになっているところが、オシャレです。部屋のインテリアとしても好まれるかも知れません。

こちらのエアロバイクは、フィットネスが出来るだけでなく、ペダルをこぐ力でバッテリーを充電します。実際には、さほど大きな電力にならないので、コンセントからとればいい話ですが、汗をかいてペダリングした力が無駄にならないというだけで気分が違うのかも知れません。スタイルも斬新です。

こちらは、スピニングバイクの家庭用です。スピニングとは、スポーツジムなどで、暗くした室内で大音量の音楽をかけ、インストラクターにリードしてもらいながら、スピニングバイクをこいで行うエクササイズです。イメージ的には、自転車版のエアロビクスと言ってもいいかも知れません。
一回数十分のプログラムの後は、相当な発汗もあって、有酸素運動としてダイエットやトレーニングとしての効果も高いものがあります。本来は、一人で使うエアロバイクと違い、インストラクターと共に複数の人数で行うので、参加者同士で一体感が生まれたり、終わった後に達成感が得られたりするのが特徴です。
このバイクもオンライン接続されるようになっており、通信でスピニングのプログラムに参加できるのです。自宅で一人でペダリングしていても、稼働状況がチェックされます。モチベーションを高めたり、トレーニング状況をトラッキングして管理してもらえるのが特徴です。

こちらは、VRを使って、まるで実際の道路を走行しているかのようにトレーニング出来る装置です。自宅に居ながらにしてバーチャルに世界中を走行することも可能です。これなら、退屈になりがちな室内でのペダリングのモチベーションも上がり、楽しくトレーニングが出来るでしょう。
以前から、目の前に置かれたモニターと連動させたトレーニング・マシンはありましたが、ヘッドマウントディスプレーを装着した仮想現実、VRのほうが、よりリアリティが高く、没入感を得られるのは間違いないでしょう。ソフト的にも、実際の道路走行を再現したものに限りません。
オンラインで結んで、バーチャルなレースも可能でしょう。まったくのフィクションの世界を走行することも出来ます。ゲームのコントローラーの一種として使うことも考えられます。スピードや何らかのミッションをクリアさせるなどすれば、よりモチベーションもアップし、ゲーム感覚で楽しみながらトレーニング出来ます。
室内で使うエアロバイク、フィットネスバイクにも、いろいろな種類、方向性があります。それだけ、自宅で簡単にフィットネスしたいというニーズが高まっているのでしょう。言わば、フィットネスクラブのオンライン化というような現象も出て来るのかも知れません。
VRも進化して、より本物との違いが少なく、没入感の高いものになっていくでしょう。もちろん自転車は移動手段ですが、単純にフィットネスとして走るのであれば、わざわざ屋外へ出なくてもいいと考える人が出てくるようになっても不思議ではありません。
トラブルや事故の心配も無用ですし、いつでも好きな時間に帰る、途中でやめることが出来ます。自宅からでは行かれない外国や未知の場所も走れますし、食料や飲料を運ぶ手間もなく、テーブルにでも置いておけば済みます。バーチャルで友人と一緒に走ることだって出来るようになるでしょう。
もちろん、移動手段としての自転車とは別です。トレーニングであっても天気が良ければ外出したい人は多いに違いありません。ただ、こうして見てくると、エアロバイク、フィットネスバイクは、今後も進化を続け、一定のニーズを満たしていくのは間違いなさそうです。
昨夜からの首都圏の雪は先週程ではなく影響は限定的だったようです。ただ気温が低いので凍結注意ですね。
Posted by cycleroad at 13:00│
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