February 20, 2018

郷に入っては郷の同志に従え

自転車の楽しみ方はいろいろあります。


球技など、楽しむ場所や条件が限られるスポーツと違って、自転車の場合は一人でもグループでも楽しめますし、いろいろな場所へ行けるというのも魅力なのではないでしょうか。家の近所とか、いつも走る場所だけでなく、気が向いたらどこへでも行けて、違った景色の中を走れるのも楽しいところです。

自宅から日帰りでも、意外と遠くまで行けます。電車などを使って輪行すれば、行動範囲も広がります。宿泊できるなら、さらに遠くまで行くことが出来るでしょう。観光名所や話題のスポット、絶景ポイントなど、どこへ行こうか、ツーリングのコースをあれこれ考えるのは楽しいものです。

MTBNBMTBNB

MTBNBMTBNB

いつものコースもいいですが、たまにはどこか未知の場所へ行ってみたいという人も多いのではないでしょうか。お勧めのコースなどを書籍やネットを使って調べることも出来ますし、近年はグーグルマップのストリートビューで、実際にどのような場所で、周囲の景色はどうなのかをあらかじめ見ることも出来ます。

ただ、マウンテンバイクで、シングルトラックやダウンヒルを楽しみたいという人の場合、情報は限られてくるかも知れません。林道などの場合、ストリートビューでは見られない道も多いですし、シングルトラックとなると、まず普通の地図では調べられません。

MTBNBMTBNB

MTBNBMTBNB

登山道でMTBの乗り入れが禁じられている道もあります。沢を走れる場所など、特にコースになっていない場合も多いでしょう。ネット上のMTB乗りのブログなどは貴重な情報源となりますが、ルートが詳述されているとは限りません。紹介されているのも、ごく一部に限られるでしょう。

日本の場合は特に、あまり知られるようになって多くの人が走りに来ると、ハイカーとの共存が難しくなるなどの問題が起こります。暗黙の了解として、詳しく紹介しないことも多いようです。情報が限られるので、一般に知られているコース以外をMTBで走るのは、なかなか難しい面があるかも知れません。

海外でも、MTB向けに特化した情報というのは、なかなか手に入りにくい状況があるようです。どこかへMTBに乗りに行きたくても、なかなか具体的に計画を立てるのは容易ではありません。宿泊情報サイトは多くても、MTB乗りに優しい宿泊施設を探すのは簡単ではないでしょう。

MTBNBMTBNB

MTBNBMTBNB

そんな状況をなんとかしたいと考えた人たちがいます。Jonathan Lebon さんと、Sebastien Payet さんらのグループです。彼らは、マウンテンバイカーのため、それも新しい場所へ行ってみたい、知らない場所を走ってみたいと考える人たちのためのサイトをつくろうと考えました。

それが、“MTBNB”です。お察しの通り、マウンテンバイカーのための、“Airbnb”というわけです。エアビーアンドビーは、最近日本でも名前を聞くようになってきたので、ご存じの方も多いと思います。いわゆる民泊のマッチングサイトで、ホテルや旅館ではなく、個人宅に泊まりたい人、泊めたい人のサイトです。

昔から、海外では“B&B”(ビー・アンド・ビー)と呼ばれる宿泊施設がありました。これは、ベッド&ブレックファーストの略で、基本的にベッドルームと朝食を提供する比較的低価格の宿泊施設です。私も海外で利用したことがありますが、個人宅を改装したところが多く、民泊に近い感じです。

MTBNBMTBNB

MTBNBMTBNB

これを、インターネットで気軽に探したり予約できるようにしたのが、“Airbnb”です。Air は、ネットを表しており、bnb は、“B&B”のことです。これをもじって、マウンテンバイカーのための“B&B”として、“MTBNB”と名付けたようです。“Airbnb”が有名になったので、その意味がすぐわかります。

ただ、こちらは民泊そのものが目的ではありません。各地のMTB乗りとつながり、情報を共有するためのプラットフォームであり、世界のMTB好きとつながるためのサイト、アプリです。自分が行きたいと思う場所の地元のマウンテンバイク愛好者を探して、その地域のコースの情報などを入手できます。

宿泊に関しては、必ずしも個人宅に泊まらせる必要はありません。地域のお勧めのホテルや宿泊施設を紹介することも可能です。当然ながら、マウンテンバイクのコース、どんな体験が出来るかがメインです。地域の愛好者と、その地域へ行きたい人をマッチングさせるサイト、アプリです。

MTBNBMTBNB

MTBNBMTBNB

マウンテンバイクとひと口に言っても、クロスカントリーやダウンヒル、フリーライド、オールマウンテンなどジャンル、指向が分かれます。初級者なのか上級者なのかによっても、適したコースは違ってくるでしょう。そのような指定もした上で、探すことが出来ます。

地域ごとに地元のバイカー、愛好者が登録されており、その地域のおすすめのコース、出来る体験が掲載されています。その場所の情報や写真が見られたり、チャットなどで質問をしたり出来ます。日程を調整して、そのバイカーたちと現地で会って、楽しく過ごせたりするかも知れません。

その地域のコースをよく知る、また実際にMTBで走っている人の情報は貴重でしょう。コース特有の事情や注意点などがわかったり、コースのトレースに不安があれば、地元のガイドを雇うことも考えられます。なかなか情報がなく、存在すら知られていないような場所を走ることが出来るかも知れません。



逆に、自分のホームコースと呼べるような場所があれば、“MTBNB”に登録して、世界からの旅行者を案内してあげることも出来ます。名前は“MTBNB”ですが、宿泊というより、MTBで走るコースの情報を共有したり、MTB乗り同士の交流を助けるためのプラットフォームなのです。

あまり情報のない中、見知らぬ土地を、普通の地図だけを頼りに走ったのでは、道に迷ったり、途中で道がなくなって戻らざるを得ないなど、トラブルになりがちです。特に海外なら不安でしょう。MTB乗りには嬉しいサイトと言えそうです。これはなかなかいい目の付け所なのではないでしょうか。

地元で実際に走っているライダーの情報なら信頼度は高いでしょうし、トラブルや無駄な労力を避けることにつながります。同じ趣味を持つもの同士として交流できれば、さらに楽しいでしょう。一緒に走ることは出来ないとしても、心強いナビゲーター、情報源となってくれるに違いありません。

MTBNBMTBNB

MTBNBMTBNB

残念ながら、昨年おこなわれたクラウドファンディングサイトでの資金調達はうまくいかなかったようです。サイトは立ち上がっていますが、始まったばかりで、まだ情報は充実していません。ただ、今後多くのマウンテンバイク愛好者が参加するようになれば、貴重な情報源になりそうです。

世界は広く、自転車で走れるフィールドは無限に広がっています。もし、いつも同じ場所でマンネリになっていたり、モチベーションが下がっているとしたら残念です。最近はネットやSNSでも情報を探せます。今までに行ったことのない場所、体験、見たことのない景色を探しに出かけてみてもいいのではないでしょうか。




羽生結弦選手の演技には感動しました。小平奈緒選手が李相花選手を慰めるシーンにも、じーんときました。

このエントリーをはてなブックマークに追加

 デル株式会社


Amazonの自転車関連グッズ
Amazonで自転車関連のグッズを見たり注文することが出来ます。



 楽天トラベル

 
※全角800字を越える場合は2回以上に分けて下さい。(書込ボタンを押す前に念のためコピーを)