挙げればキリがありませんが、自転車で出かける場合だけを考えても便利になりました。例えばスマートフォンがあれば、屋外であってもさまざまな情報が取得出来ます。地図とGPSで居場所もリアルタイムにわかりますし、ナビアプリを使えば道案内もしてくれます。
周辺の施設を探すなど、ネット検索をしたり、雨雲の接近などの気象情報の把握、移動ルートや各種データの記録、写真や動画、ドライブレコーダー、メールや通話に緊急通報ほか、可能なことが飛躍的に増えました。SNSを使ってリアルタイムに周辺の同好の士とつながることだって出来ます。
スマホが便利なのは間違いありませんが、問題は走行中に使うのが危険であることです。周りを見渡せば、スマホを片手に自転車に乗っている人は日常的に見つかるでしょう。死傷事故も起きていますし、報道されない小さな事故やトラブルは全国で起きているに違いありません。
世界的に見ても、その危険性は問題視され、規制なども検討されています。特に日本では、自転車が歩道走行しているため、自転車に乗るのを徒歩の延長のような感覚でいる人が多いのも災いしています。歩きスマホの延長で、自転車に乗ってもスマホ使ってしまうわけです。
自転車で走行しながらスマホの小さな画面を見るのは危険ですし、片手に持ちながらでは更に危険性が増します。スマホという端末、あるいはそのユーザーインターフェースは、自転車との相性が悪いのは間違いないでしょう。当然、道交法違反ですし、警察も取締りをしていますが一向に減りません。
ところで、世界的に急速に普及したスマホですが、その次として注目されるのが、AIスピーカー(スマートスピーカー)です。既にIT企業大手が製品化し、新たな参入も相次いでいます。IoT時代に向け、スマート家電やスマートハウスなどとも相まって、その市場が注目されます。
私は、まだ使っていないのでわかりませんが、使い方によっては、なかなか便利なようです。スマホでも似たようなことは、ほとんど出来ると思いますが、家の中でずっとスマホを握りしめているわけではありません。手が塞がっている時も含め、音声で操作できれば便利なことも多いでしょう。
AIスピーカーは、基本的に音声で操作するわけですが、このマン・マシンインターフェイス、考えてみれば家の中だけでなく、自転車に乗っている時に持ってこいではないかと思った人もあるのではないでしょうか。いちいち画面を見たりタップするより安全になるのは間違いありません。
そう考えると、家の中で使うAIスピーカーに対して、移動しながら使うAIスピーカーがあってもいいはずです。徒歩や自転車、クルマの運転時など移動しながら使うスピーカー、画面を注視すると危険だったり、手に持って使うのも好ましくない場合に使うスピーカーです。
移動時の携帯用AIスピーカーは、腕時計タイプなどが考えられます。例えば、こちらのウェアラブルスピーカー、“
Soundo”のようなイメージです。これならば、歩きながら口に近づけて使えますし、ベルト部分から外して、自転車のハンドル回りなどにマウントすることも出来ます。
この“Soundo”は、腕時計型のワイヤレス・スピーカーで、屋外などで音楽を楽しむことを想定しています。すでにイヤホンやヘッドフォンもあるわけですが、歩行中やランニング中などでも、耳をふさぐのは周囲の音が遮られて危険です。耳をふさがずに音楽を楽しむスピーカーです。
マイクも搭載しているので、スマホとBluetooth などで接続して、ハンズフリーで通話するような用途にも使えます。この製品自体は、今のところ、それ以上のことは想定していないようですが、当然ながら、ウェアラブルな移動時のAIスピーカーとして使うような製品も考えられるでしょう。
似たようなことをスマホで出来たとしても、家ではAIスピーカーを使うのと同じように、スマホで出来ても、移動中はウェアラブルスピーカーを使うようになれば、歩きスマホ、自転車スマホ、クルマスマホによる危険は減らせるに違いありません。
自転車に乗りながらスマホは見ないけれど、イヤホンやヘッドフォンで音楽を聴きながら乗る人もいます。場合によっては違法行為となります。安全面から言えば、スピーカーのほうがベターなのは言うまでもありません。音楽を聴くだけであっても、出来ればスピーカーにすべきでしょう。
ちなみに、耳をふさぐと危険なので、周囲の音も聞こえるようなヘッドフォンを使えば大丈夫と考えている人もいます。しかし、聞こえていたとしても音楽のほうに気をとられてしまい、危険に気づくのが遅くなります。本当は、例えスピーカーであっても音楽は聴かないのがベストです。
IT技術の進化によって、生活が便利になるのはいいことです。しかし、それによって危険性が高まり、死傷したり、させたりしたのでは元も子もありません。スマホの性能や機能は日々進化していますが、安全面から機械と人間のインターフェイスも、もっと考えていく必要があると思います。
選挙対策なのか、北朝鮮が長年欲していた直接会談には簡単に応じ、国務長官は解任、大丈夫なのでしょうか。
Posted by cycleroad at 13:00│
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