新しくスポーツバイクを買って、最初に考えるのは保管場所かも知れません。日本で自転車と言うと、ママチャリを思い浮かべる人が大多数であり、一般の常識から言えば、自転車は玄関先とか車庫、集合住宅なら共同の駐輪場などに置くのが普通でしょう。
おそらく、多くの日本人は自転車を部屋の中に入れるなんて考えもしないことだと思います。自転車の室内保管と聞くと驚く人が多いですが、スポーツバイクの場合、室内で保管するのは珍しくありません。単価もママチャリとは桁違いですし、盗難防止や、錆びを防ぐなどの理由から、家の中で保管する人は多いと思います。
慣れないと、自転車が室内にあることに違和感を感じる人も多いでしょう。家族の理解を得るのに一苦労という人も多いかも知れません。庭やベランダという手もありますが、錆びを考えるとやはり室内のほうがベターということになると思います。
ただ、どうしても室内に置くと邪魔になることも多いでしょう。自転車の形をあらためて観察すると、場所をとる一番の問題はハンドルにあることに気がつきます。自転車のフレームやタイヤだけなら幅は狭いのに、ハンドルのせいで幅をとっています。
フレームやシートポストなどと違って、ハンドルが左右方向に伸びているのは構造上、仕方ありませんが、保管時には邪魔になります。もし、ハンドルバーが無ければ、幅をとらなくなると思いますが、いちいちハンドルバーを外したり、タイヤと平行方向に曲げたりするわけにもいきません。
さて、そんな不便を解消するハンドルを考えた人がいます。その名は“
BILLIBARS”、ハンドルバーを3分割し、ワンタッチで着脱できるようにしました。これならば、ハンドルバーの中央のベース部分だけ残して、左右を外せば、保管する時に邪魔になりません。
なるほど、言われてみれば簡単なことですが、この発想はありませんでした。ハンドルバーの形状はいろいろありますが、一本の連続したバーだという固定観念が邪魔をして、なかなか分割するというアイディアは思いつかないでしょう。しかも着脱は、ひねるだけのワンタッチというところが便利です。
ストレートタイプに加えて、ドロップハンドルや、牛の角のような形のブルホーン、ビーチクルーザーなどに採用される、クルーザーバーなど、各種形状のハンドルが用意されています。場合によっては、違うタイプのハンドルを付け替えて乗るようなことも可能になります。
面白いのは、取り外したハンドルの左右を、専用ラックのベースに取り付ければ、自転車のハンガーラックとして使えることです。ストレートバーは手前方向に、ドロップやブルホーンは左右方向に取り付け、その部分に自転車のフレームをひっかければ、壁に掛けておけるわけです。
これは面白いアイディアではないでしょうか。目からウロコと言ってもいいでしょう。凡人は、いかに自転車はこういうもの、ハンドルバーは一本の棒という固定観念にとらわれているか思い知らされます。ちょっとした工夫ですが、大きく収納性が向上します。
室内保管時だけでなく、輪行などの時にもハンドルバーを外せば、よりコンパクトになります。ハンドルが出っ張って、引っかかったりしないぶん、運びやすくなるでしょう。ブレーキはハンドルバーの根元部分に取り付けることになるという制約はありますが、それさえ気にならなければメリットは大きいと思います。
複数の自転車を並べて置く場合にも、ハンドルが邪魔になります。この“BILLIBARS”ならば、かなり省スペースになるでしょう。趣味が高じて、複数の自転車を室内保管している人もいるでしょうから、そうした人の保管の悩みも解消してくれるかも知れません。
ハンドルを外して幅が小さくなるだけで、ドアの後ろに入るとか、ベッドの下に置けるとか、廊下の壁にかけておけるとか、いろいろと保管の場所が広がる可能性があります。たかだかハンドルを3分割しただけですが、その恩恵は小さくないのではないでしょうか。
ハンドルとはそういうものだという固定観念に囚われ、邪魔だと感じない人には出てこない発想です。自転車は、ある意味成熟した商品であり、基本的な構造については、ほとんど改善の余地がないようにも思えますが、いやいや、便利にする余地はまだまだ残っているのかも知れません。
緊急の救命措置を中止させようとした日本相撲協会、一般の常識とズレてるどころか人間としてどうなんでしょう。
一方、初勝利に2試合連続ホームランの大谷翔平選手はスゴイですね。ベーブルース以来百年ぶりに期待です。
Posted by cycleroad at 13:00│
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