April 30, 2018

足の臭いを防ぐ為のアイテム

スポーツバイクには専用の靴があります。


ビンディングシューズです。スポーツバイクに乗る人で、使ってらっしゃる方も多いと思います。このブログには、検索サイトから来られる初心者と思われる方も少なくないので簡単にふれておきますが、ビンディングシューズとは、自転車のペダルに固定することが出来る自転車専用の靴です。

スキーの板にはビンディングと呼ばれる金具がついていて、板にスキーブーツを固定して滑るわけですが、それと同じです。自転車には専用のビンディングペダルを取り付け、ビンディングシューズの裏側にはクリートという器具をつけて、両者が噛み合って固定されるように出来ています。

ビンディングシューズビンディングシューズ

ペダルに靴を固定することのメリットはいろいろあります。通常のペダルの自転車に乗っていて、ペダルを踏み外したり、靴が滑ってペダルで脛を打って痛い思いをすることがあると思います。ビンディングシューズならば、そういった心配はなくなります。

ママチャリに乗っている人を見ていると、足の土踏まずの部分でペダルをこいでいる人が多くいます。しかし、本当は、親指の付け根、いわゆる母指球の部分でこぐのが一番効率よくこげます。クリートの位置を調整しておけば、いちいち踏み変えなくても、常に最適の場所でペタルをこげるのも利点でしょう。

クリート付ペダルクリート

ペダルと靴が固定されますので、ペダルを踏み込む時だけでなく引く時、足を上げる時にも力が伝わります。これによって、いわゆる引き足が使えるようになります。3割ラクになり、3割速くなるなどと言う人もいます。少なくともペダルを踏み外す心配をしないだけでもラクに感じるに違いありません。

初心者の人は、足がペダルから離れないと、止まる時に怖いのではないかと思うかも知れませんが、捻れば簡単に外れます。最初は捻ることを失念して、いわゆる立ちゴケする人もいますが、慣れれば問題ありません。むしろ手放せなくなる人が少なくないと思います。

トークリップトゥクリップ

以前は、トゥークリップがよく使われていました。ペダルに取り付け、つま先をクリップに差し込むような形で固定します。トゥークリップの利点は普通の靴でも使える点です。通勤など、ビンディングシューズが使えない時に便利です。ただ最近は、ビンディングシューズのほうが普及していると思います。

ビンディングシューズにもいろいろありますが、ロードバイク用のものは靴の底が硬くなっているため、足の力がロスすることなくペダルに伝わるのも利点でしょう。よく、サイクルジャージを着た人が、コンビニなどに入ってくる時、ペンギンのような歩き方をしている(笑)のは、靴の裏が曲がらないためです。

NeatcleatsNeatcleats

さて、そんなビンディングシューズですが、家の中ではどのように保管しているでしょうか。玄関に置いたまま、あるいは下駄箱の中でしょうか。あまり考えたことがないという人が多いかも知れませんが、うまく保管する方法はないだろうかと考えた人たちがいます。

せっかくビンディングシューズには、裏にクリートが付いているのだから、ペダル以外の場所にもクリートで着脱できたら便利じゃないかと考えたのです。この“Neatcleats”、例えば壁に取り付けておけば、ビンディングシューズを簡単に壁にかけておくことが出来ます。

NeatcleatsNeatcleats

カラビナに“Neatcleats”を取り付ければ、左右のビンディングシューズの裏を合わせて、軒先などにブラ下げて置くことも出来ます。ビンディングシューズを乾かすのもラクになります。ビンディングシューズを左右まとめて運ぶときなどにも使えるでしょう。

シューズをそのまま玄関に置いておくのは邪魔になります。一方、下駄箱にしまうと風通しが悪く、なかなか乾きません。靴を履いている間、足にも汗をかくので、帰ってきた時に湿っていると思います。そのまま玄関や下駄箱だと乾きにくいため、雑菌が繁殖して臭くなってしまいます。



どこか風通しの良い場所にブラ下げるなどして、乾かすのがベターですが、この“Neatcleats”なら、それが簡単になります。一般的に玄関や下駄箱の中というのは風通しがよくありませんから、この“Neatcleats”を使って、最適な場所で保管、乾燥させようというわけです。

雨などで靴の中が濡れた時もそうですが、靴は立てておいたほうが乾きが速くなります。水分がカカトのほうに降りてくるからです。つま先よりカカトに近いほうが、空気に触れやすいぶん、乾きやすいわけです。靴を洗って干す時には、立てておくかブラ下げると思いますが、それと同じことです。

NeatcleatsNeatcleats

サイクリストなら誰もが欲しがるようなアイテムではありませんが、これは便利だと感じる人もあるのではないでしょうか。言われてみれば簡単なアイディア、簡単な工夫ですが、このおかげで、靴が臭くならなくて済む人は多いかも知れません。

言われてみれば、ビンディングシューズにはクリートがついているわけですから、自転車を降りた後でも、これを利用しない手はありません。でも、なかなかクリートを利用してのビンディングシューズの保管、乾燥までは考えつかないでしょう。面白いアイディアです。

NeatcleatsNeatcleats

この“Neatcleats”社は、イギリスのサイクリストのグループが立ち上げたベンチャーです。使っているクリートやペダルのメーカーはそれぞれだと思いますが、シマノ SPD、 SPD-SLクリート、LOOK Cleats、SpeedPlay、TIMEクリート、Crank Brothers、などに適合しています。

ツーリングから帰ってきても、靴は玄関に置いたまま、下駄箱に入れたまま、あるいはシューズバッグなどに入れたままという人も多いと思います。“Neatcleats”を使えば、最大で80%速く乾燥すると主張しています。これを使うかどうかはともかく、ビンディングシューズの乾燥、保管について見直してみてもいいかも知れません。




少し前まで、あれほど強硬だったのに本当に核放棄する気になったとしたら、そのきっかけが知りたいものです。

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この記事へのコメント
cycleroadさん こんにちは。

先日サイクリングシューズ(SPD-SL)が壊れました。

サイクリングの途中、左足の親指の付け根から土踏まずにかけて、
ソールが剥がれ掛かっている事が分かりました。
危険なので、帰路は右足でキャッチ&リリースを行うように試みたのですが、
慣れない右足のせいで立ちゴケしそうになり、左足に力が掛かった瞬間、
左足のソールをペダルに残したまま、左足で着地という結果になりました。

日本の交通事情のため左足を着いてストップ&ゴーする人は多いと思います。
その為左足を捻って外す回数というのは、かなりの回数に上ると思われます。
普通のシューズでは加わらないような力が加わる、
特殊な使い方で酷使されている事を、思い知りました。
日頃、シューズをよく点検しておかないといけませんね。
Posted by Fischer at May 01, 2018 12:16
Fischerさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そんなことがありましたか。シューズも消耗品なわけですが、徐々に劣化が進んでいる場合に、気がつかないことはありますね。
ふだん履く靴と違って、サイクリングシューズの場合は、ちょっとした剥がれとか裂け目がコケたり、落車しての事故に直結しかねない点で怖いのも確かでしょう。
おっしゃるように、タイヤの空気圧などと一緒で、乗る前の確認が必要ですね。
Posted by cycleroad at May 02, 2018 21:31
 
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