サイクルロード 〜自転車への道
世界の都市で自転車が選ばれ始めている。さまざまな角度から自転車の話題を。
December 14, 2018
自転車で使うバッグの選択肢
ふだん持ち歩くバッグはいろいろあります。
ボストンバッグやトートバッグ、バックパックなど好みや、その日持ち歩く荷物によっても変わってくるでしょう。たくさんの種類がありますが、街行く人を見ていて、近年あきらかに増えたなと感じるのは、キャリーバッグではないでしょうか。キャスターがついていて、引っ張って運べるタイプのバッグです。
インバウンドの増加が顕著になる前からの傾向のようですし、旅行者ばかりではないでしょう。中には出張などで移動している人もあると思いますが、日常の中で、ふだん出かける際に使われているようです。デジタル化で荷物は減りそうなものですが、必ずしもそうとは限らないわけです。
昔から存在していたのに、急に使われるようになった理由はよくわかりません。ただ、荷物が多い時、重い時にラクなのは確かです。あらためて便利なのが見直され、人気に火がついたか、そして流行が過ぎても定着したか、おそらく、そんなところなのでしょう。
自転車用のバッグもいろいろあります。サドルバッグ、ハンドルバーバッグ、パニアバッグなど自転車に取り付けるものから、バックパックやメッセンジャーバッグなど、担ぐタイプのものを使っている人もあるでしょう。そして、自転車用にもキャリーバッグに相当するものがあります。
自転車に取り付けて牽引するトレイラーです。たくさんの荷物を安定して運べ、肩に重みがかかったり、背中に汗をかいたりすることもありません。荷物を載せる荷台がオープンになっているタイプが多いと思いますが、キャリーバッグのように、バッグ状、箱状になっているものもあります。
こちらの“
Maiporter Z130
”は、アルミ製のボックスタイプのサイクルトレイラーです。荷台がカゴになっているほうが、バッグを積んだり、買い物袋を積んだり出来て、応用範囲が広そうに思えますが、こちらは大容量ですし、フタが閉まらないままでも、バンジーコードで固定して運ぶことが出来ます。
場合によっては、フタの上にも荷物を載せてネットなどで抑える方法もとれます。運べる量については、ふだん使いには充分でしょう。逆に、ボックスタイプならではの便利さがあります。カギがかかるので、荷物を入れたまま、自転車から離れることも可能です。
南京錠でカギをかけるタイプだと、カッターで切られてしまいますが、ロック機構部はボックスの内側にあるため、カッターは使えません。自転車との連結部にもカギがかかります。トレイラー自体もU字錠でロックできるよう、タイヤの外側にガードがついているなど、盗難対策が施されています。
走行中にガタガタと音を立てることのないよう、サスペンションの役割をするスプリング機構を装備しています。もちろん、荷物は雨や泥はねで濡れることもありません。頑丈で、タイヤガードもついているため、障害物にぶつかってしまっても大丈夫です。夜間の視認性を高めるため、独立したリヤライトも装備しています。
簡単に着脱できるので、必要ならば、自転車から外し、それこそキャリーバッグのように引いて荷物を運ぶことも出来ます。このトレイラー単体でも、サイドスタンドで安定して駐輪出来ます。その時、ボックスが水平になるので、ちょっとしたテーブルとして使うことが出来るのも便利そうです。
なんと言っても、トレイラーですから、不要な時は自転車から外せます。カーゴバイクと違って、不要な時まで牽引する必要はありません。トレイラーを外して収納しておく際には、直立させることも可能なので、スペースをとりません。
使い勝手を徹底的に考えて作られており、なかなか便利そうです。これならば使ってみたい人、助かるという人もあるのではないでしょうか。自転車は、どうしても運べる荷物の量が限られるのが難点ですが、トレイラーが使えれば、場合によってはクルマを所有する必要がなくなる人もあるでしょう。
ところで、歩く時に引いて使うキャリーバッグは、使っている本人はラクですが、人ごみでは邪魔になる、危ない、周囲の迷惑になっているとの批判があります。人が多く行き交う場所だと、キャリーバッグを引いているのが目に入らず、ぶつかって怪我をしたり、トラブルも発生しているようです。
自転車で牽引するボックストレイラーも、多くの人が使い始めると、問題やトラブルが起きる可能性はあるでしょう。特に、日本のように自転車のルールを守らない人が多い場合、場所によって危険や混乱が発生するだろうことは、容易に想像がつきます。
ただ、幸か不幸か、日本は自転車の歩道走行ということがあります。道交法上、トレイラーを牽引して歩道走行は出来ません。ふだん歩道走行している人はトレイラーだと不便になります。そこがネックとなり、少なくとも今のところ、日本で多くの人が使い始めることはなさそうです。
でも、自転車とトレイラーという組み合わせは、使いようによっては便利です。子供を乗せる場合も、チャイルドトレイラーなら安定するので、駐輪時に自転車が転倒して、子供が落下する心配もありません。必要に応じて使い分けたり、兼用で使えるタイプなどもあります。
電動アシスト自転車と組み合わせることも出来ます。運転免許を返上した高齢者や、クルマがあっても使う頻度が低く、維持費がバカバカしい人などには、有力な代替手段となる可能性があります。日本では馴染みが薄いので、考えたことのない人がほとんどだと思いますが、一つの選択肢にはなり得ると思います。
東名あおり運転死亡事件の判決、危険運転の適用は当然でしょう。むしろ、なぜ5年減らされたのかが疑問です。
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Posted by cycleroad at 13:00│
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