俗に、ビンディングペダル・シューズを使うと、3割速く、3割ラクになると言います。そこまで効果があるかはともかく、実感としてペダルを回しやすくなるのは間違いないでしょう。ペダルを踏み外したり、ペダルが脛にあたって、痛い思いをすることもなくなります。
ちなみに、靴をひねれば簡単に外れるようになっています。初めのうちは慣れないため、停止した時にビンディングを外し忘れ、足を地面につけなくて、いわゆる立ちゴケする人もいますが(笑)、慣れると便利です。一度使い始めたら、手放せないという人も多いのではないでしょうか。
ただ、専用のシューズなため、それ以外の用途には向きません。ロード用などは、特にソールが硬くて曲がらないこともあって、歩くのには全く向いていません。歩きにくいものが多いと思います。よく、サイクルジャージを着たサイクリストが、コンビニなどでペンギンのような歩き方をしているのは、このためです。
ツーリングや練習走行など、あまり歩くことがない場合は問題ありませんが、スポーツバイクを普段使いするような時には、不便になります。買い物などで、目的地で自転車を降りて歩くことが多い場合には、普通のスニーカーなどをはいて出かける人が多いかも知れません。
それなら、スニーカーのビンディングシューズを作ってしまえと考えたメーカーがあります。もともと、自転車用のシューズを製造しているイギリスの、
Quoc 社です。この新しいコンセプトのシューズを、“
Weekend”と名付けました。外見はカジュアルなスニーカーです。ビンディングシューズには見えません。
ビンディングシューズでありながら、スニーカーのように普通に歩くことが出来ます。動画を見ると、走るのも問題ないようです。これなら、街乗りや買い物など、自転車から降りて歩くことが多い場合にも履いていけるでしょう。自転車通勤、通学をしている人にも便利かも知れません。
色もブラック、オリーブ、クリームとあり、どれもカジュアルな服装に合いそうな色です。この、普段着に合わせやすいという点も重要なポイントになりそうてです。派手な色で、いかにもスポーツ用というデザインだと、服装とのミスマッチという点で使いにくくなるでしょう。
もちろん、撥水性や抗菌・消臭性能、手入れのしやすさなど、スニーカーとしての機能も満たしています。クリートは好きなものが装着できます。元々、ビンディングシューズを作っているメーカーなので、そのあたりの性能についても問題ないでしょう。製造については環境にも配慮しています。
ジムでエアロバイクをこぐような時にも便利かも知れません。エアロバイクにビンディングペダルが取り付けられていれば、快適にペダリングが出来、他のフィットネスやトレーニング機器を使う場合にも、いちいち靴を履き替えずにすみます。最近増えているエアロバイクを使った、スピニング・エクササイズにも向いています。
スキーやスケートと違って、自転車の場合は専用の靴でなくても問題はありません。おそらく大多数の人がビンディングシューズを履いていないでしょう。ただ、一度ビンディングシューズで自転車に乗ると、その快適さがわかるはずです。もっとビンディングシューズが普及してもおかしくありません。
ただ、従来型のビンディングシューズは、街乗りやタウンユース用に向いていなかったことが、一般への普及のネックとなっていたのは否めないでしょう。こうしたカジュアルなビンディングシューズは、その突破口を開く可能性があります。自転車にも自転車用の靴というスタイルが街乗りにも広がっていくかも知れません。
札幌のガス爆発事故は、社員の非常識に加え、会社のとんでもない営業実態を暴きました。高くつきそうです。
Posted by cycleroad at 13:00│
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