February 21, 2019

恩恵を実感出来ないのが弱点

交通事故は夕方や夜間が多いと言われています。


自転車の事故も同じです。夕方の薄暮の時間帯は、自転車の存在に気づきにくかったりします。夜間はさらに見えにくいですから、これらの時間帯に事故が多いのは道理でしょう。クルマを運転する人なら、夜間の暗い道を走っていて、突然暗闇の中の自転車の存在に気づき、焦った経験があるかも知れません。

未明や明け方に、道路に人が倒れているのが発見され、ひき逃げと見られる事故の報道も時々耳にします。そばに自転車が倒れており、自転車に乗っていて夜間や未明にクルマにはねられたと推測されるケースもあります。夜間、交通量の少ない道路、見通しの悪い狭い道路などで、こうした事故が後を絶ちません。

おそらく、事故の背景には、自転車に気づかなかった、発見が遅れた、という要因があると思われます。でも、そこまで報道されることは滅多にありません。こうした事故の被害者に多い高齢者の場合、黒っぽい地味な服装をしていることが多いため、余計に目立たちにくいことも影響していそうです。

あくまで事故の原因は前方不注意となるでしょう。発見が遅れたのは視認性の悪さが大きいとか、もう少し視認性が高ければ事故が防げたなどとの分析がなされることは、まずないと思います。しかし、夜間の視認性が良ければ、事故が回避できた確率は、どのくらいかはわかりませんが、確実にあるはずです。

テールライト
リフレクター

自転車に乗っている人でも、夜間の視認性については、あまり意識していない人が多いのではないでしょうか。事故の要因として、どれほど夜間の視認性が影響しているか明らかでないため、その重要性にピンと来ていない人も多いに違いありません。

その夜間の視認性を向上させる、重要なアイテムの一つが反射板、リフレクターがあります。自転車には、後方に向けて反射材を取り付けなければいけないと、法律や条例で定められています。多くの人は、ほとんど意識していない自転車パーツかも知れませんが、無かったり、基準に満たなければ違法となる部品です。

純粋に夜間の視認性を向上させるのならば、反射素材のジャケットなどを着たほうが効果は高いでしょう。ただ、なかなか着用する人はいないでしょうから、自転車に取り付けられた反射材が、いかに効果を発揮するかが、視認性を大きく左右することになります。

しかしながら、自転車を買った時に付いているような反射材は、小さくて頼りないものが多いと思います。たしかに、クルマのライトを反射して光りますが、角度によっては見えづらく、周囲の照明など条件によっては、必ずしも目立つとは言えないのが実情ではないでしょうか。

FLECTR 360 CLFLECTR 360 CL

FLECTR 360 CLFLECTR 360 CL

そこで、法律で定められた赤色の標準的な反射板以外にも、夜間の視認性向上に資するアイテムを導入したいところです。これまでにも、いろいろ取り上げてきましたが、今回取り上げるのは、“FLECTR 360 CL”という製品です。これは、タイヤのリムの部分に貼るステッカーです。

とても高輝度で、光をよく反射する新開発の素材で出来ていることもありますが、リムに貼るというのがポイントです。ハブを中心に180度反対の方向に2枚ずつ貼ります。このことによって、360度、全方向からの視認性が向上すると言うのです。

※スマホなどで、以下のGIFファイルが動いて見えない方は、PC版サイトを見ていただくと動くと思います。

FLECTR 360 CL

リムの形状は、それぞれ違うと思いますが、多かれ少なかれ180度の方向に向いた面があるはずです。これが向い合せで一対あることで、ほぼ360度から見えるというわけです。たしかに、左右方向だけでなく、前後方向も含めて、反射光が目に入るのがわかります。

リムで回転するため、目立つということもあるでしょう。スポークの間に挟む形のリフレクターをつけている自転車も見ますが、これだと平板なので左右方向の限られた角度しか目立ちません。リムに貼ると、形状によって変わりますが、左右だけでなく、180度の方向に反射するため有利なのです。

FLECTR 360 CLFLECTR 360 CL

FLECTR 360 CLFLECTR 360 CL

画像で見る限り、昼間でも目立つくらいの高輝度です。ステッカーを貼るだけですから手軽です。ほとんど重量もなく、空気抵抗を増やすこともほぼありません。走行中はリムが回転するため、残像効果によって、光る面積も大きくなります。とても簡単な仕組みですが、なるほど効果は高そうです。

こちらの商品は、クラウドファンディングサイトで資金調達を目指していますが、すでに6倍以上の応募があって、調達に成功しています。今年4月には出荷されます。これは手軽で、邪魔にならず、自転車のデザインにも影響を与えず、効果が高いと多くのサイクリストが評価したことがわかります。



ふと見ると、同じ時期に、全く同じような効果を狙った製品がもう一つ提案されていました。“WHEEL FLASH”は、やはりステッカーをリムに貼るタイプです。こちらは、リムの内周に適当な間隔をあけて、3か所に貼ることを想定しています。前後輪ともに貼ります。

片側だけ、一か所だけでないのがポイントです。複数貼ることで、やはり360度、全方向からの視認性を高めます。横方向からだけでなく、前後方向へも有効です。こちらも、目標金額の6倍以上を既に集め、資金調達に成功しています。こちらは3月に出荷される予定です。

WHEEL FLASHWHEEL FLASH

WHEEL FLASHWHEEL FLASH

WHEEL FLASHWHEEL FLASH

WHEEL FLASHWHEEL FLASH

WHEEL FLASHWHEEL FLASH



細かい仕様はともかく、どちらもリムにステッカーを貼るだけです。装着し忘れもありません。リムの縁までカバーするように貼れば、普通は断面で180度分が確保できるはずです。対角に貼れば360度になります。輝度の問題はありますが、これはすぐにでも応用可能なのではないでしょうか。

夜間の視認性について、どう考えるかは人それぞれかも知れません。しかし、命を落としてしまってからでは取り返しがつきません。リフレクターを貼ったおかげで、事故を免れたと実証出来ないのが残念ですが、貼っておいて損はないのも確かでしょう。




2回目の米朝首脳会談が来週に迫りました。報道を見る限り、非核化への進展は期待出来そうにありませんが。

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