今年は東日本や東北が西日本より先に梅雨入りしました。
サイクリストは自転車で出かけられず、ストレスのたまる憂鬱な季節です。気のせいか、週末に雨が多くなっているように思えます。定期的に身体を動かしている人は、どうしても身体が疼くでしょう。雨の場合はフィットネスジムに行ったり、室内で運動することになるかも知れません。
ロードバイクなどを室内保管している人なら、雨の日はローラー台を使ったり、トレーラーなどにセットしてペダリングをしている人もあると思います。なかには、家庭用のエアロバイクをこいで、運動不足の解消や、ダイエットに努めている人もあるでしょう。
家庭用エアロバイクが、どのくらい普及しているのかは知りません。日本では、それほどではない気がしますが、肥満大国と言われ、不健康を気にする人の多いアメリカでは、家庭用エアロバイクの市場は小さくないようです。ネット通販などでも、実にさまざまなエアロバイクが売られています。
これまでにも、いろいろなエアロバイクについて取り上げてきました。一般的なものだけでも種類は多いですが、コンパクトにたためるものとか、デスクにセットして椅子として使えて仕事ができるもの、室内のインテリアとして周囲になじむ、オシャレなデザインのものもありました。
ディスプレーを備えていてゲーム感覚でモチベーションをアップさせるものとか、通信式でネットに接続し、世界中の人とバーチャルで競争できるものも珍しくありません。変わったところでは、ドラム式の洗濯機と一体化して、ペダルをこぐと洗濯が出来てしまうものなどもありました。
今も相変わらず、いろいろなタイプが開発されているようです。例えば、こちらはペダルをこぐと前輪にあたる部分が回転するのですが、トルクをかけるホイールなどではなく、ファンになっています。見た目も扇風機のようです。実は、扇風機で涼もうというのではなく、負荷に空気抵抗を利用しているのです。
これまでのものと違い、空気抵抗が負荷なので、静音性が高いのが利点です。せっかくプロペラを回すなら、涼しくするため、サドルの方にファンを向けてもいいようなものですが、風を送る形のファンでは大した負荷にはなりませんし、本末転倒というところでしょう。
これからの季節、室内でペダリングしたら汗だくになります。それを回避するならば、自分で風を起こすより、室内を冷房した方がいいでしょう。ちなみに、運動する時に冷房を入れれば、汗をあまりかかなくなるので、運動の効果がそがれると考える人もあるかも知れません。
実は、これは間違いで、汗をかいたからと言って、運動効果が大きく高まるわけではありません。汗をかかないと痩せないというのも間違いです。汗をかくと痩せる気がするのは、水分が失われ、そのぶんが一時的に軽くなるだけで、水分補給をすれば、すぐ戻ります。
汗の量で運動した気になるのは危険でもあります。水分が大量に失われれば熱中症のリスクが高まります。室内であっても熱中症になりますし、むしろ室内でなって救急搬送される人のほうが多いと言います。暑いのを我慢してペダリングするのではなく、冷房や水分補給で体温が上がり過ぎないようにすべきです。
エアロバイクと言うと、自転車と同じように前傾姿勢や、シートに腰を掛けるようにしてこぐタイプが多いと思います。しかし、こちらは、どちらかと言うとリカンベントに近い姿勢でこぎます。室内ですから、必ずしも前傾姿勢になる必要はないわけです。
背中を後ろに反ったり、シートから腰を浮かしてこぐことで、全身運動に近くなります。体幹を強化することにもなり、より効果的なエクササイズになるという考え方です。同じ姿勢でこぎ、お尻が痛くなったり、退屈したりすることを防ぐ効果も狙っているようです。
室内でペダルをこぐ場合、何か他のことをやりながらの場合が多いと思います。テレビを見たり、何かを読んだり、音楽を聴いたり、動画を見たり、ネットを見たりSNSなどをやりながらということになるでしょう。逆に、何かをやる時間に運動する、時間が節約出来るから、家でエアロバイクという人も多いかも知れません。
こちらは、赤ちゃんをあやしながら運動ができます。エアロバイクをこぎながらでも、赤ん坊から目を離さずに済むので安心です。しかも、ペダルの力で揺り籠を揺らし、あやす機能もついています。赤ちゃんと正対し、目を合わせる形になっています。
これにより、母親になったばかりの女性が、子供と一緒にいながら運動が出来ます。このことで、我が子とのつながりを育み、母親の体調を改善する効果も見込めるのだそうです。ゆりカゴとエアロバイク、ありそうでなかった新しい組み合わせと言えるでしょう。
毎日、犬の散歩をしている人も雨が降ると憂鬱かも知れません。散歩をさせないと、犬に大きな負担になるそうですし、体調を崩して便秘などになったりしかねません。ただ、雨の中を散歩に行くと犬が濡れてしまい、帰宅後のブラッシングや乾燥が大変だったりします。
こちらは、犬の散歩とペダリングが、室内で同時に出来るエアロバイクです。もちろん、ジョークや面白グッズではありません。人間のエアロバイクと、犬用のトレッドミルが一体となっています。これは、アメリカの商品ではなく、ペットフードなどを扱う日本のドギーマンの製品です。
ペダリングにあわせて、トレッドミルが動くわけですが、並走スタイルだけでなく、対面方向に連結することも出来ます。天気に関係なく人間も犬も運動できるわけです。どのくらい使っている人がいるのか知りませんが、こちらも、なかなかユニークな製品です。
天気が良ければ、自転車も散歩も外に出かけたいところですが、アメリカでは、必ずしもエアロバイクは雨天対策の製品とは捉えられていないようです。運動不足解消、ダイエットのためのフィットネス器具であり、ジムに通わなくても、すぐ自宅で出来るため、手軽なのがメリットということなのでしょう。
近年はアメリカのIT企業、アップルでも、マイクロソフトでも、ネットフリックスでも、ディズニーでも、自社のサービス、動画コンテンツやゲーム、そのほかを、いかに使ってもらうかが勝負となっています。動画コンテンツとゲームは全く別のようで、実は顧客の時間を奪い合うライバルなのです。
消費者側も、どんな人であれ、一日は24時間しかないわけですから、いかに時間を上手く使うかを考えるでしょう。そう考えると、ジムに行ったり、外で自転車に乗るより、室内でエアロバイクをこいだほうが、より有効に時間が使えるというメリットは見逃せないでしょう。
そう考えると、エアロバイクは自転車のペダリング運動の代替という役割にとどまりません。既にさまざまな製品が開発され、販売されていますが、今後もさらに新しいアイディアが取り入れられた製品が開発されていきそうです。ペダリングと組み合わせられるものは、まだまだ増えていくのかも知れません。
また拳銃強奪事件が起きました。イギリスでは一般の警官は銃を持たないそうです。検討の余地があるのでは?
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Posted by cycleroad at 13:00│
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