サイクルロード 〜自転車への道
世界の都市で自転車が選ばれ始めている。さまざまな角度から自転車の話題を。
August 20, 2019
ひらめきや直感を大切にする
そろそろ夏も終わりに近づいています。
前回は、
SRAM社
が過去に開催したコンテストの自転車のパーツを使ったアート作品を取り上げました。以前、発表された時には一部だけだったので、あらためて取り上げたのですが、数が多く、紙幅の関係で載せきれませんでした。せっかくですので、残りを載せておこうと思います。
一般的に自転車は、クルマと対比させて、エコで環境に優しいこと、身体にいいこと、化石エネルギーを使わず、公害を出さず、効率やスピード一辺倒でないことが強調される傾向があります。現代文明を象徴するクルマの対極のように扱われることも少なくありません。
ただ、このようなアートになると、どうしてもギヤやチェーンといった、メカニカルな面が強調されがちになります。もちろん、自転車もある種の機械であるのは間違いありませんが、パーツになった途端、逆に現代の機械文明を象徴するかのように使われたりするのも面白いところです。
メッセージが込められた作品もありますが、そうでないものもあります。むしろ、何かを訴えることを優先すると、作品としては面白くなくなることもありそうです。もしかしたら、自分でもわからない、自分の中にある何かを取り出したほうが、ユニークなアートになるのかも知れません。
少し前に、自転車のパーツを使って、別の乗り物を作ったり、楽器や時計などを作ってしまう人、DIYする人を取り上げました。いわば大人の工作です。何かの目的があって作られたものでしたが、こちらのアートの場合は、必ずしも用途や目的は必要ありません。
見る人に、何だかわかってもらう必要すらありません。もちろん、他の人が見て感心する作品が出来るに越したことはないですが、アートに意味や目的を考える必要はないでしょう。自由に自分の感性を発揮して制作すればいいわけで、その自由さこそアートと言えそうです。
子供たちの夏休みの工作の宿題でも、何か用途や目的のある工作は難しくなると思います。役に立ちそうにないとか、目的がありふれていたりすると評価も下がるでしょう。でも、アートならば余計なことを考えずに済みそうです。アートだと思えば、用途や目的にかかわらずアート作品です。
もちろん、先生がどう評価するかは別の話ですが(笑)、夏休みの工作の宿題も、アート制作にしてみる手はあるかも知れません。絵画や、粘土などを使った彫刻だと、どうしても巧拙が出ますが、こうしたパーツを使って組み上げるのであれば、誰でも意外に面白い作品が出来る可能性があります。
今回の自転車パーツアートも、宿題の参考にはならないかも知れません。ただ、アート作品を見ると、そこから何かインスパイアされたり、制作意欲が湧いたりします。頭であれこれ考えず、ひらめきや直感で制作してみると、素人でもいい作品が作れるかも知れません。
あおり運転の抑止の為、高速道路上で他車を停車させただけで厳罰とか、免許取り消しなど法改正が必要では。
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Posted by cycleroad at 13:00│
Comments(2)
Tag:
アート
SRAM
自転車パーツ
感性
自由さ
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この記事へのコメント
はじめまして。
自転車アートいいですね。
私は現在、自転車のフレーム設計方法を根底から作り直しています。自転車の今までの常識が全く通用しない世界にいます。
直感やひらめきは大事ですね。
私は自転車を宗教だと思っています。
Posted by 輪行菩薩 at August 20, 2019 14:23
輪行菩薩さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
自転車の設計を作り直すですか。たまに常識を覆すような発想をする人がいて、そういう技術がある方がうらやましいですが、私には到底考えられない話です。
自転車が宗教ですか。たしかに、熱心な支持者がいますから、一種の宗教のような側面があるなと感じることはありますね。
Posted by cycleroad at August 22, 2019 21:42
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