古くは紀元前にもあったという説はともかくとして、電池が発明されたのは18世紀です。昔から産業や生活に大いに役に立ってきたわけですが、近年はリチウムイオン電池や燃料電池をはじめ、電池の技術が大きく進歩しました。小型軽量になる一方で容量が増え、性能が上がっています。
スマホやタブレット、ノートパソコンなどの普及で大量に生産されるようになったため、価格も安くなり、さまざまに用途が広がっています。充電式の家電が増えたり、ドローンが一般的になったり、EVの航続距離が実用的になるなどの背景には、電池の高性能化や低価格化が大きく寄与しているのは間違いないでしょう。
自転車の分野でも、電動アシストが広く普及してきました。坂道でもラクに上れるため人気となり、バッテリー性能が上がって、航続距離も実用的になってきました。国によっては、電動アシストだけではなく、モーターの力だけで走れる電動自転車も使われるようになっています。
ところで、次世代の交通、人々の移動は、さまざまな移動手段を有機的につなぎ、ひとつのサービスとして使うMaaS(Mobility as a Service)になると言われています。各交通機関をつなぐモビリティ、あるいは都市部で機動的に移動できる手段としての自転車、シェア自転車も大きな役割を果たすと見込まれます。
スポーツとして自転車に乗る人、電動アシストでない自転車を好む人も多いですが、一般的には、なるべくラクに移動したいという人も多いでしょうから、電動アシスト自転車のシェアサイクルも増えていくことになるでしょう。ここでも、充電池の進化が追い風となるに違いありません。
都市部であれば電動のクルマ、EVより効率的に移動できる電動モビリティとして、電動アシスト自転車の存在感は高まりそうです。ただ、最近は電動アシスト自転車より、さらに機動的なモビリティとして、
電動キックボードのシェアリングサービス も一部で始まっています。
キックボード、キックスクーター、キックスケーターなど呼び方はいろいろあるようですが、要は写真のような乗り物です。子供の乗り物と見られがちですが、足で地面を蹴って進むだけでなく、電動で動くキックボードが投入され、これを都市部の移動に使う人が出てきているのです。
同じ電動モーターによるモビリティですが、電動アシスト自転車と比べ、はるかにコンパクトで場所をとりません。スピードは自転車ほど出ませんが、都市中心部の混雑する中では十分とも考える人も少なくないでしょう。自転車より小回りがきき、ステーションの設置などの点でも有利です。
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充電池の技術革新は、さらに新しい乗り物を生み始めています。次世代モビリティとして話題になったセグウェイ(SEGWAY)は、さらに小型の、 “
SEGWAY miniLITE ”を開発しています。手で持つハンドルがなくなり、ヒザに挟んでコントロールするようになっています。
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同じヒザではさむような乗車姿勢ですが、“Gauswheel”、こちらはタイヤが前後になります。やはりハンドルはありませんが、ブレーキだけ手で持ちます。方向は身体を傾けて体重移動で行い、ワイヤーがあればブレーキも効かせられるので、ハンドル部は不要となり、コンパクトになっています。
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セグウェイと似たような車輪平行型で、さらにコンパクトになっているのが、“
UrmO ”です。、乗る部分が折りたためるのでコンパクトになります。これでもスピードは最大時速15キロ程度、航続距離も20キロ程度あるので、近距離の移動には十分でしょう。
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セグウェイと似たような平行型で、さらにコンパクトになっているのが、“
Oxboard ”です。体重移動だけで制御するので、多少独特のところがありますが、立っていれば移動できるのですからラクです。ここまでコンパクトになれば、持ち歩くことも十分に可能でしょう。
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同じ会社で別のタイプも出しています。“kart”は低い姿勢になりますが、誰でも乗れるでしょう。スクーター型もあります。“Blades”になると、かなりスキルが必要になりそうですが、もはや靴と変わらぬレベルです。電動で動く靴、大きさ的には究極に近いモビリティかも知れません。
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こちら“Electric Off-Road Rollerblades”も電動の靴ということになるでしょう。インラインスケートを電動にしたような感じです。しかも無限軌道タイプなので、オフロードでも走破できます。これを都市のモビリティに使うかどうかはともかく、イザとなればオフロードの移動も出来るわけです。
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スーツケースも電動の乗り物になるかも知れません。スーツケースに乗って移動出来れば荷物も運べて一石二鳥です。海外の空港は巨大なところもありますし、この“
Airwheel SE3 ”があれば、とくに疲れて帰ってきたときなど重宝しそうです。
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冬には雪が降る地域もあります。街中は除雪されるとしても、雪上用の電動モビリティも開発されています。こちらの“
Cuboard ”は、スキー場などで活躍しそうですが、豪雪地帯の都市など、ウィンターシーズンの都市モビリティとして使われてもおかしくありません。
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ここに挙げたモビリティと似たようなスタイル、コンセプトの電動の乗り物は各社からいろいろ提案されています。まだ広く使われる段階ではありませんが、どれもスピード、航続距離とも十分に都市のモビリティとして、ある程度実用的なスペックを備えつつあります。
電動モビリティが、電動自転車から電動キックボードへ、さらに小型のものへとシフトする可能性は十分にありそうです。近未来の都市モビリティ、あるいは、MaaSの形がどのようなものになるかはともかく、今後どんな乗り物が登場して来るのか楽しみです。
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ついに消費増税、軽減税率にポイント還元など複雑です。還元率も元の価格も違い、一体どこが安いやら(笑)。
Posted by cycleroad at 13:00│
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