使い方や環境によって、道路を速く走りたいならロードバイクですし、山道などの非舗装路を走るならMTBでしょう。持ち運んだり、コンパクトに収納したいなら折りたたみ、フォールディングバイクがいいですし、雪道を走ったりするなら、ファットバイクが適しています。
そのほかにも多くのカテゴリーに分かれており、それぞれに特徴があります。そして、それは使い方によって長所や短所となります。使う目的や走る場所に合った自転車を選べば快適さや便利度が大きく違ってきます。自転車の選び方は、大げさに言えばその後の自転車生活を大きく左右するでしょう。
用途や乗る環境だけではありません。ブランドもありますし、デザイン、グレード、使われているパーツなども違います。人とは違う個性を重視する人もあるでしょうし、何かのこだわりで選ぶ人もいます。市販されているものだけでも、選びきれないくらい、たくさんのモデルがあります。

もちろん、自転車を選ぶ基準は人それぞれであり、正解は一つではありません。自転車と言えばママチャリだと思っている私の友人の女性は、自転車は「色」で選ぶと言い切っています(笑)。やっぱりコスパでしょ、と聞いたこともないブランドの、いわゆるマウンテンバイクもどきに乗っている人もいます。
このブログには、初心者で検索サイトから来られる方もあるので書いておきますが、近所のアシならともかく、趣味の自転車を始めるのに、色や値段を優先して選ぶのは避けるべきでしょう。例えば山道を走るのに、マウンテンバイクもどきの自転車を買ってしまうと、突然壊れてケガをすることもあります。
実は、そうした形だけの見せかけのマウンテンバイクには、オフロード用のはずなのに、「悪路では乗らないでください」と小さなシールが貼ってあったりします。ほかの道具とは違い、下手すれば事故になり、ケガに直結します。命を乗せることを考えて、安易に安さに飛びつくべきではありません。

自転車の値段が数十万円とか、百万円以上と聞いて驚く人は少なくありません。ママチャリの値段と、あまりにレベルが違うことに驚くのでしょう。その価格差すべてを肯定するわけではありませんが、やはりある程度の値段を払わなければ実現できないスペック、機能、安全性は存在するのです。
近年は、中国製の粗悪な自転車も出回っており、実際に突然の破壊や事故なども報告されています。安いからと衝動買いすることは避け、少なくとも基本的な自転車の選び方を知ってからにすべきでしょう。本や専門誌を読んだり、ネットで調べるだけで、どんな自転車を選ぶべきか理解できてくるはずです。
粗悪で、すぐ壊れるようなものでなくても、安いものは車重が重くなるのが常です。使われているパーツの品質も良くないため、乗っていて楽しくないことも多いはずです。せっかく趣味の自転車に興味を持って、新しい自転車を買ったのに、重かったり快適でなく、自転車に乗るのが楽しくなくなってしまうのは残念です。


さて、いろいろと知識を得て、何を買うか選ぶのは楽しいものです。自転車の世界は間口が広いうえ、奥も深い(笑)ので、選びがいがあるでしょう。選んでいるうちに、どんな種類があるかわかってきますし、見ただけで、それがどんな自転車なのか、適性や特徴もわかってくると思います。
それでは、上の写真の自転車は、どんなモデルだと判断するでしょうか。伝統的なホリゾンタルなフレームに、“BROOKS”のサドル、泥除けにチェーンガード、全体にレトロな感じがあります。おそらくクロモリのフレームが細いですし、前後輪のハブも小さいので電動アシストではないな、と判断できます。
詳しい人なら、おそらく1970年代後半のヴィンテージなバイクに見えるけれど、現代のパーツを使っているので、その当時のフランスあたりのモデルをオマージュした、シティーユースのオーソドックスで実用向けの自転車ではないか、といった推測をするのではないでしょうか。


たしかにレトロ感あふれるヴィンテージな自転車に見えますが、実はこれ、電動アシスト自転車です。スペインの企業でオンラインサイトを展開する自転車メーカー、“
Biciclasica”社の“
Capri bike”というモデルです。レトロな雰囲気で、ヴィンテージ好きに選ばれそうでありながら、電動アシストの最新のモデルなのです。
電動アシスト自転車の性能を追求すると、いかにも電動といった感じの野暮ったさが出てしまいます。ですから、性能的には控えめです。小型のモーターで出力は小さく、航続距離は40キロしかありません。バッテリーは、実はダウンチューブにセットされたボトルなのです。


いかにもレトロなアルミ製のティーポットっぽく見えますが、バッテリーになっています。バッテリーをフレームの中に隠そうとすると、どうしても太くなって違和感が出ます。70年代のヴィンテージバイクとしての雰囲気を保ちつつ、モーターとバッテリーを搭載しているのです。
控えめなスペックですが、シティーユースには十分と考えることも出来ます。レトロで重そうですが、重量は16キロしかありません。一般的な電動アシスト自転車と比べて軽いので、もし途中でバッテリーが切れてしまっても、重いだけのバイクにはならない点が優れています。

スタイリッシュで、ヴィンテージなモデルに乗りたいが、坂もラクに上れるなら、なお良しと考える人にはピッタリです。電動アシスト自転車に見せないというより、ヴィンテージなスタイルを損なわないようにするため、デザインした結果という感じでしょうか。
ベースとなるモデルに、eバイク用のキットをブラスする形ですが、スタイル、重さ、アシスト性能の絶妙なバランスと言えるかも知れません。
クラウドファンディングで資金調達・販売をしていますが、まだ20日以上を残して、目標の3倍を超える金額を集めており、大きく支持されていることがわかります。
ヴィンテージでかつ電動アシスト自転車とは、ニッチな感じもしますが、案外人気があるのかも知れません。普通ならば背反する条件ですが、うまく双方のいいとこどりをしたようなモデルになっています。どのくらい売れるかわかりませんが、ニーズはどんなところにあるかわかりません。
自転車を選ぶ基準は人それぞれですし、種類はたくさんあります。一般的に、用途に特化したほうが使い勝手や快適性は高いと思いますが、近年の技術は、従来の常識を打ち破るようなモデルをも生み出しています。そう考えると、まだまだ新しいタイプ、新しいカテゴリーの自転車が登場してきそうです。
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1人の芸能人の薬物犯罪は、テレビや映画などの制作会社、スポンサーなどに多大な損害を与えるだけでなく、作品がお蔵入りになることで売れる機会を失う役者など、弁済されない多大な被害を被る人もいるのでしょうね。
Posted by cycleroad at 13:00│
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