自転車で出かけても、帰りには暗くなることも多くなります。あらかじめ、ライト類や電池などの装備を点検しておくと安心です。そして、出来ればフレームに取り付けるリフレクターだけでなく、反射材を使ったものを身につけるなどして、夜間の視認性を高めたいところです。
自転車の場合、暗闇に紛れてしまって、ドライバーからの発見が遅れる可能性があります。夜間の視認性の向上は、確実に事故防止に寄与します。でも、あまり意識する人が多くないのは、その効果や必要性が実感できず、恩恵を感じにくい点にありそうです。
視認性を高めたからといって、それが果たして効果をあげているのか具体的に知るすべがなく、実感しにくいのは確かでしょう。理屈としてはわかりますが、実際に、それがどれくらい役に立っているのか、数値化したりするのも困難です。
事故が起きた時、発見が遅れたことが背景にあったとしても、直接の原因とは限らず、視認性との関係が明白になる例は少ないでしょう。逆に、視認性を高めておいたから事故に遭っていないと証明するのも困難です。効果が判然としないため、説得力に乏しく、インセンティブにつながらないのが難点です。
夜間の事故で、未明に道路に人が倒れているのが発見され、そばに壊れた自転車が倒れていたことから、轢き逃げと見て警察が捜査を始めた、などというニュースをよく見聞きします。特に高齢者は、目立たない地味な色を着る人が多く、もっと目立っていれば防げたとすれば残念なことです。
自分のことだけでなく、親や祖父母などが、目立たない色の服装で自転車で乗っているのであれば、何か視認性を高める工夫をするようアドバイスしてあげたいところです。そして、配慮したいのは親や祖父母だけでなく、子どもも同じです。親は、子どもの視認性にも注意すべきです。
さて、子どもの視認性を高めるユニークなグッズを考えた人がいます。アメリカ・コロラド州在住の、Steven Ogrin さんです。“
The Kideaux Dragon Pack”、バックパックから、ドラゴンの羽根のような旗状のファブリックを引き出して使います。同時に下方向へは、シッポを引き出せるようになっています。
この部分が蛍光色で目立ちます。軸の部分は折れることがなく柔軟性のある素材で出来ており、動くと、はためきます。このことによって、
より目立つようになっています。見た目も羽根の生えたドラゴンか、小さなエンジェルのようです。これは視認性を確実に高めるでしょう。
子どもに背負わせ、スキー場でスキーをする時や、自転車に乗っている時に使うことを想定しています。不要になったら、バックパックの中に収納します。実にシンプルなアイディアですが、見た目もかわいらしいですし、子どもの安全を高める点で有効なのではないでしょうか。
ドラゴンでなくても、子どもたちが好きなヒーローの多くは、翼を持っていたり、マントをなびかせていたりしますから、子どもウケもいいかも知れません。スキー場や自転車に乗る時以外、歩道のない細い道を歩く時とか、子どもが他の人と衝突しそうな混雑した場所などでも役立ちそうです。
子供の背中は小さいですから、斜め横に拡張して、面積的に拡大する点も視認性的に有利でしょう。子どもは身長が低いぶん、大人の視界から外れたり、背景に紛れてしまいがちです。夜間に限らず、昼間歩いている時、登下校の時の交通安全という面でも、有効なのではないでしょうか。
日本だったら、これをランドセルに取り付けるようにしてもいいのではないでしょうか。必要な時に引き出せるようにすれば邪魔になりませんし、ランドセルの重量を大きく増やすことにもならないはずです。ランドセルメーカーの方、新しいオプションとして検討してみてはいかがでしょうか。
黄色い羽根がヒラヒラしていたら、どうしても注意をひきます。子どもが視界に入っていても、漫然として注意散漫なドライバーもいますが、注意するようになるはずです。蛍光色のランドセルのカバーなどもありますが、交通安全グッズとしては、より効果が見込めるかも知れません。
もちろん、それでも事故が起きる可能性はありますが、確実にその危険性を減らす方向に働くのは間違いありません。どれだけ役に立っているか、ピンと来ないのは弱点ですが、事故が起きてから後悔しても遅すぎます。親御さんは自分だけでなく、子どもの視認性、交通安全について、改めて考えてみてはいかがでしょうか。
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香港区議会選での民主派の歴史的勝利で、デモはまた活発化しそうですが、中国はどう対応していくのでしょう。
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Posted by cycleroad at 13:00│
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