新型コロナの感染は拡大する一方です。
Is it safe to run, hike, bike or walk outside in public?
サンフランシスコ市長は、周囲の人との社会的な距離を確保するようにし、熱があったり感染の可能性がある場合は、家にいるように求めています。一方で、自転車での移動が相対的にリスクが低いこと、自転車店などは、このコロナ禍でも必要なインフラだと認めています。
メキシコでは、自転車をコロナウィルスと闘う手段として捉えています。社会的な距離を確保しにくい公共交通機関に代わって、自転車での移動を促すため、メキシコシティでは既存の自転車レーンに加えて、新規や、臨時の自転車レーンを設置する計画が進められています。
コロンビアでも、市民に手洗いの励行と、なるべく家にいることを要請しています。しかし、どうしても外出する必要がある場合、公共交通機関でなく自転車の利用を検討するよう勧めています。そのため、首都ボゴタでは先週、新しく117キロの臨時自転車レーンを開設しています。
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世界でコロナ危機が広がる中、国によって対策や、その考え方は異なっています。深刻になりつつありますが、爆発的な感染が広がる国と、まだそれほどではない国の危機感に温度差があるのも確かでしょう。それぞれの地域の事情も違うため、自転車についても、禁止から推奨、悲観から期待まで差が大きくなっています。
WHOのテドロス事務局長は、若い世代に対して警告を発しています。外出自粛要請にもかかわらず、比較的重症化率が低いこともあってか、集団で集まって飲食して騒いだりするグループが出ている地域もあるようです。そうした地域では、全面的な封鎖や外出禁止にせざるを得ないのも理解できます。
自転車が相対的にリスクが低いことを理解していたとしても、自転車による外出を例外として認めてしまうと、結果として人が集まり、集団を形成してしまうことも考えられます。おとなしく、一人で自転車に乗り、運動不足解消に努める人ばかりとは限りません。
イタリア北部のような感染拡大、棺も運び出せないような死者の急増の中で、都市を封鎖し外出を厳しく制限するのを行き過ぎとは、誰にも言えないでしょう。それを思えば、日本のように、乗ろうと思えばまだ平気で自転車に乗っていられることに感謝すべきなのかも知れません。
ただ、欧米各国の厳しい対策と比較して、諸外国から見ると日本は危機感が無さすぎるとの声も多いようです。自粛とは言いながら、一部では人が集まっていますし、密集や密閉、密接を避けながらも、普通に出歩いたり、食事をしたり、移動したりしています。
果たして、これが吉と出るのか凶と出るのかはわかりません。特に都市部で、少しずつリンクの追えない感染者が増えており、専門家会議はオーバーシュートがいつ起きても不思議でないと指摘しています。一方で、いつまで続くのか先が見えず、自粛疲れが広がりつつあるとも指摘されています。
経済活動との兼ね合いもあるため、どの程度の対策が正しいのかは難しいところです。しかし、日本でも、もしオーバーシュートが起きてしまえば、都市の封鎖や、より厳しい自宅待機を余儀なくされるでしょう。そうならないことを祈りつつ、一人ひとりが出来る範囲で感染の拡大の阻止に努めたいものです。
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とうとう五輪は延期の方向のようです。一方、感染ゼロが4日続く武漢は、上からの厳命で新たな感染を隠しているとの疑惑も出ています。イタリアの惨状も伝えられますし、まだまだ先の見えない状況は続いていきそうです。
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Posted by cycleroad at 13:00│Comments(2)この記事へのコメントcycleroadさん,こんにちは.
イタリアは本当に悲惨な状況のようですね.かの国にはCOLNAGOをはじめ著名な古豪ブランドがありますが,その母国でさえ自転車に自由に乗ることができないというと,影響が気懸かりです.
Posted by マイロネフ at March 23, 2020 15:09マイロネフさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ジロデイタリアも延期ですし、自宅待機を余儀なくされているサイクリストも多いでしょうね。
あの状況では仕方ないのでしょうが、日本もそうならないよう祈りたいものです。Posted by cycleroad at March 26, 2020 22:39
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