May 25, 2020

生活必需品となったアイテム

今年大きく需要が増えたものがあります。


いくつかあると思いますが、なかでも、マスクではないでしょうか。一時期は全く入手できない状態になるほど、需要が爆発的に拡大しました。最近でこそ、街でも一部で見かけるようになってきたと報じられていますが、ドラッグストアなどでは、まだ品薄だったりするようです。

そもそもコロナのパンデミックは、世界的な現象なわけですから、世界中で需要が急拡大し、ひっ迫します。医療機関でも使い捨てマスクを使いまわさざるを得ないような状態になったのも、日本だけではありません。マスクの大多数を輸入に依存しており、イザとなると入って来ないことも、改めて知らされました。

マスク
[マスク


それでも、布マスクを手作りする動きが広がり、シャープやトリニティなど異業種が参入し、何より中国での感染が下火になって増産もされたため、ようやくマスクが流通しはじめました。相場も崩れてきたと報じられています。誰も昨年末に、このような状態になるとは思わなかったに違いありません。

日本では、以前からマスクは当たり前に使われてきました。花粉症の人も多いですし、特に冬から春にかけて、街でマスクをしていても、誰も気にとめません。しかし、欧米では全く違いました。風邪をひいてもマスクをつける習慣はありませんでした。

マスク
Mask

基本的に何か悪い病気にかかっている特殊な人と見られるため、日本人が欧米に旅行して、うっかりマスクをつけると、往々にして不審の目で見られました。その欧米でも、いまや当たり前のようにマスクをしており、場所によっては法令でマスク装着が義務付けられているのですから、変われば変わるものです。

専門家によれば、普通のマスクによる予防効果は疑わしいと言います。誰かのクシャミを直接浴びるようなことがあれば、してないよりマシでしょうが、ウイルスは透過してしまうそうです。しかし、飛沫感染を防ぐ、飛沫を飛散させない効果は見込めるでしょう。(↓動画参照)



つまり、自分が感染しないためというより、他人に感染を広げないという点で有効です。そのため、欧米などでも政府や自治体が、マスクの着用を呼びかけ始めました。今では、マスクを装着していないと、周囲から白い目で見られるケースも多いようです。人々が感染からの防衛に、神経質になっていることもあるでしょう。

不織布のマスクが手に入りにくい場合、スカーフでもバンダナでも、ただの布でも何でもいいわけですから、マスクをしていないのは、非道徳的、社会規範に逸脱する行為と見られてしまいます。国によっては警察が取り締まったり、商業施設などで、お客同士が言い合いとなり、殺人にまで発展した事例もあるようです。

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chenshiba-JP Women Summer Sunscreen Hooded Long Sleeve Mask Jacket Coats 3 S
chenshiba-JP Women Summer Sunscreen Hooded Long Sleeve Mask Jacket Coats 3 S


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いまやマスクは必需品です。サージカルマスクが一時期手に入らなかったこともあってか、布などで手作りし、個性的なマスクをする人もいます。小池都知事のマスクも一部で話題になりましたが、もはや、マスクは感染拡大防止とともに、ファッションアイテムの一つになりつつあると言っても過言ではないでしょう。

ひっ迫する医療現場を支援するだけでなく、一般向けのマスク販売に参入するところが増えてきたようです。最初は否定的だったユニクロも、一転してマスクの販売に踏み切ると言います。少なくとも当面は当たり前に身につけるものとなり、服やTPOに応じてマスクを付け替えるなど、ファッションの一部になっていきそうです。

biker

マスクが当たり前、むしろ装着していないとトラブルを誘発しかねない状況の中、運動する人もマスクをつけ始めています。ジョギングしていても、咳やクシャミをすれば飛沫が拡散しますから、感染を広げないためには賢明、かつ求められる行動と言えるでしょう。

自転車に乗る人も、自主的にマスクをするのではなく、最近は一部で、周囲からのマスク装着を求める圧力も見られるようです。日本でも、自粛警察と呼ばれる人たちが、感染拡大防止に協力してないと見て、県外ナンバーのクルマや営業している飲食店に嫌がらせをする事例が頻発していますが、似た現象かも知れません。

graffitigraffiti

graffitigraffiti

場所によっては、自転車道にスプレーで落書きされたりしているようです。“Mask or Stay Home”、つまり、マスクをしないなら家に居ろ、といった落書きです。自転車道に書かれていますので、サイクリストに向けたものなのは明らかでしょう。

自主的なものだけでなく、こうした世間の空気を受けて、マスクをして自転車に乗る人が増えています。自転車用品を製造するメーカーなども参入しています。コロナ用でなくても、もともと冬場の防寒用のフェイスマスクなどもありますから、あまり抵抗感のない人もいるでしょう。

We'll Be BackWe'll Be Back

ちなみに、写真のアーノルド・シュワルツェネッガーもマスクをしています。よく見ると、“We'll Be Back”と書かれています。さすが、人々に向けたメッセージなのかと思えば、実は彼のオリジナルブランドのマスクで、ネットでも販売しています。収益は慈善団体に寄付されるそうです。

しかし、これから夏場に向かうのが問題です。どうしても息苦しくなりますし、汗で湿ってくれば、余計に空気を通さなくなります。酸素の不足、酸欠状態になって頭痛なども引き起こします。コロナ以前から、運動中でなく、仕事中などでもマスクで酸欠気味になる事例は多々あったようです。

息苦しくない
息が苦しくない


さらに、マスクが熱中症になるリスクを上げると言います。マスクによって、外気を効率的に取り込めず、呼吸によって身体を冷やすことが出来なくなるためです。これによって体温を上げてしまうのです。これまでに経験のない夏場のマスク、さらに運動中ともなれば、熱中症の危険は高いと言わざるを得ません。

たしかに、日本のように歩道を自転車で走行するなら、感染予防のマスクも必要でしょう。ただ、車道の左側を走行するような場合、あるいは必要な前後左右の距離をとって、サイクリングロードで乗る場合にマスクをすべきなのか疑問を感じないでもありません。わざわざ熱中症になるのを促すようなものです。

マスク
ネックカバー



いずれにせよ、これだけ生活の中で不可欠なアイテムとなった以上、うまく使っていくしかありません。息苦しくないとうたうフェイスマスク、夏用の冷感・UVカットマスクなども売られているようですが、今年は初めての夏のマスクですから、自転車、ジョギング、歩行中なども含め、熱中症には気をつけたいものです。











◇ ◇ ◇

首都圏と北海道でも緊急事態宣言が解除されます。人出が増えて再び感染が拡大するのも心配ですが、経済のことを考えれば遅いくらいでしょう。再拡大があっても、もはや外出自粛で防ぐのではなく、検査を大幅に増加させて、無症状の陽性者まで探し出し、徹底的に隔離を進めて経済は回していくスタイルに移行すべきだと思います。

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