サイクルロード 〜自転車への道
世界の都市で自転車が選ばれ始めている。さまざまな角度から自転車の話題を。
August 23, 2020
新たな工夫が求められている
今年、関心が高まったものがあります。
いくつかあると思いますが、特に人々の関心が集まったものの一つはマスクでしょう。言うまでも新型コロナウイルス感染症によるパンデミックで、一時は世界的に不足するなど大きな問題となりました。もともと何の変哲もない日用品の一つだったのに、一躍話題の多いアイテムになりました。
日本人は、もともと風邪をひいた時などにマスクをする習慣があったので、着用に違和感はありませんでした。でも、欧米ではマスクをしない国も多く、抵抗感があるため、アメリカのようにマスクをしない権利を主張して公共の場での着用の義務化に反対するなど、政治問題になったところもありました。
今は容易に手に入るようになり、価格も下がりましたが、一時期は高額で転売する人が出て、法律で禁止する騒ぎになりました。アベノマスクなども話題となりましたし、急遽製造に参入する企業が出たり、自分で手作りする人も増え、いろいろなマスクをする人を見るようになりました。
日本では、街でマスクをしていない人を見ることが稀な状態でしたが、最近は、熱中症で搬送される人が急増したため、他人と距離をとれる場所では、マスクを外すことが推奨されるようになっています。たしかに、この気温の中でマスクをするのは暑いですし、呼吸も苦しくなります。
人間は呼吸によっても、身体の内部の熱を逃がして、温度を下げています。肺からの温かい息を吐いて、相対的に低い温度の空気を吸うわけですが、マスクをしていると、この機能が阻害されます。マスクが汗で湿ったりしますし、マスクの中に熱がこもってしまうからです。
実際には、律儀にマスクをしている人を多く見かけます。マスクをしてジョギングしている人もいますし、歩くだけでもマスクをしていると熱中症のリスクが懸念されます。この炎天下にマスクをして自転車に乗るのは息苦しいだけでなく危険でもありますが、マスクをして乗っている人も少なくありません。
自転車で、他者との距離をとれるなら、マスクは外してもいいと思いますが、マスクをして乗る人をよく見ます。ママチャリで商店街を通るならともかく、ロードバイクで車道走行する人、周りにはクルマだけで人がいないのにする必要があるのか疑問ですが、周囲の目を気にするのでしょうか。
自転車に乗る時だけでなく、ジョギングや普通の歩行も含め、暑さ、息苦しさ、熱中症対策として、マスクに何か工夫できないかと考えるのは自然でしょう。肌ざわりがひんやりクールなマスクとか、保冷剤を挟むポケットのあるマスクなどの製品も街で売られているようです。
最近は、携帯用の扇風機を持ち歩いている人もいますが、今どきなら、バッテリーとファンをマスクに取り付けようと考える人が出てきても不思議ではありません。クラウドファンディングサイトで新しいマスクを提案している人がいるだろうことは、容易に想像がつきます。
探してみたら、いるどころの騒ぎではありませんでした。排気ガス対策で、汚い空気を吸わないためのフィルターとしての自転車用マスクのニーズは、これまでにもありました。今は自転車だけでなく、ふだんの生活の中、歩いていてもマスクをするわけで、ハイテクなマスクの市場も急拡大が見込めるからなのでしょう。
冬のインフルエンザの流行時や、春の花粉症の時だけでなく、夏も、おそらく秋も、外出時は一年中マスクをするのが日常となりつつあります。暑くて息苦しいだけでなく、耳が痛くなる、肌が擦れて炎症を起こす、日焼けの跡が出来る、マスクの部分だけ化粧が落ちるなど、いろいろと不便や不満も多いはずです。
そうした欠点を改善すべく、いろいろな工夫をこらしたマスクが、たくさん見つかります。コロナ対策で密着性を高めたものや、フィルター性能を高めたもの、殺菌性能を高めたもの、暑さ対策、呼吸のしやすさを追求したもの、洗って何度も使えるものなど、その工夫は多岐にわたります。
口元の表情が見えるようにしたもの、マスクをしたまま飲料を飲めるようにしたもの、犬にもマスクをさせようとするものまであります。何か新しいアイディアのマスクはないかなと思って調べみたら、あるどころの話ではありませんでした。世界中の人が競って新発想のマスクを開発しているようです。
多すぎて、一つひとつ工夫や特徴を書くのも大変なので、そのほんの一部ですが、画像を載せておこうと思います。画像にリンクを貼っておきますので、気になるもの、興味を持ったものがあったら、それぞれのリンク先で確認してください。雨後の筍のように、新型マスクが増殖しています。
マスクを工夫するだけでは、肌の炎症やお化粧、息苦しさなど全ては解消しづらいということで、顔全体を覆う、宇宙服のヘルメットのような大きなものを構想する人も少なくありません。フルフェイスのヘルメットのように、すっぽりかぶって使うタイプのもので、もはやマスクの範疇を超えています。
これだけあると何がいいのかわかりません。今後、いろいろな新型マスクが提案され、試され、淘汰されていくのでしょう。優れたワクチンが出来るなどして、必要がなくなれば別でしょうが、コロナが早々に終息するのは期待できそうにありません。新趣向のマスクはどんどん増殖していきそうです。
近い将来、どんな新しいマスクが普及し、どんなスタイルが流行するのかはわかりません。しかし、世界中の人が、好むと好まざるとにかかわらず、日常的にマスクをする必要に迫られています。その中での不便や不満を解消、軽減するようなマスクを求めて、試行錯誤されていくのは間違いなさそうです。
◇ ◇ ◇
ロシア野党指導者がこん睡状態、暗殺未遂が疑われる事態は初めてではなく、やはりロシアは恐ろしい国です。
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Posted by cycleroad at 13:00│
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