通勤や通学、買い物などの日常の移動、スポーツやトレーニング、集配や仕事に使う人もいます。ツーリングを楽しんだり、中には自転車でソロキャンプをする人までいます。自転車の使い方は人によってさまざまであり、いろいろな場面で役に立つのも自転車の大きな魅力と言えるでしょう。
徒歩で行くより速く、エネルギー効率が高いため歩くより疲れません。クルマと違って排気ガスも出さずにエコですし、イニシャルコストやランニングコストがはるかに安い点も長所です。免許もいらず誰でも乗れる、小回りが効く、クルマのように渋滞がないなど、その利点は数多いと思います。
ただ、短所もあります。いくつかありますが、荷物があまり運べないこともその一つでしょう。カーゴバイクを使えば、自転車でもかなりの量、大きさ、重さの荷物を運ぶことが出来ますが、荷物を運ばない時には大きな荷台が邪魔で、駐輪や保管にも場所をとります。
常にたくさんの荷物を運ぶのであれば、カーゴバイクにする選択肢はありますが、日常的に使うには不便もあります。多くの場合は、やはり普通の自転車ということになるでしょう。最初から前カゴや荷台が装備された自転車もありますが、どうしても運べる量は限られてきます。
自転車をいろいろな場面で使えば、その時に応じて運ぶものも変わります。安かったので箱買いした飲料とか、楽器やサーフボードなど趣味の道具、大きめのクーラーボックスを運びたいこともあるでしょう。運びたいものはさまざまですが、うまく荷台に載りきらないなど、運びにくいことも多いのではないでしょうか。
ふだん持ち歩くカバンくらいならいいとしても、運べる荷物の種類は限られます。大きめの荷物だと安定しませんし、荷物の形状によっては、バンジーコードなどで固定するのが難しかったりします。よく見る一般的な自転車の荷台は、あまり便利ではないと感じている人も多いのではないでしょうか。
一般的な荷台はイマイチと感じ、もっと工夫が出来ないものかと考えた人たちがいます。アメリカはカリフォルニア州に住む、Gordon MacMorran さんらのグループです。一番の問題は、荷台が小さいということです。大きいと荷物がない時に邪魔になりますが、小さいと荷物が安定しません。
そこで、荷物を積まない時はコンパクトに、荷物を積む時には、荷台が伸びたり、幅が広がるようにしたのです。名付けて、“
PedalPorteur”、とてもシンプルな工夫ですが、たしかに便利そうです。簡単な改良ですが、なんで今まで、こうしなかったのか不思議なくらいです。
自転車は、いろいろな体格の人が乗れるように、例えば、サドルの高さが調整できるようになっています。乗り手の体格に合わせて汎用性を持たせているわけですが、同じように、荷台も荷物の大きさに合わせて調節できてもいいはずです。荷物に合わせて荷台が伸びたり、幅が広がれば、安定的に荷物が運べます。
さらに、荷物の横ずれを防ぐためのガードがあったほうが便利な場合もあるでしょう。ガードではなく、ストッパーがあって、必要に応じて立てられるようになっていたほうが便利なこともあると思います。これらも簡単な工夫ですが、痒い所に手が届く工夫と言えるでしょう。
荷台がついて売られているシティサイクルなどには、最初からこのような荷台が標準装備されていてもいいくらいです。MacMorran さんの言う、自転車カーゴシステムの変革とまで言えるかはともかく、たしかに、荷台はこれが標準であってもいいような気がします。
彼の子供さんが、この荷台を開発するインスピレーションを与えてくれたそうです。これによって、バンド活動、テニス、ラクロスの練習など、わざわざ短距離なのにクルマで行っていたケースで自転車が使えるようになり、自転車に乗る場面がより広がったと言います。
素朴に、なぜこうした荷台が売っていないのだろうと思い、元同僚の力を借りて、この変形する荷台、自転車カーゴラックシステムを開発しました。実用新案も申請しています。食料品や飲料、クーラーボックスを運んだり、キャンプ用品を乗せたり、農産物や鉢植えを運んだりなど、いろいろやってみたそうです。
基本的に、どんな自転車にも装着出来ます。自分の使い方に応じて、オプションパーツを選べるようになっています。この荷台にフィットさせられるバッグがあれば、細かい荷物も積みやすいですし、荷物の量に応じて荷台の長さを変え、それに合わせてバッグの大きさも変えられれば便利でしょう。
現在は、
クラウドファンディングサイトで資金調達を行っています。まだ32日を残していますが、すでに目標金額の半分ほどを集めています。なるほど、これがあれば便利そう、あって損はないと感じた人も多かったのではないでしょうか。( ↓ 下の動画も参照。)
生活の中で、自転車を多用途に使う人は多いと思います。出かけた先で、突然何かを運ぶ必要が出来たりすることもあるでしょう。たしかに普通の自転車で運べる荷物は限られますが、少しの工夫、装備によって、より自転車が便利になるケースは少なくないような気がします。
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突然の辞任表明を受けた自民党総裁選、次が決まるまで安倍首相が執務すると言っていますし、国会開会中に空白を作るわけでもなく、12日間あれば出来るので、ここは党員投票を含む正式な総裁選をすべきでしょうね。
Posted by cycleroad at 13:00│
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