
《埼玉・桶川》被害者が語る、自転車危険運転 “ひょっこり飛び出し男” 逮捕の瞬間
(前略)10月5日午後2時23分ごろのこと。埼玉県桶川市の歩道でこう言い争い、約10分後に駆けつけた県警上尾署が暴行の疑いで同日逮捕したのは、市内に住むパート従業員・成島明彦容疑者。
捜査員や近隣住民から通称「桶川のひょっこり男」「上尾のひょっこりはん」などと呼ばれる困った男だった。車道のセンターライン付近を自転車で走り、対向車の前にひょっこり飛び出すなど危険な妨害行為を繰り返し、昨年9月にも逮捕されている。
「犯行動機は“運転手の驚く顔が見たかった”というあきれたもの。さいたま地裁は今年2月、道路交通法違反などで懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡したばかり。今回の事件で猶予は取り消され実刑を食らうことになるだろう」と、地元メディアの記者。(後略 2020/10/20 週刊女性)
自転車同士が衝突、1人死亡 千葉のサイクリングコース
千葉市花見川区犢橋町の「花見川サイクリングコース」で18日午後1時45分ごろ、同市の会社員男性の自転車と習志野市津田沼1丁目の建設業兼行建一さん(66)の自転車がすれ違いざまに衝突した。兼行さんは頭を強く打って病院に運ばれたが、約7時間後に死亡した。
県警千葉北署によると、2人ともクロスバイクを運転しており、双方の右のグリップが接触して互いに転倒したらしい。男性にけがはなかった。署は詳しい原因を調べている。
事故現場は花見川に沿ったコースで、幅約3メートルの舗装道。自動車は入れず、ほぼ直線となっている。県警によると、自転車が絡んだ県内の事故は今年1〜9月、2228件(前年同期比763件減)で死者は18人(同1人増)となっている。ただ、自動車が絡まない今回のようなケースでの死亡事故は珍しいとみられる。(2020年10月19日 朝日新聞)
自転車摘発2万件突破 事故死者の8割に違反
全国の警察が昨年1年間に摘発した自転車の違反行為が初めて2万件を超え、2万2859件だったことが25日、警察庁のまとめで分かった。最多は「信号無視」で1万2472件。自転車乗車中の事故死者は427人で、うち329人(77・0%)に法令違反があった。
健康志向や新型コロナウイルス感染拡大に伴う宅配サービスなどで自転車の利用が増えており、警察は取り締まりを強化。警察庁の担当者は「自転車は軽車両であるという意識が薄いことが違反につながっている」と分析している。
都道府県別では、兵庫が最多の1万1012件、次いで大阪3872件、東京1793件などの順だった。(2020年9月25日 中日新聞)
うちの子は大丈夫? 教えていなかったではすまない今さら聞けない自転車マナー!
小学校の中学年頃から、子ども同士が自転車で連れ合って遊びにいくのも日常になってきます。子どもたちの日常的な交通手段として便利な自転車ですが、保護者の皆さんは、子どもが自転車のルールを守って乗っているかチェックしていますか?
自転車が関わる事故は、子どもが被害者になるだけでなく、加害者になる可能性もはらんでいます。子どもと一緒に確認しておきたい自転車マナーについて紹介します。
自転車マナーを守らないと思わぬ重大事故になる可能性が
令和2年(2020年)7月1日の政府広報によると、自転車の事故で亡くなった人の約8割、けがをした人の約6割がルール違反を犯していたそうです。
特に乗車中のヘルメットの着用については「自転車乗用中の死者のうち、頭部が致命傷となった方の割合は約5割」となっており、サイズのあったものを必ず着用するようにしたいですね。
つい忘れがちなルールの一つひとつが自転車に乗る人と周囲の人の安全のために定められています。重大な事故につながる前に確認しておきましょう。
覚えていますか? 自転車安全利用五則
自転車のルールを簡単にまとめたものに自転車安全利用五則があります。小学校での交通安全教室などで教えてもらうのですが、配布プリントで見たきりで忘れてしまっている方も多いのではないでしょうか。
自転車安全利用五則は、この5つから成り立っています。
1.自転車は、車道が原則、歩道は例外
2.車道は左側を通行
3.歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
4.安全ルールを守る
5.子どもはヘルメットを着用
子どもが車道を自転車で走行することに不安を覚えるかもしれませんが、自転車の運転者が、高齢者や児童、幼児等であるときは例外的に歩道を走行できますよ。その際は、歩道の車道寄りの部分を徐行する必要があるので、子どもにきちんと伝えておきたいですね。
自転車損害賠償責任保険等への加入が義務化する自治体も
自転車による事故で高額な損害賠償請求がされる場合があります。1億円近い賠償金が命じられる判決も出ており、ロードバイクを趣味にしている大人の中には、バイクや自動車と同じように損害賠償保険に加入している人も少なくありません。
子どもの自転車に関しても、自転車損害賠償責任保険などの加入を義務化している自治体が増えています。あなたの住んでいる地域はどうでしょうか。
自転車損害賠償保険は、自転車利用中の交通事故で、相手の損害を填補する保険や共済のことです。新規で加入する必要があるご家庭もあると思いますが、自動車保険や団体保険に付帯していることも多いので確認しておくとよいでしょう。
まとめ & 実践 TIPS
自転車にはルールも罰則もありますが、乗るために免許や講習が必要なわけではありません。自転車の事故は、子どもが加害者になってしまう場合もあります。急いでいるときや子どもが好きに乗っているときは、ついつい疎かにしがちですが、自分と子どもの安全のためにも定期的にルールを復習しておきたいですね。(2020/10/01 ベネッセ)
おかんとむすめの自転車交通安全教室1
〜自転車は原則車道、歩道でもクルマと同じ方向へ〜
自転車は車道の左端を通行しましょう!
自転車は「軽車両」なので、クルマと同じように車道の左側通行で、車道の左端を通行しましょう。(図9参照)
車道の右側通行をすると自動車と正面衝突するなど、事故が起きる危険が高まりますので、車道の左側を通行するようにしてください。
自転車が歩道を通行できるのは次の場合です。
・13才未満の子ども
・70才以上の高齢者
・身体の不自由な方
・「自転車通行可」などの標識がある場合
・自動車の交通量が著しく、車道の通行が危険なときや工事等で車道を安全に通行できないときなど(図15参照)
自転車が歩道を通行するときは、歩道の車道寄りを徐行しましょう!
高槻市自転車安全利用条例では、歩行者・自転車利用者双方の安全を図るため、左側にある歩道を、クルマと同じ方向へ通行するように努めることを定めています。自転車とクルマの流れを統一することで図11や図12のような危険を回避できます。
おかんとむすめの自転車交通安全教室1(PDF:11.8MB)
※自転車で歩道を通行するときは、歩行者に配慮し、車道寄りをすぐに止まれるスピードで通行してください。(高槻市ホームページより)
おかんとむすめの自転車交通安全教室2
〜「ながら」運転はホンマに危険 やったらあかん!〜
ながら運転は大変危険です!
スマートフォンを操作しながら、傘を差しながら、イヤホンを使用して音楽を聴きながら等の「ながら運転」は大変危険です。(図1〜3参照)ながら運転をすると周囲の状況を把握できず、事故につながる危険が高まります。絶対にしないようにしましょう。
ながら運転をすると罰金が科せられる場合があります。
携帯・スマートフォンでメールや電話をしながら自転車運転をすると
5万円以下の罰金
携帯・スマートフォンで通話やメールをしながら自転車を運転することで、注意力が散漫になり、視野が狭くなります。それにより、周囲の危険を発見することが遅れたり、気づかないことで、大きな事故を起こす原因になります。
大音量で音楽等を聴きながら自転車を運転すると
5万円以下の罰金
イヤホンやヘッドホンを使用して、大音量で音楽等を聴きながら自転車を運転すると、警音器、緊急自動車のサイレン、警察官の指示などの安全な運転に必要な周囲の音を聞くことができず、大変危険です。
※音量に関わらず、安全運転義務違反になる場合があります。
自転車運転で危険なルール違反を繰り返すと「自転車運転者講習」を受けなければいけません!
上記のような「ながら運転」の他、信号無視や酒酔い運転などの危険行為(15項目)を3年以内に2回以上繰り返すと、都道府県公安委員会から自転車運転者講習を受講するよう命令されます。この講習を受講しない場合には、5万円以下の罰金に科せられます。自転車の交通ルールを守り、事故を起こさない・起きないようにしましょう。
おかんとむすめの自転車交通安全教室2(PDF:4.8MB)
○講習の受講
講習時間:3時間
講習手数料:6,000円
※自転車運転者講習制度の詳細は下記のリンクをご覧ください。(高槻市ホームページより)
外部サイトへ大阪府警察ホームページ(自転車運転者講習制度の概要)
自転車運転に「自信なし」の70代以上は0%の調査も…危険性を考える
うららかな日差しのもと、自転車で疾走する人が増えてきた。コロナ禍のため公共交通機関での移動を避けたい人には、もってこいの移動手段である。自動車運転免許を返納した高齢者にとっては貴重な足となるが、実は危険な落とし穴があった。安全に乗るためのすべを知ろう。
高齢者にとっては、自転車運転は大きなリスクを伴う。警察庁の発表によると、昨年の自転車乗用中に起きた事故での死亡者は433人。そのうち65歳以上の高齢者は299人もいて、全体の69%を占めるのだ。80歳以上だけでも、31%にあたる133人が亡くなっている。
高齢者の自転車運転に関する研究を続ける元田良孝・岩手県立大学名誉教授が説明する。「65歳を過ぎますと、いろんな部分で能力が落ちてきます。でも本人は信じたくないんですね。自転車なんて大丈夫だと考えたがるんです」元田氏が最初に高齢自転車運転者について調査を行ったのは、2011年。驚きの結果が出た。
運転の自己評価を尋ねたところ、50代以下では「自信がある」と答えた人は39.2%、「少し自信がある」という人が44.3%だったのに対し、60代はそれぞれ46.1%、43.6%。70代以上となると57.2%、35.7%もいた。ちなみに「自信なし」と答えた人は50代以下で0.9%いたが、70代以上は0%!
「自動車の運転なら、その能力について家族が評価して話すでしょう。また高齢者講習などを通じて、自覚を持たせることもできます。でも自転車は免許がないだけに、本人に対して気づかせにくい。高齢者が自信を持つ傾向は変わりません」そう語る元田氏は、高齢者が苦手とする状況についても研究してきた。
「高齢者の死亡事故は、多くが日没時の前後1時間以内。照度がどんどん変わるのに、目がついていけないんです。その時間帯には乗らないように。もちろん、すっかり暗くなった夜間も避けましょう。どうしても夜間に乗らないといけないなら、自動車に早期に見つけてもらえるように尾灯をつけましょう」
自転車運転技術を過信しているだけではない。高齢者の問題として、法令遵守の意識が低いことも挙げられる。前述の警察庁発表によると、高齢者での死者(第1・第2当事者)の79%が法令違反をしていた(高齢者以外は72%)。特に目に付く違反は、安全不確認の20%(同前12%)。自動車や歩行者の見落としをしないよう心がけたい。
ブリヂストンサイクルの大槻浩太郎氏は、シニア向けの自転車講習会で指導を通じて気になった点があるという。一時停止をきちんとしない人が多いというのだ。「完全に止まったなら、また漕ぎ出すのは大変なんですよね。それで、止まらずに行けるものなら止まらないという方がいるんです」(2020.10.22 週刊朝日)
電動は「ケンケン乗り」が危ない シニアの危険な自転車運転
高齢者に多い自転車事故。65歳以上の高齢者は299人もいて、全体の69%を占める。また事故以外にも気を付けるべきことがあるという。
漕ぎ出しと加速については、電動アシスト自転車こそ注意が必要だ。近年、自動車の運転免許返納後に電動アシスト自転車を購入する人が増えた。またぎやすさを追求するなど、高齢者に優しいタイプも出ていて人気が高まっている。
しかし電動アシストならではの注意点もある。ブリヂストンサイクルの大槻浩太郎氏が2点指摘する。「信号待ちのときは、足はペダルから離しましょう。意図せずに力が加わって進んでしまう可能性もあります。またケンケン乗りも危険なので避けてください」
ケンケン乗りとは、発進時に足で地面を蹴ることで加速する乗り方。これに電動のパワーが加わると、思いもよらぬスピードが出てしまう。初めて電動アシスト自転車に乗る人は、講習を受けたり、安全な場所で練習をしたりして、アシストの度合いを体で知ってから道路に出たい。
そして、6月30日に施行された改正道路交通法により、自転車にもあおり運転(妨害運転罪)が適用されるようになったことはご存じだろうか。下記の7項目が、同罪適用とされる。
【あおり運転の対象】
●対向車線の走行 ●急ブレーキ ●車間距離不保持 ●急な進路変更 ●危険な追い越し ●執拗なベルの使用 ●幅寄せや蛇行運転
自動車のあおり運転を犯したドライバーの多くが、周囲の車のちょっとした動きに怒りを覚えて行動したと答える。自転車運転にしても、怒りが「暴走老人」の引き金になりかねない。「自転車は自動車よりも逃げやすい。車に危ない目にあわされたとき、車を蹴って逃げてもつかまらないだろうという安心感もあるでしょう」と懸念する、日本アンガーマネジメント協会の安藤俊介代表理事が続ける。
「高齢者は感情のコントロールが苦手。自分の行為を否定されたイコール自分の人格を否定されたと感じがちです。でもクラクションを鳴らされたとしても、それは人格否定ではないと理解すべきです。根にあるのは、孤独感でしょう。日々の生活に居場所を作ることが大事です。人とのふれあいを持てば、『こんなことをやったらみっともない』と感じ、タガを締めるようになります」健全な心で法令を守りながら乗りたいものだ。(2020.10.23 週刊朝日)
密を避けた「謎解き自転車ツアー」始まる 秋葉原発・東京を巡る
クレアティー・サービス(千代田区)が10月から「謎解き自転車ツアー」を始めた。
密を回避するためガイドを同伴せず、専用スマートフォンアプリを使って参加者だけで謎を解きながら自転車で東京を巡る。専用アプリはグーグルマップと連携するほか、ナビゲーション機能やユーチューブ動画による各観光地の案内動画などを提供する。自転車はバイクシェアサービス「ドコモバイクシェア」を活用し、現地で借りて現地で返却。1人でも参加できる。
ツアーは3コース用意。1つのツアーに5つの謎が隠されている。ラインアップするのは、日本橋、中央大橋、レインボーブリッジ、勝鬨橋、二重橋を巡る「東京の名橋に隠された5つのナゾに挑め!」コース、江戸時代の繁華街・日本橋、両国、浅草を巡る「江戸三大繁華街に潜む5つのナゾに挑め!」コース、皇居(旧江戸城)や徳川ゆかりの増上寺を巡る「徳川将軍家に隠された5つのナゾに挑め!」コース。いずれもスタート地点は「マーチエキュート神田万世橋」(千代田区神田須田町1)。
同ツアー開始の経緯について同社は「2018年から『ドコモバイクシェア』を利用し、外国人観光客向けにガイド付き自転車ツアーを展開してきたが、昨今の新型コロナウイルスの影響でガイドを伴う観光ツアーの需要が3月から激減した。コロナ禍が長期に続くと予測される中、観光業が生き残っていくための方法の1つとしてマイクロツーリズムが見直されている」と前置き。
「当社では観光庁の『Go toキャンペーン』の一環として、東京近郊に住む日本人をターゲットにスマートフォンアプリとバイクシェアを使った今回のツアーを企画した」という。「今後、『アフターコロナ』において戻ってくる見込みのインバウンド観光客向けにもスマホアプリを利用したバーチャルガイドツアーを提供できるようノウハウを構築したい」とも。
参加は「Tokyo E-Bike tour」公式サイトで申し込む。当日、マーチエキュート神田万世橋内「ドコモバイクシェア運営事務局内Japan Attendant」に出向き、自転車などを借りる。料金は1人2,500円。(2020.10.17 アキバ経済新聞)
オンラインで世界各地つなぎ仮想の自転車レース 宇都宮
新型コロナウイルスの影響で中止になった自転車の国際レースの代わりに世界各地をオンラインでつなぎ、インターネット上で仮想のレースを行うイベントが、17日夜、宇都宮市で開かれました。
宇都宮市で毎年秋に行われている自転車の国際レース、「ジャパンカップ」が新型コロナウイルスの影響でことしは中止になり、その代わりとして、インターネット上で仮想のレースを行う「デジタルジャパンカップ」が17日夜、初めて開かれました。
選手がその場に固定された自転車に乗り、ペダルをこぐと走った距離が推計されてインターネット上でレースが展開していく仕組みで、国内外の自転車のプロ選手、およそ40人が出場しました。
このうち栃木県内の5人の選手は宇都宮市内のイベント広場でレースに臨み、およそ1時間にわたって大粒の汗を流しながらこぎ続けました。
会場に設置された大型のスクリーンには、レース展開に応じて実際のジャパンカップで使うコースの映像が表示され、観戦に訪れた人たちが映像を通してレースの雰囲気を楽しんでいました。
栃木市から観戦に来た男性は「コロナ禍だからこそオンラインで世界とつながる大会ができたと思います。自転車だけでなくほかの競技も見てみたいです」と話していました。(2020年10月18日 NHK)