April 08, 2021

新たな試みや現象と問題解決

今日は灌仏会、花まつりの日です。


お釈迦様の誕生を祝う仏教行事ですが、節分とか七夕、お盆などに比べると、今ひとつ地味なのは否めません。首都圏などではサクラの花も散り、気温も上がってきました。さて、そんな折りですが、最近の自転車関連のニュースの中から、気になったものをピックアップしてみたいと思います。


電動アシスト自転車の共同利用 JR西が5つの駅で

JR西JR西日本が共同利用できる電動アシスト自転車を5つの駅に設置しました。

JR西日本は駅から目的地までの短距離用の移動手段として、大阪駅や天王寺駅など5つの駅に共同利用できる電動アシスト自転車を設置しました。

自転車に付いているQRコードをスマートフォンの専用アプリで読み取り、目的地を設定すると利用できます。料金は最初の10分が110円で、それ以降は1分あたり16.5円です。

JR西日本は夏ごろまでに電動キックボードの導入も予定しているということです。(2021/04/05 テレ朝ニュース)


駅から目的地までの移動手段が、バスやタクシー以外にもあるのは便利です。“Luup”と名付けられたこのサービス、JR西日本と南海電鉄が連携して、将来的なMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)の実現を視野に入れた新しい試みのようです。電動キックボードの導入も考えているのも、その一つということでしょう。

以前からJR西日本は、駅レンタカーと似たスタイルの駅レンタサイクル「駅リンくん」も展開しています。こちらは普通の自転車で、電動アシストを使う“Luup”とは料金を差別化したのでしょうけど、「駅リンくん」は、翌日の10時まで1日利用で400円という料金です。

“Luup”は1時間で935円と、差があります。たしかにラクはラクでしょうけど、翌朝10時まで使える利便性も含めて、従来の「駅リンくん」よりも利用されるようになるのか気になります。JR西はシェアサイクルと位置付けていますが、あらかじめ目的地を決めてアプリに入力し、そこまで利用する形です。

設置されるポートは、当面大阪市内の7駅だけです。駅で借りて、目的地へ向かい、駅に返すという使い方を想定しているのでしょうが、従量制の料金設定を含めて、イマイチ使い勝手が悪いような気がします。今後のMaaSの時代を見据えた試みなのでしょうが、果たして定着していくのか注目されます。


自転車で熊野一周を 上富田の団体が「クマイチ」マップ

クマイチ和歌山県上富田町を拠点に地域の活性化を目指す「紀州くちくまの未来創造機構」は、自転車で熊野を一周する「クマイチ」のサイクリングマップを作った。

世界遺産やジオパークの見どころも紹介するポケットサイズで、「マップを手に熊野一周を」とPRしている。


(後略 2021年04月05日 紀伊民報)



自転車で巡る松本3コース 観光コンベンション協が地図

自転車地図松本市の松本観光コンベンション協会は、観光客や市民らに市内を自転車で巡ってもらおうと、サイクリングマップを作製した。

協会職員が市内で利用できるシェアサイクル「HELLO CYCLING」で実際に走り、松本駅発着の三コースを考案した。


(後略 2021年4月6日 中日新聞)


各地で自治体が自転車用のマップを作成しています。琵琶湖一周がビワイチ、淡路島一周がアワイチなど、周回する対象がなくても、熊野地域を一周するなら、たしかに「クマイチ」と名付ける手はあります。あとは、それがどれほど世間的に浸透するかということになるでしょう。

各地で自転車による観光振興を目指すところが増えています。これまでにも多数取り上げてきました。サドイチ、イナイチなど、一周コースもいろいろある中、周回する対象が無いところは多少不利だとは思いますが、いかに覚えてもらえ、アピールするネーミングが出来るかもポイントとなりそうです。


“自転車30分でどこまで行ける?”が分かる「到達圏マップ」。マピオン

到達圏マップONE COMPATHは地図アプリ「地図マピオン」に、移動手段ごとの到達圏を可視化した「到達圏マップ」と、道路や交差点、橋の名称が地図上でわかりやすく表現された「通り名マップ」を、3月31日に追加した。iOS版のみの提供で、Android版は順次開発を進める。

利用方法は、地図上の切替アイコンをタップし、背景地図から「到達圏」「通り名」を選択する。

到達圏マップは、徒歩、自転車、クルマの移動手段ごとの10分、20分、30分到達圏を道沿いに検索して可視化する地図。例えば、「駅から10分以内のマンション」や「30分以内に自転車で配達できる範囲」が色別で、10分はピンク、20分はオレンジ、30分はブルーで表示される。

到達圏を知りたい場所を1タップすることで表示。時速は、徒歩4.8km/h、自転車15km/hで、クルマは経由する道路の種別ごとに時速調整されている。なお、クルマ用の道路ネットワークデータを使って算出しているため、歩行車専用道路、自転車専用道路は考慮していない。

自転車では、デフォルトでは「ママチャリ」を想定した速度(15km/h)になっており、オプションで「クロスバイク」(20km/h)、「ロードバイク」(25km/h)に変更可能。クルマはオプションで高速道路の利用有無を選択できる。利用回数は1日30回までで、回数リセットは0時。

通り名マップは、「六本木通り」や「二条通」など道の通称、俗称「通り名」に特化した地図。主要幹線道路に加え、交差点名、ローカルな道路名、橋の名前、商店街やアーケード街の名前も表示される。(2021年3月31日 インプレス)


二地点間の距離から、推定される所要時間を表示する地図はありましたが、到達にかかる時間ごと、10分、20分、30分と到達可能な範囲を可視化する地図というのは新しいタイプです。多くの人は、自転車で駅までとか決まった場所までしか行かないと思います。

電車で移動するような距離を自転車で行けると思っていない人も多いに違いありません。実は、自転車でもこんなに短い時間で到着できるとわかるのは、意外な発見となると思います。最寄り駅までという自転車の使い方から、ドアツードアの移動という使い方へのシフトにも貢献するかも知れません。


【独自】車道の真ん中 危ない自転車 「こっち来ないで」 車ハラハラ( ↓ 動画参照)



自転車が走っているのは、なんと車道の真ん中。危険な運転に周りの自動車も大迷惑。車が交差点へと差しかかろうとした次の瞬間、ドライバーの目に飛び込んできたものは、車道の真ん中を走る自転車。車が行き交う交差点を、わが物顔で突っ切っていく。

これはFNNが独自に入手した、ドライブレコーダーの映像。ドライバーも目を疑う、自転車の危険運転の一部始終が映し出されていた。“危険走行”目撃者「目を疑う、びっくりという感じ。“自分の道だ”という感じで走っていた」

映像は、4月2日午後2時すぎ。東京都内の幹線道路を走る車から撮影された。家族3人が乗った車の前に、信じられない光景が広がっていた。車道の真ん中を堂々と走っているのは、自転車。男性が、力強くペダルをこいでいた。

交差点が近づき信号機が赤になると、ペダルをこぐのをやめた男性。足で地面をけりながら、停止線ギリギリのところで自転車を止めた。信号機が青に変わると、勢いよく飛び出した自転車。まるで車に乗っているかのように、交差点の真ん中を堂々と走っていく。

自転車の危険走行を目撃した女性は、まさかの光景に頭が混乱したという。“危険走行”目撃者「絶対、自転車が道路(の真ん中)を走ることはないと思っていた。頭がこんがらがりました」男性の危険な走行は、後続車両にも影響した。

自転車が車道を走る際、道路の最も左側を通行することが、道路交通法違反でも定められている。目撃した女性は、危険な運転をした男性について、「“倒れてこないか”とか、“わざと強引に入ってこないか”、不安はありました。自転車を乗るマナーやモラルを考えていかなければいけない」と話した。(2021年4月5日 FNNニュース)


危ない自転車これも一種の、自転車のクルマに対する「あおり運転」なのでしょうか。自転車の「あおり運転」にも罰則が制定されて以降、この手の傍若無人な危険走行がよく報道されるようになった気がします。「ひよっこり男」と呼ばれた被告もいましたが、他の事例に触発されたのでしょうか。

これまでは報道されなかったものが、法制化を機に報道されるようになったという推測も成り立ちますが、スマホやドラレコが普及している昨今、こうした非常識な人がいれば撮影されて報道されてもおかしくありません。そう考えると、やはりこの手の傍若無人な危険走行を平気でやるようになった人が増えているのかも知れません。


“配達自転車”危険運転…スマホ見ながら信号無視も

スマホ見ながら先月30日、神奈川県横浜市内を走る車のドライブレコーダーが、危険な運転をする自転車を捉えました。片側2車線の右側を走っていると、左車線を走っていた自転車が、フラフラしながら車に寄ってきたのです。実はこの時、自転車に乗っていた人物は、ある危険な運転をしていました。

撮影者は「ずっとスマホを見ながら、運転しているんですけど、前にトラックが止まっているところ、避けながらフラフラして走っていた感じです。ちょっとこっちに寄ってきたんで、ヤバいなっていうので、気を付けようという感じだったんですけど」と話します。

さらに、危険な運転は続きます。撮影者の車が信号待ちをしていると、先ほどの自転車が信号無視です。撮影者によりますと、この自転車を運転していたのはフードデリバリーサービスの配達員だったということです。スマートフォンを見ていたのは、配達先の確認でもしていたのかもしれません。(テレ朝ニュース 2021年4月2日)


もう一つ、最近目立つのがフードデリバリーの自転車による危険な走行です。クルマに対する迷惑ばかりではなく、歩道を暴走したり、人と接触してもそのまま逃走するなど、歩行者にとっても危険で迷惑な配達員が日常的に目撃されるようになっているようです。

首都高を自転車で走行するような非常識な人までいます。こちらは、コロナ禍でフードデリバリーが急増した結果、それと軌を一にして増えたのは確かでしょう。コロナで、これまで自転車に乗らなかった人、慣れていない人が乗るケースも増えているようですが、ルールを無視する自転車乗りが確実に増加していると言えそうです。


人々の生活を支える宅配サービスに何が起こってるのか? Uber Eatsと日本サイクリング協会の取り組み

Uber Eatsおうち時間が増えたことで利用者が急増しているデリバリー産業は、もはや今後の生活に必要不可欠となりました。その一方で、配達員に関するトラブルも増え、大手デリバリー企業は安全対策に取り組んでいます。

配達に大活躍の自転車、安全対策はどうだ?

おうち時間が増えたことで、利用者が急増しているデリバリー産業ですが、もはや今後の生活において必要不可欠になりました。利用者が増えたと同時に、配達業者の需要も増加しています。自転車やバイクを利用した配達もよく見かけますね。

しかしごく一部の交通マナー・ルールを守らない人たちのために、配達員への風当たりが強くなっているそうです。一部の人たちの問題行動が、社会問題として捉えられ始めているという不都合な現実があります。

多くは、自転車で配達する一部の人たちの交通マナーの問題です。早く届けることで配達回数を増やせるという背景もありますが、危険運転に該当する行為は罰金や罰則の対象になります。仕事どころではなくなってしまうのです。

一部のそういった行為によって、配達員の人たち全体のイメージも悪くなってしまうので、需要も下がってしまうかもしれませんし、もちろんそれは、誰も望むことではないでしょう。

そんな中、外資系企業『Uber(ウーバー)』のフードデリバリー事業Uber Eatsが、配達パートナーの交通安全を共に推進することを目的として、公益財団法人 日本サイクリング協会(以下、JCA)と包括連携協定を締結しました。

JCAは、日本でのサイクリング活動の普及・発展を促進するために活動する公益法人です。きびしい審査を通って法人格を付与された財団ですから、社会的信用力があるというわけです。

包括連携協定を結んで交通安全のために何をするのかというと、JCAのネットワークと知見を活かし、Uber Eats配達パートナーに対する交通安全啓発プログラムをより発展させ、Uber Eatsを利用する配達パートナーの交通安全の向上を図るとのこと。しかも対象はUber Eatsの配達員だけではないというのがポイントです。

主な取り組みは次の通りです(Uber Japanホームページより引用)。

・配達パートナー向け自転車講習会を本年4月から東京都内で毎月開催。JCAから講師を招き、都内の自転車コースでの実技講習を実施。Uber Eatsの配達パートナーだけでなく、他社の配達パートナーや一般の方も参加可能とする予定。

・交通ルールにかかるオンライン学習コンテンツ(安全講習ビデオ)の作成。オンライン学習は4月から全配達パートナーを対象に導入予定。

・交通安全に係る取り組みに関する各種行政・警察機関との協力および連携。

・配達パートナーに限らず一般消費者も含めた自転車利用に関する啓発活動の実施。

業務提携にあたって、JCAの長澤惠一代表理事は次のようにコメントを寄せています(Uber Japanホームページより引用)。

「JCAは、これまで自転車による交通安全の普及に努めてまいりました。特にコロナ禍で配達パートナーは大変重要な役割を果たしているものの、同時に配達パートナーの振る舞いが大勢の人たちの目に留まるようにもなりました。今起きている問題は、配達パートナーにとどまらず、日本の自転車利用者全体にも共通する課題と認識しております。配達パートナーが交通ルールを守り、さらに全ての自転車利用者の模範となれるよう、Uber Eatsと啓発に取り組んでいきたいと思います」

そして、Uber Eatsからは次のようなコメントがありました。

Uber Eats「Uber Eats では“安全”を最も重要なことと位置付けております。配達パートナーの皆さまが安全に配達でき、また道路を使うすべてに方々が安全に通行できるよう、私たちにできる限りのことをしたいと考えております。

これまで各地の警察との安全講習の取り組み、アプリを起動するごとに交通安全で気をつけていただきたい事項を表示させる機能の追加などに取り組んでまいりました。JCA様との取り組みのもと、こうした活動の幅を広げていければと考えております。

コロナ禍において、配達パートナーの皆さまは、大変な苦境に立たされているレストランを支え、そして、外食を控えている注文者の皆様に楽しみを届けています。配達パートナーの皆様がさらに誇りをもって働けるよう、これからも安全施策の実施に取り組んでまいります」

第一には、やはりパートナーの安全でしょう。交通マナーを守った走り方をしていれば、自身の安全を守ることにもつながっていくはずです。今後も安全に、おいしいゴハンを届けて欲しいですね。(2021.04.06 バイクのニュース)


Uber Eatsも、対策をとる姿勢は見せているようです。しかし、ウーバーイーツの安全対策などおざなりで、重視などしていないという配達員の声も聞きます。そもそも、ウーバーイーツは、飲食店と配達員をマッチアップするビジネスなので、配達そのものには責任を持たないというスタンスです。

この記事のように、JCAや警察などと連携して交通安全に取り組んでいるとは言うでしょう。しかし、実際には歩道でスピードを出したり、信号無視や逆走など違反をしたり、歩行者と接触しようが走り去るなど、危険で無謀な配達員が目撃される状態が改善されているとは言えません。

最近は、どうしても注文が特定の時間帯に集中する中で配達員が増えたため、時間あたりの配達員の手取りが減る傾向だと言います。当然ながら過当競争になり、少しでも早く配達して件数を稼ごうとするでしょう。そのためには交通ルール無視も厭わないということになるのは否めません。

交通ルールの遵守を呼びかけるのが形ばかりなだけでなく、実質的にちっとも効果を発揮していません。もともと日本人の自転車マナーが悪い、ルールを知らない、遵守しないという背景はあるかも知れませんが、それ以上に構造的に配達を急ぐようになっているのが問題でしょう。

必要以上に急がなくていいような態勢、例えば、一件仕事を受けたら、一定の時間は次の仕事を受けられないようにするといったシステムの変更が必要なのではないかと思います。そして、一定数以上の配達員が競合せず、急いでも急がなくても手取りは変わらないような仕組みを導入すべきではないでしょうか。


自転車「あさひ」 三密回避で自転車が人気=売上高・利益ともに過去最高

純利益は前期からほぼ倍増の47億円

あさひ自転車専門店を展開している(株)あさひ(TSR企業コード:570261422、大阪市都島区、東証1部)は4月5日、2021年2月期(単体)が売上高、純利益ともに過去最高を更新したと発表した。売上高は上場以来、純利益は2期連続で過去最高を更新した。

新型コロナ感染拡大前から業績は好調だったが、コロナ禍でも「密」を避ける自転車需要が増加し、特にスポーツや子供向け、電動アシストの自転車が伸びた。

2021年2月期は、繁忙期の4月に1度目の緊急事態宣言の影響で、第1四半期は売上高や純利益が前年同期を下回った。第2四半期以降は、三密を避けられる通勤・通学などの移動手段に加え、健康意識の高まりや外遊びなどから自転車の需要が増加。出店数の増加も寄与した。

2021年2月期(単体)は売上高694億5600万円(前期比16.0%増)、営業利益68億6300万円(同71.3%増)、当期純利益47億1700万円(同84.4%増)だった。販売増への対応など販管費が増大したが、売上増で吸収した。

同日発表した2022年2月期(単体)の業績予想は売上高700億円(前期比0.8%増)、当期純利益35億円(同25.8%減)と売上高は過去最高の更新を目指す。ただし、コロナ禍の需要増の反動減などから純利益は4期ぶりの減益を見込む。(2021/4/5 東京商工リサーチ)


「あさひ」は、日本最大の自転車店のチェーンです。その業績が表すように、自転車がかなり売れているようです。このコロナ禍で、海外では自転車店にとって危機的なほどの品不足になるくらい自転車が売れている国もあります。それと比べれば、まだ穏やかだと思いますが、日本でも自転車は相当に売れているようです。


「インスタ見て」情報提供 “盗難自転車”を発見( ↓ 動画参照)



大阪市で、今年2月に撮影された自転車窃盗の映像です。シャッターが閉まった店の前に、男が現れます。約10秒後、再び現れた男は、自転車を押し、そのまま自転車を持ち去りました。

盗まれた自転車は、この店の店長が店の前に止めていた、ロードバイクタイプのもので、通勤に使っていたものでした。

被害に遭った店長は、「1時間くらい片道、その自転車に毎日乗っているんで、ちょっとないと厳しいなという自転車ですね」と話します。店長の男性は、盗まれた自転車の画像や防犯カメラなどをSNSに投稿し、情報を求めました。

すると、被害に遭った店長は「『インスタのストーリ―みて、連絡しました』と言うので、『似てる自転車、見つけたんで』と写真を送ってくれた」と話します。自転車が見つかったのは、盗まれた現場から、約10キロ離れた場所にある駐輪場でした。

被害に遭った店長は、「パーツばらされて、売られるなんてこともよくあるんで。諦めようかなとは思っていたんですけど。とりあえず、あってよかったなという気持ちです」と話していました。(2021/04/05 テレ朝ニュース)


インスタ見ていくらSNSという手段が出来たとは言え、盗まれた自転車を投稿して発見してもらえるなんてことは、そうそうあることではないでしょう。ファンの多い芸能人の自転車ならともかく、SNSで自転車盗難の投稿を見たからといって、普通の人はいちいち覚えていません。

例えば、自分の乗っている自転車と同じなど、よほどの特殊な状況でない限り、どんな自転車だったかの印象も残らないはずです。道を歩いていても、いちいち自転車の種類など見ていません。多少記憶に残っていたとしても、そもそも投稿を見た人が、偶然その自転車と遭遇する確率なんて、宝くじレベルの数字でしょう。

そう考えると、相当に珍しいラッキーな出来事と言えそうです。ネットオークションやフリマアプリで売られているのを運よく発見することはあったとしても、街での発見は期待できないと考えるのが普通です。ただ、こういうこともあるので、やはり投稿してみるべきなのかも知れません。


歩車分離式信号に自転車族戸惑い 原則は「車用に従う」、例外も

歩車分離式信号自転車は進むべきか、止まるべきか。仙台市中心部などで導入が増えた「歩車分離式信号」を巡り、自転車利用者に混乱が生じている。「車用の信号に従う」が正解だが、「ドライバーから怒鳴られた」と訴える声も。ただ走行可能な歩道では車用が青でも進めない場合があり、利用者にとっては「悩ましい信号」と言えそうだ。

戸惑いの声は「読者とともに 特別報道室」に寄せられた。車用の信号に従って自転車で交差点を渡った際、「クラクションを鳴らされた」という。さらに「ドライバーから『赤だろ!』と怒鳴られた」「(渡っていいと思った)私の勘違いでしょうか…」とつづられていた。

仙台市中心部では昨年5月だけで、通行量の多い5カ所の交差点が午前7時〜午後9時、歩車分離に切り替わった。歩行者用信号が青の間は車用が全て赤になる。自転車利用者が車用ではなく、歩行者用の信号に従うケースが少なくない。

道交法で軽車両と定められている自転車は、車道走行が原則だ。仙台中央署交通課の担当者は「歩車分離かどうかにかかわらず、車用の信号に従うのが正解」と強調。クラクションを鳴らしたり、怒鳴ったりするドライバーは「論外です」と指摘する。

厄介なのは歩行者用に従う場合もある点だ。自転車通行が可能な歩道を走るケースが該当する。仮に車道の左寄りと歩道を並走する自転車2台が歩車分離式の交差点を渡ろうとする場合、一方は進むことができるが、もう一方は停止しなくてはならない。

もちろん、横断歩道を渡る際に歩行者の邪魔になりそうなときは自転車を降りて歩くことも必要だ。歩車分離式の他の注意点として、一方通行の道路を自転車が逆走できることが挙げられる。車のドライバーが「前方からは何も来ない」と思い込んで右折すると、渡ってくる自転車と事故となる恐れがある。

6日には春の全国交通安全運動もスタートした。中央署の担当者は「自転車利用者も車のドライバーも周りをよく見て、対向車両に気を付けてほしい」と、安全運転の原則に立ち返るよう呼び掛けている。(2021年04月07日 河北新報)


歩車分離信号などで、従うべき信号に迷うケースはあるでしょう。正解であるクルマ用の信号に従ったとしても、クルマのドライバーが正しいルールを知らず、記事のように怒鳴られることもあるに違いありません。自転車は歩道を走るものと思っているドライバーのほうが断然多いとの調査もあります。

なかなかルールの細部まで、全ての交通の当事者に徹底するのは困難でしょう。望むとしたら、まだ珍しい歩車分離信号などでは、自転車の従うべき信号を現場に明示しておくくらいでしょうか。そのほかにも間違えやすい場所はあると思うので、事故の多い場所には個々への配慮が欲しいところです。


飲み物片手に16人乗り自転車で 広島・尾道を観光

16人乗り自転車広島県で地域振興事業を手掛けるディスカバーリンクせとうち(福山市)は、10日から観光客向けに16人乗り自転車「サイクルカフェ」の公道での運行を始める。尾道市内の約2.5キロメートルのコースを週末などに1日3回運行する。

同社は尾道で自転車の販売・修理、レンタサイクルなどを手掛けているが、新たな体験の提供で観光客を呼び込む。車両はオランダ製で、長さは5.4メートル。スタッフが座ってハンドルを操作する(後略 2021年4月7日 日経新聞)


このタイプの自転車、海外では移動するパブとしてサービスが展開されている都市もあります。過去に取り上げたことがありますが、ついに日本に上陸したようです。海外の事例では、客は酒を飲みながらペタルをこぐわけですが、運転する係員は飲酒しないので飲酒運転にはなりません。

日本で、このタイプの自転車で酒を出したら、警察はどういう反応を示すのでしょうか。法律では想定していないかも知れません。尾道では、カフェとしての運転のようですが、当然ながら酒のほうがアピールになるでしょう。コーヒーやレモネードもいいですが、ぜひ酒類を出せるか検討してみてほしいものです。




◇ 日々の雑感 ◇

日本のワクチン接種率は新興国よりも遅れ世界百何十位だそうです。一方、ブリンケン米国務長官はアメリカの必要分は確保できたとして他国への供与に言及しています。河野大臣は米国に頼んで提供してもらうべきでは。

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