たしかに、テントはあっても、地べたに薄いマットだけで直接寝るのは快適ではありません。エアコンもないですし、不便・不快なことは多いと思います。テントを張るのが面倒だとか、荷物を運ぶのがたいへん、後片付けがイヤ、家で家事をするより手間がかかる、といった意見も理解は出来ます。
ただ、不便や不快はあっても、それを超える魅力があるのも確かでしょう。キャンプのブログではないので、キャンプの楽しさについては書きませんが、ブームと言われるほど出かける人が多くなっています。客観的に見れば、楽しいと思っている人が多いのは間違いなそさうです。
さて、オランダ・アイントフォーヘンのデザイン専門学校に通っていた、
Henry Wein さんもアウトドア好きです。一人で出かけ、自然の中で眠るのが楽しみです。でも、テントを張るなどの余計な手間をかけたくないので、自分用のトレーラーを制作することにしました。
これなら、自転車で牽引して出かけ、気に入った場所にとめ、そのまま泊まることが出来ます。テントを組み立てる必要はありません。ゴツゴツした地面に直接寝ることもないので、ベッドで寝るのと変わらない快適さです。狭くて、中で立ち上がることは出来ませんが、寝るだけなら十分です。
もう一つ利点があります。木の枝などに吊ることが出来るようにしたのです。これで、ちょっとしたツリーハウス(右の写真)気分が楽しめます。まるで木の枝に寝ているかのような感覚が味わえます。寝ている間に浸水したり、濡れることもないですし、高さがあるぶん風通しもよく、地面にいる虫などが入ってくることも防げます。
子どもの頃、秘密基地みたいでツリーハウスに憧れた人は少なくないでしょう。ハンモックで寝るのにも近い感覚かも知れません。ハンモックと違って露出していないので物騒でもありません。景色を眺めてボーっとするもよし、星空を見ながら寝るのもよし、楽しみ方は自由です。
自作の
ツリーハウス・トレーラーです。ポータブルな、プライベート・カプセルホテルと言ってもいいでしょう。持続可能性を意識して、リサイクル素材を使いました。寝るスペースしかありませんが、目覚めのコーヒーくらいは楽しめるようにしてあります。
キャンピング用のトレーラーを自転車で牽引して楽しむ人については、これまでも取り上げてきましたが、ツリーハウスになるというところがユニークです。大きなキャビンも楽しいですが、コンパクトでミニマムにしたところも、割り切った考え方です。( ↓ 動画参照)
このトレーラーを、例えば草むらに置いて寝てもOKです。しかし、それだとあまり魅力的に見えません。吊り上げて、木にぶら下げるだけで魅力的に見えてきます。通りがかった人に見下ろされるのと、見上げられるのでは大きな違いです。少しの工夫ですが、なかなかいいアイディアです。
ひと口にアウトドア、キャンプと言っても、いろいろなスタイル、楽しみ方があります。自分なりのスタイルを工夫したり、快適さを求めてアイテムを自作したりするのも楽しみの一部でしょう。わざわざイヤなことをする必要はありません。気が向いたらフラリと出かけ、気軽に楽しんでみるのも良さそうです。
◇ 日々の雑感 ◇
政府の大規模接種センターで、キャンセルが出た場合に打ってもらえる、いわゆるキャンセル待ちに深夜から並ぶ人が出ていたようです。この過熱ぶりで廃止するようですが、やはりそれだけ早く打ちたい人が多いのでしょう。
Posted by cycleroad at 13:00│
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