September 26, 2021

自転車事故や悲劇のなくし方

秋の飛び石連休も最終日となりました。


今日は彼岸明けということになりますが、全国的な感染者数減少を受け、行楽地へ向かう人出も増えているようです。自転車に乗るにも絶好の季節です。さて、そんな折りですが、ここのところ数が多いので、記録も兼ねて、今回も自転車関連のニュースをピックアップしておこうと思います。


悪質自転車違反者の取締り強化…全国秋の交通安全運動 9月21日から

全国秋の交通安全運動警察庁は「2021年秋の全国交通安全運動」を9月21日から30日まで10日間実施する。(9月16日発表)

運動の重点は「子供と高齢者を始めとする歩行者の安全の確保」「夕暮れと夜間の事故防止と歩行者保護など安全運転意識の向上」「自転車の安全確保と交通ルール遵守の徹底」「飲酒運転等悪質・危険な運転の根絶」の4点。

警察における重点的な取り組みとして、新型コロナウイルス感染防止に配意しつつ各種活動を推進する。具体的には、歩行者に対する反射材着用を始め、自らの安全を守るための交通行動についての指導啓発、通学時における保護・誘導活動を強化する。自動車運転者に対する早めのライト点灯や歩行者の安全確保に向けた意識付け、歩行者保護につながる交通指導取締りを推進する。

自転車利用者に対する交通ルール遵守の徹底に向けた指導啓発、悪質違反者の取締りと全ての利用者に対するヘルメット着用を推奨する。飲酒運転根絶に向けた指導取締りと国民の規範意識の確立、事業者への安全運転に関する使用者の義務についての周知徹底を図る。

交通事故死者数は減少傾向にある。10月から12月の交通事故の特徴は17〜18時台の死者数が多く、歩行中死者の構成率も高い。また、日没後1時間の自動車対横断中歩行者の事故で歩行中死者数が7〜9月と比較して倍増している。飲酒運転による死亡・重傷事故のうち、通行目的別では飲食が約3割で最多で、20〜5時台の構成率が特に高い。(2021年9月21日 レスポンス)


秋の交通安全運動が始まり、今回も自転車の安全確保が項目に入っています。これから冬に向けては夕暮れ時の死者数が多いことから、歩行者への反射材着用を進めるとあります。日没後の自転車と歩行者の事故が倍増するそうなので、自転車利用者は被害者だけでなく、加害者にもならないよう注意すべきでしょう。


トラックにひかれ自転車の女性死亡 交通安全運動初日



県内では「自転車の事故」に歯止めがかかりません。21日午前7時45分ごろ静岡市葵区牧ケ谷の交差点で左折しようとした大型トラックが直進していた自転車を巻き込む事故がありました。この事故で自転車に乗っていた静岡市駿河区の保育士の女性(47)が全身を強く打ち死亡しました。警察は大型トラックの運転手で茨城県日立市の会社員の男(54)を現行犯逮捕し、過失運転致死の疑いで調べています。

静岡市内では2020年の同じ時期にゼロだった自転車事故の死者が2021年は9月21日の事故で9人となりました。死亡事故が相次ぐ中、21日から秋の全国交通安全運動が始まりました。警察官などが通学路を中心に交通ルールの徹底を呼びかけました。

県内では人身事故の件数やケガ人の数などは減っています。しかし、自転車の事故だけが増えていて県警では警戒感を強めています。秋の交通安全運動は9月30日までです。(2021年09月21日 静岡放送)


安全運動中にも事故は起きています。大型トラックによる自転車の左折巻き込み事故です。ここでも、自転車の事故だけが増えているので警戒を強めているとあります。加害者になる例もありますが、やはり自転車に乗っていて事故の被害者になる事態には気をつけたいものです。


深夜に自転車の男性がひき逃げされ死亡…大型トラックを運転していた49歳男逮捕「当たった事に気づかず」

ひき逃げ22日、愛知県春日井市の道路で、自転車に乗っていた男性を大型トラックではねて死亡させたにもかかわらず、そのまま逃げたとして49歳の男が逮捕されました。

逮捕されたのは、静岡県伊東市のトラック運転手・羽成義明容疑者(49)です。

警察によりますと、羽成容疑者は22日午後11時ごろ、春日井市上田楽町の路上で、自転車に乗っていた鏡山清市さん(69)を大型トラックではね死亡させたにもかかわらず、そのまま逃げた疑いが持たれています。

自転車に車と接触したとみられるキズがあったため、警察が付近の防犯カメラを調べたところ、羽成容疑者が浮上したということです。調べに対し、羽成容疑者は「当たったことに気付かなかった」と容疑を否認しています。(9月24日 東海テレビ)


接触に気づかないという可能性もあると思いますが、最初は重い罪を回避しようと、そう主張する例が多いので、この事例でも事故に気づいたにも関わらず、ひき逃げした可能性は否定できないでしょう。ただ、わざわざ事故を起こすとも思えないので、夜間ですし、よく見えなかったことで事故になったということはありそうです。

こうした事故は、大きく報じられなくても日常的に起きており、あらためて夜間の視認性が大事ということに行きあたると思います。夜間、走行する人、遅くなることがある人は、ぜひ夜間の視認性の向上に努めるべきです。ふだんはその重要性に気づきませんが、次に自分が事故の被害者になっても不思議ではありません。


自転車で一時停止を無視、衝突されたバイク男性死亡…「注意義務あった」と有罪判決

一時停止を無視静岡市駿河区で自転車を運転し、交差点の一時停止を無視して死亡事故を起こしたとして、重過失致死罪に問われた静岡市葵区、農協契約職員の被告の男(25)に対し、静岡地裁は21日、禁錮10月、執行猶予3年(求刑・禁錮10月)の判決を言い渡した。

判決によると、男は昨年9月19日午前7時頃、静岡市駿河区小鹿の交差点で自転車を運転中に一時停止の標識を無視し、静岡市葵区の大橋貴之さん(当時50歳)の原付きバイクと出合い頭に衝突した。大橋さんは転倒し、3日後に死亡した。現場に信号機はなく、見通しは悪かった。

林田海裁判官は「交差点に入る前に一時停止した上で、左右の安全を確認する注意義務があった。被害者の生命が失われた結果は重大だ」と述べた。(2021/09/22 読売新聞)


自転車が加害者になった事例です。一時停止をしない自転車は日常的に見かけます。自転車の特性上からも、いちいち止まりたくない気持ちはわかりますが、いつ事故になってもおかしくありません。一時停止しないまでも、せめて徐行して安全確認くらいすべきですが、それすらしない人もいます。

個人的には、よくそんなことが出来るなと信じられませんが、実際に見ますし、おかげで危ない思いをしたこともあります。一時停止しなくても、すぐに事故を起こすとは限らないので、だんだんおろそかになってしまうのでしょうか。それにしても、見通しの悪い場所で一時停止せずに突っ込むなんて自殺行為としか思えません。

なぜそんな危険な一時不停止を平気で出来るのか、理由が知りたいくらいです。この事例では相手が原付でしたが、歩行者を死なせる事例も後を絶ちません。刑事罰は猶予判決ですが、賠償責任も負うでしょう。一時停止しないで罰を受けるのは自業自得とも言えますが、被害者があるわけで、もっと厳罰にしてもいいと思います。


“ルールを守ろうと思える”対策って? 自転車事故なくしたい

ルールを守ろうと思えるわかってはいるんだけど、なかなか守れない…」自転車が関わる事故では、自転車側に何らかのルール違反があるケースが少なくありません。被害者にも、加害者にもならないために、どうすれば安全運転を徹底できるのでしょうか?

「きちんとルールを守ろうと思える」そんな対策について考えてみました。(『1ミリ革命』取材班 / 岡山放送局記者 冨士恵里佳)

事故の多く 自転車側にルール違反も

自転車と車の事故のうち半数以上を占めるのが出会い頭の衝突事故。警察庁の分析では、自転車側にも約8割に違反がありました。その中には交差点での一時停止をきちんと守れば、事故を防ぐことのできるケースが多くあります。

斬新なアイデアを求めて 子どもたちに意見募集!

どうすればルールを守ってもらえるか。これまでの考え方にとらわれない斬新なアイデアを求めて、NHKでは先月、夏休み中の子どもたちに自由にアイデアを出してもらうことにしました。

解決策を一緒に考えたのは、日夜、自由研究に励む、全国1万人の「少年少女発明クラブ」の子どもたちです。

「自転車事故を減らすためのアイデア」を募集したところすぐに全国から反応があり、「速度を落としてもらうための砂利」や「停止したくなる試食コーナー」など、40以上のアイデアが集まりました。(以下略 2021年9月22日 NHK)


自転車事故をなくすために、何か方法がないかということで、その方策を世の中の常識に囚われない子どもに聞いたという話が載っていました。長い記事なので省略しましたが、興味のある方は、リンク先で確認していただきたいと思います。NHKの番組になったようです。

ルールを守ろうと思える例えば、前の記事にもあった、自転車の一時不停止については、一時停止した人の回数を表示し、停止してくれた人には、子どもの声で、『止まってくれてありがとうございます。』というアナウンスを流すというアイディアです。停止する率は、なんと2%から12.5%に上がったそうです。

ユニークな実験です。もちろん、全国全ての一時停止場所に導入するのは困難ですし、12.5%でも低すぎるのは確かです。しかし、こうした取り組みには、一定の示唆が含まれている可能性があるでしょう。例えば、全て同じ標識でいいのか疑問もわきます。

いろいろ議論はあるところだと思いますが、例えば見通しが悪くて、絶対に一時停止すべきところには、他より一層の注意をひく仕掛けがあってもいいでしょう。一時停止と、絶対一時停止と2通りつくったらどうでしょう。単なる思いつきなので、問題も多いですが、何か改良を加える手はあるでしょう。

行政は、一時停止すべき場所には、停止線や標識を設置するという、一律の対応をします。それは当然のことではありますが、一時不停止をなくすため、交通安全運動や啓発活動ではなく、もっと何か抜本的な防止策が考えられないか、広く意見を募り、物理的な対応策を実施することも考えてもいいような気がします。


子供乗せ自転車に“安全運転免許”を---保護者向け勉強会 10月6日

オンライン勉強会おやこじてんしゃプロジェクトは、子供乗せ自転車の安全利用を目的とした保護者向けオンライン勉強会を2021年10月6日に開催する。参加者には「おやこじてんしゃ安全運転免許証」を発行する。オリジナル手ぬぐい(希望者、先着40名)等のプレゼントもある。参加費無料。

道路交通法上、自転車は軽車両と位置付けられ、原則車道走行や通行に関するルールがあるが、自主的に学ぶ以外、自転車ユーザーが交通ルールやマナーを学び直す機会は限られている。

子供乗せ自転車での事故ゼロを目指し、自転車安全利用の啓発活動に取り組んでいる「おやこじてんしゃプロジェクトbyOGK」では、年明けの入園や復職に向け、子供乗せ自転車の購入検討を始める時期に合わせ、保護者向け自転車安全運転教室を開催、参加を受け付けている。参加者には「おやこじてんしゃ安全運転免許証」を発行する。

子供を乗せるために設計されている「子供乗せ自転車」は、単身で乗る自転車とは選び方や乗り方に違いがある。

チェックテスト(検定)の内容は、選び方や乗り方、交通ルールや心構え、子供乗せ自転車を利用するための基本的な内容。すべてオンラインで完結する。参加費無料。

参加賞として、親子で歌いながら安全運転について学べる歌の歌詞が描かれた「おやこじてんしゃオリジナル手ぬぐい」をプレゼント(希望者、先着40名)等もある。Webサイトのイベントページに詳しく掲載。いつでも学べる動画教材をYouTubeで公開している。

◆保護者向け自転車安全運転教室〜おやこじてんしゃ安全運転免許をとろう!
日程:2021年10月6日(水)10:00〜11:00(受付開始9:50〜)
開催方法:Zoomミーティング(申し込むと招待メールが届く)
参加費:無料
申込方法:Webサイトから申し込む
当日のプログラム:開始の挨拶・チェックテスト(検定)・安全運転宣言


(2021年9月24日 リセマム)


子どもを乗せて走る保護者の中にも無謀な走行をする人がいます。忙しい中、送迎をしなければならず、急いでいるのはわかります。しかし、例えば一時停止を怠ったり、信号のない見通しの悪い交差点を右側走行で右折するような、信じられない危険な走行をする人を実際に見ます。

子どもを乗せているぶん全体の重量もあるので、とっさに止まったり避けたりしにくいですし、歩行者と衝突すれば、重大な事故になりかねません。普通の自転車にも増して危険があり、安全な走行をすべきであるのは明らかでしょう。この記事のような取り組みは評価できます。

最近の小さな子供を持つ親の世代だと、クルマ離れで運転免許を持たず、交通法規を知らない人もあるでしょう。それまでの、いい加減な理解や習慣のまま子ども乗せ自転車に移行する人もいるはずです。自転車に免許があるわけではないので、誰もそこで注意したり、教えてくれません。

このような勉強会で、あらためて知らない危険性、このままだったらいずれ招いても不思議ではない不幸な結果を知るのは非常に有意義だと思います。あとは、もっと広く参加してもらうことでしょう。規模もそうですが、参加してもらうための仕組みも、もっと工夫したら、なおいいと思います。


便利だけど…電動アシスト自転車、10年で事故倍増

10年で事故倍増新型コロナウイルス禍で自転車ブームが続く中、電動アシスト自転車が絡む事故が過去10年で倍増している。便利な生活の足として、通勤・通学や買い物以外にまで活用の幅が広がる一方で、一般的な自転車より車体が重いことなどで、重大な事故になってしまうケースも目立つ。

事故の増加は、コロナの感染拡大を受けて逼迫(ひっぱく)する医療に負担をかける可能性もあり、業界団体も異例の注意喚起に乗り出している。

通勤や宅配に…

東京都品川区内の交差点で今年7月、横断中の電動アシスト自転車がタクシーにはねられ、自転車を運転していた男性が死亡する事故があった。警視庁によると、自転車が赤信号を無視して交差点に進入したとみられる。自転車のそばには食事宅配サービス「ウーバーイーツ」の配達用バッグが落ちていたという。

交通事故総合分析センターによると、電動アシスト自転車が絡む事故は令和2年に2642件発生し、平成22年の1163件から2・2倍に増加。自転車事故全体はこの10年間で半数以下になっており、電動アシスト自転車の事故が占める割合は0・8%から4%へと5倍に膨らんでいる。

自転車協会は8月11日、ホームページ上に「自転車事故によるけがで、逼迫する医療機関に負担をかけないように」という趣旨の文書を掲載した。感染「第3波」だった1月に続く異例の呼びかけで、「近年の自転車ブームに加えてコロナ禍による自転車利用者の急増で、残念ながら事故も増加している」と強調した。

電動アシスト自転車の事故増加の背景には、街中での利用の広がりがある。

昨年の販売台数は約74万台で、一般的な自転車の約55万台を大きく上回る。通勤・通学や買い物、子供の送り迎えに加え、食事宅配サービスや宅配便、レンタサイクルなど用途は多岐にわたる。自動車免許を返納した高齢者が利用するケースも増えているという。

総重量100キロ超も

10年で事故倍増電動アシスト自転車は、こぎ始めに加速を得られる一方、ペダルの踏み加減を誤ると、急発進やバランスを崩すなどして転倒する危険性がある。

一般的な自転車より車体が重く、2人乗り用では約30キロに上る。親子で乗ると総重量が100キロを超えることもあり、歩行者とぶつかれば、重大事故につながりかねない。

令和2年11月に神奈川県鎌倉市で、女性の運転する電動アシスト自転車が歩行者にぶつかり、約7カ月の重傷を負わせた事故が発生。

女性が後ろに乗せた息子に気を取られて、直前でブレーキをかけたが間に合わなかったという。女性は重過失傷害罪に問われ、横浜地裁は今年7月、有罪判決を言い渡した。

交通事故をめぐる訴訟に詳しい村岡つばさ弁護士は「歩行者と衝突した場合、車体の重い電動アシスト自転車は相手に大けがを負わせるリスクが高く、賠償責任も重くなる傾向にある」としている。(2021/9/22 産経新聞)


電動アシスト自転車の事故が10年で倍増だそうです。自転車事故全体に占める割合も、5倍に増えていると言います。これは単にアシスト自転車が増えただけが理由ではなさそうです。脚力がなくてもスピードが出せますし、重量が重いぶん、衝突時のエネルギーが大きくなることもあるのでしょう。

記事にあるように、急発進などの構造上の問題も一因かも知れません。電動アシスト自転車は便利だと思いますし、免許返納した高齢者とか、社会的な意味合いも見逃せません。一方、電動アシストだからと、普通の自転車とは違った規制や対策を取り入れるのは難しいでしょう。

そもそも電動アシストくらいのスピードは自転車として出るものです。スピード制限も現実的ではありません。ただ、せめて歩行者に対する事故は減らしたいところです。やはり、自転車の歩道走行くらいは無くしていくべきだと思います。アシスト車が増えているぶん、余計に自転車の車道走行、秩序回復が求められると思います。


トヨタと「うんこドリル」コラボ第2弾 自転車の交通安全を楽しく学べる「うんこ交通安全ドリル(自転車編)」

うんこドリル自転車乗車中の事故を減らすため、子供視点で学べる教材

トヨタ・モビリティ基金と文響社は9月21日、ブリヂストンサイクルの協力のもと小学生が交通安全を楽しく学べる「うんこ交通安全ドリル(自転車編)」の冊子およびオンラインゲームを製作して公開した。

トヨタ・モビリティ基金は、交通安全の実現を重要な活動テーマに定め、高齢ドライバーや子供の事故防止を重点課題として解決に取り組んでいる一環で、小学生が交通安全を楽しく学ぶツールとして、子供に大人気のキャラクター「うんこ先生」を持つ文響社とともに「うんこ交通安全ドリル/オンラインゲーム・歩行者編」を製作。

このドリルは4月から各地の自治体、教育委員会、自動車販売店などを通じて児童とその家庭に配布され、オンラインゲーム版も多くの人に活用されている。

今回の「うんこ交通安全ドリル/オンラインゲーム・自転車編」は、ブリヂストンサイクルの協力のもと、小学生の交通事故死傷者のうち、歩行中に次いで多い自転車乗用中の事故を減らすことを目的に製作。

自転車編では、自転車乗用時の基本的なルールに加え、自転車事故における2つの特徴(1.出合い頭事故の割合が高い、2.頭部損傷が致命傷になる)を踏まえ、危険な状況の発生を避ける方法などを、「うんこ先生」が伝えることで子供たちが自分事として考えやすい、子供視点で学べる教材となっている。

この冊子は、9月21〜30日に実施される秋の全国交通安全運動に合わせ、要望のあった自治体や自動車販売店などの経由で配布されるとともに、一般でも広く利用できるようインターネット上でも公開されている。

「うんこ交通安全ドリル(自転車編)」概要

「うんこ交通安全ドリル(自転車編)」は、前回の「うんこ交通安全ドリル(歩行者編)」に続く第2弾。自転車の点検・整備ポイントの基本であるブレーキ、タイヤ、反射材、車体、ベルの頭文字をとった「ブ・タ・は・しゃ・べる」という合言葉から、今回の自転車編ではうんこタウンで暮らすブタのキャラクター「うんこぶた」が、おなじみのうんこ先生から自転車に乗るときのルールを学ぶストーリーとなっている。

うんこドリルドリルの解答ページには、うんこ先生の教えとともに保護者に向けたメッセージを収録。分かっているようで意外と知らない自転車の交通ルールが親子で一緒に学べるようになっている。

また、巻末には自転車に乗るときの8つのポイントを掲載し、自転車に乗るときに注意すべきポイントが一覧できるようになっているほか、最後のページまで進むとゲームの続きが楽しめる仕組みとなる。

オンラインゲームは全30問から10問をランダムに出題するクイズ形式。問題文や選択肢にところどころ「うんこ」というワードが登場しつつ、クスッと笑える設問で2択問題や4択問題、並び替え問題などにチャレンジ可能。自転車の交通事故でもっとも多い交差点での出合い頭の交通事故を防ぐための注意点や、自転車で歩道を走るときの注意点、自転車運転時のヘルメットの大切さなどを遊びながら学べる内容となっている。(2021年9月21日 Car Watch)


元になった、「うんこ漢字ドリル」は、もはや社会現象のようになったので、ご存知の方は多いと思います。その交通安全版、自転車版です。二匹目のどじょうを狙うような話ですが、小学生の興味をひく点で、有効な可能性はあるでしょう。

学校でも教えているのかも知れませんが、交通法規を全く知らない、理解していない小学生は少なくありません。歩行者としてのルールは徹底されても、自転車に関してはよく知らなかったり、いい加減な子どもも多いのではないでしょうか。すでに交通当事者でもある、小学生の理解度を上げるのは重要です。

ただ、サイトを見る限り、ストーリーの中にも、自転車に乗る時の8つのポイントにも、左側通行が入っていません。住宅街の中の道路などでも平気で右側を走り、見通しの悪いカーブや交差点で、左側通行の自転車と出会い頭に衝突しかねない事例は、たくさん起きているはずです。私も何度も見たことがあります。

歩道でスピードを出して走っている子どももいますし、後ろを向いて話しながらとか、よそ見をしていて危ない子どももいます。私の見た限りでは、中身については、大事な部分が決定的に不足していると思います。興味をひくアイディアとしては面白いだけに残念です。

さらに、ケチをつけるわけではありませんが、子どもの興味をひくという点では効果があっても、ドリルで知識を学んだだけでは、実践に結びつかない子どもは多いに違いありません。そのあたりが漢字と違うところです。交通安全の実現の面では課題が残されていると思います。


古い自転車に乗ると職務質問に遭遇しやすい理由

職務質問交番勤務の警察官は人口を元に配置されるため、都会になるほど街中で警察官に会う確率は上がります。とはいえ、普通に歩いているだけで警察官から声をかけられる「職務質問」を受けることはあまりありません。

しかし、なかには職務質問を受けやすいシチュエーションがあって、その1つが古い自転車に乗っているケースなのです。

職務質問は窃盗犯を検挙するチャンス

日本で働く警察官のほとんどが、街中に設置されている交番勤務を一度は経験します。これは、交番勤務には担当エリアの巡回パトロール(警ら)、110番通報への対応など、警察官の基本となる業務が詰まっているため、新人警察官は交番で経験を積まされるためです。

街中を徒歩や自転車で巡回している警察官は、多くが交番勤務。そして、巡回中に街行く人に声をかける「職務質問」は警察官の重要な仕事ですが、職務質問に遭遇しやすいのが古めの自転車に乗っている人だったりします。

そして、古めの自転車が職務質問で狙われやすいのは、警察官が検挙実績を上げやすいためです。実は、交番勤務の警察官にも年に数件といわれる検挙数のノルマがあります。交番勤務で検挙するには、現行犯を見つけるといった方法もありますが、職務質問で盗難自転車を発見して窃盗犯として検挙した方が確率が高いというわけです。

職務質問でチェックされる防犯登録

自転車に乗っていて警察官の職務質問を受けた際、まっ先にチェックされるのが防犯登録シールです。意外と知られていませんが、自転車には罰則がないものの「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合推進に関する法律」という法律で、防犯登録が義務付けられています。

防犯登録が行われた自転車については、各都道府県警がそのデータを保存・管理し、万が一自転車が盗難に遭った場合は、警察に盗難届を出すことで発見されしだい持ち主へ通知が行われる仕組み。この仕組みを利用して、交番勤務の警察官は職務質問で窃盗犯を検挙しようとしているわけです。

ところが、多くの都道府県警では自転車の防犯登録に有効期限があり、期限切れの自転車では防犯登録が機能しなくなります。このことを知っている自転車泥棒は、わざと古い自転車を盗むことで、防犯登録の期限切れを狙うのです。

また、防犯登録が古いかどうかは防犯登録シールに書かれた登録番号からも推定可能で、登録番号が若いほど期限切れの確率がアップします。なお、自転車の防犯登録が有効期限切れとなった場合、再度新規登録を行うというのがルール。東京都の場合、自転車の防犯登録の有効期限は10年で、登録料は660円です。(2021年9月24日 ラジオライフ)


ニュースではありませんが、自転車盗の検挙への方策としての、警察の職務質問についての記事がありました。自転車盗をいちいち捜査するのは困難ですから、自転車盗を摘発するため、職務質問という手段を使うというのは、その通りでしょう。地道に自転車盗をなくす取り組みと言えるかも知れません。

ただ、警察官がいちいち古い自転車かどうかを見て声をかけるというのは疑問です。遠目や夜間にはわかりにくいでしょうし、どちらかと言えば、新しい自転車を盗む窃盗犯だって多いはずです。よく言われるのは、自転車そのものではなく、挙動の不審さでしょう。警察官を見て動揺するなどです。

自転車を盗もうという人ですから、自転車の防犯登録くらいは知っていると思いますが、だからと言って、防犯登録の期限が切れていそうな古い自転車を狙うかは疑問です。引越などで、古い自転車を登録する人だっているでしょう。ちなみに、防犯登録のシールでは登録年度がわからない県が多いと思います。

職務質問をよく受ける理由は、犯罪を犯したわけでもないのに警察官を見るとドキドキしてしまうとか、挙動や表情が原因のような気がします。職務質問だけでは、換金目的の自転車盗などまでは無くせないと思いますが、よく止められて時間をとられ、面倒な人も市民として協力するしかなさそうです。


「自転車のまち」へ加速中 南魚沼 観光の「起爆剤」へ注力

自転車のまち自転車を生かしたまちづくりに取り組む新潟県南魚沼市で19、20の両日、全国から実業団選手らが集う自転車レースの大会が開かれた。一流選手の走りを見ようと多くの観客でにぎわった。南魚沼市は8月、魚沼市、湯沢町と連携してサイクリングルートを策定。

スポーツと観光の両面から幅広く自転車の魅力を伝えようと力を入れる。一方で、ルート整備には快適性や安全性確保の課題もあり、市は案内看板設置など受け入れに向けた環境づくりを続ける考えだ。

19日は南魚沼市六日町から坂戸の市街地や橋を自転車で疾走する「南魚沼クリテリウム」が、20日には三国川ダム周回コースで競う「第6回南魚沼ロードレース」がそれぞれ開かれた。

いずれも、一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)と南魚沼サイクルフェスタ実行委員会が主催。五輪代表や実業団選手、アマチュアと幅広いレベルが参加し、両日で400人以上が出走した。

県内初開催となったクリテリウムは、ロードレースの中でも距離が短いコースを周回し、順位を競うレースだ。街中の道路を封鎖して行うため、観客は間近で選手の走りを楽しめる。

直角コーナーでスリル満点の走行を披露する選手の姿に、観戦した美佐島の自営業男性(63)は「テレビで見るのとは迫力が全く違った」と驚いた様子だった。

20日のレースはうって変わり、200メートルもの標高差とカーブの多いテクニカルなコースが特徴。プロと同じコースを走れる魅力から、高校生ら若手も多数出場した。女子の部で初出場した妙高市の新井中3年の生徒(15)は「憧れの選手たちと一緒に走れるのを楽しみにしていた」と目を輝かせた。

自転車のまちタイプの異なるコースで、一流選手が競える環境は南魚沼の強みだ。市は「間近で選手の走りを見られるのは、スポーツや趣味としての自転車の認知度を広げる良い機会だ」と捉える。

自転車をスポーツ面だけでなく、観光振興にも役立てようと、市は今年3月末に魚沼市、湯沢町と連携して「自転車活用推進協議会」を設立。8月下旬には、3市町をまたいで安全にサイクリングができる全長185キロのモデルルート「雪国魚沼ゴールデンサイクルルート」を策定した。

今後、一定の基準を満たすことで国が指定する「ナショナルサイクルルート」の認定を目指す。認定されれば、世界に向けたルートのPRで国の支援を受けられる利点がある。

一方、認定のハードルは高い。一定間隔ごとの案内看板の設置や、道の駅、鉄道駅での着替えスペース、レンタサイクルの整備、自転車故障時の対応など、安全に走行できる環境づくりが求められる。

市生涯スポーツ課の担当者は「ハード、ソフト面の両方でクリアすべき要件は多く、国の指定自体も3〜5年おきのため狭き門だ」と話す。

それでも新型コロナウイルス収束後を見据え、密になりにくい自転車を生かしたまちづくりへの期待は大きい。林茂男市長は「冬以外の3シーズンに、多くの人が訪れる場所にしたい。この地域は降雪が多く道幅が広いため、自転車にとっても将来性が期待できる」と話している。(2021/09/22 新潟日報)



広島競輪場の再整備 自転車中心としたスポーツ・レジャー複合施設に 近く事業者公募へ

広島競輪場老朽化した広島競輪場を建て替え複合施設を再整備する計画について、広島市は近く事業運営を委託する民間事業者の公募し、今年度中には契約を結ぶ方針です。

広島競輪場は1952年にオープンしましたが近年は来場者は激減、売り上げも低迷し、赤字が続いていました。
しかし運営を民間事業者に委託した2015年度以降収支が黒字に改善したことなどから、市は2018年度に施設の再整備を決めました。市は近く委託事業者の公募を開始し今年度中には契約を結ぶ方針です。

競輪ファンのみならず幅広い市民が自転車を中心としたスポーツやレジャーを楽しめる複合施設として2026年度のオープンを想定しています。

施設の整備費用はおよそ65億円に上ると試算されていて、事業者が負担することになります。また、競輪場の解体費用は16億2400万円を上限に市が負担するとしてすでに補正予算に計上しています。(2021年9月24日 FNNオンライン)


相変わらず、地域振興や観光振興に自転車を使おうと考える自治体は増えているようです。それぞれの地域の特徴を活かし、他との差別化を考えるところも出てきています。不採算となった競輪場を解体して、自転車のレジャー施設として再整備というのも、もしかしたらいい目の付け所かも知れません。

自転車を使って地域をアピールするべく工夫をこらし、観光客を呼んだり、市民を集めようとするのはいいですが、やはり、それに付随して自転車インフラの整備も欠かせないと思います。「自転車のまち」を打ち出すからには、自転車インフラの整備を進めてこそ支持され、人気も出るのではないかと思います。




◇ 日々の雑感 ◇

ワクチンに対するデマ、間違った情報は、わずかな数のアカウントから拡散されているとされます。それで品物を売ったり利益をあげる人もいるようです。接種の是非は個人の判断ですが恣意的な誤情報対策は急務でしょう。

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