October 11, 2021

事故や盗難を減らすためには

436114f746c30a4ad1a75b6d28343b4ad781a今月は祝日がなくなりました。


スポーツの日が11日でしたが、オリンピック・パラリンピックのための振替でなくなってしまいました。ほぼ無観客でしたし、あまり意味がなかったと損した気分の人も多いかも知れません。さて、そんな折りですが、今回は最近の自転車関連のニュースから、いくつかピックアップしてみたいと思います。


自転車で車の前に“ひょっこり” 男子高校生を書類送検「イライラさせてやろうと」1.4kmの妨害走行 倉敷市
( ↓ 動画参照)



自転車で妨害走行「イライラしていた」

2021年6月、岡山県倉敷市の車道を走る1台の自転車。しばらく走っていると、突然、軽自動車の前で蛇行する“ひょっこり運転”で進路を妨害しはじめた。自転車はその後も、蛇行運転や急にスピードを落とすなどの妨害運転を約1.4kmに渡って行ったという。

警察はこの危険な運転を行った人物を、市内に住む10代の男子高校生と特定し、検挙。男子高校生は道路交通法違反の疑いで書類送検されたという。

自転車による妨害運転での検挙は全国で3件目で、岡山県では初めて。調べに対し男子高校生は「イライラしていたので、相手もイライラさせてやろうと思った」と話し、容疑を認めているという。(2021年10月8日 FNN)


高校生が自転車でクルマに対する嫌がらせ、あおり運転で送検されました。なぜ妨害運転をしようと思ったのか、その理由はわかりませんが、同様の行為がテレビなどで報道された影響もあるのかも知れません。後日報道されたように検挙、送検されて有罪判決を受けていることには思い至らなかったのか、知らなかったのでしょうか。

コロナ禍ということもありますし、高校生もイライラしたり、ストレスがたまることもあるでしょう。しかし、それで書類送検とは割に合わないでしょう。バカなことをしたものです。軽率で無分別、高校生にもなって、行為の結果が想像できないとは、情けないと言わざるを得ません。


「自転車の15%が信号無視」「子どもより大人が守らない」小学3年山口さん自由研究

大人が守らない「信号無視」をテーマにした自由研究が事故防止の啓発に貢献したとして、兵庫県警葺合署はこのほど、中央小学校(神戸市中央区神若通7)の3年、山口真佳(まなか)さん(9)に署長感謝状を贈った。

山口さんは、交通量が多い自宅近くの交差点にある看板を見て、自由研究を思い立った。ここで起きた事故の内容が記されており、以前から信号無視をよく見かけていたため、実態を調べることにした。

調査場所は、同区二宮町の山手幹線の交差点。7月下旬の平日朝、正午、夕方に各1時間、横断する歩行者と自転車の信号無視を観察した。

サンプルは計約1300人。自転車のうち15%が信号を守らなかった。歩行者の信号無視は、子どもがゼロに対し、大人は約10%を占めた。

時間帯別では、無視が頻発すると予想していた朝がわずか2%だった。この日は警察官が立ち見張りをしていたためで、後日の朝に再調査した。この結果、416人中57人(14%)が信号を無視したという。「おまわりさんがいることで、気をつける人がふえる」との成果をまとめた。

山口さんは「信号無視は見ていて怖い。調べてみて、やっぱりルールを守ることが大事だと思った」と話した。(2021/10/2 神戸新聞)


薄々わかってはいましたが、やはり大人の遵法精神の低さが明らかとなりました。子どもが守らない一因は、見習うべき大人が守っていないからとも言われます。大人として恥ずかしいですし、「信号無視は見ていて怖い。」とまで言われています。危険な行為を大人はみな反省すべきでしょう。


狙い付け?“自転車泥棒”…あわや電柱衝突も 大阪( ↓ 動画参照)



大阪市内の住宅に設置された防犯カメラの映像です。画面奥から向かってきた男。止まっている自転車に目をやると、辺りを見渡します。

住宅の敷地に侵入し、なおも辺りを警戒する男。自転車を盗むと、歩いてきた方向へ逃げていきました。その際、焦っていたのか、男は電柱と衝突しそうになります。

被害男性:「(向かっていた方向と)逆方向に戻ったので、もしかすると、前からここに自転車があると気付いていたのか、取れると思って乗っていったと思う」自転車は、1年ほど前におよそ4万円で購入し、家族で使っていたものでした。

被害男性:「この映像を娘が見た時に、ショックを受けていたので。近くに住んでいるのであれば、まず返して頂きたい」 男性は、警察に被害届を提出したということです。(2021/09/30 テレ朝ニュース)


最近は、防犯カメラの普及率も上がっているためか、自転車泥棒の犯行の一部始終が録画され、メディアで見ることも増えました。ただ、クルマのようにナンバーから身元が割れるわけではないので、必ずしも犯人の特定に至るとは限らないようです。

このニュース映像は、YouTubeにも投稿されていますが、そのコメント欄には200件以上の書き込みがあり、その多くは、カギをかけていないことへの疑問や非難です。もちろん悪いのは犯人ですが、無施錠なら自業自得、間抜け、防犯意識が低いなど、指摘されても仕方ないところでしょう。

ちなみに、他のコメントには、4万もするように見えない、犯人は乗り慣れていない、なぜ敬語?、やらせ?、犯罪の誘発だ、施錠しても盗まれる、大阪で鍵つけないとか他人にあげてるのと同じやで、大阪なら日常やん、自転車泥棒なんてニュースにするな、などいろいろな見方があって面白いものがあります。


第38回 駅前放置自転車クリーンキャンペーンを実施します

クリーンキャンペーン自転車の 代わりに置こう 思いやり

東京都は、放置自転車問題を広く都民に訴え、放置防止の行動に繋げてもらうため、「駅前放置自転車クリーンキャンペーン」を関係機関と連携・協力して実施しています。昭和59年に開始したこのキャンペーンは今年38回目を迎え、放置自転車等の台数が最も多かった平成2年(約24万3千台)以降、着実に放置台数を減少させてきました。

昨年度の調査【注1】では約1万9千台の自転車が駅周辺に放置され、歩行者の通行の妨げとなるほか街の美観が損なわれるなど、依然として社会問題となっています。
今年は新たなキャンペーン標語「自転車の 代わりに置こう 思いやり」のもと、駅前放置自転車台数1万5千台以下【注2】を目指し、取り組んでいきます。

【注1】令和2年度調査「駅前放置自転車等の現況と対策」
【注2】「東京都自転車安全利用推進計画」(令和3年5月改定)において、駅前放置自転車台数の数値目標(令和7年中)を1万5台以下と設定

クリーンキャンペーン1 実施期間
令和3年10月22日(金曜日)から10月31日(日曜日)まで

2 実施主体
東京都、区市町村(島しょ部を除く。)
駅前放置自転車クリーンキャンペーン推進委員会の構成団体・協力団体【注3】 計87団体

【注3】駅前放置自転車クリーンキャンペーン推進委員会構成団体・協力団体(中略)

3 キャンペーン統一標語

『自転車の 代わりに置こう 思いやり』【注4】

【注4】キャンペーン統一標語は、令和3年4月12日から5月7日までの期間に公募を実施し、応募点数1,440点の中から標語選定委員会による選考及び駅前放置自転車クリーンキャンペーン推進委員会の承認により決定しました。(2021年09月30日  都民安全推進本部)


ニュースではありませんが、東京都の報道発表がありました。放置自転車の撤去キャンペーンをするようです。今回は、『自転車の 代わりに置こう 思いやり』という標語だそうです。東京都全域ですから、大々的に、大きな額の税金を投じて撤去移送をするのでしょう。

もちろん、放置自転車は条例違反ですから、それを肯定するつもりはありません。しかし、駅前に放置されるのは、それだけ自転車利用のニーズがあるのに、駐輪場が少ない、利用しづらい、金額が高いといった理由もあるものと思われます。思いやりを置いて、自転車はどこに置くんだと反発する人もあるに違いありません。

迷惑駐輪が問題なのは否定しませんが、撤去移送しても、いたちごっこでしかありません。撤去が必要なのもわかりますが、わざわざキャンペーンと銘打って無駄に繰り返して38回目、効果がないと認めているようなものです。そもそも放置されるのは、自治体として市民のニーズに応えていない結果とも言えます。

簡単なことではないのは承知していますが、やはり駐輪場の整備に注力すべきでしょう。このようなキャンペーンを繰り返して多額の税金を無駄に使うより、よほど建設的です。クリーンにこだわり過ぎの感もあります。場所によっては歩道上に駐輪機を設置するなど、見た目の悪さににも妥協することが必要ではないでしょうか。


「髪が崩れない」自転車ヘルメット、10代ターゲットの新ブランド「dolphin」

髪が崩れないカラーは4色

クミカ工業(愛知県一宮市)は3月下旬より、デザインや機能性に優れたヘルメット「dolphin(ドルフィン)」を販売している。頭囲はMサイズが約56センチ、Lサイズが約60センチ。重量は460グラム。価格は4950円。

10月1日の条例改正により愛知県で自転車用ヘルメットの着用が努力義務になったのを受け、名鉄一宮百貨店で期間限定ポップアップショップを開催している。

警視庁交通局の発表によると、2020年の自動車事故の致死率は、ヘルメット着用者に比べヘルメット未着用者が約3倍となっている。全国の自治体では自転車用ヘルメット着用の条例改正を進めており、愛知県でも10月1日に大人も子どももヘルメットの着用が努力義務化された。

dolphinは、「ティーンがかぶりたくなるヘルメットとは?」の問いから誕生したヘルメット。通学だけでなく休日の外出時にも使えるよう、シンプルでベーシックなデザイン、カラーが特徴となっている。

これまでホワイトやブラックが主流だったスクールヘルメットに、ブラウンとネイビーもラインアップ。マットな質感がブレザーやジャケットにもなじむスタイリングとした。

髪が崩れない髪が崩れない

機能面での最大の特徴は、後頭部にある「ヘアポケット」。意匠登録にも出願中の結んだ髪やセットした髪がくずれることを防ぐ形状を採用した。

幅を調整する「ワンタッチアジャスター」は、頭のフィット感に合わせてワンタッチで簡単に調整が可能。「エアベンチレータ」を前後に設けることにより、走行中に風が抜ける構造となっている。

毎日の通学にも耐えられるよう、硬いAES樹脂のハードシェルと内側の発泡体ライナーの二重構造を採用した。安全規格はSGマークを取得。国内自社工場で一貫生産しているという。(2021年10月02日 ITビジネス)


たしかに、ヘルメットをかぶりたくないのは、髪型が乱れるのが一番の理由という調査を見たことがあります。学生・生徒なら気になる年頃でしょう。その点に配慮するのは、ヘルメットの着用を促す上で、一定の効果が見込める可能性はありそうです。

よくある学生用の白くて格好の悪いヘルメットより、色や通気性の点で優位ではあると思います。ヘアポケットは工夫だと思いますが、ポニーテールばかりとは限りません。女子生徒が一番気にするのは前髪という調査もあります。そう考えると、やはり効果は限定的かも知れません。


自転車通学時の事故数は減少するも、全体の2割が加害事故に

2割が加害事故自転車の安全利用促進委員会は、2020年の全国中高生の通学時における自転車事故に関する調査結果を発表した。

コロナ禍により、自転車利用者の約3割が乗車の機会が増えたというデータがあるが、2020年の事故件数は2019年と比較して15.9%減少している。中高生の間でも、中学生19.8%・高校生19.5%と、約2割減っている。

登校日数の減少が原因と考えられるが、2014年以降は例外の年はあるものの全体的に右肩下がりの傾向があり、改善されつつあることが分かった。

一方で、都道府県別に見ると約2割の地域で増加傾向が見て取れる。中学生では香川、群馬、徳島が、高校生は群馬、静岡、宮崎がワースト3となった。なお、高校生のワースト3は2019年よりも事故件数は減っているものの、ランキングに変動はなく群馬県が7年連続ワースト1位だった。

事故の一当率(加害者になる率)についての調査では、中学生20.3%、高校生19.3%で、約2割が加害者だったことが分かった。2019年比では全体的にわずかに減少しているが、増加した地域は半数近く(中学生22都道府県、高校生29都道府県)に及んでおり、地域ごとで大きな差があることが見受けられる。特に兵庫は40.2%という結果で、約2.5人に1人が加害者だったという。

今回の調査により、2020年は自転車事故の件数は大きく減少したが、一部の都道府県では増加していることが判明した。さらに、一当率も増えた地域も多いことも明らかになっている。全事故のうち歩行者との接触事故の割合が1975年以来最大の3.9%に増えたこと、一当率が例年の平均15%台から初めて2割を超えたこと、自転車側の法令違反の割合が65%と高止まりしていることを背景として挙げている。

大きな事故の約1/3は車体に原因があったというデータもあるそうだ。交通ルールや乗車時のマナーの再確認に加えて、車体の安全性チェックも忘れずに行なう必要があるだろう。特に通学用の自転車は使用頻度も高く期間も長いため、耐久性や強度などの安全基準をクリアした「BAAマーク」のある車体を選んでおきたい。

そして、しっかりと自転車保険の加入や見直しも必要だろう。事故に遭う被害者になるのは避けたいが、一方で加害者になる可能性もある。自転車と歩行者との事故割合が年を追うごとに高くなっている調査結果もある。(10/1 ヤフーニュース)


子どもが事故に遭うのも心配ですが、加害者になる可能性も軽視出来ません。結果として殺人者になってしまえば、その影響は大きいですし、多額の賠償責任も課せられでしょう。交通ルール厳守や車体の問題もありますが、やはり親は、賠償責任保険に入っておくべきだと思います。


知らない人も多い? 自転車の交通ルール

自転車の交通ルール新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増えるなか、近所への買物などに自転車を利用する機会も多くなっています。けれど意外と知られていないのが、「自転車の交通ルール」です。

自転車関連事故の件数自体は減少傾向にありますが、全交通事故に占める構成比は2016年以降増加傾向にあります。これに対して政府の中央交通安全対策会議は「自転車安全利用五則」を定め、安全な道路通行ルールの徹底を呼びかけています。

秋に増える交通事故、薄暮の時間帯に注意

警察庁のまとめによると、交通死亡事故が起こりやすい時間帯は17〜19時台が突出しており、とくに日没前後の「薄暮時間帯」が昼間の約4倍と、最も多くなっているといいます。

また、薄暮時間帯の死亡事故は例年7月以降に増加し、10〜12月の秋から初冬にかけてが最も多くなっています。秋の夕暮れ時の自転車は周りから見えにくいこともあり、とくに注意が必要です。それでは「自転車安全利用五則」について、具体的に確認していきましょう。

(1) 自転車は、車道が原則、歩道は例外

道路交通法上、自転車は「車両」と位置付けられていますので、歩道と車道の区別があるところでは車道を通行するのが原則です。ウェザーニュースで「自転車はどちらを走るのが正解?」というアンケート調査を実施したところ、95%が「車道」と回答しました。ほとんどの人が自転車の交通ルールを理解していることが分かります。

ところが、内閣府調査(2010年度)によると、自転車運転者の72.6%が歩道を通行しているというのです。つまり、自転車を利用する人の多くは、ルールを理解していながらもあえて歩道を走っているということになります。

自転車が歩道を通行できる「例外」を考えても、通行するべき場所が守られていないケースが多いことがうかがえます。例外として自転車が歩道を通行できるのは、主に次のような場合です。

自転車の交通ルール(1)道路標識や道路標示で指定された場合
(2)運転者が13歳未満の子ども、70歳以上の高齢者、身体の不自由な人の場合
(3)車道や交通の状況からみてもやむを得ない場合(道路工事、連続駐車などで車道の左側部分が通行困難な場合/著しく自動車などの交通量が多く車道の幅が狭いなどのため、接触事故の危険がある場合など)

また、自転車道が設けられている道路では「やむを得ない場合」を除き、自転車道を通行しなければなりません。

(2) 車道は左側を通行(以下一部省略)
(3)歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
(4)安全ルールを守る
(5)子どもはヘルメットを着用

「自転車安全利用五則」には含まれていませんが、次のような運転の仕方も厳禁です。

・スマートフォン・携帯電話を使いながらの運転(以下一部省略)
・傘さし運転
・イヤホンやヘッドホンで音楽などを聴きながらの運転

「自転車安全利用五則」を守らなかった場合、運転者には罰金や懲役刑が科されます。自転車は手軽な乗り物とみなされがちですが、ひとたび事故を起こせば自分はもちろん相手に対して重大な過失を犯すことになります。
そのことを忘れず、秋の夕暮れ時の運転には十分な安全・安心を心がけましょう。(2021/10/03 ウェザーニューズ)


これもニュースではありませんが、自転車事故に対する啓発記事が載っていました。ここで注目したのは、95%が自転車は「車道」と回答し、ほとんどの人が自転車の交通ルールを理解している一方で、自転車運転者の72.6%が歩道を通行しているという部分です。

少し前までは、自転車は歩道走行だと思っている人が圧倒的に多いという調査をよく見ていたので、意外感があります。それだけ、自転車は車道だと知った人が増えたのでしょうか。それにしても95%が理解しているとは、個人的には思えません。

73%の人が歩道走行する中で、傍若無人で我が物顔で走行するような人も多いですし、例外的に歩道を通行させてもらっている、本来は歩道は歩行者優先だと意識している人が多いようには見えません。つまり、車道走行が原則と知っていても、危険な歩道走行する人が多いのが現実です。

知っていても、安全にはなっていません。歩行者と衝突する事故が絶えませんし、車道でも、危険にも関わらず平気で右側通行するような人はいくらでもいます。すなわち、交通ルールの表面的な認知では足りません。ルールの遵守が必要な理由まで理解させることで、自転車通行の秩序を構築する必要があると思います。


被害者「腹立たしさ抑えきれない」自転車バッテリー盗難の実態…去年より約3.7倍増( ↓ 動画参照)



コロナ禍で電動アシスト自転車の人気が高まる中、バッテリーの盗難被害が相次いでいます。その実態とは…。

窃盗の罪で逮捕・起訴されたのは、大阪府八尾市の会社員・森誠被告(49)です。起訴状などによりますと、森被告は今年7月に八尾市内の駐輪場で電動アシスト自転車のバッテリー1個を盗んだ罪に問われています。森被告は、入浴施設など駐輪時間が長くなる場所を狙って犯行に及んでいたということです。

森被告が逮捕・起訴された事件とは別の現場で撮影された防犯カメラの映像。映像には森被告がタバコを吸いながら駐輪場で自転車を物色し、電動アシスト自転車に近づいて、わずか30秒ほどの間にバッテリーがなくなる様子が捉えられていました。

警察の取り調べに対して、森被告は「簡単に盗めて夢中になった」と話しているということです。電動アシスト自転車のバッテリー盗難は、大阪府内では今年1月〜8月までの間に284件発生していて、去年の同じ時期に比べて約3.7倍と大幅に増加しています。

大阪府内に住む50代の男性は、通勤に電動アシスト自転車を使っていましたが、今年7月の朝、バッテリーを盗まれたことに気づきました。

(盗難被害にあった男性)「鍵を差す部分が完全にない状態でした。(Qバッテリーも持っていかれていた?)持っていかれていました」

男性はバッテリーを新たに取り付けましたが、修理費用は約5万円かかったといいます。

(盗難被害にあった男性)「通勤の手段も奪われてしまうということですので、腹立だしさが抑えきれない。同じことを自分がやられたらどう思うんやと」

自転車のバッテリーはその後、売りさばかれることが多く、八尾署が逮捕した森被告は、盗んだバッテリーをインターネットのオークションなどで1万円前後で販売していたとみられています。

警察や自転車販売店は、バッテリーの鍵以外にチェーンを巻き付ける「ダブルロック」をするなど対策の強化を呼びかけています。

(自転車店 店長)「バッテリー専用のロックというものが発売されていまして、バッテリーにつけることによって鍵が二重になりますので、盗難防止効果が上がると言われています。鍵をつけたりとか、家の中にバッテリーを外して保管していただくということがすごく大事になってきます」(2021/10/04 MBSニュース)


少し前にも取り上げましたが、各地で電動アシスト自転車のバッテリー盗難が急増しているようです。大阪府内では去年と比べて約3.7倍という大幅な増加です。記事にあるように、自転車そのものを盗むより簡単で効率的、換金しやすいという背景があるのでしょう。

記事にあるように、バッテリー専用のロックとか、チェーンを巻き付けるなどの対策を徹底するように広く啓発することも必要でしょう。このままでは、犯罪の増加に歯止めがかかりませんし、電動アシスト自転車利用者の利便性は失われる一方です。

おそらくバッテリーは、それほど頻繁に買い換えるものではないと思います。個人的に思うのは、電動アシスト自転車のメーカーは、交換用のバッテリーを格安、例えば千円くらいに思い切って大幅に安くしたらどうでしょう。新品で千円なら、中古ならせいぜい数百円、盗んでも割に合わない犯罪に出来ると思います。

他に流用できるものでもないので、格安にしても問題ないような気がします。それならば、自転車の本体価格に多少上乗せすることで、バッテリーの価格は安くしてしまえるのではないでしょうか。お客も盗難がなくなって喜びますし、盗品バッテリーの流通で新品が売れないくらいなら、考える余地があるのではないでしょうか。


ロンドン中心部で「時速24キロ制限」検討、自転車利用も促進

ロンドン英国のロンドン市は、市の中心部で時速15マイル(約24キロ)の速度制限の導入を目指している。この提案は、10月に開催される交通委員会で審議される予定で、交通事故や大気汚染の軽減を目的としている。

ロンドン中心部のシティを運営する自治体の「シティ・オブ・ロンドン・コーポレーション」の交通担当者は、交通大臣に速度制限の変更の許可を求めようとしている。

「この提案が認められれば、2022年末までに市全体で時速15マイルの速度制限を導入するための作業に着手することになる」と、担当者は述べている。

ここで言う市全体とは、「グレーター・ロンドン(大ロンドン)」ではなく、その中心部にある金融街のシティを含むエリアの「シティ・オブ・ロンドン」を指している。

この計画は10月5日に開催される交通委員会で議論される予定で、「交通戦略を通じて、2040年までに市の路上での死亡や重傷者をなくすこと」を目的としており、歩行者優先プログラムによって歩道を拡張し、「徒歩で移動する人々を優先する」ことを目指している。

また、自転車の利用を促進するために、テムズ川の堤防の自転車専用道路につながるサイクルネットワークの拡大も予定されている。

ロンドンの金融街では、2019年にも時速15マイルの制限速度を導入する計画が提案されたが、その際は立ち消えになっていた。当時の提案書では、自転車も速度制限の対象になるとされていた。

しかし、1984年の道路交通規制法によると、制限速度の対象となるのは自動車のみで、自転車については書かれていない。(2021/10/02 フォーブス)


以前から、ロンドンはロードプライシングなどで、市内中心部へのクルマの流入を減らそうとしてきました。さらに速度制限でクルマの利便性を減らし、利用を削減しようとしているようです。環境面だけでなく、交通事故を減少させ、自転車に乗りやすくするものでもあります。

時速24キロとは思い切った制限のように感じますが、そもそも中心部は渋滞が多く、一部スピードが出せてもすぐ減速です。実際の平均速度はさらに低いと思われます。クルマの利便性よりも人間の生命を優先するという真っ当な考え方からすれば、理にかなった政策と言えるでしょう。今後の動向が注目されます。




◇ 日々の雑感 ◇

感染症の専門家は科学者として感染者激減の事実を受け入れるべきです。人々の緩みを心配して、未だに人流を減らして経済を抑えようとするのは疑問です。少なくとも季節性があるのは明らかです。冬のインフルエンザ流行が終わった時期にまだ危険とは言わないでしょう。科学者なのに変に恣意的なことを言うべきではありません。

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