October 20, 2021

誰もが欲しがるとは限らない

発明は必要の母などと言います。


自転車に乗っていて、こういうモノがほしいとか、こういう不便・不満を解消するものはないものか、と考えることもあるでしょう。それが売っていない場合、自分で作ろうと考える人たちがいます。発明とまではいかなくても、独自の工夫を盛り込むなどして、不便や不満を解消しようとするわけです。

ただ、当然のことながら、誰かにとってのニーズが、必ずしも万人のニーズとは限りません。今まで製品として存在していないなら、なおさらでしょう。自分の欲しいものを他人が欲しいと思うか、売れるかどうかは、実際に世に問うてみるしかありません。

近年はクラウドファンディングが一般的になったため、個人や小さなスタートアップでも、ニーズを探ることが簡単になりました。あるいは、作ってみて、売れるかどうかをネット販売で試すことも出来ます。既存の流通網に乗せるのは簡単ではありませんが、ネットなら比較的少額の資金でも可能です。

自転車関連のグッズ、アクセサリも次々と新しいアイディアが登場します。誰もが欲しくなるようなものは少ないですが、意外にニーズがあるのだなとか、こういうものを欲しがる人がいるのか、などの感想を持つものもあります。自分には無い発想、自分とは違うニーズに気づくのも興味深いものがあります。

一般的に、スポーツバイクではあまり荷物を運べません。荷台とか前カゴなどを取り付ければ積載能力は上がりますが、いつも使うわけではない場合は邪魔です。“JACK the Bike Rack”は、必要な時にだけ、簡単に取り付けることができる自転車用ラックです。

JACK The Bike RackJACK The Bike Rack

JACK The Bike RackJACK The Bike Rack

フラットハンドルでも、ドロップハンドルでも、ほぼ全てのタイプの自転車に取り付けることが出来、カバンなどの荷物を安定して運べるようになります。クラウドファンディングサイトでは、まだ12日ほどを残して、2432人から目標の32倍の金額を集めており、これを便利と感じた人は多いようです。( ↓ 動画参照)

JACK The Bike RackJACK The Bike Rack



個人的には、リュックやメッセンジャーバッグのような、担げるタイプのカバンにすれば、必ずしもラックを装着する必要はないと思います。ただ、夏などは背中に汗をかきますし、このくらいシンプルで、目障りにならないフロントラックがあれば使いたいという人も多いのでしょう。

PersonomicPersonomic

PersonomicPersonomic

ペダルをビンディングペダルにしたり、サドルを自分に合うものに換える人は多いと思いますが、ハンドルのグリップを交換する人はそれほど多くないでしょう。こちらは、“Personomic”は、スタートアップの製品で、正確にその人の手にフィットするように制作される、カスタムメイドのシリコン製グリップです。( ↓ 動画参照)

PersonomicPersonomic



サイクリストの中には、手の痺れに悩む人がいます。原因はいろいろですが、例えば手根管症候群などの疾病があります。本人でないとわかりませんが、そのような人にとっては、まさにグリップの形は重要な要素なのでしょう。素材や人間工学的にも配慮され、28日を残して636人から10倍近い支持を集めています。

Coworking5Coworking5

Coworking5Coworking5

チェーンやタイヤなどのトラブルはいつでも起こりえます。そのため、工具などを携行する人は多いでしょう。特にマウンテンバイクでダウンヒルなどのハードな走行をする場合、その必要性は増します。しかし、あまり重いもの、かさばるものは携行したくありません。( ↓ 動画参照)

Coworking5Coworking5





理想の工具を追求する人は多いですが、こちら、“Daysaver Coworking5”は、5つのツールが一体となっていてコンパクトに収納でき、わずか30グラムという軽さです。マグネット式で簡単にまとまるようになっています。こちらは現時点で609人から目標金額の3.6倍を集める人気ぶりです。

boitierboitier

boitierboitier

室内でエアロバイクをこぐという人もあるでしょう。でも、その中にはダイエットをしていることを知られたくない人もいます。こちら、“boitier” は、来客があってもすぐエアロバイクを隠すことが出来る家具です。ペロトンなどのエアロバイクをセットすることが可能です。降りればスライドさせ、素早く収納することが可能です。( ↓ 動画参照)



個人的には自転車を室内保管しているので、部屋の中に自転車があっても違和感がありません。でも、中にはエアロバイクでも目障りという人がいるのでしょう。カバーをかけるくらいならともかく、隠したい、素早く収納したいと望む人がいるとは考えていませんでした。

Laser CubeLaser Cube

Laser CubeLaser Cube

こちらは、“Laser Cube”は、ポータブルでワイヤレスなレーザー光照射装置です。レーザー光線で、建物の外壁などに絵を描いたりできます。これを自転車に搭載するというアイディアを思いつきました。いわば自転車用のヘッドアップディスプレイとして利用しようというのです。( ↓ 動画参照)





自転車に乗りながら、手元のスマホを注視するのは危険ですし、小さな画面だと確認しづらいということがあるでしょう。これを使えば、例えばナビの案内画面を前方の道路にレーサー光で表示することが出来ます。便利なのか邪魔か判断は分かれると思いますが、いろいろなことを考える人がいるものです。

◇ ◇ ◇

個人的には必要ない、あまり欲しいと思わないものも多いですが、サイクリストのニーズはさまざまと言えるでしょう。これはニッチ、マイナーかと思えば、多くの資金調達に成功するものもあります。自転車用のグッズは、これからも続々と登場してくると思いますが、そんな中からヒット商品も生まれてくるに違いありません。








◇ 日々の雑感 ◇

阿蘇山が噴火しました。パンデミックに加え地震、台風、水害、噴火、つくづく日本は災害の多い国だと感じます。

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