November 25, 2021

そのまま乗り続ける人も多い

この1年半で生活が変わった人は多いでしょう。


コロナのパンデミックで、世界の都市でロックダウンが行われました。人々は自宅にいることを余儀なくされ、仕事もテレワークになった人が多いと思います。テレワーク自体は以前からあったわけですが、コロナ禍をきっかけにして、世界的に拡大しました。

家にいる時間が大きく増えたため、フードデリバリーの利用が増えたり、いわゆる巣ごもり消費が増えたのも世界的な傾向です。外出しないことで運動不足になりますが、フィットネスジムなどの利用は敬遠され、その代わりに、自宅で自転車やエアロバイクをこぐ人も増えたようです。( ↓ 動画参照)



コロナ前から、アメリカなどでは“Peloton”でのオンラインフィットネスがブレイクしていましたが、コロナ禍で加速しました。ロックダウン中は、外で一緒に自転車で走行したり、レースイベントなどに参加できないため、“Zwift”を使ってオンラインでの仮想レースを楽しむ人も増えました。( ↓ 動画参照)



コロナの感染リスクを避けるため、公共交通機関が敬遠され、通勤などに自転車を使う人が世界的に増えた一方で、エアロバイクなどを使って、室内でペダリングをする人も増えました。これに伴い、エアロバイク市場が拡大し、新製品も続々登場しています。

RizerRizer

こちら、Elite 社の、“Rizer”は、“Zwift”を使って仮想の走行やレースを楽しめる製品ですが、仮想のコースのアップダウンに応じて車体が傾斜します。登り坂だと前方が持ち上がり、本当に坂を上っているような角度になります。よりリアルさが増すのは間違いありません。( ↓ 動画参照)





傾斜は、20%の上りと10%の下りに対応します。“Zwift”以外でも傾斜が織り込まれているアプリと互換性があります。ヒルクライムなのに、車体が平行ではリアリティがありません。バーチャル走行を楽しむだけでなく、室内トレーニングのモチベーションもアップしそうです。

TiltBikeTiltBike

前後があるなら、左右もあります。こちら、Muoverti 社の、“TiltBike”は、左右に車体を傾けることが出来ます。今までのものだと、動作としては直線的走行だけだったわけですが、これだとカーブをより自然に車体を傾けて曲がることになります。( ↓ 動画参照)



バーチャルなコースでカーブする場合、車体を傾けると、その動きがフィードバックされ画像に反映します。本当にカーブを曲がっているような感覚になるわけです。いわゆる立ち漕ぎのダンシングも出来ます。これまでにも似た製品はありましたが、よりリアルに近づけているようです。

The-OThe-O

室内ライディングをリアルにする方向ばかりではありません。使わない時、部屋の中に溶け込んで目ざわりにならない、インテリア性を重視する人もいます。こちらのエアロバイクは省スペースなだけでなく、見ただけではエアロバイクと気づきません。( ↓ 動画参照)



使わない時には上に植木鉢などを置いておくことが出来、使う時にどかして、イスに座った形でペダリングが出来るという製品です。部屋の中に自転車、あるいはエアロバイクがあることに違和感を持つ人もいると思いますので、これならば許容できるでしょう。

FUORIPISTAFUORIPISTA

ShardShard

エアロバイクとして機能する一方で、インテリア性を重視する製品はいろいろ開発されています。まだコンセプトデザインのものもありますが、エアロバイクは使いたいけれど、部屋はオシャレにしておきたいという人も少なくないのでしょう。一定のニーズはあるようです。( ↓ 動画参照)

CICLOTTECICLOTTE



使わない時にはコンパクトに収納できて、場所をとらないという製品もあります。折りたたんで持ち運び、他の場所で使うにも便利です。自転車にも折りたたみ自転車がありますが、エアロバイクにも折りたたみがあってもいいでしょう。( ↓ 動画参照)

BreakawayBreakaway





LittleTikes 社は、なんと子供用のエアロバイク、“Pelican”を販売しています。親が室内でエアロバイクをこいでいれば、当然子どもは自分もやりたいと言うに違いありません。新しいタイプの子どものオモチャと言えそうですが、子どもに与えておきたい親もいるのでしょう。( ↓ 動画参照)

PELICANPELICAN





余談ですが、室内でのウイリー練習用にオリジナルの装置を作ってしまった人もいます。( ↓ 動画参照)

Indoor WheelieIndoor Wheelie



コロナによるロックダウンが終わり、感染のリスクへの懸念が小さくなっても、世界的には、通勤などに引き続き自転車を使う人が少なくありません。その楽しさや、運動不足を解消し健康増進にも寄与するなど、自転車の有用性に気づいたり、自転車をやめる必要はないと感じた人も多いのでしょう。

室内でのペダリングも、最初は外出自粛に伴う運動不足解消だったり、フィットネスジムに行く代わりだったかも知れません。でも、その健康増進の効用を実感した人もいるでしょうし、オンラインのバーチャルサイクリングを楽しむことを止める必要もないわけで、今後も室内ペダリング用製品の市場は拡大していくのかも知れません。




◇ 日々の雑感 ◇

アメリカ国防総省がUFO担当部署を新設し、安全保障上の懸念を真剣に調査するそうです。今のところ宇宙人からの攻撃の兆候はないわけですが、もし超高速の飛行物体が中国の新技術だったら大変な騒動になりそうです。

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この記事へのコメント
cycleroadさん,こんばんは.

本格的なスポーツ自転車で最初から慣れない公道上へ出る前に,このような❝模擬自転車❞で乗り方の基本,要領を十分身に着けた上での方が違和感も少なくて安全かもしれませんね.

従来からある本物の自転車の前輪を外して固定する装置ではダンシングで車体を左右に振るような乗り方ができませんから,フレームにあらぬ力がかかって悪影響が出る可能性も考えられますが,本物でなくてもそういう乗り方も可能な器材なら価値はあるかも・・・・・・です.

勿論,実車でいつでもどこへでも気軽に走りに出れる環境の整備改善が進めばなお望ましいですが.
Posted by マイロネフ at November 26, 2021 22:29
マイロネフさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
シミュレーターのような使い方ですか。理屈としては考えられますが、なかなかそのために用意する人はいないでしょう。
ダンシングが出来ることで、より負荷をかけたトレーニングが可能になりそうです。いろいろな形でリアルさが増せば、少なくとも室内トレーニングのモチベーションアップには貢献するでしょうね。
Posted by cycleroad at November 28, 2021 15:49
 
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