朝晩はかなり冷え込むようになってきました。
生活の足“自転車”値上がり 背景に部品金属高騰 なぜ?
電気やガス、様々な食料品など、相次ぐ値上げのニュース。今、私たちの生活の足として活躍している自転車にも影響が出始めています。
自転車がズラリと並ぶ東京・渋谷の自転車販売店「あさひ千駄ヶ谷デプト」。スポーツタイプやキッズサイクルなど、こちらの店舗では様々な商品を取り扱っています。新型コロナの感染拡大以降、パーソナルな移動手段として注目が集まり、ブームとなっている自転車。
街の人:電車とかバスとかそういうの乗らない。(コロナを)うつしてもうつされても嫌だから。
帝国データバンクによると、去年の国内自転車販売額は、約2100億円と、過去最高を記録しています。
今年も売れ行きは好調ということですが、実は・・・。
あさひ千駄ヶ谷デプト 雁瀬雄太店長:車体の1割近く値段が上がっているものが結構多くて、ほとんどの自転車が1回値上げは入ってるんじゃないかなと思います。
いま、自転車業界を値上げの波が襲っているのです。2021年9月に値上げを発表した、自転車メーカー大手のブリヂストンサイクルは、理由について、「自社の努力だけでは価格維持が困難な状況となった」としています。なぜ自転車が値上がりしているのでしょうか?
TBS経済部 品田亮太記者:原因は、自転車の部品などに使われる、アルミニウムなど原材料の価格高騰です。
新型コロナの影響で大手メーカーが減産を行い、アルミニウム自体の生産量が落ちていましたが、感染拡大が収まったことから、アルミニウムの需要が急激に高まりました。さらに、アフリカなど供給国の政情不安もあり、いま、アルミニウムの価格は歴史的な高水準で推移しているのです。
あさひ千駄ヶ谷デプト 雁瀬雄太店長:やっぱり消費の部分に影響はするかなと思いますので、ちょっと痛いかな。
街の人:「あ、高いんだ今」って(思った)。何年かぶりに買いに行ったので。
食料品等が相次いで値上がりしている今、このままアルミニウムの価格高騰が続くと、自動車や生活雑貨なども値上がりする可能性があります。
TBS経済部 品田亮太記者:円安も進んでいるため、輸入コストも上がります。それによって価格に影響するのです。
専門家からは、「アルミ高は来年まで続くのではないか」という声もあります。(11/25 TBSニュース)
電動アシスト自転車を買わずに月額レンタルできるサービス
スマイルケアは、電動アシスト自転車のレンタルサービス「スマイルサイクル」を開始した。料金は4,400円〜/月。対応エリアは大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県の2府4県。
電動アシスト自転車では子乗せモデルが人気だが、高額のため限られた期間の利用となると購入をためらう人も多いという。そんな状況を考慮し、福祉用具のレンタル事業でのノウハウを活かしてサービスを開始した。
パナソニック「ビビ・DX」と「JETTER(ジェッター)」のレンタルが可能。月額料金は順に4,400円、6,600円。でビビ・DXにはチャイルドシート付モデル(5,500円)も用意されている。
レンタル開始時のスタッフによる自宅配送に加えて、使い方のレクチャーやバッテリー交換、保険や修理に無料で対応するなど、初めての人でも利用しやすいサービスとなっている。(2021年10月16日 家電ウォッチ)
放置自転車を職人技で再生、高くても1万900円 販売会に客の行列
駅周辺などに放置されている自転車たち。撤去する自治体にとっては悩みの種だが、そんな自転車を有効活用しようという取り組みが全国で広がる。
国内で撤去される自転車は年間100万台超あり、うち20万台以上がさまざまな形でリサイクルされている。東京都港区では、撤去された自転車を「職人」の技でよみがえらせた放置自転車のリサイクル販売が、ひそかな人気となっている。
11月中旬の日曜朝。港区元麻布の閑静な住宅街の一角にある港区シルバー人材センターの作業所に、60人が列を作っていた。お目当ては、この作業所でリサイクルされた自転車だ。
「分からないことがあれば何でも聞いて下さい」「返品、交換は不可です。ご注意ください!」。ぴかぴかに磨き上げられた自転車40台が並ぶ会場に、冨田誠二さん(80)の張りのある声が響き渡った。自転車を見比べて即決する人もいれば、サドルにまたがったり車体を持ち上げたりして考え込む人も。約1時間の「販売会」は慌ただしく終わった。
港区シルバー人材センターの主催で2001年10月から続いている放置自転車の販売会。販売されているのは、港区内で撤去されたものだ。区は、駅周辺などに「放置禁止区域」を設定しており、一定時間止めたままの自転車を撤去し、区内の一時保管所に運ぶ。撤去・保管の告示後30日経っても持ち主が現れない場合、区が処分できる。
冨田さんは同センターの「自転車リサイクル事業」のリーダー。元々は車の整備士で退職を控えた59歳の時、同センターでこの事業の計画を知らされ、「自分の技術を生かせる」と定年前に転身した。リサイクルの流れはこうだ。(後略 2021年11月26日 朝日新聞)
自転車の点検はしないが、保険には…加入急増、背景に事故の高額賠償
コロナ禍でニーズが高まる自転車について、大半の人が点検や整備をする習慣がないとの調査結果が公表された。自転車が絡む事故は近年増えており、万が一に備える保険への加入は急伸。ただ、全国の自治体では加入率に地域差があるのが実情だ。
東京都世田谷区の女性(42)は、点検不足の自転車で痛い目にあったことがある。
休日、駅に向かっている時だった。立ちこぎをしようと踏み込んだ瞬間。チェーンが外れ、かかとを地面に打ちつけた。足首の靱帯(じんたい)を損傷し、しばらく靴を履けず、治るのに半年かかった。自転車は10年間使っていたが、手入れといえば、きしむときに油をさしていた程度で、店で点検したことはなかった。「怖くて未点検の自転車には乗れない」と今は思う。
自転車が絡む事故は近年増えている。警察庁のデータによると、2020年の単独事故は前年より1割多い2958件。整備不良が関係する事故も相次ぐ。
それでも点検、整備への世間の意識は低い。au損害保険が今年6、7月に自転車利用者1千人に聞き、8月に公表したアンケートによると、乗車前点検について「ほとんどしない」「全くしない」と回答したのが合わせて86・9%。故障や不具合が原因の事故に遭ったり、遭いそうになったりした人も19・5%いた。店での点検は「していない」が60・9%だった。
点検意識の低さと裏腹に、自転車のニーズはコロナ禍で高まっている。
同社が昨夏、自転車通勤をする500人に尋ねた調査では、感染流行後に始めた人が23%で、ほとんどが「公共交通機関での通勤を避けるため」。流行後に会社から推奨された人も3割に上った。
業界は活況で、自転車店「サイクルベースあさひ」を全国展開するあさひ(大阪市)は、21年2月期決算の純利益が過去最高で、前年同期比84・4%増。「密」を避けるための公共交通機関からの「乗り換え」や、「巣ごもりによる運動不足の解消ニーズ」(担当者)が後押ししたという。シェア自転車を東京都心などで展開するドコモ・バイクシェアの会員数は6月時点で、前年比4割増の約110万人となった。
保険加入が急伸、でも地域差も
こうした中、急伸するのが「自転車保険」だ。大手の損保ジャパンでは21年の販売が8月末時点で、流行前(19年)の同時期の約2倍に。背景には、近年1億円などの高額賠償事故が相次ぎ、リスクへの理解が広がったことに加え、加入を促す国や自治体の取り組みがあるようだ。
高額賠償事故を機に、15年に兵庫県が加入義務化の条例を設け、全国に波及。19年に国土交通省が条例のひな型をつくったことも後押しし、今年4月時点、義務づけ条例が22都府県、努力義務の条例が10道県で制定されている。
au損保の今年1月の調査では、加入率が最も高い京都府(73・1%)には条例があり、最低の島根県(35・1%)にはなかった。事故のリスクは地域に関わらずあり、自転車側が無保険で賠償能力も乏しければ、被害者が守られない。そうならぬよう同省は、地域差を是正すべく未制定の自治体への働きかけや、販売店への協力要請を強める方針で、ある省関係者は「むき出しの格好で乗り、スピードも出るのに、保険や点検の意識がこれまで低かったのがそもそもおかしかった」と話す。(後略 2021年10月17日 朝日新聞)
マンションに自転車店が駆けつけて、1日26万円も売れている理由
都市部のオフィス街に活気が戻りつつある。道路を見ると、たくさんのクルマが走っていて、カフェでは多くの人がコーヒーを楽しんでいて、終電で帰る人の姿もよく目にするようになった。コロナ前の日常が戻りつつあるわけだが、筆者が気になっていることが1つある。キッチンカーだ。
「あー、そーいえば、オフィス街にも増えてきたなあ。ランチの時間帯になると、行列ができているところもあるし」と思われたかもしれない。ハンバーガー、カレー、ピザなどを販売しているクルマがたくさん並んでいるわけだが、そんな中で「自転車の修理・点検」を掲げるところが目についたのだ。運営しているのは、中古の電動自転車をECサイトで販売している「e-charity(イーチャリティ)」だ。
大変失礼ながら「クルマでわざわざ来ているけれど、自転車の修理を頼む人っているの? 困ったら近所の自転車店に行くでしょ」と思ったわけだが、キッチンカーのマッチングシステムを提供しているMellow(メロウ)の仕組みを使って、今年の5月に始めたところ、想定以上のお客がやって来た。「ウチの自転車を修理して」「油をさしてもらえませんか?」といった声が多く、1日の売り上げが26万円を超えた日も。「損益分岐点は3万5000円」(担当者)ということなので、大幅に上回っているのだ。
それにしても、なぜ自転車の修理・点検に人が集まっているのだろうか。その謎を解く前に、イーチャリティ社がなぜクルマを使って、営業をすることになったのかも気になっている。先ほど紹介したように、同社の本業はECサイトでの中古電動自転車の販売である。
移動営業を手掛けるようになったきっかけを、同社の今西一樹さんに聞いたところ「自転車を購入しても、その後、メンテナンスが必要になりますよね。
パンクをすれば修復しなければいけませんし、不具合が生じればそこを修理しなければいけません。以前、お客さんから電話がかかってきたら、クルマでかけつけて修理をしていたんですよね。
しかし、連絡がくるまで待機しなければいけませんし、移動の交通費もかかってしまいますし、ビジネス的には厳しいものがありました」と振り返る。
しかし、多くの人と接していく中で、「自転車を修理してほしい」といったニーズがあることは分かってきた。そこで神戸のとある商業施設にクルマで駆けつけて、修理・点検を行ってみることに。同社にとって初めての試みなので、お客がどのくらいやって来るのかよく分からないし、どのような依頼があるのかもよく分からない。分からないことだらけの中でスタートしたところ、予想以上に依頼があったのだ。
有明のマンションで営業したところ
その結果を受け、首都圏でも同じことをやってみることに。世田谷区の馬事公苑で始めたところ、フラリと立ち寄るお客もちらほら。認知度を高めて多くの人に来てもらうために、タイヤの空気入れ、ブレーキのチェック、油さしの3つを無料にしたところ、少しずつ依頼が増えていった。
その後、有明にある大型マンションでも出店したところ、意外なニーズがあることが分かってきたのだ。「点検」である。個人的な話になるが、筆者は自分の自転車を点検してもらったことがない。自転車店に足を運ぶことといえば、タイヤの空気を入れに行ったり、パンクをしたら修理に行ったり。だいたいそのくらいの理由でしか行かないのだが、マンションの住民は修理だけでなく、点検を依頼するケースが目立ったのだ。
マンションは海に近いところに建っているので、「自転車がサビるのかな。だから点検してもらう人が多いのかも」と思っていたが、どうやらそれだけではないらしい。理由を尋ねたところ「マンションの近くに自転車店がないんですよね。遠くの店で購入したものの、その後メンテナンスをしていない人が多かったんです」(今西さん)
自転車が壊れて修理をするとなった場合、数キロ先の店まで運ばなければいけない。実際、持ち込んだものの、「ウチでは修理を受け付けていなくて」と断られたケースも。
受け付けてくれたものの、「できあがりは、明日ですね」と言われるケースもあった。となると、帰りは歩いて、翌日も歩いて取りに行かなければいけない。そうなっては大変なので、事前に点検を依頼する人もいるそうだ。
その昔、たくさんの人が住んでいる街には、家の近所に自転車店があった。しかし、店主の高齢化や後継者不足だったり、大型チェーン店が増えてきたり。こうした背景もあって、閉店するところが増えているようだ。「自転車の病院」がまとめたデータによると、2009年に自転車店は1万9479あったが、17年には1万4758に。
家の近所に自転車店がない――。このことに不満を感じている人は多かったようで、イーチャリティ社がマンションに駆けつけて修理・点検を行ったところ、「ワタシもワタシも」「ウチもウチも」といった感じで、多くの人から依頼があったのだ。(後略 2021年11月27日 ITmedia)
京都市で電動アシスト自転車シェア「LUUP」開始
電動キックボードなどのシェアサービス「LUUP」を展開するLuupは、11月26日より京都市で小型電動アシスト自転車のシェアサービスを開始した。
京都市内21カ所にサイクルポートを展開。自転車は京都市内全域で利用でき、料金は初乗り10分110円、以降16.5円/分。利用には、アプリをインストールしクレジットカード情報の登録が必要。
京都駅、二条駅、三条駅、出町柳駅など、JR西日本と京阪電鉄の協力により、主要な駅へのポート導入が実現した。そのほか、四条烏丸や岡崎公園付近にもポートを設置している。ポートの位置はアプリのマップ画面またはWebサイトより確認できる。今後もポートの増設や利用可能台数の追加を進める。
同社は、京都府内では宇治市で電動キックボードのシェアサービスを10月より展開している。京都市でのサービス展開を通じ、観光シーズン中の公共交通機関の混雑や、南北の移動に比べ東西の移動が不便である点など、移動に関する課題の解決に寄与したいとする。(2021年11月26日 Impress Watch)
自転車で「スワイチ」 3観光協会が連携企画
諏訪湖一周を「スワイチ」と呼びます―。諏訪湖周2市1町の観光協会が連携し、諏訪湖一周を通じて諏訪湖の魅力を体感、発信する企画を始めた。第一弾は15日から、自転車で楽しむ「スワイチ」。湖周に指定された3カ所で写真を撮影し、3市町にある観光案内所に見せると認定証や缶バッジがもらえる。地域住民の参加を呼び掛けている。
岡谷市観光協会(薩摩建会長)と下諏訪観光協会(宮坂徹会長)、諏訪観光協会(佐久秀幸会長)が連携して取り組む初企画。サイクリングロードの整備が進む諏訪湖周を巡る楽しさを地域住民に体験してもらい、観光客に発信してもらおうと、9月ごろから協議を進めていた。
「スワイチ」は湖を一周して楽しむ意味という。琵琶湖では「ビワイチ」、霞ケ浦では「カスイチ」と呼んで親しんていることにちなんだ。諏訪湖マラソンやトライアスロン、諏訪湖一周ウオーク、学校の競歩大会にとどまらず、より多くの地域住民に「スワイチ」の魅力を感じてもらう狙い。今後、走ることや歩くこと、ドライブなどでも実施を検討する。
第一弾は「諏訪湖一周サイクリング部」。自転車で諏訪湖を一周し、みずべ公園(下諏訪町)、釜口水門(岡谷市)、諏訪湖間欠泉センター(諏訪市)の3カ所で写真を撮影する。ゴールはJR上諏訪駅、下諏訪駅、岡谷駅内にある観光案内所で、いずれかの案内所に写真を見せると「チャレンジ成功」の認定証と「スワイチ」の缶バッジがもらえる。
諏訪湖周は約16キロ。自転車だと小学生未満の親子連れは3〜4時間、大人は1〜2時間ほどで「スワイチ」できる。快晴の15日、初めて諏訪湖周を走った高木幸男さん(69)=塩尻市=は「諏訪湖は本当に気持ちがいい。サイクリングロードが完成したらまた来たい」と話していた。
3協会では「諏訪湖を誇りに思い、発信していただく機会になれば」とし、SNSで諏訪湖周の魅力を発信する際は「#スワイチ」の利用を呼び掛けている。(2021年10月16日 長野日報)
自転車ナビタイムにスタンプラリー機能が追加 「ラファ東京スタンプライド」開催中
自転車専用ナビゲーションアプリ「自転車ナビタイム」にスタンプラリー機能が追加された。この機能の連携第一弾として、2021年11月30日(火)まで「ラファ東京スタンプライド」が行われている。
スタンプラリー機能を使えば、自治体や自転車関連企業などは、自転車ナビタイムを活用してスタンプラリーイベントを開催することができる。スタンプラリーに必要な基本的な機能をデジタルで利用できることに加え、自転車専用ナビゲーション、イベントの訴求、データ分析までをワンストップで提供する。スタンプラリーの参加者は、各自のスマートフォンで手軽に参加することができる。
ラファ東京スタンプライド
丸子橋、岩淵水門など、東京、神奈川、千葉のサイクリストに人気の13か所のスポットを巡ってポイントを集めるスタンプラリー。参加者全員にラファ東京ステッカーがプレゼントされる。また、6ポイント以上獲得すると、ラファオリジナルグッズなどが抽選で当たる。どのスポットで何ポイント獲得できるのかはアプリのスポット一覧から確認できる。(2021.11.05 サイクルスポーツ)
これぞeスポーツ! 自転車をこいで対戦する「Spirit Overflow」
運動不足解消のために、室内で自転車をこぐことができるサイクルトレーナーを買ったのはいいけれど、最近は使わなくなってホコリをかぶっている……なんて人はいないだろうか。
そんなアナタにぜひ試してほしいのが、サイクルトレーナーを使って遊べる「Spirit Overflow」というオンライン対戦ゲーム。パソコンのゲームプラットフォーム「Steam」で公開されており、現在はアーリーアクセス(ベータ版)ということもあって誰でも無料でダウンロードできる。対応OSはWindows。筆者もさっそくプレーしてみた。
Spirit Overflowに必要な機材と準備
「Spirit Overflow」は、ホバーバイク的な未来型の乗り物を操ってオンライン対戦する3Dゲーム。一般的なゲームは操作にキーボードやマウス、ゲームパッドを使用するのに対し、このゲームはサイクルトレーナーを使うのが一番の特徴となっている。
2021年10月時点で公式に対応しているのは、Wahoo KICKRシリーズや、ELITE、Tacx(Garmin)などの一部のスマートサイクルトレーナー。自転車をこがないと画面内のキャラが走ってくれないので、なにはともあれスマートサイクルトレーナー(と自転車)がなければプレーできない。
準備が必要なのはもう1つある。AndroidスマートフォンかiPhoneのいずれかだ(タブレットは非対応)。専用アプリ「Kinix Controller」(App Store/Google Play)をインストールして、自転車のハンドルバーにスマホホルダーなどでまっすぐ固定できるようにしておく必要がある。
スマートフォンアプリは操舵と、後述するアイテムの使用、視点変更などに用いる。スマホを固定した状態で自転車のハンドルを切ることで、実際の舵角に応じて画面内で方向転換できるのだ。スマホホルダーはなくても遊ぶことはできるが、代わりに手で持ってプレーする形になり、ペダルを踏む力が削がれるので、あまりおすすめはできない。
必要な機材が揃ったら、パソコンとスマートフォンを同じ宅内ネットワークに接続した状態で、Spirit Overflowを起動し、言語(日本語も選べるが、表示が崩れるので英語がおすすめ)、接続先サーバー、アカウントなどの初期設定を行なう。その後、スマートフォンからKinix Controllerを起動してパソコンと連携させ、認識されるスマートサイクルトレーナーを選択すれば準備完了だ。
まとめると、プレーに必要なのは対応する「パソコン」と「スマートサイクルトレーナー(と自転車)」、そして「スマートフォン」の3つ。おそらくスマートサイクルトレーナーが一番の乗り越えるべき壁になるだろうけれど、オンライントレーニングソフトの「Zwift」などでバーチャルサイクリングをすでに楽しんでいる環境なら、ほとんどの場合はSpirit Overflowもそのまま遊べるはずだ。(後略 2021年11月3日 Impress Watch)