クルマやオートバイなどでもそうですが、買ってきたままのノーマルの状態には飽き足らず、自分だけの一台にしたいと考える人がいます。一部のパーツを交換したり、色を塗ったり、見た目を変えたりすることで、同じブランドの同じモデルでも、オリジナルな一台にするわけです。
一方、他の人の自転車と差別化するのが目的ではなく、何らかの理由や必要に応じて改造したり、オリジナルのパーツを取り付けたいと考える人もいます。他の人から見れば、必ずしもそれが必要と思えない場合も多いわけですが、その人にとっては満足するのでしょう。
自転車にウィンカーをつけたいと考える人は少なくないようです。市販の品を使う手もありますが、それでは不満があったりするのでしょう。自分で工夫してオリジナルなものを制作する人がいます。そこには、いろいろなこだわりがあるようです。
こちらは、自分の愛用のバックパックにLEDを取り付け、方向転換やブレーキをかけた時に、後続車に知らせるようにしました。ハンドル部分に操作装置をつけます。フレームに取り付けるなら有線でもいいですが、背負うバックパックをつなげたら不便です。ワイヤレスで操作できるようにしました。( ↓ 動画参照)
こちらの人は、バックパックではなく、専用のベストを制作しました。自転車本体に取り付けるパーツでは、どうしても小さくなり、視認性に劣ることになります。サインを大きくて目立つようにするためには、自分の身体を使って、面積をとる必要があると考えたわけです。( ↓ 動画参照)
ウィンカーを装着するにしても、市販のものでは、その操作性が気に入らなかった人もいます。自作で、音声制御によるウィンカーを制作しました。電源を入れたり切ったりするのも音声コマンドで制御できます。いちいち指でスイッチを操作しないで済むぶんラクというわけです。( ↓ 動画参照)
ウィンカー以外にも夜間の視認性向上のため、LEDを使ったライト類を取り付ける人は多いでしょう。しかし、市販のものは、その機能に比べて割高です。LEDやバッテリ、他のパーツを個々で買えばいくらでもありません。自分で作ればとても安く出来ます。後は自分の気に入ったように取り付けるだけです。( ↓ 動画参照)
ただ、一度自作するとエスカレートする人もいます。こちらは別の人ですが、ド派手な自転車になっています。夜間の視認性どころか、かなり離れていてもわかります。単に光るだけではなく、加速したり、曲がったり、動きに反応してカラーや点滅パターンが変わるようになっています。( ↓ 動画参照)
自転車についているベルが気に入らない人もあるでしょう。音が小さくて、必要な時に相手に届きません。特に窓を閉め切ったクルマのドライバーに対しては音が届かず、全く用をなしません。そこで、自作のホーンを制作しました。部材の価格は合わせてもたった3ドルです。( ↓ 動画参照)
自転車のスピードを知りたいと考えた人もいます。一般的にはサイクルコンピュータを使えば済むでしょう。しかし、表示画面が小さいですし、夜間は見えません。そこで自作でGPSを使った速度警告ライトを作りました。色が変わるので、だいたいの速度がわかり、夢中になって速くなりすぎないようにしています。( ↓ 動画参照)
こちらの人は、マウンテンバイクのドライブトレイン自体を改造してしまいました。MTBでオフロードを走行すると、どうしてもチェーンやリヤディレイラーなどに何かがぶつかり、トラブルが起きます。長年悩みのタネだったのですが、ある時アイディアが湧き、チェーンを地面から遠ざけた独自の形にしたのです。
これは結構大変な改造で、簡単に出来ることではありません。実は、この、Cedric Eveleigh さん、カナダの機械エンジニアです。改造を進めるにつれ、いろいろな課題もありましたが、この発明で特許を取得しました。会社を立ち上げ、自転車メーカーと提携して販売することを目指しています。( ↓ 動画参照)
ギヤのシフトチェンジが面倒だと感じる人もいます。そこで自分でシフトをチェンジしなくても、速度を検知し、最適な回転数に調整するシフターを自作しました。オートギアチェンジャーです。その精度や有用性は動画からでは判断できませんが、自作というところは満足なのだろうと思います。( ↓ 動画参照)
Ryoichi Inoue さんも、ギヤのシフトにこだわっています。自作のリアディレイラーを制作しています。自転車の一番メカニカルな部分ですから、機械が好きな人にはたまらないところなのでしょう。市販のものでもよさそうなものですが、自分でディレイラーを作るところにこだわっているようです。( ↓ 動画参照)
これとは別に、W(ダブル)レバー、ダウンチューブシフターとも呼ばれますが、そのWレバーの電動シフターも制作しています。さらに、クルマのマニュアルシフトのようなギヤボックスで操作するシフターまで制作しています。わざわざ、この形でシフトする必要は全くないわけですが、それを作ってしまうのがユニークです。( ↓ 動画参照)
手先が器用だったり、機械いじりが好きだったり、ものによっては相応の技術力がないと出来ないわけですが、単なるカスタマイズではなく、自作にこだわる人たちがいます。よく、ハマることを沼などと言いますが、自転車の自作改造沼も、相当に深いようです。
◇ 日々の雑感 ◇
今日から予算委員会です。10万円は年内一括現金給付を認めるようですが、文通費は日割りでなく使途の公開まで踏み込めるでしょうか。領収書の添付は民間なら当たり前です。今は議員パスや議員宿舎など別の形で補填されており廃止にしてもいいくらいでしょう。これを使途不明で使える形のまま存続させるのはムシがよすぎです。
Posted by cycleroad at 13:00│
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