自転車の台所が利用を支える

日本と欧米では自転車文化が違います。
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Posted by cycleroad at 13:00│
Comments(12)
cycleroadさん,こんばんは.
凡そ世界の先進国群のなかでも日本ほど自転車を毛嫌いし,虐待し,差別する国は無いと私も思います.その大きな要因の1つに,過去に競輪にまつわる様々な事件が大きく社会問題化し,それによる偏見が現在も根強く残っていること,それにもう1つ,ある意味で全く近代化の進まない日本の自転車業界の体質にも問題があるのではと思っております.
それは何かと言いますと,私の見る限りでは,現在は一部にその専門学校が存在するものの,かつて日本の自転車業界,特に小売りの現場ではスポーツ自転車の販売促進や,長距離を安全に楽しく走る知識や走行技術の普及指導に意欲のある人材を全国規模で募って育成する仕組みができておりませんでした.約50年前のサイクリング人気,約30年前のMTB人気,近年のロードバイク人気,そのいずれも安易な増収に利用しようとしては失敗し,不採算部門と決めつけてサジを投げてしまっているというのが実態だと感じております.
多くの子どもらに夢や希望を与えることのできない,学校を卒業すれば見向きもされない日本の自転車界の現状は嘆かわしい限りです.売る方が売る方だから,買う方も買う方という実態はありますね.
マイロネフさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
過去に競輪をめぐる社会問題があったというのは、生まれる前なので、よく知りませんでした。私は業界の関係者ではないので、自転車業界の体質というのも、よく知りません。
おっしゃるように、小売りの現場とか、小売業者の姿勢などが影響した部分もあるのかも知れませんが、よくわかりません。
私が思うのは、社会的に自転車のポテンシャルが理解されておらず、欧米のようにその利点や活用のもたらすメリットが、一般的に理解されていないのではないかという点です。
それ、すなわち日本的な自転車文化、認識をもたらしたのは、欧米との違い、あるいは世界の常識外れである歩道走行、ママチャリの標準化、格安粗悪な輸入品の市場席捲などではないかと感じます。
ご指摘のような理由が、どれほど影響したのかよくわかりませんが、業界より、社会的な環境、交通政策などのほうが、一般の人の自転車の利用に影響したのではないかと感じています。
cycleroadさん,ご返信有難うございます.自転車やその部品,役物類の購入を通して長年に亘ってその専門ショップと付き合っていても,業界の大まかな傾向はある程度は分かります.
日本で自転車の機能が正当に評価されないのは,やはり自転車業界自身の責任も大きいと思います.
歴史的に,日本のスポーツ自転車の製造技術は欧米と比べ数十年の遅れをとっており,殆ど古色蒼然とした実用系自転車オンリーで“この道○十年”と職人気質を気取って旧態依然としていた多くの自転車販売店の体質にも問題があると思っております.
大量の放置自転車の問題を,C国製等の激安❝粗製乱造❞自転車の流入の所為にしていた販売店がありましたが,それに対抗しうる戦略を持った販売店がどれだけあったでしょうか.結局はここ20〜30年の間だけでもかなりの店が後継者も無く高齢化して淘汰されたのです.
自転車の歩道通行に多くの問題があるのは何十年も前から分かり切っていた筈の事です.それに毅然と抗議の声を結集することもできずに今日に至っている日本の自転車業界は本当にだらしがなさ過ぎます.
マイロネフさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
考え方はいろいろなので、ご意見を否定するつもりはありません。おっしゃるように、自転車業界の問題があるのかも知れません。前にも書いた通り、詳しくないので、そこはなんとも言えません。
ただ、馴染みの専門店の様子だけでは、ごく一部の傾向ということになるでしょうし、零細な小売店に古色蒼然で問題というのも酷な気がします。他の小売業でも、旧態依然とした小さな店はたくさんあるでしょう。
中国の格安製品の攻勢で工場の海外移転や廃業を迫られた業種というのは多いわけで、それこそ世界的な構造転換、グローバル化でしょう。業界の戦略でそれを回避できたとは思えません。
自転車の歩道通行を変えられなかったと言えばそう言えるかも知れませんが、個人的には、自転車販売店の体質の問題とは別、むしろ業界に期待しすぎな気がします。
cycleroadさん,ご返信ありがとうございます.
かつては専門誌に広告を出していた大都市部の専門ショップでさえ,販売不振や後継者難等のためか,廃業が相次いでいるようです.その要因は少子化に伴う若年層の減少という社会的なトレンドの影響もあるのは確かでしょう.
自転車業界自身の問題もですが,もう1つ,私は自転車スポーツにどこか差別的な日本の新聞社や放送局等の影響もまた小さくないと思います.
自転車の絡む事故や事件があると日本のジャーナリズムの中にはその取扱いや表現に好ましくないものが見受けられ,これによってスポーツ自転車に対する偏見が助長される影響は決して小さくないと思っております.
彼等は野球の事なら立て板に水でも,こと自転車の事となると専門的で正確な知識や経験を欠いているためか,まるでトンチンカンで問題の本質をすり替えるような伝え方をされることがあります.
例えば自転車の歩道通行の問題にしても,広過ぎて歩行者と自転車が入り乱れる歩道の構造は,そこを1/3〜1/2削って自転車専用の通行区分を車道と一体に転換し,仮設のガードレールでも並べればできない事は無い筈.そういった提言は一切しないまま自転車を悪玉に仕立て上げようとする彼等の報道姿勢には我慢がならないものを感じます.
昨年の東京オリンピックの自転車ロードレースでも,元々日本選手には勝ち目が無かった所為もあってか,コロナ禍なのに観衆が集まった事を非難する伝え方が目立ったのは残念です.
マイロネフさん、こんにちは。
マスコミの報道の仕方の影響はあるでしょうね。スポーツとしての自転車への理解が足りないのもあると思います。
それは自転車の社会的な位置付けや見方、扱い方が影響しており、その背景には日本の長年の交通政策も影響していると思います。
いわゆる悪循環ですが、必ずしも自転車業界だけが悪いということではないような気がします。
日本は国別の交通統計を見ればわかりますが、実は交通における自転車の分担率が極めて高い国です。
特に大阪や東京などの都市部では自転車の活用が、他のほとんどの先進諸国の都市より遥かに高い。(世界一は当然ながらオランダであり、オランダは歩道とも車道とも独立した自転車専用道ネットワーク整備を進めており、車道に自転車と自動車を混在させる「欠陥構造道路」は激減し続けている)
これはひとえに、日本では歩道通行が許可されているからでしょう。
歩道が「自転車にとって危険の少ない通行エリア」として機能しているからに他なりません。
それを証明するように、自転車歩道通行禁止の国ほど、自転車の交通分担率は低い。
また、そうした国ほど自転車の使い勝手が悪く、自動車依存が深刻で、人口あたりの交通死亡者数も多い。
これは日本において自動車依存が深刻な地方ほど、人口あたりの交通死者率が高い事実とも共通しています。
=自転車を使いにくくし、自動車が増えるほど地域に重大事故が増え、交通死者も増える。
ちなみに日本において自動車乗車中の年間死者数は1200人と実は極めて多く、自転車は400人程度です。
保有台数における事故率死亡率統計を見ると自動車依存者よりも自転車利用者のほうが長寿だという事実もわかる。
また、自転車が虐待されていると感じるのは、日本の自動車企業らと、それと結託しているメディアが邪悪なだけです。
自転車だけを不当にやり玉に挙げる偏向報道、そして、それに流されてしまう人々が居る。
自動車のほうがたちが悪いのに、自転車だけが不当に批判されている実態は「大阪交通NEWS」などのブログでも言及されています。
ヤフーニュースやツイッターなどで、自転車叩き記事に同調しているように見えるコメントをカネの力で書かせたりもしてることでしょう。世の中、そんなものです。
ですので、私たちがするべきことは、そうした自動車企業やそれに結託して偏向報道している邪悪間メディア、劣悪な自動車ドライバーの悪しき部分、自動車、特に自家用自動車の”社会的費用”、社会的有害性(公害性等)をきちんと指摘し、ブログやSNSで発信し続けることですね。
ノルウェーやフランス等では自動車への規制強化(乗り入れ禁止、速度規制の強化、自動車CMに対する厳格な制限)が進められていますし。そうした先進諸国の自転車活用推進、自動車規制強化推進の記事をきちんと広めることです。
JAFの調査で日本の自動車ドライバーの9割以上は交通犯罪常習犯である事実が明らかになっているのに、それについてはテレビ局や新聞社は特集して糾弾しない。
なのに自転車や歩行者に対してはやたらと厳しい目を向ける。
いかに日本の自動車企業とテレビ局、新聞社などのメディアが邪悪か、そういった実態を見れば気付けるものだと思います。
また、自動車には歩道進入前に一時停止の義務がありますが、それについてもほとんど守られていない(れっきとした道路交通法違反の交通犯罪。)。
これについてもろくに新聞社やテレビ局は取り上げない、やり玉にあげない実態を見ても、いかに日本の自動車企業と、それに忖度、結託しているメディアが悪か痛感するものです。
私たちがするべきことは、そうしたメディアの姿勢を批判し、スポンサードしている自動車企業もきちんと批判することです。
それが解決の道です。海外の団体とも協力して外圧をかけるのも効果的なやり方でしょう。
既にJAFの調査で日本の自動車ドライバーが交通犯罪常習犯だらけだという事実が明らかになっているのですからね。
警察庁が公開している交通違反取り締まり件数のデータでも、自動車ドライバーは年間で500万件以上(速度違反、一時停止無視、スマホながら運転、通行区分違反、信号無視、等多数)も道路交通法違反で摘発されており、これは氷山の一角である事実は、道路を制限速度無視で日常的に走る自動車ドライバーの悪しき姿を見ればすぐにわかります。
信号の無い横断歩道は歩行者及び自転車が優先(法文でもJAFの公式サイトでも自転車も優先だと明記されている)にも関わらず、停止して譲らない違反ドライバーの多さを見ても、いかに日本のドライバーが劣悪かを誰でも簡単に感じることができる。
これが日本の現実です。
それを解決するには、私たちがきちんと自動車ドライバーらの悪しき危険運転の実態をSNSやブログに書いて、警察及び議員に対策の徹底を要請し続けること。
このドライバーらの悪しき問題に言及しないメディアと、そうした悪しきメディアを支えている自動車企業にもきちんと批判の矛先を向けること。
これを続けるのが正攻法と言えます。
自転車好きさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私は、クルマ会社とメディアがどのようにして結託しているかについては、よく知りません。でも、メディアとしてクルマ社会の問題点を糾弾したり、その害悪を指摘するような意見、記事や番組などを発信してばかりいたら、クルマ会社のCM、広告はもらえなくなるだろうことは、当然わかります。
NHKはともかく、広告宣伝で成り立つ民放などならば、それは出来ないだろうとの推測も自然です。誰でも理解できます。
しかし、その点を批判しても、果たしてどれだけ効果や意味があるのかという気がします。つまり、クルマの問題ではなく、メディアの姿勢を糾弾することについてです。メディアも営利企業である以上、ある意味、自明のことであり、その点を責めても、そんなつもりはないと言われれば、それまでのような気もします。その前に相手にもしないでしょう。そんな指摘にいちいち付き合ってられないというだけです。
そのような糾弾、あるいは論点は、あまり一般市民にも関心を持たれず、効果も薄い気がします。
メディアの姿勢が公正中立で、科学的かつ論理的で妥当だと言うつもりはありません。メディアとして、それでいいのかという問題提起はわかります。ただ、メディアの論調が、スポンサー企業の意向により、あるいは忖度して変わってくるであろうことは、誰もがわかってることでしょう。
今さら、そんなメディアの欺瞞を指摘しても、それが正しいとしても、現実をわきまえない、理想や理屈に走った未熟な議論、つまらない話と思われるだけです。何を今さらわかりきったことを言ってるのかと興味も持たれないでしょう。労多くして功少なし、無駄というやつです。(続く)
(続き)
クルマ社会の問題点は、私もブログで再三指摘しています。欧米は、クルマ中心の社会がおかしかったことに気づき、人間が中心の街、社会に変えていくことや、自転車の活用ということを考え始めています。
ブログでも、そのことを指摘し、知ってもらおうとしています。
このブログを始めたころは全然でしたが、近年は、クルマ社会の問題点を改めて認識し、自転車の活用についても、その意味合いを正しく理解する人が増えている気がします。
私は、クルマ社会の問題点を指摘し、広く市民に理解してもらい、同感だと思う人を増やすのが正攻法だと思っています。
その過程で、メディアが取り上げないことの不自然さも、当然気づくでしょうし、メディアにあるまじき商業主義について見下す人も増えるに違いありません。そうなってくれば、利にさといメディアは変節して大衆迎合的に変わるかも知れません。
問題を見てみぬフリをするメディアや営利企業たるクルマ会社をやり玉に挙げても、効果は薄く、一般市民の関心や共感も得られないだけであり、的外れだと思います。
自転車好きさんが言っていることが間違っていると言っているのではありません。しかし、私は先に挙げたような方が正攻法であり、一般の市民の共感が得られたほうが、より効果的で意味あることではないかと思うのです。
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