February 26, 2022

組み合わせで生まれるカタチ

自転車には多くの種類、タイプがあります。


ロードバイク、マウンテンバイク、クロスバイク、フォールディングバイク、ミニベロ、シティサイクル、ビーチクルーザー、ファットバイク、ピストバイク、トライク、リカンベント、カーゴバイク、タンデムバイク、ママチャリ、実用車、電動アシスト自転車など、たくさんのカテゴリーがあります。

さらに、シクロクロスとか、トラックレーサー、フラットバーロード、タイムトライアルバイク、グラベルロード、BMX、クロスカントリー、トライアルバイク、ダウンヒルバイク、ローライダー、トライアスロンバイク、ダートジャンプ、オブザードトライアル、ランドナー、スポルティーフなんて種類もあります。

ベロモービル、パスハンター、キャンピング車、ハンドサイクル、二輪駆動自転車、クアドラサイクル(四輪自転車)、ベロタクシー、レールバイク、水陸両用自転車、バランスバイク、雪上自転車、キックバイク、ペニーファージングなど特殊なものあって、細かく分ければキリがありません。

Photo by magical-world,licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 Unported.Photo by Matthias Ledwinka,licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 Unported.

道路を走るのと、野山を走るのでは、求められる自転車の形状や機能などが変わってきます。それぞれに特化することで、より快適で効率的に走れます。自転車は基本的に人力しか動力がないので、なるべくラク、すなわち、より運動効率を高くするために、細かく分化するのが有効ということになります。

用途や求められる機能によっても変わります。持ち運んだり、小さくコンパクトにしたければフォールディングバイク、折りたたみ自転車になりますし、荷物をたくさん運びたければカーゴバイクが有利です。競技用もそれぞれですし、ニッチな分野にもそれぞれに向いた自転車があります。

加えて、2つ以上の種類を合わせたものもあります。ミニベロでフォールディングとか、リカンベントのトライクとか、組み合わせはたくさんあります。最近は、電動アシスト機能を各種の自転車に搭載する動きが増えているので、同じカテゴリーでも、電動と非電動と2種類になっているものもあります。

LONGTAIL MAXLONGTAIL MAX

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さて、そんな中でも、あまり聞かない組み合わせがあります。フランスの自転車メーカー“Calendar Bikes”社の“Longtail Max”というモデルです。その名が示すように、車体が後方に長く、荷物を載せられるようになったカーゴバイクです。そして、電動アシスト自転車でもあります。

特徴的なのは、これが折りたたみ自転車でもあることです。カーゴバイクで電動アシストは、よくありますが、カーゴバイクで折りたたみというのは、あまり聞いたことがありません。20インチのタイヤを採用しているのでミニベロでもあり、太いタイヤのファットタイヤバイクでもあります。( ↓ 動画参照)

LONGTAIL MAXLONGTAIL MAX



小径車と言っても、ホイールベースが長く全長は77インチ、2メートル近くあります。折りたたむとこれが半分ほどになります。重量がそこそこあるので持ち運び易いとは言いませんが、小さなキャスターで転がして運ぶことが可能となっています。場合によっては、クルマや電車に積むようなことも可能でしょう。

全長があるので、折りたためれば駐輪や収納に場所をとらないというメリットもあります。折りたたんだ状態で自立させることも可能です。その状態でかぶせるカバーなども用意されていて、スマートに室内保管出来ます。カーゴバイクを必要とするユーザーの中には使い勝手がいい人もあるでしょう。

LONGTAIL MAXLONGTAIL MAX

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後方の荷台には、クッションやガイドレール、ステップなどを取り付けて、子どもを乗せる、子供乗せ自転車としても使えます。荷台として使えば、スーツケースなど大きな荷物も載せられます。重量的には最大200キロまで積載可能です。

太いタイヤが装着されており、悪路の走破性も高そうです。夜間は発光する蛍光塗料の塗られたフレームを採用しており、ペダルにはバックライトが取り付けられるなど安全面にも配慮しています。変速は7速、前後は油圧式ディスクブレーキです。電動アシストの航続距離は40〜50キロとなっています。

LONGTAIL MAXLONGTAIL MAX

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ケースやバスケット、収納ポケットなどの専用のアクセサリーも用意されており、モデルは“Longtail Max”“Longtail Max Plus”の二種類あって、それぞれ価格は3,990ユーロと、4,590ユーロとなっています。高いと感じる人も多いでしょうが、ヨーロッパの電動アシスト・カーゴバイクの値段としては一般的な価格帯です。

これは、なかなかユニークです。カーゴバイクでフォールディング、ミニベロでファットバイク、そして電動アシストと5つの組み合わせということになります。子どもがいて大きな荷物を運ぶことがあり、室内保管したいといった家庭には向いているでしょう。一定のニーズはあるのではないでしょうか。

LONGTAIL MAXLONGTAIL MAX

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自転車は用途や環境によって、それぞれに特化すべく細分化されてきました。一方で、複数の種類を組み合わせることで、また違う分野、生活スタイルに最適化したり、汎用化したり、利便性を増すこともあります。たくさんの種類を使い分けると共に、それぞれの組み合わせによって、さらに有用性を増すのも面白いところです。




◇ 日々の雑感 ◇

とうとうロシアがウクライナに侵攻しました。核戦力まで示唆して威嚇し、版図を広げるような行為を認めれば、台湾海峡にも影響します。穀物や原油、資源高、制裁による反作用も考えられ世界経済への影響も心配されます。

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