いろいろありますが、バッテリーの進化もそうでしょう。リチウムイオン電池などの充電ができる二次電池です。その技術革新や普及は、スマホなどのモバイル端末からコードレス家電、そしてEVに至るまで幅広い製品の進化を促したと言えるでしょう。そして、自転車にもその恩恵が及んでいます。
電動アシストや、海外ではフル電動の、e-bike の普及や性能向上は急なものがあります。自転車本体だけでなく、アクセサリーについても、いろいろと電子的な自転車用品が登場しました。ナビやGPSロガー、盗難防止や自動通報装置などを取り付ける人も増えてきました。
基本的なアイテムにしても、例えばサイコン、サイクルコンピュータだってバッテリーか電池が無ければ動きません。ライト類もそうです。ダイナモやハブダイナモのライトなら充電池は不要ですが、近年は多くの人がバッテリー式のライトを使っていると思います。これらもバッテリーの高性能化の恩恵を受けています。
自転車のライトなんてシンプルで発展の余地は限られていそうに思えますが、もっといいものをと追求する人は後を絶ちません。ライト類に限りませんが、定番の自転車アクセサリーであっても、さらに進化させ、クラウドファンディングなどを使って販売しようとする人もいます。
こちらは、その名も“
FOCUS ”、なんと最大5千ルーメンという明るさを誇ります。最近のライトはLEDが普通です。その輝度は高く、見ると眩しく見えますが、眩しいのと明るいのとは少し違います。直接見ると眩しいのに、前方を照らすとあまり明るくないものもあります。
都市部では街灯があるので困らないかも知れませんが、郊外の夜間走行では、前方が明るく照らせなければ危険な場所もあります。周囲への視認性という点では役に立つとしても、暗い夜道で自分が前を見るのには役に立たず、途端に困る場合もあるはずです。( ↓ 動画参照)
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通常のロービームの場合は、800ルーメンですが、イザという時のハイビームは、相手からの視認性の点でも、この明るさは強力でしょう。専用のスマホアプリを使って、ワイヤレスで光の強さやパターンを設定したり、バッテリー残量を確認するなどの機能を提供します。最短15分の急速充電も便利です。
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Beacon Headlamp ”は、明るさだけでなく、そのルックスにこだわります。伝統的な自転車のライトのように見えて、最新のバッテリーライトです。ハンドルの中央部に来るように取り付けることで、ライトの大きさもあいまって、トラディショナルな自転車の雰囲気になります。
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TOOO Cycling DVR80 ”は、テールライトにドライブレコーダーが統合されています。1080Pの高解像度で後方の映像をキャプチャします。もし事故が起きた場合に、前方だけのドライブレコーダーでは、必ずしも足りない場合があるでしょう。後ろから追突された場合などです。( ↓ 動画参照)
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これならば、後方からの車両のナンバーなども記録できるので、イザという時に役に立つ可能性があります。カメラも高解像度でコンパクトになってきています。自転車にもドライブレコーダーという人は、今後増えていくことが予想されます。
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Flasher ”は、ハイテクなアームバンドです。夜間視認性のために発光するだけでなく、曲がる方向の肘を持ち上げるという、ジェスターで制御するウィンカーです。同時に急減速した場合には赤く点灯する、緊急のブレーキライトにもなっています。
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Superbikero ”は、手首に取り付けて使うアクセサリーです。ペアのブレスレットになっており、片方にはフリップアップするバックミラーがついています。後方確認に使えると共に、ハンドサインによるウィンカーとしても使えます。同時に夜間の視認性を提供するアイテムです。( ↓ 動画参照)
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夜間の視認性ということでは、これまでは反射板や反射材が多く使われてきました。軽量ですし、電源を使わずに反射で存在を知らせることが出来ます。しかし、自ら発光したほうが何倍も目立つのは間違いないでしょう。バッテリーが小さく高性能になったおかげで、視認性アクセサリーの幅も広がっています。
バッテリーの進化のおかげで製品の性能や利便性が向上したわけですが、一方で、電動アシストも含め、自転車用品でバッテリーは欠かせないものになっています。バッテリーの容量によって、航続距離や使用時間が限られることになります。なかなか出先では充電出来ない場合もあるでしょう。
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予備のバッテリーを携行する場合もあると思いますが、バッテリーを背負ってしまうスタイルを考えた人がいます。こちら、“
RANGER ”は、最大1000W、600Whの Backpack Power Station です。一瞬、これだけ見ると、大げさに感じるかも知れませんが、自転車用だけのものではありません。( ↑ 動画参照)
最近は、屋外で使う電化製品も増えました。キャンプなどに行けば、電池式のランタンからコーヒーメーカー、ジューサーやホットプレートを使う人もいます。撮影用の大型ライトや、ラップトップなどの機器を使うかも知れません。スマホにスピーカーをつなぎたい時もあるでしょう。
そうした、あらゆるアウトドア用の電化製品を動かす電源として使うわけです。もちろん、必要に応じて電動アシスト自転車やライト類などの充電も出来ます。ドローンなども含め、バッテリーを搭載したり、屋外で電気を使う製品が増えているだけに、それらの電力需要をまとめて面倒みようという発想です。
このバックパック自体も光りますし、必要に応じて背負ったまま、バックライトのように赤色で点滅させたりも出来ます。電気が使えず不便なのがキャンプであり、非日常の楽しさなのだという人には邪道もいいところですが、現代のニーズを捉えたと見ることも出来るでしょう。今後もバッテリーの需要は増えていきそうです。
◇ 日々の雑感 ◇
GWが終わりました。仕事に戻った人も多いと思いますが、GW明けのメールチェックはウィルス感染に注意です。
Posted by cycleroad at 13:00│
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