常識から外れていたり、周囲の人が考えもしないこと、あっと驚くようなことなどです。一般的には理解できませんが、独特の発想を持っているのでしょう。もちろん、自転車乗りの中にもいます。時々、見かけるのは速度に魅せられる人です。こちらは、“Crazy Rocketman”こと、Robert Maddox さんです。
自家製のジェットエンジンを搭載した自転車です。このスピードでヘルメットもしていませんし、よく見ると普通の公道です。しかも途中からはカメラを片手で構え、片手で運転しています。排気パイプは真っ赤になっていますし、危険な点が満載です。( ↑ 動画参照)
いい年齢のように見えますが、スピードに見せられているか、ジェットエンジンが好きなのでしょう。関連の動画を見ると、同じようにジェットエンジンを搭載したゴーカートや、3輪のキックスケーターのような乗り物とか、いろいろ作っています。よほど好きなのでしょう。
こちらの人も、普通にペダルをこぐ自転車に飽き足らなくなった人です。自転車にプロペラをつけたらどうなるかと考えました。インターネットではなく、古い時代の雑誌からインスピレーションを受けたようです。結果は想像できそうなものですが、実際に作ってしまう行動力には敬服します。( ↑ 動画参照)
同じようにペダルをこいでプロペラを回しているのですから、走るだけならペダルのほうが効率がいいのは明らかですが、もっと先、つまり自走式のプロペラ飛行機を見据えていたようです。少し時代がずれている感は否めませんが、ロマンがあります。
こちらの方は、自転車を冬期に凍った路面や凍結した湖などで走れるようにしたいと考えました。市販のスパイクタイヤを買ってきたほうが、よっぽど早いとは思いますが、一個一個穴をあけ、ボルトとナットで鋲にしていくのですから、その根気もたいしたものです。( ↑ 動画参照)
そして、海外のDIYの定番とも言える電動ドリルが動力源です。たしかに目的は達成し、実用になるようですから、突飛とまでは言えないかも知れません。今どきなら、e-Bike と市販のスパイクタイヤで十分実現できそうですが、自分で手作りしたいマニアということなのでしょう。
こちらは、同じ凍結した道や湖などを走るなら、タイヤを丸ノコの刃にしてしまえばいいと考えたようです。たしかにスリップはしないでしょうが、刃が鋭利で身体のどこかが接触しようものなら、流血騒ぎです。同じ走行するにも緊張感がありそうです。( ↑ 動画参照)
タイヤにしたのは製材所で使う電動ノコギリの刃のようです。一般的にはファットタイヤのように太くして摩擦力を増やすことを考えると思いますが、薄いノコギリの刃という発想が独特です。もしかしたら、湖から氷を切り出すことも考えたのかも知れません。いずれにせよユニークです。

こちらは2016年の動画ですが、前後だけでなく左右、真横に移動できるクルマです。その場で回転することも出来ます。( ↑ 動画参照)
タイヤに工夫があって、タイヤ部分が横に回転するようになっています。なるほど面白いことを考える人がいるものです。
下の動画の冒頭に出てくるのが、その仕組みです。縦列駐車が苦手な人には持ってこいです。なかなか面白いと思いますが、その後市販されたという話は聞きません。おそらく通常の走行時に難があったか、耐久性などの点で実用化されなかったのでしょう。( ↓ 動画参照)
これと似たことを自転車で実現しようとした人がいます。車輪の、通常はゴムのタイヤの部分が回転する、“Omni-Wheel”の自転車です。タイヤが直角に曲がった状態でも直進できます。その場で回転するような動きもできます。前にも横にも動かせるという点で、さきほどのクルマのタイヤと同じ発想です。
たしかにユニークですが、果たして必要なのかは疑問です。クルマならともかく、自転車ならば普通でも小回りが効きますし、なんなら降りて手で持ちあげて方向転換するのも簡単です。一方で通常の走行は不安定になりそうですし、実用面のメリットは乏しい気がするのは私だけでしょうか。( ↓ 動画参照)
どれも独特の発想、突飛と言ってもいいユニークさです。実用性という点では疑問と言わざるを得ませんが、考えてみれば、あのライト兄弟も、当時はあまりに突飛な行動に人々は呆れ、科学者や専門家は、機械が空を飛ぶわけがないと突き放したと言います。
当時、飛行船はありました。浮力があれば浮くとしても、当時の人に重い機械を飛ばそうというのは到底理解できなかったのでしょう。でも、それがどうなったかは今さら言うまでもありません。常人には理解の出来ないような独特の発想、信念、突飛とも思える行動が、あるいは人類の飛躍につながるのかも知れません。
◇ 日々の雑感 ◇
衆議院選挙の区割り、10増10減で今後大いにもめそうですが、これで1.999倍と1票の格差は僅かに2倍を下回るだけです。弥縫策と言わざるを得ません。またすぐ違憲状態になるのは見えていますし、どうせまたもめるのならば、この際1.1倍以下になるくらいまで、思い切って抜本的に変更してしまえばいいのにと思ってしまいます。
Posted by cycleroad at 13:00│
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