ハードボードタイプ以外に、空気を入れて膨らませるインフレータブルタイプもあります。運ぶのには便利です。中には、これを畳んで担いで自転車に乗り、陸上に加えて、川や湖などの水上と両方のツーリング、クルージングを楽しんでいる人もいるようです。
インフレータブルと言っても、ドロップステッチという特殊な製法が使われ、高気圧に対応しているので、まるで板のようにカチカチになるそうです。多少は、しなりますが、人が上に乗っても曲がることはなく、膨らませて使うゴムボートのようなイメージとは違います。
さて、このSUP、手でパドルを漕ぐより足を使ったほうがいいのではないかと考えた会社があります。たしかに、手より足のほうが力も強いですし、持久力もあります。ただ、足を使うと言っても、バタ足では、ただの大きいビート板になってしまいます(笑)。
やはり、足の力を使うと言えばペダリングです。これまでにも取り上げたことがありますが、いくつかのタイプの水上自転車を開発してきた会社、
RedShark Bikes 社です。SUPに、ハンドルとサドルとペダルで回すスクリューを取り付け、いわば水上自転車にしてしまいました。( ↓ 動画参照)
しかも、電動アシストを搭載しているので、モーターでペダリングパワーを増強します。自転車の働きをする部分は、取り外すことも可能です。つまり、普通のスタンドアップパドルボードとしても使うことが出来ます。エンジョイ、フィットネス、アドベンチャーという3つのモデルがあります。
ボード部分に取り付けて荷物を運ぶためのネットや、自転車と同じように使うハンドルバーバッグやサドルバッグ、ウォーターボトルなども取り付けられます。サドルの後ろのフレームには、釣り竿用のホルダーまでついているので、釣りに行くのには、こちらのほうが便利かも知れません。
同社が以前販売していた、Trimaran モデル( ↑ )は、その名の通り三胴船で、非常にかさばるので運搬も大変でした。このパドルボードタイプなら、インフレータブルでコンパクトなので携行もラクです。考えてみれば、安定はするものの、三胴船の自転車だと補助輪にあたる部分は必要なかったということでしょうか。( ↑ 動画参照)
ちなみに、ペダルのない電動スクーターキットもあります。また、カヤック用キットも用意されていて、シットオントップカヤック、カヤックとして使うことも出来るようになっています。タンデムにするキットもありますし、いろいろなスタイルで楽しめるのはアドバンテージと言えそうです。
SUPは最近、愛好者団体などもつくられ、メジャーになりつつあります。今では、
海上保安庁のサイトの6つある安全情報の一つにまでSUPがあります。川や湖ならともかく、海の場合は波や風で流され、沖から戻れなくなる事故も起きていることが背景にあるようです。
この自転車タイプのSUPが日本でも流行るかはわかりません。ただマリンスポーツ、ウォータースポーツがたくさんある中で、水上オートバイ(水上バイク)はあっても、ペダルを使うものは皆無、あるいは、ほとんど知られていません。一つくらいあってもよさそうです。
◇ 日々の雑感 ◇
各地で、梅雨末期のような大雨に見舞われています。梅雨明けを宣言してしまった気象庁も困惑していそうです。
Posted by cycleroad at 13:00│
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