August 04, 2022

夏休みの自転車お出かけ計画

子どもたちは夏休み真っ盛りです。


ふだんはなかなか出来ないようなツーリング、例えば、長い距離の自転車旅行を計画している人もあるでしょう。最近は、スマホの地図アプリがあるので、ルートの計画も立てやすくなりました。専用のナビソフトでなくても、Google マップで自転車用のルートを引ける場所もあります。

その、Google マップに新しい機能が追加されると報じられています。観光名所、世界のランドマークを空撮映像のように表示する機能です。東京を含めた世界の約100か所が対象になります。知らない場所へ行く場合には、平面でなく立体なので目印になりそうです。順に世界各都市で提供されていく予定になっています。

 Google Maps Google Maps Google Maps

自転車のルート案内も高機能化し、自転車を使うのに適した道路が選べます。例えば交通量の多い道路を迂回したり、途中が階段だったり急な坂道を避けるようにルートを選ぶことが出来ます。行ってみたら、自転車向きでない道路だったという失敗を避けることが出来ます。そのほか待ち合わせ機能なども追加されます。

長い夏休みには、ふだんの週末とは違う過ごし方をする人も多いはずです。旅行や海水浴、避暑地や祖父母の家に行く、いろいろな計画を立てているかも知れません。必ずしも遠い場所でなくても、ふだんは行けないような場所を探検するとか、冒険をしたい子どももあるに違いありません。

スタンド・バイ・ミー
小説 雲のむこう、約束の場所


夏の日の冒険と言われて思い浮かぶのは、映画「スタンド・バイ・ミー」という人も多いのではないでしょうか。仲良しの友達4人で線路を辿って、噂の轢死体を探しに行くというストーリーです。途中で鉄橋を渡っていると列車が来てしまい、あやうく自分たちが轢死体になりそうになるシーンが有名です。

普通は入れない場所、線路を辿って歩くというのは、ある種のロマンなのかも知れません。例えば、新海誠監督のアニメ映画、「雲のむこう、約束の場所」などにも線路を辿るシーンが出てきます。まっすぐ伸びる線路が旅心を誘う部分があるのかも知れません。



YouTuber の Cam Engineering さんは、自転車で線路を辿ることを考えました。観光地などにペダルをこいで走るレールバイクが用意されていることがありますが、自分の自転車で走れれば場所を選びません。そこで、自転車に取り付けるパーツとして開発しました。( ↑ 動画参照)

パーツは折りたたみ式で、たためば普通の場所を走ることもできます。前輪を固定してレール上を走れるようにした部分と、横方向に伸ばして、もう一本のレールをガイドとするパーツにより、安定してレールの上を走ることが出来ます。これなら、廃線を辿るツーリングも出来そうです。

アメリカの郊外を走る鉄道は、貨物線も多く、週に1本など滅多に列車が来ない線路があります。そのような路線を利用すれば、道路の無いような場所でも通れます。信号(踏切)も少なく、一般に高低差も少ないので快適に走れるかも知れません。

もちろん、日本で使ったら列車往来妨害罪などに問われる可能性があります。ただ、先日もJR各社の赤字路線が公表されましたが、日本のローカル線の中には営業赤字が大きく、存続の危機に陥っているところもあります。そのような線路を有効に使うために、レールバイクを活用できないものでしょうか。

スタンド・バイ・ミー
Photo by 	kennejima,licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 Unported.

列車の本数が少ないローカル線ならば、例えば朝夕に通勤などのための列車を走らせ、空いている昼間はレールバイクに開放するようなことは出来ないでしょうか。本数が少なくて不便だった沿線の利用者が、ダイヤが組まれてない時間帯でも、自分の足で移動できて便利になるかも知れません。

観光客の誘致にも役立つ可能性があります。レールバイクを製造するのでなく、この、Cam さんのようなパーツならば、初期投資も小さく、場所を変えるなどにも融通が利きそうです。時間や場所を区切って解放するならば、安全面でも問題は少ないような気がします。

ちなみに、映画「スタンド・バイ・ミー」では子どもが走っているのに機関車は止まろうとしません。警笛を鳴らすだけです。このシーンは、もちろん演出上のものでもあるでしょうが、実際には止まろうとしても止まれないという事情もあるようです。

アメリカの貨物列車は一般的に、一編成に何百両というたくさんの貨車が連結されています。一度に多くの荷物を運ぶためです。機関車がひく貨車が重いので発車して加速するのに時間がかかります。逆に止まるためにも長い時間を要してしまうのです。つまりブレーキをかけても到底間に合わないということだそうです。

日本のローカル線ならば、ディーゼルの1両とか2両編成でしょうから、万一レールバイクがいても、短い制動距離で止まれるはずです。もちろん、好き勝手に走られては鉄道会社としても問題でしょうが、せっかくのレールなのに使わない時間が多いわけですから、うまく有効活用出来ないでしょうか。

Flash Mob

夏休みだからと言って、遠くに行くのがいいとは限りません。コロラド州ボルダーを走っていたサイクリストは、先月思いもよらぬことが起きました。いつもの地元のサイクリングロードなのですが、突然ツールドフランスのようなステージ・ゴール、フィニッシュゲートが出現し、声援とスタンディングオベーションを受けました。

これは、ボルダーでオンラインメディアが企画したサプライズ、一種のフラッシュモブです。まさかのレースのフィニッシュ体験です。たまたま通った人たちは驚いたと思いますが、声援に応えて手を挙げる人が続出しました。いつものサイクリングが劇的な出来事となったに違いありません。( ↓ 動画参照)



夏休みに、どんな計画を立てるかは人それぞれです。特別な冒険でなくても、地域のイベントなどに出かけたり、いつもより少し足を伸ばしてみてもいいでしょう。自転車は風を受けるので、熱中症に気づきにくい点には注意ですが、子どもたちには、いい思い出を作ってほしいものです。











◇ 日々の雑感 ◇

東北や北陸で線状降水帯が発生し、浸水被害や土砂崩れが多発しているようです。被害が少ないといいですが。

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