一時期よりは和らいできたでしょうか。
自転車が絡む死亡事故増加 伊丹市で警察が安全運転呼びかけ
自転車が関係する死亡事故が兵庫県内で増加する中、伊丹市では8日、警察官らが事故が多い交差点などに立ち、自転車に乗る人たちに安全運転を呼びかけました。(中略)
【全国の自転車に絡む摘発の30%は兵庫県】
県警察本部によりますと、去年1年間に、県内で自転車を運転していて、死亡したりけがをしたりした人は4223人に上り、このうちおよそ90%にあたる3865人が信号無視や一時停止をしなかったなどの交通違反が確認されたということです。
ことしに入っても事故が相次いでいて、6月までの半年間に自転車を運転していて死亡した人は去年の同じ時期より7人多い9人で、ほとんどが65歳以上の高齢者でした。こうした状況を受けて、警察は自転車への取締りに力を入れています。
全国では、去年1年間に2万1906件が摘発されていますが、このうちおよそ30%にあたる6210件が兵庫県で、都道府県の中で最も多くなっています。警察は、自転車に乗るときは以下の5つのルールを守ってほしいと呼びかけています。
▽自転車は原則として車道を走行すること。
▽車道の左側を通行すること。
▽自転車が走行できる歩道を走る場合は、歩行者を優先して車道寄りを走ること。
▽交差点での一時停止や安全確認などのルールを守ること。
そして、▽13歳未満の子どもにはヘルメットを着用させるよう求めています。
【自転車の悪質な運転者には安全講習が】
悪質な自転車事故を防ぐため、道路交通法が改正され、7年前に始まったのが自転車を運転する人の安全講習制度です。安全講習制度は、自転車を運転する際に、信号無視や一時不停止など「危険行為」として定められた15の行為をして、3年以内に2回以上、検挙された場合、運転者に義務づけられます。
「危険行為」としては、信号無視や酒酔い運転、一時停止の違反、ブレーキのない自転車の運転など15の違反行為が対象となります。スマートフォンを操作しながら自転車を運転して事故を起こした場合は、「安全運転の義務違反」にあたる可能性もあります。
こうした「危険行為」を繰り返し、都道府県公安委員会から安全講習の受講を命じられたのに受けなかった場合は、5万円以下の罰金が科されます。(以下略 08月08日 NHK)
仕事猫が“ながら運転”してる!? 埼玉県警「自転車の交通ルール」注意喚起イラストが話題、話を聞いた
埼玉県警がTwitterに投稿した、自転車の交通ルールに関する注意喚起イラストに注目が集まっています。全然「ヨシ!」ではないぞ……。
ツイートを投稿したのは、埼玉県警察本部交通部交通総務課(@spp_koutusoumu)。投稿は「イヤホンしながら、スマホみながら、、、こんな乗り方絶対やめて!!」というコメントとともに、イラストレーターのくまみねさんが手がけるキャラクター「仕事猫」がヘッドホンを装着し、スマートフォンを見ながら自転車に乗っているイラストを添えたもの。
投稿には1万2000件を超える「いいね」が集まり、「よくいる」「何度ぶつかりそうになったことか」といった共感の声や、イラストがインターネットで人気の高い仕事猫であることから「ヨシ!(よくない)」「まさかの公式」など、イラスト自体へのツッコミも多く見られました。よく見ると自転車のペダルの位置が異様に高い(猫仕様?)など、確かにツッコミどころが多い。
このイラストは、埼玉県警が発行する「埼玉県交通事故ハザードマップ 2022年版」の挿し絵を、作者のくまみねさん了承のもと抜粋したものだといいます。ハザードマップは2021年度に埼玉県内で発生した交通事故の特徴や交通事故防止に役立つ情報をまとめた冊子で、表紙イラストや挿し絵に仕事猫が多数登場しています。
なお、埼玉県交通事故ハザードマップは埼玉県警の公式Webサイトで全ページをPDF形式でダウンロード可能です。話題になった投稿と同じイラストは、子どもや高校生の交通事故の発生状況をまとめた14ページで使われています。
スマートフォンを手に持って使用しながら自転車を運転することは道路交通法で禁止されており、イヤホンの使用についても多くの都道府県で条例により禁止されています。これらは単純な「マナー」ではなく明確な禁止行為。自転車に乗るときは、自転車が道路交通法で自動車と同じように車両として定義されていることを意識しながら、交通ルールを守って乗るようにしましょう。(08月08日 ねとらぼ)
恐ろしや 自転車違反
府警 妖怪キャラで啓発
府警は、自転車で危険な交通違反などをする妖怪のキャラクター「チャリの 怪け 」を製作した。信号無視して道路を横断する「 赤無視入道あかむしにゅうどう 」など、妖怪の特徴を解説した「図鑑」をホームページに掲載しており、担当者は「妖怪の仲間にならないように安全運転を心がけてほしい」と呼びかけている。
マナー向上を呼びかけようと企画。交通指導課の女性巡査部長がデザインを手がけたという。
妖怪は8種類。「スマホ 憑づ き」は、スマホを離すことができない妖怪で、全身にある目がスマホの画面を見ていて周囲に注意を払っていない。「 急鬼いそぎ 」は、猛スピードで一時停止の標識を無視し、遮断機が下がり始めた踏切でも停止しない。「酒酔い 女め 」は、酔っ払った状態で自転車を運転する。
府警は妖怪を描いたチェックシート式のチラシ(A5判)を作成。7月22日には、交通違反者らに該当する妖怪にチェックを入れて注意を促した。
「危険!迷惑!街に出没する自転車妖怪は、即退治!」と呼びかけるポスターも製作し、中学や高校で掲示してもらう。
こうした取り組みの背景には、自転車の交通違反の急増がある。府警によると、昨年、府内で違反切符(赤切符)を交付した件数は836件で、過去最多を記録した。
交通企画課の担当者は「自転車による事故の加害者にも被害者にもならないように交通ルールに従ってほしい」と話している。(08/09 読売新聞)
自転車で巡る鬼伝説、京都府北中部でイベント開催中 「鬼カード」配布も
さまざまな鬼伝説が残る京都府北中部を自転車で巡るサイクリングイベント「鬼の京都×京都1周サイクルチャレンジ」が開催されている。コース上にある道の駅など計12カ所のスポットで配布される「鬼カード」を集めると、種類の数に応じてオリジナルグッズがもらえる。
自転車を用いた観光振興や走行環境の向上などに取り組む「Ride with KYOTO推進会議」(事務局・京都府)の主催。
参加者は、公式ウェブサイトから「参加証」をダウンロードし、府北中部にある鬼の伝承スポットを周遊。各スポットで、鬼に関係する言い伝えが残る神社や古墳などを紹介する鬼カードを手に入れる。カードは全12種類あり、収集した種類の数によってマスクやスマホポーチ、完走認定証などがもらえる。
府の担当者は「コロナ禍の密を避けられるサイクリングで、鬼に関する府内各地の伝承に関心を持ってほしい」と話している。参加無料。11月27日まで実施する。問い合わせは府道路管理課075(414)5262。(8月8日 京都新聞)
ホンダとドコモ、電動アシスト自転車のシェアリングサービスで実証実験 モバイルバッテリーを補助電源に活用
ホンダとNTTドコモのグループ会社であるドコモ・バイクシェア(武岡雅則代表取締役、東京都港区)は、横浜市内で9月から3カ月にわたる電動アシスト自転車のシェアリングサービスの実証実験を始めると発表した。
ホンダが昨年開発したモバイルバッテリーを電動アシスト自転車の補助電源として使うシステムを搭載し、今後の事業化に向けて検証する。一般モニターを300人募る。
実証実験で使う電動アシスト自転車向けの「シェアサイクル用2電源システム」は、モバイルバッテリーと車両本体のバッテリーの2つから同時に電力供給することが可能で、充電切れなどの課題解消につなげることができる。シェアサイクル事業者が課題とする電池交換コストの削減にも寄与する。
検証期間は9月12日〜12月11日まで。同システムを搭載した自転車を300台用意する。応募期間は8月5〜31日までを予定し、専用ウェブサイトを通じて応募でき、参加者は抽選で決まる。(2022.08.10 日刊自動車新聞)
サイクリストの新聖地、太平洋岸自転車道に登場した絶景ベンチLOOKOUT
太平洋岸自転車道の走る和歌山県・太地町。古式捕鯨発祥の町として知られるが、じつは人口約2900人に対してベンチが348台以上も設置されているベンチの町でもある。そんな太地町の絶景ポイントに昨年設置されたベンチがコトブキ社のLOOKOUT(ルックアウト)だ。
LOOKOUTは、後ろに自転車を置いて、上に座るデザインのベンチ。普通ベンチは立っている視線より低くなるが、こちらは上に座ることで一段上からの視線を楽しめる。まさに自転車で走ってきて絶景を堪能するには、うってつけのベンチだ。またこのベンチは、寄りかかっても使えるし、座面をテーブルとして使うこともできる。
コトブキは誰もが座ったことのあるベンチのメーカー
コトブキは公園のベンチなどを手掛ける大手メーカー。もともとはFRPを使った製品を作るメーカーで、初代新幹線0系の鼻の丸い部分を作ったり、なんと1970年大阪万博で作られた太陽の塔の顔を製作した会社でもある。
この万博会場ベンチのほとんどを手がけ、全国に払い下げられた製品は今も現役で活躍しているものもあるという。コトブキのベンチは公園などの定番ベンチとして多数設置されており、誰もが一度は座ったことがあるはず。ベストセラーf-lineシリーズは、販売累計数を横に並べると日本一周を超えるくらいという。
デザイナーは自転車界で有名なインスタグラマー
LOOKOUTは、自転車の町・米国ポートランドのクリエイティブエージェンシーと「ベンチ+バイクラック」というコンセプトで共同開発した製品で、iFデザイン賞を受賞。デザイナーとして関わったのはコトブキ社の江原徹朗さん。
じつは自転車で野点コーヒーを楽しむ「コーヒーシーサイド」などを開催しており、海外でも知る人ぞ知る有名インスタグラマーだ。
LOOK OUTは太地町の3ポイントに設置されている。くじら浜海水浴場と道の駅たいじ近くの海岸沿い、そして平見台園地。太地町は、海が美しい小さな漁村ながら、深い歴史も感じられる魅力的なサイクリングスポット。いろいろ自転車でつながる太地町のパブリックファニチャーから一段上の絶景を堪能してほしい。(2022年08月11日 FUNQ)
高速道路でプロの自転車ロードレース 日本初、9月25日に高知県で開催
日本で初めて、自動車専用道路(高速道路)を使ったプロの自転車ロードレースが9月25日、高知県西部の宿毛市で開かれる。自転車ロードレースのジャパンサイクルリーグ(JCL)が公式戦高知大会として開催する。
コースの大半が自動車専用道
コースは、宿毛市の高知西南中核工業団地をスタートし、自動車専用道路「中村宿毛道路」の平田インターチェンジ(IC)から高速道路区間に進入。福祉施設「幡多希望の家」付近で折り返し、再び平田ICから一般道で工業団地に戻る約12.5キロを周回する。JCLでは「10周程度のレースを想定している」という。
周回コースのうち、自動車専用道路の区間は7.4キロ。緩い上り坂と下り坂があり、特に上り坂では気づかぬうちに速度が低下したり、先行する選手に差をつけられたりすることも考えられ、勝負の行方を左右するポイントとなりそうだ。
1日に東京都内で開かれた記者発表会では、元F1ドライバーでJCLチェアマンの片山右京氏が「高速道路を使うレースは世界でも珍しい」とアピールした。長い直線の下り坂では時速70〜80キロくらい出るという。JCLなどによると、国内では過去に、開業前の高速道路で自転車の市民レースが行われた例などがあるが、プロのレースでコースに採用するのは初めて。傾斜やカーブが緩いことから「かなり走りやすい」(JCLの担当者)という。
集団での駆け引きが見どころ
レースには10チームが参加予定。個人の優勝者を争うために、チーム単位で位置取りや主導権争いを展開する。集団による複雑な駆け引きが見どころだ。
JCLは、自転車ロードレースの競技力向上や、レース開催を通じた地域活性化を目指し、昨年に誕生したプロロードレース。2年目の今季は西日本を中心に15戦の開催を予定している。レースの模様は動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信している。
9月25日のレース当日には、宿毛市内のコース周辺で交通規制が行われる。一般道の区間は片側2車線を規制してレースを行い、自動車専用道路の区間は安全確保の面から全面通行止めにする。沿道での観戦は、一般道の区間は可能。自動車専用道路では不可だが、一部で並行する農道などからの観戦は可能とする。観覧可能エリアや一般駐車場などの詳細は、9月中旬頃に発表される。(2022/8/10 産経新聞)
自転車の駐輪の仕方をめぐって口論、同じアパート住人の男性に暴行…男性通報、4週間ほどで逮捕の58歳「やっていない」
7月下旬、北海道旭川市のアパートで、当時、住人だった60代の男性の髪をつかむなどしたとして、この現場アパートに住む58歳の男が逮捕されました。
暴行の疑いで逮捕されたのは、旭川市東光に住む58歳の自称・派遣社員の男です。この男は7月21日午後8時20分ごろ、自宅のアパートで、当時、住人だった60代の男性の髪をつかんだり、胸を押したりした疑いが持たれています。
警察によりますと、男は、自転車の駐輪の仕方をめぐって男性と口論になり、犯行に及んだとみられています。すぐに男性は通報しましたが、警察官が駆け付けた際、すでに男は立ち去っていて、捜査の結果、暴行の容疑が固まったとして、事件発生から4週間ほどの15日夜、男の逮捕に至りました。
取り調べに対して58歳の自称・派遣社員の男は「やっていない」と話し、容疑を否認しています。警察は引き続き経緯などを詳しく調べ、容疑の裏づけをすすめています。(8/16 北海道新聞)
「こんなことやられるのか…」自転車蹴り倒され傷だらけに 防犯カメラ捉えた“犯行”の一部始終
神奈川県川崎市の住宅街で、繰り返し自転車を蹴り倒される被害が起きています。その行動はエスカレートし、自転車は傷だらけの状態に。持ち主が困惑する事態になっています。画面左から現れた男、すると次の瞬間……突然、自転車を倒し立ち去ります。( ↑ 動画参照)
2022年6月、川崎市の住宅に設置された防犯カメラが、その一部始終を捉えていました。倒れた自転車に悲劇が…通りかかった車が自転車に気づかず、ひいてしまいます。Nスタが8月16日、被害男性の自宅を訪れてみると…
被害男性 「この自転車です」
サドルがめくれていたり荷台が曲がっていたりと、とても乗れる状態ではありませんでした。
被害男性 「もう衝撃ですよね。こんなことやられることがあるのかと思って。家族全員驚愕しました」
自転車は長男のもので、敷地内に置いていたといいます
被害男性 「それ以上エスカレートしたらというのがあったんですけど、結局また同じことが二度三度ってあった」
7月にも自転車が倒される被害は続きます。同一人物とみられる男が自転車を後ろから蹴り倒したり、勢いよく後ろ蹴りしたりと、その行動はエスカレート。被害者は警察に相談しましたが、自転車の傷がいつのものか分からないとして被害届が出せないといいます。
被害男性 「こういう通りなので今後、火でも放たれたりしたらいやだなとか。これだけ迷惑になっているんでやめていただきたいですね」(2022年8月17日 TBSニュース)
戦火の町で自転車生活 ウクライナ・ドンバス地方の高齢者
ロシア軍の攻勢が続くウクライナ東部ドンバス(Donbas)地方。そのあちこちで、戦況などまるで関係なく生活を続ける人々がいる。古い自転車を押して行き交う中高年や高齢者だ。
砲弾が雨あられと降り注ぎ、装甲車が市街を走り抜けても、自転車に乗る市民は逃げもしない。その様子は、周囲に奇妙な日常感をもたらしている。
トレツク(Toretsk)に住むオタリ・イウナシウイリさん(77)は「今のところ、自分には何にも当たっていません」とほほ笑んだ。同市では、4日にもロシアの空爆でバス停にいた8人が死亡。夜には商店街が爆撃を受けた。
朝になると、重機を使ってがれきの撤去が行われる。歩道が清掃される間も、遠くでは砲弾が鳴り響く。家財道具を山積みにした車が町を走り去る中、高齢者たちは自転車のハンドルに寄りかかり、その様子を眺めていた。
以前は鉱山で働いていたというオレクサンドルさん(60)は、女性用自転車のハンドルを握り、「車は持っていないし、まだいろいろやることがありますから」と肩をすくめた。「もちろん危険は感じている」としながら、「私が撃たれても誰が気にするでしょう?」と続けた。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は先月末、ドンバス地方の住民に強制避難を命じたが、今なお数十万人が残っているとされる。その中には高齢者も多く、避難を望んでも頼れる家族や資金がない人もいれば、頑として地元を離れようとしない人もいる。
■「不安はありません。私たちの軍隊がいますから」
「自転車に乗るのは健康にいいが、車の運転をするのはストレスだ」と言うウォロディミルさん(74)。自宅で飼っているアヒルとニワトリの餌にするため、高速道路の脇で草取りをしていた。クラマトルスク(Kramatorsk)の車道沿いに自転車を止めていた。
欧州で第2次世界大戦(World War II)以降最大の戦争が起きているさなかに、自転車といったのんきな移動手段を使っていることについて尋ねると、憤然とした様子で「大丈夫です」という答えが返ってきた。「何かあったとしても、ひと思いに死ぬ方がましです」
ドンバスで自転車に乗る人々は、この地域で8年前から続く紛争によって精神的に鍛えられている。 40年前に製造された旧ソ連製の自転車を押しながら歩いていたビクトル・アレクセービチさん(62)は、「不安はありません。私たちの軍隊がいますから」と話した。もしもミサイルが落ちてきたら?──「茂みに隠れますよ」(2022年8月14日 AFP)