サイクルロード 〜自転車への道

過去最強クラスと言われています。

大型で猛烈な台風１４号です。九州に接近し日本列島を縦断しそうです。この連休中は大荒れの天気が予想されています。さて、そんな折りですが、今回は最近の自転車関連のニュースの中から、気になったものをピックアップしてみたいと思います。

名古屋・北区の国道を自転車で逆走し放置　男（５４）に罰金１５万円



先月、名古屋市北区の国道を自転車で逆走し、そのまま放置したなどの疑いで逮捕された男について、名古屋簡易裁判所は、罰金１５万円の略式命令を出しました。

警察によりますと、名古屋市中村区・井ノ口秀信容疑者（５４）は先月、車の通行を妨害する目的で北区の国道を自転車で逆走し、そのまま放置したなどとして、道路交通法違反の疑いで逮捕されていました。

名古屋区検は１５日、井ノ口容疑者を略式起訴し、名古屋簡易裁判所は罰金１５万円の略式命令を出しました。逮捕当時、井ノ口容疑者は容疑を認めていました。（2022年9月16日　日テレニュース）

先月末に車道を逆走してきた自転車の男が、そのまま車線の真ん中に自転車をとめて去るという信じられないような行動のニュースを取り上げました。ドライブレコーダーの映像を見ると、逆走ですが道路の端を通るわけでもなく、下手をするとクルマと衝突しかねない危険な走行でした。（ ↑ 動画参照）

さらに車線の中央付近に自転車をとめて、そのまま去る映像が残されていました。その容疑者が逮捕され、略式起訴されたというニュースです。動機は不明ですが、この結果を予想していなかったのでしょう。「なんで俺が捕まるんだ？」と叫んでいたと言います。罰金１５万円と前科という高い代償を支払うことになったようです。

高齢者の自転車利用、4割超が保険未加入

坂道でもスイスイ進める電動アシスト自転車は、高齢者にとって買い物や通院の強い味方。月に1回以上、自転車を利用する高齢者は全体の3割。でも、保険未加入で利用している人が意外と多い。

au損害保険（東京・港区）が全国の65歳以上の男女5134人を対象に実施した調査で、自転車を「週4日以上」利用している人は11.7%で、「週1〜3日」は10.7％、「月に数回」が8.4％だった。約3割の高齢者が月に1回以上、自転車を利用していることになる。また、自動車や自動二輪車の運転免許の返納後の移動手段として自転車を利用している人は全体の20.3%だった。

個人賠償責任保険など、自転車の事故に備える保険に入っているか聞いたところ、「入っている」「多分、入っている」の合計が51.6％。「入っていない」が44.4％だった。

保険に加入したきっかけとして多かったのは「居住している地域で加入が義務付けられた」30.0％が最も多く、「購入時に勧められた」22.9％、「テレビや新聞で事故のニュースを見て」22.3％が続いた。

保険に入らない理由は、「特にない」が52.9％で最も多く、理由がある人では、「どんな保険がいいか分からない」17.3％、「事故は起こらない」11.0％が多かった。（2022.09.13　nippon.com）

高齢者の自転車利用についての調査が載っていました。２割程度がクルマの運転免許返上後の移動手段として使っているようです。やはり免許返納するような年齢になってくれば、どうしても運動能力は低下するでしょうし、とっさに危険を回避する反射神経も鈍くなります。

自分が事故に遭うリスクも当然ありますが、治療には健康保険なども使えます。問題は歩行者などに怪我をさせた場合です。想定していないでしょうが、そのような事故も十分起こりえます。自転車での事故におりる賠償保険は、いろいろなものが出ていますし、それだけなら、月々わずかな金額で加入できます。

クルマでも、イザという時の事故への備えとして保険加入は当然なわけで、自転車に乗り換えても、相対的に安い金額なのですから、保険加入したほうがいいでしょう。それを「特に理由なし」で入らない人が半数近いのですから、もっと保険の内容や必要性を周知、啓発することも必要と思われます。

菰野町長が自転車逆さまにして移動　夜間利用禁止の駐輪場から

菰野町の柴田孝之町長が七月以降、複数回にわたり、近鉄湯の山線菰野駅前の駐輪場に止めてあった自転車を、上下逆さまにして別の場所に置いていたことが分かった。

駐輪場は夜間の利用が禁止され、撤去されたのは朝まで放置されていた自転車だが、「度が過ぎている」と批判の声も。柴田町長は「運びやすかったので逆さまにしたが、町民に誤解を与えた。今後は逆さにはしない」と語った。

町などによると、柴田町長は七月以降、月に二、三回、早朝に多いときで三十台以上を駅ロータリー内に設けた「放置車両置場」などに移動。うち一部を上下逆さまにひっくり返して置いていた。異様な状況に、「いたずらではないか」との通報がたびたび四日市西署に寄せられたという。

同駅の駐輪場の収容台数は約五十台。四年ほど前から、十五〜三十台が朝方まで放置されていたという。このため、町は六月二十日から、夜間利用や一キロ圏内の住民の利用などを禁止し、駐輪場に看板を掲げた。柴田町長は「学生の駐輪時に満車を防ぐなど『公平な利用』のため」と話す。しかし、利用者の中には不満の声も。

四日市市の三十代男性は菰野駅まで電車を利用。駅で自転車に乗り換え、約四キロ離れた工場まで通っている。八月のある朝、自分の自転車が逆さまになっていた。男性は「やんちゃな不良のいたずらかと思っていたが、まさか町長だったとは。言葉や文書で注意してほしかった」と驚いた。「夜間に自転車を止められないと、私のようなサラリーマンは通勤できなくなる。規則は逆に不公平に感じる」と首をかしげた。

四日市市の高校に通学する女子生徒（１７）は、予備校に通っており、授業を終えて同駅に到着するのが午後十一時を過ぎる日が続く。週に一度は親が駅まで車で迎えに来るため、自転車を駅に置いたまま帰宅している。女子生徒は「逆さまは見せしめのようで納得いかない」と戸惑った。

逆さ自転車の件は十二日の町定例議会の一般質問で取り上げられ、柴田町長は「町民に誤解を与えてしまった」と答弁。本紙の取材には「町民を不穏な気持ちにさせた。今後は逆さに置くことはせずに、職員の協力を求めて駐輪場の問題を解決していく」と語った。

町は来年三月末までに、駅から約二百メートル西の土地に夜間も利用できる二百台の駐輪場を整備する予定。整備完了まで、自転車の移動は続けるという。（2022年9月16日　中日新聞）

駐輪場にとめておいた自転車をひっくり返して置かれるという被害が起きました。いたずらかと思えば、なんと町長の仕業だったという、信じられないようなニュースです。自分の自転車を、わざわざ逆さに置かれてしまった利用者にとっては、腹の立つ話でしょう。

夜間までそのまま使われると、満車になって使えない人が出てくるので、規則を変えて、夜間そのままの自転車を移動したようです。しかし、だからと言って、移動するだけでなく、町民所有の自転車をわざわざ逆さまにするというのは、嫌がらせとしか思えません。行政がやることではありません。しかも犯人は町長です。

【独自取材】なぜ？駅前に並ぶ“逆さまの自転車”　やったのは町長…本人にその理由を直撃

タイヤを上にして、上下逆さまに置かれた大量の自転車。調べを進めると、やったのは意外な人物でした。一体何のためにやったのでしょうか。めざまし8は当事者に話を聞きました。

いたずら？駅前に並ぶ“逆さまの自転車”

8月16日、三重県菰野町の菰野駅前で撮影された、自転車の写真。よく見ると、何台もの自転車のタイヤが上向きになり、逆さまの状態で置かれています。その数は写真で確認だきるだけでも、4台。

これを発見した自転車の整理業務を担当する人物から「自転車の状態が異常。いたずらの領域を超えている」と、町に連絡が入りました。いたずらと思われた行為。いったい誰がやったのでしょうか。

逆さまにしたのは町長だった…背景に放置自転車問題

この問題を町議会で追及した議員を取材すると、思わぬ事実が明らかになりました。

菰野町議会・横山円吉 議員：いくら町長といえども、やっていいことと悪いことがあるんじゃないかなと。驚きましたね。地面がアスファルトですので、自転車を逆さまにしたりにするとハンドルに傷がついたり、器物損壊の恐れがあると

横山議員の追及を受けたのは、菰野町の柴田孝之町長。9月12日の町議会で、自ら移動させたものだと認めました。一体なぜ、町長がこんなことをしたのか？めざまし8は町長に話を聞きました。

菰野町・柴田孝之 町長：私がやったんですよね。皆さんがびっくりするような置き方をしたということについては、大変申し訳ないというふうに思っております。駅前に駐輪場がございます。その駐輪場は、夜じゅう置きっぱなしにされる方が、50台しか止められないのに30台以上止まっている状況で

町長によると、駅前には無料駐輪場があるものの、長時間放置される自転車が問題に。そこで6月から、駐輪場の夜間利用禁止などのルールを設定。夜間も放置されている自転車は、約15メートル離れた場所に移動させることになったといいます。

しかし町長は「職員にやらせるわけにいかない。確かに"朝5時に来て"と言えないから」と話します。自転車の放置が続くため、町長自ら早朝に現場に向かい、指定場所へ移動させたというのです。多い日は30台以上の自転車を1人で運んだといいます。

ではなぜ“逆さま”にする必要があったのでしょうか。

「30台以上1人でどけるので…」体力的な問題から逆さまに

菰野町・柴田孝之 町長：効果的に移動させるには、あれ鍵かかっているから、転がっていかないですよね。
じゃあどうするかっていうとサドルを下にして、フレームを持つと担げるんですよ。担いでいったものを下におろすと、当然下になるので。それを逆にするほどエネルギーはないわけです。30台1人でどけるんで

体力的な問題から、自転車を逆さまにして運び、そのまま置いたというのです。びっくりする置き方をしたことについて謝罪する一方で「これからも放置自転車問題には、積極的に取り組んでいく」と意気込みを語る町長。

菰野町・柴田孝之 町長：職員がこれをきっかけに手伝ってくれないかなってことは、淡い期待をしてるんですよ。次から私が行くとしてもきちんと並べますので、頑張って

町によると、年度内にも新たな駐輪場を付近に設ける方針だといいます。（ＦＮＮオンライン　9月14日）

別の記事によれば、町長は苦しい言い訳をしています。逆さに担いだとしても、その逆の動作でおろすのに、さして力はいらないですし、エネルギー云々はおかしいでしょう。逆さのままおろすほうが、よっぽど力かいると思います。倒れないようにバランスをとって置く必要も出てきます。

いずれにせよ、子供じみた言い訳なのは明らかです。よく、こんな言い訳をして恥ずかしくないものです。夜間も利用している人に腹が立ったと正直に言えばいいのに、さらに墓穴を掘っています。嫌がらせをする町長もどうかと思いますが、こんな子供みたいな言い訳が通ると思っているのも町民をバカにしているとしか思えません。

マンション駐輪場から自転車“盗難”男を現行犯逮捕　取り押さえた住人は…



東京・中央区のマンションで自転車を盗んだとして、自営業の男が現行犯逮捕されました。男を取り押さえたのはマンションの住人でした。この住人の男性は6月にロードバイクを盗まれていました。

※詳しくは動画をご覧ください。（9月15日　日テレニュース）

自転車盗が現行犯で取り押さえられるという、自転車乗りにとっては溜飲が下がるようなニュースです。家の中に侵入して盗むのと比べ敷居が低いのでしょうが、立派な窃盗です。今は防犯カメラが増えているので、その場でなくても捕まるリスクは高まっていると思われます。

こういうニュースは、もっと大きく報じてもらって、どんな処罰を受けたかも知らせてほしいものです。それが犯罪抑止にもつながるでしょう。宝石や金塊ならともかく、中古のロードバイクで、どのくらいの利益を得ていたのか知りませんが、窃盗犯として検挙されるリスクを考えれば、割に合わないことを知らしめるべきでしょう。

堺 自転車押して踏切渡っていた女性 電車と接触 死亡

１６日午前、大阪・堺市で、自転車を押しながら踏切を渡ろうとしていた５０代の女性が、遮断機の棒を持ち上げて通り抜けようとしましたが間に合わず、電車とぶつかり死亡しました。

１６日午前１１時半ごろ、堺市北区金岡町で、南海電鉄高野線の踏切を自転車を押して渡ろうとしていた５１歳の女性が、区間急行電車とぶつかりました。女性はそのはずみではね飛ばされて近くの柱に頭を打ち、まもなく死亡しました。

警察や南海電鉄によりますと、近くの防犯カメラには、女性が遮断機が閉まりかけたところを渡ろうとする様子が写っていて、棒を持ち上げて踏切の外に出ようとしましたが間に合わなかったとみられるということです。

現場は、南海電鉄高野線の上下線の間に待避スペースがある歩行者専用の踏切で、警察は事故の状況を調べています。この事故の影響で、南海電鉄高野線は堺東駅と河内長野駅の間の上下線で、およそ１時間半にわたって運転を見合わせました。（09月16日　ＮＨＫ）

踏み切りで女性が電車と接触して亡くなりました。まことに気の毒だとは思いますが、遮断機が閉まりかけたのに渡ろうするとは、軽率な行動だったと言わざるを得ません。信号が変わりかけた交差点と同じような感覚だったのかも知れません。交差点も危ないですが、踏切の場合の結果は重大です。

行けそうな気がしてしまったのかも知れません。遮断機を上げれば済むと思ったのか、急いでいたのかも知れません。しかし、結果は死亡です。この方を責めるものではありませんが、遮断機が閉まりかけた踏み切りを無理に渡るのは非常に危険な行為だということを、あらためて肝に銘じておくべきでしょう。

信号無視してひき逃げ容疑　出頭した４６歳男逮捕　「信号は青だと思った」一部否認　神戸市兵庫区



１３日、神戸市兵庫区の交差点に信号無視して進入し、自転車の男性をはねて逃げたとして、出頭してきた男が逮捕されました。（ ↑ 動画参照）

危険運転致傷などの疑いで逮捕された神戸市の会社員・羽佐田龍也容疑者（４６）は１３日、赤信号を無視して交差点に進入し、自転車で横断歩道を渡っていた男性（４０代）に衝突して重傷を負わせ、そのまま逃げた疑いが持たれています。

男性は頭を強くうち、現在も意識不明の重体です。１４日に出頭した羽佐田容疑者は、事故を起こしたことを認めた一方で、「信号は青だと思った」と容疑を一部否認しています。（09/15　ＡＢＣニュース）

百歩譲って信号が青だったとしても、そのまま逃げていいはずがありません。自転車や徒歩で、信号を守っていても、このような信号無視の無謀、あるいは軽率なドライバーがいます。腹の立つ話ですが、信号が青でも、さらに気をつけるしかないのでしょう。被害者の回復を祈ります。

自転車で飲酒運転した県職員を懲戒処分…帰宅中に転倒、頭打って病院に

自転車で飲酒運転をしたとして、福島県は１５日、県北方部の出先機関に勤務する６０歳代の男性職員を減給１０分の１（３か月）の懲戒処分にしたと発表した。

発表によると、職員は８月９日夜、福島市内のすし店でビール中ジョッキ２杯、焼酎ロック４杯を１人で飲んだ後、自転車で帰宅中に転倒し、頭を打って病院に運ばれた。通報を受けた警察官が呼気検査をした結果、基準値（呼気１リットルあたり０・１５ミリ・グラム）を超える０・５４ミリ・グラムのアルコール分が検出されたという。（2022/09/16　読売新聞）

飲酒しても自転車に乗るくらい構わないと思っている人は多いと思われます。多少飲んでも転倒したり、事故を起こしたりしないと自信のある人も多いでしょう。しかし、酔っぱらってしまえば、大丈夫でなくても乗ってしまい、このように転倒して運ばれることも十分起こりえます。

痛い思いをした上に、懲戒処分です。でも、まだ他人を死傷させなかっただけ、幸運だったと思うべきかも知れません。誰ても起こりえる話です。少しでも酒が入ってしまえば、判断がにぶるだけでなく、事故の回避能力も大幅に低下します。事故を起こして他人を死傷させるという重大なリスクを意識すべきです。

駅までなど自転車を使っている人は、飲酒しての自転車は止めようと思うだけでは不十分です。飲んでしまって、駅前の駐輪場に自転車があれば、翌日のこともあってつい乗ってしまいがちです。そこまで考えて、飲む日には朝から徒歩で出かけるくらいの予防策を講じるべきだと思います。

【画像】 【動画】スーパーマンもびっくりの反射神経　自転車で突進してきた女の子を救った奇跡の瞬間

自転車で歩道に突進してきた女の子を、間一髪で救った男性の動画が話題を呼んでいる。

動画に映っているのは、歩道で談笑する人々。すると、1人の男性が車道のほうへ目を向け、素早く駆け出す──そして、自転車に乗ってコントロールを失った女の子が猛スピードで突っ込んできたところを、素手で抱きとめたのだ。

Dad reflexes remain undefeated... pic.twitter.com/HRGj6bC0yY

— LADbible (@ladbible) September 12, 2022

「インディアン・エクスプレス」紙によれば、この動画が9月12日にツイートされるとすぐにバイラル化。一歩間違えれば大事故になりかねなかったところを救ったこの男性には、「スーパーマンより早い反応だった！」と感嘆の声があがった。（2022.9.14　クーリエ・ジャポン）

考える間もなく、反射的な行動だと思いますが、よく抱きとめました。（ ↑ 動画参照） 一つ、気になるのは、女の子の自転車のブレーキは壊れてたのでしょうか。私も、よその子ですが、自転車の整備不足で、ブレーキが効かないという場面を見たことがあります。親は注意する必要がありそうです。

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◇　日々の雑感　◇
送迎バスの車内への幼児の置き去りへの対策が求められています。防止機器の設置なども考えられますが、すぐに出来る対策として、バスのドアを開けておくことにした幼稚園が紹介されていました。なるほど、昼間駐車している間は扉を開けておけば、閉じ込めなくて済むわけで、確認の徹底に加え、すぐに取り入れてほしいものです。