November 26, 2022

全てが理想的なわけではない

Older_woman_with_flowers_protected_bike_lane_boston都市によって自転車レーンの整備度合いは違います。


欧米では、コロナのロックダウン後に自転車に乗る人が急増したため、クルマの通行を規制して即席の自転車レーンが設置された都市も多くありました。さらに、それを恒久化したり、いわばコロナ禍を利用して自転車レーンの整備を進めた都市も少なくありません。

一方、日本では、多少乗る人が増えた部分はありましたが、それを契機に自転車レーンを増やしたというニュースは聞きませんでした。日本より自転車レーンの整備が大きく進んでいる欧米諸国との差は、ますます開く傾向にあると言わざるを得ません。

安全性向上のため、クルマのレーンと物理的にセパレートされたレーンの整備も進んだようです。これまで自転車を歩道走行させてきた日本では、ようやく車道走行の原則に転換する方向にはなってきましたが、その前提となる車道における自転車走行空間の確保は、遅々として進んでいません。

Photo by Adam Coppola.Photo by Bart Everson,licensed under the Creative Commons Attribution ShareAlike 3.0 Unported.

日本の国土交通省のサイトには、『誰もが安全に走れる自転車専用道路等の整備』と題されたページがあり、進めている整備の具体例が掲載されています。以前は、歩道に線を引いたり色を塗った、歩道上を通行するための自転車通行帯が誇らしげに示されていたことを思えば、進歩であることは否定しません。

たしかに車道に設置されていますが、その幅は狭く、タイル等と比較すると幅は数十センチというところでしょう。中央分離帯にはゼブラゾーンが新設されているので、その分を自転車レーンの幅に加えればいいのにと思ってしまいますが、自転車レーンなど数十センチあれば十分と思っているのでしょうか。

国土交通省国土交通省

もちろん、もっと余裕を持ったレーンが整備されたところもあるとは思いますが、欧米諸国との差は、量だけでなく質でもまだまだ劣ると言わざるを得ないでしょう。整備も細切れで、欧米の都市のように、ネットワークとして整備するのが当たり前という前提にも立っていません。

欧米の自転車先進都市の整備状況は、まことに羨ましいと言わざるを得ませんが、整備を進める道路管理者の自転車に対する考え方から違っているのでしょう。渋滞抑止や気候変動対策、交通安全からも必要と考え、大胆に整備を進める都市と、自転車が重要な都市交通の手段だとは思っていない国との違いなのでしょう。

ところで、羨ましい限りの欧米の自転車レーンですが、中には不十分な場所が無いわけではありません。なぜ、こんなレーンにしたと首をかしげるような場所もあります。それを可笑しがったり、嘆くようなサイト、サイクリストのYouTubeの動画などもあります。今回は、そんな画像を集めてみました。

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なぜか曲がっていたり、強制終了があったりします。

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歩行者と交錯させたり、街灯があったりもします。

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スマホで通話しながら走行する人への嫌がらせでしょうか?



わざわざポールの部分に誘導しなくても。



スラロームを楽しませたいのでしょう。



ビーチベッドで休んで行けという親切ではないようです。



なんとなく曲げてみたい時もあります。



呪文か何かで開くのかも知れません。



レーンの最後尾に駐車してるのはパトカーです。



矢印を辿ると、ちょうどポットホールです。



コーナリングは、いったんアウトへ。



木に登れという意味ではないようです。



難易度を上げれば、通ってみたくなる人はいるはずです。



ここで一旦、ゴミは捨てましょう。



路面電車の扉が開く前にすり抜けて。



イスやテーブルを置いてしまえば、レーンだってわかんないって。



ここまで立派だと切れませんよ。



自転車の絵って、意外と描けないもんですよね。



いいよ、自転車マークだけ描いとけよ。



ちょうどピッタリの幅にしておきました。



ここで終わりにしないと、正面衝突するよ。



自転車を簡単には通らせたくない。



人通り少ないんだから、歩道を削ってあげてほしい。



いや、アリの絵じゃないよ。



この壁は崩せないんだよ、絵で我慢して。



充電が必要なんだから仕方ないじゃん。



なんでここでクロスさせるんだろう?



▽、3つも描いてあるからね。



レーンはこれだけだから、風除けもつけておくか。



自転車レーンもこの短さだと、駐輪スペースと間違えられるのは仕方ないでしょう。



ユーモアが必要さ。大丈夫、間違えるわけないよ。






( ↑ 動画参照)

探せば、いくらでも出てきますが、キリがないので、これくらいにしておきます。欧米諸国、都市の自転車レーンといっても、それぞれのようです(笑)。




◇ 日々の雑感 ◇

ドイツに逆転勝利、日本中が湧きました。W杯で予選も含め日本代表はドーハで負けた事がないそうです。確かにドーハの悲劇も引き分けです。突破へ期待は膨らみますが油断は禁物、ぬか喜びにならないことを祈ります。

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