そして、常に新しいアイディア、新しい商品が市場に投入されます。見ていると、同じ自転車乗りでも、さまざまなニーズがあることに気づかされます。ある人には全く興味がない商品でも、別の人には魅力的だったり、是非ほしいと思うものだったりするのでしょう。最近見かけたグッズを取り上げてみたいと思います。
こちら、“
Aintro Handlebars”は、イタリア製のモダンなハンドルバーです。ブレーキレバーというのは、ハンドルと一体になっているのが当たり前ですが、これはハンドルの内部にブレーキレバーが埋め込まれたような形になっています。
特にブレーキの効きがよくなるとか、機能的に変わるわけではありません。しかし、特にシティユースをするような人の中には、シンプルでスタイリッシュな自転車に乗りたいという人もいます。ハンドル回りがゴチャゴチャせず、デザイン性に優れているのは確かでしょう。( ↓ 動画参照)
カーボンファイバー製と木製とが用意され、特にカーボンファイバーは、ハンドルバーの軽量化に貢献します。後は、ハンドル回りにライトとかナビとか、サイコンなど取り付けたいものが多い時にスペースがとれるというところでしょうか。見た目がスッキリするのとは矛盾してしまうのは否めませんが。
クラウドファンディングで資金調達をしています。あと23日を残して目標の4分の3程度となっています。このハンドルバーを欲しい、評価するという人が一定数いる一方で、誰もが興味を示すという商品ではありません。資金調達に成功するかも微妙なところです。
こちらも、スタイリッシュさ、シンプルさを打ち出しています。“
Swytch”は、愛車を電動アシスト自転車に変えることの出来るキットです。電動アシストにすればラクだけど、あまりコテコテだったり、見た目が野暮ったいのはどうも、という人にはピッタリな、スマートなアイテムです。( ↓ 動画参照)
新たに電動アシスト自転車を購入するのに比べ、数分の1のコストで実現しますし、作業も簡単です。ホイールを交換して、バッテリーを取り付けます。そのバッテリーもスマホくらいの大きさで、ハンドルバーに取り付けていても、電動アシストのバッテリーだとはわからないくらいのシンプルさです。
こちらは、“
Basecamp Bike Capsule”、自転車の保管庫です。でも、ただの保管庫ではありません。電動アシストを含む、一般的な自転車はほぼ入ります。スライド式で簡単に開け閉め出来、愛車を雨風から防いで、錆びるのを防ぐのにも役立ちます。これ自体も耐久性の高い素材で出来ています。
さらにフタを閉じることでロックとなり、簡単には壊すことができないようになっているため、盗難防止に役立ちます。本体は地面とボルトで固定されます。盗難防止センサーを搭載し、スピーカーから大音量のアラームが鳴ることでも盗難を防止します。( ↓ 動画参照)
スマホと連動させてキーレスで施錠開錠することも可能です。1台を家族で共有する時にも便利でしょう。さらに、電動自転車の充電機能も備えています。最近は、電動自転車のバッテリーの発火による火災が増えており、ニューヨークなどでは社会問題となっていますが、火災を検出して知らせる機能まであります。
自転車の保管場所によるでしょうが、設置できるのであれば、便利な機能が備わっています。同社の当初の製品をバージョンアップしたもので、いろいろと進化しています。人目につかない保管場所でも、盗難防止から火災検知機能まで備わっていれば安心できるでしょう。
こちら、“
Hangar Connect”は、自転車修理やメンテナンスに使うスタンドです。これ自体では自立しませんので、手すりなどに取り付けて使います。集合住宅のバルコニーなどで使う場合などには、場所をとらずに便利でしょう。たしかに、ありそうでなかった修理スタンドかも知れません。( ↓ 動画参照)
自転車を室内保管する時のハンガーとしても使えますし、場合によっては、駐輪スタンドとして、あるいはクルマに積載する時のキャリアとしても使えます。世界最小で最も用途の広い自転車スタンドというのも、あながち誇張とは言えないかも知れません。
最後にもう一つ。室内で使うエアロバイクと作業用の机を組み合わせた、サイクルデスクというのがよくあります。室内で運動しながらパソコンなど、何かの作業が出来るというものです。メキシコでは、なんとそれが学校の教室の机として使われています。
メキシコ人の3分の1は肥満であり、肥満は子どもにも広がっていると言います。11歳の約2割が過体重か肥満なのです。パンデミック後に加速している感もあります。学校関係者も危機感を抱く肥満率と言われれば、なるほどと思いますが、こんな使われ方があるとは思いませんでした。( ↓ 動画参照)
自転車関連製品はいろいろありますし、使い方もさまざまです。新製品に、特に画期的なイノベーションが必要とは限りません。少し見方を変えるだけで新しい商品になったり、新しい市場が開けたりするでしょう。これからも、まだまだいろいろな製品や、その応用が出てくるに違いありません。
◇ 日々の雑感 ◇
中国政府は日本に対しても気球を巡り、米国に追随するなとけん制していますが、ただの民間の気象観測気球が不可抗力で迷い込んだだけなら、こんな神経質な対応にならないでしょう。知られてはまずい事情もありそうです。
Posted by cycleroad at 13:00│
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