April 19, 2023

事故ではなく利用者を減らす

雨の日が少し多くなった気がします。


それもそのはず、明日は二十四節気の穀雨で、田畑を潤す春の雨が降るころとあります。昔から雨が多くなる頃のようです。さて、そんな時期ですが、今回は最近の自転車関連のニュースの中から、気になったものをいくつかピックアップして取り上げてみたいと思います。


着用努力義務化自転車ヘルメット着用努力義務化から2週間 着用は「ごくわずか」 理由に「恥ずかしい」も

高校生の自転車「ヘルメット着用」未だ低調・自分の命を守るため…街頭で呼びかけ

自転車「ヘルメット着用率調査」着用していた人は7%「髪型が崩れるのが嫌」着用しない理由 愛知

自転車のヘルメット義務化で香川県警が着用率を調査 徐々に意識高まるも、店では品不足も

自転車ヘルメットの着用率 全体は9.2%、高校生は5.8% 高松市天神前で県警調査【香川】

命守れる?自転車のヘルメット着用率3.3%…義務化前の埼玉で調査

自転車ヘルメット着用啓発に「妖怪チャリの怪」動画 京都府警

自転車でのヘルメット 高校生が着用呼びかけ 山形駅前

自転車のヘルメット努力義務化 神奈川の着用率は?罰則は?

自転車ヘルメット「努力義務」→「義務」だと着用率どうなる?「車のシートベルト」の事例を見てみると


相変わらず、4月1日から始まったヘルメット着用の努力義務化に伴うニュースが多くなっています。着用はわずか、低調、それほど進んでいないとの報じられ方か多いようです。7%とか9.2%など、着用率が伸びたとする報道もありますが、必ずしも信ぴょう性の高い数字ではないようです。

努力義務化特定の交差点で1時間調査しただけの数字でサンプル数が小さかったり、22か所で行われた調査のうちの1か所だけの数字だったりと、調査のやり方・選び方が偏っています。若干だが増えた気がするなどの感想を載せるなど、印象操作とは言わないまでも、恣意的な報じられ方も見られます。

全国で均一的な反応が現れるとは限りませんので、比較的着用が進んだ地区もあったのだろうとは思いますが、まだ日にちが浅いこともあり、さほど大きな変化には至っていないようです。ものすごい量の報道がされたわりには、一般市民の関心は高くなく、知ってはいるけど着用するつもりはないという人も多いのでしょう。

一部にはクルマのシートベルトの義務化と比べた記事もありましたが、反則金が課せられたシートベルトの義務化と同等には比べられないでしょう。このあと、注意義務から義務化に移行することを想定しているのであれば、自転車での取締りの難しさもあるわけで、軽率な見方に思えます。


ヘルメットは自転車が横断歩道で車と衝突 31歳男性が意識不明の重体 ヘルメットは着用せず

車にはねられた自転車男性が意識不明重体 ヘルメットかぶらず

自転車同士が正面衝突“ヘルメットなし”男性死亡…交通事故鑑定人「ヘルメット重要」

サイクリングロードで自転車同士が正面衝突、ヘルメット未着用の男性死亡

ヘルメットなしの男性死亡 自転車で転倒か、大阪

ヘルメットは着けておらず…自転車に乗っていた21歳男性が車にはねられ意識不明の重体 頭など強く打つ


1本目と2本目は岡山、3本目と4本目は京都で、それぞれ同じ事故の報道です。5本目は大阪、6本目は三重ですが、どれも死傷者がヘルメットを着用していなかったことを見出しで強調する形になっています。被害者の落ち度と言わんばかりの視点で、このあたりは報道姿勢として気になるところです。


日本と大違い! 英国でヘルメット「努力義務化」の声が上がらないワケ そもそも閣僚が反対、専用レーン整備が先決か

努力義務化4月1日から、自転車でのヘルメット着用が努力義務化された。いまだ着用は少数派だが、英国ではどうなのか。比較する。

自転車でのヘルメット着用努力義務

023年4月1日より、自転車走行時のヘルメット着用が努力義務化された。日本人の真面目な性格と同調圧力により、ヘルメットもマスクのように進むかと思われたが、罰則がないためか、いまのところ着用している人は少数派だという報道が流れている。

たまに自転車を利用する筆者(鳴海汐、日英比較ライター)は、取りあえずアマゾンで売れ筋の3000円台のヘルメットを3月下旬に注文し、4月上旬の現在、中国から送られてくるのを待っているところである。

個人としては、日焼け対策の帽子と組み合わせが可能なのか、駐輪の際はバスケットに鍵付きカラビナなどで保管ができるのか、実際にやってみないと分からないことに気をもんでいる。

ヘルメットに覆われた方が生身の頭より安全だろうとは思うので、制度に反対ではないのだが、それさえも根底から揺るがすような海外の情報を知り、面倒さのあるヘルメット着用について改めて考えさせられている。

英国ではヘルメット着用が義務ではない

ロンドンなど自転車専用レーンが拡大中の英国では、ロンドン交通局など各団体からヘルメット着用が推奨されている。ロードバイクが一般的なせいか、ヘルメットを着けている人が多いのだが、義務化はされていない(英王室属領ジャージー島を除く)。

努力義務化ヘルメットについては以前から議論がある。反対派は、

「自転車のヘルメット着用は安全対策の効果がないばかりか、自転車に乗ることを思いとどまらせたり、サイクリングをリスクの高い活動と思わせたりするもの」

と主張している。安全対策の効果がないとはどういうことなのか。

「脳振とうから守ってくれない」

ひとつには、自転車用ヘルメットが脳振とうから保護するようには設計されていないことだ。米国消費者製品安全委員会(CPSC)は、「ヘルメットのデザインで脳振とうを防ぐことが証明されたものはありません」としている(2021年5月18日付同ホームページ)。

一般に求められるヘルメットの役割は、走行中の車に衝突された際に、頭を守ることだろう。しかし製造者サイドは、自転車用ヘルメットは

「頭の高さから地面に地面まで落下する」

ことに備えた設計であり、ハイスピードの車による衝突で跳ね飛ばされたときに

「頭を保護するものではない」

ことを強調している(2022年12月21日付『米国版フォーブス』)。ヘルメットには、頭部外傷には効果があるといわれているが、ロンドンのセント・ジョージ病院の脳神経外科医であるヘンリー・マーシュ博士のように

「通常のヘルメットは単純に薄すぎるので負傷を防ぐものではない」

とする意見もある。

努力義務化

ヘルメット着用によるネガティブ効果

次に車のドライバー側に焦点をあててみたい。「ヘルメット着用により誤った安心感が植え付けられてしまう」という、英国バース大学の交通心理学者イアン・ウォーカー博士による2006年の研究が、今も議論の中心にある。車のドライバーには、

「ヘルメットを付けるようなサイクリストは、経験豊富で予想外の動きをしない」

という先入観があり、衝突の危険度が高まる傾向にあるという。博士自身が距離センサーを付けた自転車に乗り、車のドライバー2500人に追い越されるときにどれくらい距離を空けられたのかを計測した。半分はヘルメットを着け、半分は着用しないで、その違いを比べた

ヘルメット着用時には、ヘルメット無しに比べ、平均8.5cm車が近くを通過していた。車は乗用車よりも大型トラックやバスの方がより近づく傾向にあった。博士は、2500回のうち2度車にぶつけられたのだが、どちらもヘルメット着用時だったという。(2006年9月13日付『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション』)。

なお実験では、ウィッグで長い髪をなびかせたときは女性とみなされ、より距離を取られたことも確認された。これらの実験結果は、「リスク補償行動」で説明できる。人は環境が整い、安全度が高まると、

「危険な行動を取って安全を相殺してしまう」

ことがよく起こる。サイクリスト自身も、ヘルメットを着用することで過信し、リスクを冒しやすくなる傾向があることもよく議論にのぼるテーマである。

自転車利用が減り健康が損なわれる

自転車走行時のヘルメット着用が義務付けられているのは、世界では

・アルゼンチン
・キプロス
・オーストラリア
・ニュージーランド

と非常に数が少ない(『同フォーブス』)。オーストラリアのニューサウスウェールズ州では、1992年に大人に続き子どもも義務化されると、翌年に自転車通学する子どもが30%減ったことが明らかになった(2017年3月21日付『ガーディアン』)。

1994年に義務化されたニュージーランドでも、1989〜1990年と2003〜2006年を比べると自転車利用数が51%減少したという研究結果がある。罰金が科せられる義務化で自転車の気軽さが薄れてしまったのだ。それらも踏まえてか、英国では、日本で自転車のヘルメット努力義務化が閣議決定された2022年12月、ジェシー・ノーマン運輸相が義務化を否定した。

「ヘルメット着用による安全性よりも、サイクリングから遠のくことで広義の健康と環境上の利点が損なわれることの方が問題だ」

ロンドンを中心にサイクリスト増を目標に掲げている英国には大きな問題だろう。

努力義務化自転車専用レーンの整備が不可欠

フォーブスによれば、東京では自転車による移動は全体の交通の16%になるが、国全体で25%、都市によっては50%超のオランダでは、ヘルメットが義務付けられていないにも関わらず頭部外傷が頻発していない。オランダが自転車大国のため、自転車専用レーンが普及していることや、走行する車が少ないことが影響していると考えられている。

ヘルメットに脳振とうを防ぐ効果がないのであれば、日本においても、

・自転車専用レーンの整備
・自転車の逆走(右側通行)禁止

を定着させていくことが不可欠だろう。それがすぐにはできないことで、個々にヘルメットを着用させるとしても、効果は限定的なのではないか。

ヘルメット着用が進まなかったり、自転車に乗る人が減ったりしたら、制度が再検討される可能性もありそうだ。(2023.4.14 メルクマール)


海外と比較した記事もありました。イギリスでは、ヘルメット着用が推奨されてはいるものの、義務ではないことが書かれています。単独での落車などならともかく、クルマとの事故での効果を疑問視する声や、ヘルメット着用すると、クルマが、より近くを通過して、かえって危険という事例が紹介されています。

また、結果として自転車利用が減ってしまい、自転車のメリットが減じられてしまった過去の経験からも、懸念されることが指摘されています。世界でヘルメット着用を義務付ける国は4か国だけで、非常に少ないことも書かれています。これらは、このブログでも過去に取り上げてきました。

脳震盪について書かれているのは、クルマとの事故では衝突したショックを和らげられず、せいぜい擦り傷を防ぐ程度の意味しかないとの指摘です。これまで多くの実験などから確認されています。ヘルメット着用で安全になった気がしますが、クルマとの事故での死亡被害の軽減効果はほとんどないと指摘されているのです。

今回の日本のヘルメット着用の注意義務化が、いかに世界とは違っているかがわかる記事です。ヘルメット着用で安全になるならいいですが、期待されるほどの意味がなく、デメリットのほうが多いと判断している国のほうが圧倒的に多いということになります。

努力義務化私は何度も書いていますが、まずヘルメットの着用自体を否定するものではありません。必要と思う人はどんどん着用すればいいと思います。趣味でサイクルジャージやレーパンを着て乗るような人は当たり前のように着用しています。そこに異論はありません。

着用を勧める啓発はいいと思いますが、努力義務とは言え、法制化は行き過ぎだと感じます。啓発活動に精を出すよりも、警察や行政は、ほかにやるべきことがたくさんあるのではないかと思うわけです。自転車とクルマの事故を減らす根源的な対策に取り組むべきでしょう。

ヘルメット着用では死者の減る可能性が少ないことが世界的に指摘されています。減ったとすれば、それは自転車の利用者が減ったからということでしょう。施行されても着用しない人は大勢いますし、着用が義務付けられたら、そこまでして自転車に乗らないという人は確実にいます。「前髪が命」とする若い女性などは特にそうでしょう。

日本では、ヘルメットを着用した人のほうが、死傷する率が低いなどのデータが示されますが、これも疑ってかかる必要があります。日本でヘルメットを着用しているのは、ほとんどがスポーツバイクの利用者でしょう。圧倒的多数を占めるママチャリで着用している人は、ほとんど見ませんでした。

つまり、趣味でスポーツバイクに乗るような人は、交通ルールや路上での危険、自転車の特性などを理解しており、ママチャリで交通ルールを守らずにデタラメに乗っている人よりも、深刻な事故に遭いにくいという可能性があります。圧倒的にサンプル数も違いますし、単純にヘルメットのおかげとするのは疑問です。

日本は長年、自転車を歩道に追いやることで、クルマの通行を優先し効率化を目指してきた国です。行政は、自転車に乗る人を本音では減らしたいのではと思ってしまいます。放置自転車などのこともありますし、自転車を目の敵にしている役所は多いので、必ずしも穿った見方とは言えない気がします。

日本は、歩行者や自転車の安全、人間の命よりクルマ優先できたことこそを変えるべきであり、効果が疑問な被害軽減策ではなく、事故そのものの防止に取り組むべきです。被害者側に防護を強要するのはクルマ優先の思想の延長であり、本来あるべきクルマ優先の見直しから、目をそらさせるものにも見えてしまいます。

警察や行政が啓発をするのは勝手ですが、着用の努力義務化の効果は疑問です。むしろ自転車に乗る人を減らす可能性があります。着用の努力義務の推進に力を入れるのは、見当違いの努力になりかねません。それより、もっと根源的な問題に取り組むべき、人員を割くべきで、そのことが疎かになってしまうと思います。

そもそも、クルマ優先の道路行政を見直すべきです。人間の命を優先するために、事故そのものを防止するための自転車インフラ、すなわち自転車レーンや自転車の走行空間を車道に確保し、自転車の原則車道走行を徹底し、今のデタラメな歩道走行を止めさせ、自転車通行の秩序を確立するのが先決だと思います。


放置自転車、規制区域外でも警告翌日に撤去 広島市、サミットに向け対策強化

サミット広島市で5月にある先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、市は17日、放置自転車対策の強化を発表した。規制区域外では、放置自転車を警告の7日後に撤去しているが、猶予期間を1日に短縮する。サミット期間中の警備や景観に配慮するためで、5月上旬から本格運用し、同22日まで続ける。

市は条例で紙屋町・八丁堀周辺(中区)やJR広島駅周辺(南、東区)など7地域について、放置自転車を即日撤去する規制区域に指定している。この区域外では対策強化の期間中、警告札を取り付けた翌日に放置されていれば撤去する。撤去後の自転車は市西部自転車等保管所(西区)で1カ月間保管する。

市によると、規制区域外の歩道、公園などでは自転車やバイクの放置が常態化しており、2022年度は区域外だけで計約1100台を撤去したという。この日は、市中心部で放置自転車が目立つ箇所に対策強化を知らせる文書を市職員が張り出した。

市自転車都市づくり推進課は「放置自転車に爆発物が取り付けられたり、道路に投げ込まれたりするなど警備上の懸念がある。サミットの円滑な運営のため放置しないでほしい」としている。(2023/4/17 中国新聞)


首相の選挙遊説中に爆発物が投げ込まれる事件が起きたばかりです。海外では、実際に自転車に爆発物が仕掛けられたと思われて大騒ぎになった事例もあります。自転車のフレームを鉄パイプ代わりに使うことも十分考えられるでしょう。自転車利用者も、この期間は決められた駐輪場に駐輪するなど協力すべきでしょう。


「ドンという音がした、車はいなくなった」自転車の男子中学生けが…覚えていたナンバーで浮上した76歳男を逮捕

 width=15日、北海道室蘭市で、乗用車と自転車が衝突し、自転車に乗っていた男子中学生がけがをしました。衝突した乗用車は現場から走り去り、警察は、16日朝、ひき逃げの疑いで76歳の男を逮捕しました。

逮捕されたのは室蘭市知利別3丁目に住むアルバイト従業員の宮本正一(みやもと・まさかず)容疑者76歳です。15日午後6時半ごろ室蘭市高砂町2丁目の丁字路交差点で「ドンという音がした。交通事故が起きた。車はいなくなった」と、付近に住む目撃者から警察に通報がありました。

警察によりますと、丁字路交差点を北西方向へ走行していた乗用車が、わき道から走ってきた自転車に出会い頭で衝突し、自転車に乗っていた男子中学生がけがをしました。男子中学生は、膝や額をすりむく軽傷です。男子中学生と一緒にいた別の中学生が、車のナンバーの一部を覚えていたことから宮本容疑者が浮上し、警察は、自宅にいた宮本容疑者に事情を聞き、16日午前5時過ぎに逮捕しました。

調べに対し宮本容疑者は、自転車にぶつかったことやその場から走り去ったことは認めているということですが、「(衝突時)車は停まっていた。自転車からぶつかってきた」と容疑を一部否認しています。(4/16 北海道放送)


事故に遭えば、加害者だけではなく被害者も当然動揺するでしょうし、なかなか逃走車のナンバーを確認して記憶することは困難だと思います。幸運にも同行者がいて、ナンバーを記憶してくれ、ひき逃げ犯の早期逮捕につながりました。この中学生のお手柄です。


ホンダが自転車を“電アシ&IoT化”。日本初「スマチャリ」でロードもクロスも電動に

スマチャリなかなか欲しい電動アシスト自転車が見つからない、って人に朗報。ホンダがお気に入りの自転車を電チャリにできるかもしれないガジェット「スマチャリ(SmaChari)」を開発したのだ。スマチャリとは、自転車に取り付ける電動アシストユニットと、スマートフォンアプリの構成を指す。

自転車本体ではなく、電動アシスト化にするためのユニットや技術を開発したというのが、自転車に小型補助エンジンを取り付けることから創業したホンダらしくてグッとくる。

スマチャリは、電動アシストユニットを取り付ける個々の自転車タイプに合わせて、法規に準拠するアシスト出力を算出し、適正に制御することができる日本初のユニット。つまり電動アシストが付いていないさまざまな自転車を、法規に準じて電チャリ化できるということ。

コネクテッド化で、安心感も使い方も近未来

さらにスマチャリのスマートフォンアプリは、電チャリの「コネクテッド化」を行う。所有者のスマートフォンを電チャリの“鍵”として登録すると、登録されたスマートフォンでないと電動アシスト機能が起動しないし、自転車の位置もスマートフォンで把握できるので、盗難抑止にも繋がる。

また仲間同士でサイクリングする際に、お互いの位置の確認や集合場所の共有もアプリで簡単に行える。さらに速度や走行距離、アシスト出力、バッテリー残量、消費カロリーなどをスマートフォンのアプリで表示したり、走行データの記録・管理も可能だ。

またホンダの車から集まる走行データ等に基づいて、自転車走行に注意したい地点を案内してくれる機能もある。こうした機能は今後も増えていくらしい。(後略 2023.04.09 Oeans)


海外でも、クルマのメーカーが電動アシスト自転車事業に参入する事例が見受けられます。消費者がクルマでの移動を自転車で代替するようになったら、クルマメーカーとしてはマイナスのような気がしますが、急速に伸びている電動自転車市場を無視できないということなのでしょうか。


田子の浦港に初の外国客船 乗客が自転車で富士周遊

クルーズ富士市の田子の浦港に17日、外国客船「スターブリーズ」(1万2969トン)が寄港した。米国のタンデム自転車メーカーが愛好家向けに手がけたチャータークルーズで、同港に外国客船が来るのは1961年の開港以来初めて。乗客約300人は下船後、市内をサイクリングした。

午前9時ごろ、船からサイクルウエアを着た客が続々と港に降り立った。同市の観光大使「第37代かぐや姫クイーン」の山本怜奈さん(20)らが出迎え「良い一日を富士で過ごして」と英語で語りかけた。

乗客は自国から持ち込んだ自転車に乗り、海沿いや飲食店などを巡った。米ワシントンから訪れたシェリル・ダログさん(59)は「日本の自転車旅を紹介するテレビ番組を見て来日を決めた。富士山が美しく、すぐにこの町が好きになった」と笑顔を見せた。

客船は16日に東京湾を出港。10日かけて日本各地や韓国の港を巡る。(4月18日 静岡新聞)


クルーズ需要もコロナ禍から、かなり回復しているようです。今回は、わざわざ自国から持ち込んだ自転車だったようですが、港からすぐに漕ぎだせるのは便利です。これまであまり見かけませんでしたが、日本の観光振興策という点で、クルーズ客の移動手段として自転車を準備するのも一つの手かも知れません。

最後にもう一つ。 The-Q として活動する、YouTuber の、Sergii Gordieiev さんの発明は、このブログで過去にもいろいろ取り上げてきました。その最新作が海外では結構注目を集めており、日本でも報じられていました。相変わらずの発想力が光ります。














◇ 日々の雑感 ◇

首相に爆発物を投げた容疑者、選挙制度に不満を抱いてたようですが、それが襲撃の動機になるのでしょうか。

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