May 19, 2023

もう進化しないとは考えない

定番とされる自転車用品があります。


サイクリストに当たり前のように使われ、商品としては長らく変わっておらず、自転車店の店頭などでも普通に見かける、お馴染みの用品です。そのような定番商品でも、少し工夫することで、新たなニーズを獲得したり、他と差別化できないかと開発を続ける人たちがいます。

例えばウォーターボトルです。ボトルホルダーなどに入れれば、走行中も水分補給が出来るため、使っている人は多いでしょう。色やデザインの違う製品がいろいろ販売されており、中には凝ったものもありますが、ボトル自体は、どれを買っても機能的に大きな違いはないでしょう。

Orb MKIIOrb MKII

しかし、“Orb MKII”は、少し違います。夜間、ボトルを光らせることが出来ます。夜間走行の視認性を高めることが出来るわけです。ボトルのフタの部分にLEDライトが仕込まれており、内蔵のバッテリーで最長連続8時間点灯させることが可能です。

もちろん、好みのドリンクを入れ、ドリンクボトルとして使えます。おそらく、ドロドロの透過性の無い飲料を飲む人は少ないと思いますので、多少光り方は違うとしても、飲料の入ったままでもライトとして機能するわけです。ボトルとして普通に使えるのですから、光って悪いことはありません。

Orb MKIIOrb MKII

自転車の前方や後方にライトを装着して夜間走行する人は多いと思います。リフレクターなどもあるので、前後方向の視認性はありますが、横方向からの視認性には配慮してない人が多いと思います。しかし、サイドからの視認性も大切とされているので、点灯させておいて損はないでしょう。



重大事故の1/3は側面衝突によるとのデータもあります。形状から真横だけでなく360度の方向へ光るのも特徴です。ペダリングする足によって遮られ、点滅するような効果もあり、より識別されやすくなるのも長所でしょう。クラウドファンディングサイトでの先行販売は先日終了しましたが、目標金額を上回りました。

DABADABA

こちらは“DABA”、48種類の工具がワンセットになった、Bike Repair Kit です。工具も定番の自転車用品と言えるでしょう。毎日必ず使うようなものではありませんが、出先でもし何かのトラブルがあった時に、やはり持っていると安心なのが携行用の工具類です。

用途は同じでも、比較的いろいろなタイプがある携行用工具ですが、コンパクトさや、持ち運びへの配慮は必須の条件です。複数の工具が一緒になったものは珍しくありませんが、こちらは48種類もの工具が収納されており、必要となりうる修理や調整の99%に対応できるとしています。

DABADABA

DABADABA

それでいてクレジットカードくらいの大きさで、重さは261グラムと軽量なので、ポケットに入れてもいいですし、自転車のフレームなどに取り付けておいても邪魔になりません。もちろん、自転車のトラブルに限らず、キャンプなどで活躍する場面もありそうです。栓抜きもついています。

アーレンキーやスパナ、ドライバーといった標準的な工具だけでなく、チェーンカッターからニップル回し、パンク修理の時、パッチの圧着のためにチューブにかけるヤスリ、タイヤレバーまでセットになっています。どうせなら、多用途なほうがいいわけで、そのぶんの価値はありそうです。



こちらもクラウドファンディングで資金調達、販売をしていますが、残り14日で目標の17倍を超える金額が集まっており、多くのサイクリストの支持を集めたことがわかります。ほとんどの人が、既に何らかの工具セットを所有していると思われますが、欲しくなるアイテムなのかも知れません。

Extar Bike Light PedalsExtar Bike Light Pedals

こちらは、“Extar Bike Light Pedals”は、自転車用品と言うよりパーツですが、定番の商品です。自転車の完成品に最初からセットされている場合もありますが、ロードバイクなどを買う時には、別売りになっているので、自分で選んだペダルを買うケースもあると思います。

夜間の被視認性を高めるため、光るペダルというのは、すでにいろいろ販売されています。このブログでも、いくつも取り上げました。こちらの場合、なんとウィンカーとしても使えるようになっているのが新しいところと言えるでしょう。オレンジ色で左右別々に点滅させることが出来ます。

Extar Bike Light PedalsExtar Bike Light Pedals

後方からの視認性という点では、フレームに取り付けるようなバックライトもあるわけですが、ペダルが光るとライトが上下する形になり、より自転車だと認識されやすくなる点で優れています。ユーザーの接近を検知して発光し、離れると自動で消灯しバッテリーを節約する機能も搭載されています。

ペダルの前方向には白色、後ろ方向には赤色のLEDライトが点灯します。その中での新しい工夫は、ペダルが回転してしまっても、前後の色が切り替わり、常に前が白色、後ろが赤色となるところでしょう。これなら、ペダルの回転を気にすることなく乗れるわけです。



こちらも、クラウドファンディングで資金調達および販売をしていますが、まだ50日を残す時点で、すでに目標の2倍を超える金額に達しています。個人的には、ビンディングペダルを使っているので、これは買えませんが、ビンディングペダル版があれば、使ってみたい気もします。

◇ ◇ ◇

どれも定番の商品で、長い間使われてきたものばかりです。でも、もう進化させようがないとは考えず、新しい要素を盛り込もうとする人は常にいます。定番の自転車用品やパーツの種類は多いですから、まだまだ工夫をこらし、新たな商品が生まれてくる余地は多そうです。




◇ 日々の雑感 ◇

G7広島サミットが開幕しました。核兵器保有国を含むG7首脳による原爆資料館の視察は画期的ですが、オバマ大統領の時も滞在時間は短かったですし、視察時間や被爆の実相を伝える本館まで見るのかが注目されます。

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